飲食店がYoutuberに取り上げられるメリットとは?

キー局のテレビ番組に取り上げられても、実際の集客に繋がらないことも多くなってきました。例えば、主要ビジネス街に勤務しているサラリーマン層であれば、ゴールデンタイムにテレビ番組をリアルタイムで視聴していることは考えづらく、Tverなどの見逃し放送は全ての番組で行われているわけではありません。
それに対して、Youtuberは取り上げられることで、そのチャンネルが削除されない限りは、ずっと公開されていることになります。また、芸能人がYoutubeチャンネルを次々に開設しており、Youtubeに取り上げられたことが実際の集客に繋がるケースが増加しているようです。
1.飲食店がYoutubeに取り上げられたことで集客に繋がった実例
とある渋谷のレストランは、人気アイドルグループのYoutubeチャンネルに取り上げられました。その動画の再生数は、70万回を超えており、その公開日から1ヶ月間ランチタイムの常時満員が続いている。
2.飲食店がYoutuberと上手に付き合うためには?
Youtuberの生計は、チャンネル登録者数や動画再生数などによって賄われています。つまり、再生数の伸びないコンテンツは作成しても意味がありませんので、「つまらない動画しか撮れないのであれば、撮影する意味がない」ことになります。
かと言って、好き勝手な内容で動画を撮影された場合は、店舗のブランドを傷つけることになります。
そのため、あらかじめ、ルールを決める必要性はあるでしょう。
2-1.撮影の許可
例えば、街ブラ企画などで訪れたYoutuberを店頭で相手する程度であれば、他のお客様に迷惑がかかることは考えづらいです。しかし、店内が満員であるにも関わらず、「大声をあげる」「騒ぎ出す」などの行為に及んだ場合、周囲に迷惑をかけるばかりか、客質の低い顧客を呼び寄せてしまう可能性もあります。
撮影の許可を出すためのルールを事前に決めておき、ホームページに掲載しておきましょう。電話やメールによる事前許可を取ってもらうようにしましょう。
2-2.禁止事項
やってはいけないことをあらかじめ設定しておきます。
例えば、さくらを使ったドッキリ企画などの場合は、顧客にいたずらをしたと誤認される可能性があります。また、周囲の顧客に迷惑をかけたり、小道具を持ち込むような企画は、敬遠する原因を作ってしまいますので、禁止した方が無難でしょう。
過去には、飲食店のアルバイトや顧客が不衛生な行動を撮影した動画で、多数の飲食店の運営会社が謝罪に追い込まれました。許可を出す相手も選びましょう。
2-3.協力の範囲
店舗としてどの程度協力することが可能であるのかを示しておくのも、企画を膨らませることに繋がります。例えば、撮影用の個室を準備することができることや特別メニューの用意の可否などもあります。
撮影を受ける際にかかる経費なども提示しておいた方が良いかもしれません。ちゃんとしたテレビ番組の制作会社であれば、かかった経費に代金を支払うことが当たり前であると認識しておりますが、Youtuberは素人も含まれますので、そのことを知らない場合があります。
3.まとめ
Youtubeのメディアとしての拡散力は強く、芸能人の参画により、既存のYoutuberの人気も上がっている印象があります。
自分でYoutubeの動画を作るよりは、他者の企画に乗っかる形でYoutubeに露出した方が効率は良いでしょう。Youtuberも再生数を増やすことが仕事ですので、企画に対して、柔軟に対処することも付け加えて掲載するのが良いでしょう。
また、Youtubeに関するルールを設定することは、SNSの炎上事件が従業員ではなく顧客側から発生することをあらかじめ防ぐことにも繋がります。