マーケティングコンサルタントでの独立を人に勧めるかどうか?

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マーケティングコンサルタントとして独立しているわけですが、人に勧めるかと言われれば、その人のやる気と学ぶ意欲があればやってみてもいいと思います。

一時期、ブログ集客コンサルタントの類の人が急増しましたが、これに関してはどっちかというと冷ややかな目で見ていました。

その辺りの説明がないとわからないと思いますので、説明していきます。

目次

コンサルタントとは?

漠然的な話に聞こえるかもしれませんが、すごく重要です。特に、コンサルタントの仕事ならば、論理的思考には一人一人の認識がずれないようなテクニックを基本的に持っていることが大前提で、言葉の定義ができない人は、コンサルタントには向いていません。

コンサルタントとは、”指導者”の意味合いもありますが、最近では”協力者”の意味合いがしっくりくると思っています。

指導者と協力者の間には、支援者という定義もありました。これは、関連した法律や定義の見解によるものですが、基本的に、指導と支援の行動のベースはアドバイスが前提ですので、正直今の場合はあんまり受けはよくありません。

アメリカドラマのFBI捜査物を見ていると、コンサルタントという役職の捜査員が度々登場しますが、これは、心理学や物理学などの自分の専門性を用いて協力する人々のことを言います。

マーケティングコンサルタントとは?

コンサルタントが自分の専門性を用いて協力する人々ならば、マーケティングコンサルタントは、マーケティングに専門性を持っていて、その技術を提供できる協力者のことを言います。

マーケティングコンサルタントの仕事は、「これだ!!!」と一つに限定することができません。

なぜならば、マーケティング自体も範囲が非常に広く通常は分業されているケースが多いからです。

私のようにマーケティング全域をカバーしている人もいれば、Web分野のみ、紙媒体のみを専門にしている人もいます。

そして、リスティング広告、オウンドメディア(最近はSEO)、SNSなどのさらに施策レベルに絞り込んでいる場合もあります。

ですので、マーケティングコンサルタントと一言で言っても、それぞれの持っている経験や専門性によって着手する箇所が異なります。

マーケティングコンサルタントを独立した後のビジネスとして勧めるのか?

「絶対儲かるからやった方がいい!」という人もいますが、基本的にマーケティングコンサルタントは仕事で言えばブラックですよ。

労働時間を決めて自由な生活を送りたい人は、あんまりおすすめしません。

中には、自由な労働時間を手にすることができると言っている人もいますが、あれはマーケティングコンサルタントではなく、起業屋で、実際優秀なアライアンス先が少ない起業初期の段階では、自分に能力がないと単価に正当性を持たせることは難しいですね。

「マーケティングが好きか?」が問題

マーケティングは経営学では最重要科目ですし、本も面白いものが多いです。

ただし、実務的なマーケティングと言えば、非常に泥臭い作業の連続です。

もちろん、この作業をクラウドワークスなどで外注するのも手ですが、単価がそこまで高くない場合は、自分で実施するしかありません。
(ですので、マーケティングコンサルタントで営業する場合は、低価格戦略をとってはいけません。)

結果を出すためのプロセスだと割り切って細かな作業ができるのかが素養として分かれるところだと思います。

PDCAサイクルを回すことに慣れている。

コンサルタントとは、いわゆる外部のその分野のプロです。

つまり、その施策の管理に口を出したり、実際に手を出すわけですから、施策管理が出来ないと問題外です。

施策管理と言えば、PDCAサイクルです。このPDCAサイクルの運用を高速で回し、早期に結果を出せることで評価されることも多いです。

参考:PDCAサイクルとは?マーケティングを高速で実施するためのPDCAとの付き合い方とは?

「専門性」と言えるまでの力をどのようにつけるのか?

これも問題です。

特にブログ集客コンサルタントに多いのですが、ブログの操作ができていて、自分がたまたまその方法で集客ができたからその方法が正しいとして販売している人も多いです。

もちろん、ブログ集客ができる、できないは、そのスタート地点によって異なります。LINE@専門だという人もよく見かけますが、私からすればこの部分はやり方が決まっており、それを実施するだけですので、専門性としてはかなり弱いです。

ちなみに、LINE@(LINE公式アカウント)の場合は、代理店制度をとっているので、無許可で専門家だと名乗って高いフィーを請求すること自体かなり危ないですね。

「他にいっぱいいるよね。」

という人もたくさんいますが、それだけ独立しやすいビジネスではあります。

なんせ、資格と言える資格は、中小企業診断士、MBA、MOTくらいで、これらもマーケティング専門の資格ではありませんし、持っているからと言って能力が高いかと言われるとそうでもありません。

また、有名企業のマーケティング部門で勤務していた人でも、中小企業と大企業のマーケティングではそもそも立ち位置が異なります。

そのため、中小企業向けのマーケティングができないということがあります。

マーケティングの力を身につける場合は、マーケティングの知識はもちろん、実務経験もそうですし、他業種の知識も身につける必要性があります。
そして、素養としては独学する力が本当に必要です。だって、困った時に先生にいちいち教えてもらうことが当たり前だと思っている人にはスピード感が全くありませんから。

「実務はやって慣れろ!」と言いますが、これは上記の要素がベースとしてあっての話だと思います。

プログラミング初心者に最初から全体を設計するようなSEの仕事を任せられますか?無理です。そんな勇気はありません。

私も相当実務本を読み漁りましたし、様々なツールの導入を実施しています。そして、それらを知識を実践しています。このブログの表示順位の高さもそれらがあってこそだと思っています。

優秀なアライアンス先、外注先の確保の問題

マーケティングコンサルタントとしての価値の一つが、対応可能な施策数です。

物騒な喩えになってしまいますが、マーケティング戦略の喩えでよく使われる戦争をイメージしてください。

戦力に戦車しかない場合は、やれる戦略が決まってきます。

これに対して、戦車もあるし、飛行機もあるし、空母もある、優秀な部隊も揃っているとなれば、完全に勝つのは戦略に幅を持たせることができる後者です。

戦略に幅を持たせる方法の一つは、優秀な人(会社)とのアライアンスです
最初から優れている人と提携できるに越したことはないのですが、何よりも重要なのは相性です。

優秀でも相性が悪い人だったりすると、思ったように動いてくれないことも多く、確執を生みやすいからです。また、価格面でも高額になってしまいがちです。

また、外注先を確保することも重要な仕事の一つです。

一人で仕事をするのには業務的な限界があるため、集中したい業務以外は、得意な人間に任せた方が効率的です。

ただし、この場合は、優秀で専門性の高い人材を最初から確保できるかと言えば、間違いなくできません。

専門性の高い優秀な人材ほど、高い単価でやりとりをされることが普通ですので、安定的に発注する先を確保したい場合は教育するしかありません。

教育に時間をかけることができなければ、自分の時間を消費するしかなくなるので、「収入は得られるけれど、ものすごく大変だ、過労死する。」という状態になりますね。

これらをクリアすればマーケティングコンサルタントにはなれる。あとはどれだけの成功パターンをテンプレ化できるかが鍵

仕事をとることにもハードルがもちろんありますが、基本的にマーケティング代行は、様々な形で案件が転がっていることが多いです。ただし、扱い的には下請けになりますので、上流で案件をとるには、自社マーケティングを仕掛けて、顧客の創出をする必要はありますね。

まあ、このあたりは、マーケティングコンサルタントを名乗るのであれば、説明しなくても自分で調べてやれるでしょう。仲介サイトもありますし、実力があれば各種専門家登録もできると思います。

問題は、どちらかと言えば、マーケティングコンサルタントとしての能力値の方で、コンサルタントと名乗っているのに、コンサルティングができない人も結構いるんですよね。何気に、検索で露出が急増するようになってから、問い合わせが多かったのは同業でした。(笑い事じゃないですよ。)

成功パターンを持っていて、それをベースにコンサルティングができる人はやはり強いと思いますね。成功パターンを複数持っていれば、コンサルティングはそのパターンの組み合わせで実施できますし、事例も貯蓄することができるからです。

ただ、「〇〇を代行します。」「〇〇をすればいいですよ!」みたいなことを言っている人も多いみたいですが、当たり前ですが、施策を増やすことが目的ではなく、求めているのは効果(売上アップ、投資対効果アップ)を得ることです。

当然、ビジネスですので、「絶対〇〇できます!」というのは嘘になりますし、広告などで書けば、まずアウトです。絶対〇〇できるなんてありえません。そういうのも、過剰に期待をしている可能性のある依頼者には説明をした上で、価値を示す必要があります。

需要は間違いなくあります。が、安定して売上を上げていくと考えると、対応する業種は選んでいった方がいいと思います。
売上高営業利益率が低い業種は、それだけ販促費もかけることができないため、件数を増やさざるえなくなります。

飲食業のコンサルタントで最近情報を発信するだけの安価帯のサービスを行なっているのは、そういったバックグラウンドがあります。(もちろん、将来的に高価格帯のコンサルティングを受注するための教育を目的にしている意味合いもあります。)

間違いなく登録しておいた方が良いサービス

マーケティングコンサルタントとして独立する場合は、次のサービスを導入しておいて損はないです。

フリーナンス



これは絶対導入が必要なサービスです。

企業と仕事をする場合、企業側の支払いスケジュールに合わせる必要性があります。

例えば、当月末の翌月支払いの場合は、前払いに比べると、2ヶ月キャッシュの振込が遅れることになります。

このサービスの仕組みは、請求書を現金化する仕組みでキャッシュを振込日よりも早く手にすることができます。額面を気にする人には導入をおすすめしませんが、キャッシュフローをコントロールできるメリットの方が圧倒的に大きいですね。

なぜなら、まだ手元に振込まれておらず、売上として確定しているお金のことを売掛金と言うのですが、この売掛金が多くなれば多くなるほど、黒字であるはずなのに、手元にお金がない状態に陥りやすくなるからです。

手数料は、最初10%と高めですが、サービスを利用すればするだけ手数料が最終的に下がる仕組みになります。(即日現金化以外の選択肢もあり、その場合は、GMOあおぞら銀行を経由してメインバンクに通常通り振込まれるだけです。)

クラウドワークス

仕事の発注先としても受注先獲得としても使えます。昔で言うSOHOですね。

クラウドソーシングと言うと新しいイメージがありますが、昔から中小企業では、人材が常に足りない状態ではありましたので、できない仕事を発注する文化はありました。その言葉が、SOHOだったり、クラウドソーシングだったり、言い方が異なるだけだったりします。

最近は、副業ブームであるため、納期までに余分に時間を見れば、様々な経験を持った外注先に出会うことができます。(ただし、ほとんどの場合は教育が必要ですが・・)

もちろん、自分が保有している能力を売り込むことも可能です。発注者の視点があれば、受注も容易でしょう。

ここをチェック

クラウドソーシングで稼ぎたい!そんな人に発注者としてのお願いです。

ランサーズ

クラウドワークスを紹介すれば、当然その競合のランサーズの紹介も必要になります。

「ランサーズとクラウドワークスどちらを利用すれば良いのか?」

これに関しては、最終的に満足のいく外注先を獲得することが目的になります。
「そのため両方使おうぜ。」が正解です。

案件ごとに対応できるスキルを持った外注先は、変わって当然ですので、複数のクラウドソーシングのサイトを活用して、出会える確率を最適化した方がいいです。

まとめ

成長できる要素のある企業の成長を促進する仕事はやりがいがありますし、人材市場の関係で、うまくクライアント企業を選べば、収益でも夢があります。

ただ、儲かるだけで考えると、責任も重く、結構作業量も多いので、外注のコントロールがうまくできないとブラックな仕事です。起業屋さんが言っているような隙間時間でできる仕事ではありませんので、その辺りの覚悟は必要でしょう。

集客でちょっと困っていませんか?

以下のことに当てはまる方は是非ご相談ください。

  • 集客で何をしたら良いかわからない。
  • ちょっとだけ売上を上げるヒントが欲しい。
  • 現在行っている施策が正しいのかよくわかっていない。
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