GTMでURLに変化のないフォームやカートに仮想URLを設置する。

集客のサクセスパートナーの小形です。
備忘録になりますが、GTMの仮想ページビューについてメモを記しておきます。
Welcartを活用した場合に起こるコンバージョン設置の壁
タグマネージャーは、広告や各種サービスとの連携に使えるサービスで、高度な設定を比較的簡単に活用することができます。
Welcartを使った通販システムを実装した場合、大きな問題として、カートの中、個人情報記入、支払い方法、情報確認、サンクスページまでURLに変化がありません。つまり、サンクスページにコンバージョンを設置することができず、カゴ落ちもどの程度起こっているのかがわかりません。
これを解消する方法として、とりあえず活用できたのが、GTM(Googleタグマネイジャー)の仮想ページビューの実装です。
GTMで仮想ページビューを設定する。
アカウントの開設などは割愛します。アカウントを作成したら、以下のように設定を行います。
1.ページ内の異なる部分を探す。
Welcartでは、カートのタイトルはカートですので、ここでは、h1タグの中身の違いを拾います。
変数>ユーザー定義変数>DOM要素を選択します。そして、選択方法をCSSセレクタに設定し、要素セレクタにh1を指定します。
ここでJavascriptを選択してやってみたのですが、どうもうまくいきませんでした。
2.ルックアップテーブルで出力URLをそれぞれ設定する。
次に、拾ったh1タグの中身の違いでページ分けを行います。
変数>ユーザー定義変数>ルックアップテーブルを選択し、1で設定した変数をここで入力します。また、h1タグの中身をそれぞれ入力し、出力URLをそれぞれ設定します。例えば、https://it-success.net/formを入力画面とサンクスページに分けるならば、/form/setting.html、/form/thanks.htmlと設定します。
注意点としては、入力の部分は、完全一致でなければなりません。
3.ユニバーサルアナリティクスとルックアップテーブルを繋ぐ変数を設定する。
変数>ユーザー定義変数>Googleアナリティクス設定を選択します。
GoogleアナリティクスのトラッキングID(UA-)をここにコピペし、設定フィールドで、先ほど設定したルックアップテーブルを紐付けます。
4.カート内とカート外で発動するトリガーをそれぞれ設定する。
/usces-cart/とそれ以外のURLで別々の動作を引き起こすためのトリガーを設定します。これらがないと、それ以外のページを計測するタグがカート内まで計測してしまうからです。
5.ユニバーサルアナリティクスのタグを設定する。
タグ>ユニバーサルアナリティクスを選択し、カートを含むトリガーとカートを含まないトリガーのタグを作ります。Googleアナリティクス設定は、3で設定した変数を活用します。
設定自体はここで完了になります。
そして、忘れずに、GTMのタグを<head>開始タグ直後と<body>開始タグ直後に設置します。これがないと計測そのものが無効です。この場合、WordPressですので、外観>テーマの編集>header.phpを編集すれば設置ができます。
また、確認が必要になります。設定したのに、仮想URLが表示されていなければ意味がありません。
プレビューを有効にした状態で、除外していないデバイスでページを閲覧します。この際に、仮想URLを設定したページを閲覧した時に、そのURLが仮想のものになっていれば設定ができていることになります。リアルタイムで閲覧すれば検証可能になります。
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