飲食店の雨の日でも集客が増えるための対策とは?

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飲食店に限らず、天候不良になると店舗ビジネスでは、基本的に客入りが悪くなります。

日本の全国平均の天候不良の日は、2019年には、116日でした。つまり、日本は3日に1回は雨だったという計算になります。営業日数の3分の1が天候を理由に売上が減少してしまいます。そのため、天候不良の日向けの集客の対策が必要となります。

ここでは、雨の日の集客の対策について紹介をしたいと思います。雨の日の集客の対策は割引しかないと言われていますが、果たしてその通りなのでしょうか?

目次

雨の日に集客が減る理由とは?

都心部は、移動手段が電車や地下鉄などが主の地域です。基本的にこれらの交通機関は降水に弱く、雨の日にはしょっちゅうダイヤが乱れます。また、会社から近くの駅までは、ほとんどが徒歩のため、濡れたくはありません。そのため、「一杯ひっかけて帰ろう。」という気持ちにはならず、事前に予約をしていた会合以外の気分による来店がどうしても減ってしまいます。

逆にショッピングモールなどは、車で来店することが普通です。濡れないように屋内が駐車場になっていることが多く、天候に影響が受けづらいです。そのため、買い物ついでに外食をしようという需要が逆に天候不良の日には増え、雨の日の影響を受けづらいことが知られています。

飲食店の雨の日のサービスは必要なのか?

では、雨の日は泣き寝入りしなければならないのでしょうか?

そんなことはありません。雨の日でも関係なく集客ができているお店もあります。

例えば、晴れの日はいつも行列が並んでいるラーメン屋では、雨の日であれば並ぶ必要がないだろうと思ってあえて行く顧客もいます。

雨の日でも提供するメニューに強い魅力があれば、あえて雨の日を選択して来店する人も少なからず存在します。雨の日に客数が減るということは、行かない理由が魅力を上回っていることになります。

そして、すぐに考えてしまいがちなのは、雨の日のサービスです。例えば、他のメディアでは、”半額にすれば行列ができる”とありましたが、飲食店のFL比率は60%を占めていることが多く、これをやった時点で、赤字営業です。割引をしたからといって、提供しているメニューもなければ、活用用途も思い浮かばないのであれば、来店動機にはなるはずがありません。

割引は一度してしまうと際限がなくなってしまうため、雨の日のサービスをするとしても他で考えるべきでしょう。

対策その1.名物メニューを作る。

究極の対策は、雨の日でも食べたいと思うメニューを用意することです。わざわざ割引をしなければ集客ができない状況にしていては、集客で経営が振り回される状況を続けるだけだからです。

「あのお店といったら坦々麺」のような代名詞とも言えるメニューを用意し、晴れの日の集客を増やすことで、雨の日の集客も名物メニューが持つ集客力で客数が底上げされます。

対策その2.予約制を浸透させる。

目的があっての来店の場合、よほどひどい天候にならない限りキャンセルになることがありません。つまり、晴れの日を含めた予約を浸透させることで、雨の日にも客数が減りづらいお店にすることができます。

もちろん、予約までして行く店舗には、選ばれる理由がなければなりません。記念日や会合需要に求められる飲食店の特徴を定義し、WEBサイトなどで訴求しなければなりません。

対策その3.デリバリーを主軸にする。

新型コロナ禍でも言えたことですが、雨の日も巣ごもりになりますが、購買活動がなくなるわけではありません。お店での買い物が通販に入れ替わりました。

外食でも同じことです。雨の日は、「早く帰りたい。」「外に出たくない。」という気持ちが勝っているのであれば、メニューを届けるようにシフトすれば良いだけの話です。

UberEatsは、雨の日になると、受付可能な配達員が減り、メニューの提供が予定通りできない可能性が高くなります。これを回避するのは、自社のスタッフが配達を行える体制を作るようにします。あらかじめ、スタッフ採用の時にどちらでも対応できるスタッフを雇用するなどの対策はあるかと思います。

対策その4.おひとり様メニューを用意する。

雨の日にカフェが混むというのは、なんとなくの会食の機会が減り、一人の食事や雨宿りを目的にした来店が増加するからです。

カフェは、おひとり様の食事の場の定番です。団体需要のあるファミレスの形態のジョナサンが、むさしの森珈琲に業態転換することで、コロナ禍には売上アップをしています。つまり、同じ一人の時間が増える天候不良の日でも、おひとり様向けのサービスは受け入れられることになります。

一人客向けのメニュー表に入れ替え、SNSや店舗アプリで事前にお知らせすることで、一人客の集客に結びつけることができます。

対策その5.雨の日限定のオファーを用意する。

雨の日に行くと「一品サービス」のようなサービスはベタですが、喜ばれるものです。雨の日の集客減を見通した時は、廃棄になる可能性のあるメニューは、無料でもあげた方が良いこともあります。

顧客との距離感を縮めることは、その飲食店の集客力を上げることにもなりますし、良い口コミも発生しやすくなります。

雨の日の来客数を予め予測し、仕入れとシフトをコントロールする。

そもそも、雨の日のノーゲス(顧客が1人も来ないこと)を心配するのはナンセンスであり、来店数をある程度予測することができれば、仕入れおよびスタッフのシフト管理をコントールすることができます。

雨の日の費用を抑えることで、収益性を維持することも可能となります。

例えば、EBILABOが提供している来店予測AIを活用することで、過去の売上データやイベント情報、天気予報などのビッグデータを用いてAIを活用した来店数の予測を立てることができます。デジタルの力を借りることで、コスト管理を行い、雨の日のリスクを下げることも対策の一つです。

雨の日は、天気予報で予め予測することは可能で、その際に顧客とリアルタイムでコミュニケーションができる手段を持っていることが集客の対策の前提となります。

この時に活用できる集客ツールは、雨の日の対策に効果を発揮します。

具体的には、以下の集客ツールです。

  1. 店舗アプリ
  2. LINE公式アカウント
  3. SNS

店舗アプリ

店舗アプリは、お店専用のアプリのことで、App StoreやGooglePlayからダウンロードが必要です。そのため、ダウンロードからの対策が必要ですが、1店舗1アカウントの制限がないため、ドミナント出店(地域集中出店)で展開する飲食店との相性が非常に良いです。

独自のアプリであるため、プッシュ通知を個別で配信できるためLINE公式アカウントよりも情報がリーチします。

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントは、ビジネス用のLINEアカウントで、スタンプカードやクーポン配信機能を完備しています。LINEは、全体の約90%に普及しているため、わざわざアプリのダウンロードを要求する必要がありません。

LINEにメッセージを配信することができるため、メールマガジンに比べると情報の到達度が非常に高いことが特徴です。ただし、ほとんどの個人店が、LINE公式アカウントを導入しているため、プッシュ通知が非表示設定にされやすいデメリットは感じます。

SNS

令和2年の活用しているSNS調査をみると、40代までは、X(旧Twitter)やInstagramは、38%以上の普及しています。特に若年者層を対象にしている場合は、この2つのSNSを育成することが重要であることもわかります。

X(旧Twitter)とInstagramは、どちらも市町村レベルの広告を出稿することができます。広告にいいねやコメントをした人は、その地域の人の可能性が高いことになりますので、フォローを求めていくと良いでしょう。

まとめ:飲食店の雨の日の対策は万全に。

いかがでしょうか?雨の日は年間の30%の営業日でぶつかる可能性がありますので、特別な対策ではなく平常時の起こりうる問題として捉えるべきです。

お互い困った時に本当の評価が作られます。顧客は雨の日に来店していますので、傘立てや顔を拭くタオルは是非用意したいところです。また、傘を間違って持っていかれたなどの対策のために、100円ショップから傘を購入しておき、万が一の時にプレゼントするのもサービスのうちの一つと言えると思います。

なお、平常時の集客対策は、以下のコンテンツで紹介しています。

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