店舗がメルマガを導入するメリットとデメリットとは?
LINEが普及したことで店舗でメルマガを配信している企業が減っています。
このことから、LINE公式アカウントの方が、メルマガよりも良い印象をどうしても受けてしまいます。
もちろん、LINEはアプリですので、行政法である特定電子メール法には該当しないことや相手がブロックやLINE自体のシステムエラーがない限りはメッセージが届かないことはありません。
しかし、LINEの方が優れていれば、メルマガの方が優れている点もあります。
ここでは、店舗がメルマガを導入するメリットとデメリットを紹介します。
メルマガのメリットとデメリットとは?
メルマガだけで考えるとデメリットの話ができませんので、LINE公式アカウントと比較します。
メルマガのメリット
国民がほぼ全員持っているメールアドレスを対象にしている。
メルマガ配信は、メールアドレスに向けてメッセージを配信する方法です。今の時代は、ネット通販で登録する際にメール認証が必要です。そのため、メールアドレスを持っていない人の方が限りなく少数派です。
ちなみに、LINEのユーザーは国内月間アクティブユーザー数(MAU)は約8,000万人です。(LINE株式会社 2019年12月第1四半期)日本の生産年齢人口(15歳〜65歳)7,592万人、かつスマホの普及率は各年代で80%〜90%ですので、信頼性にかけます。どのようなアクションでアクティブユーザーと判定するのかで分かれるところですが、実際は、50%〜60%くらいなのではないかと感じています。
メルマガの最大のメリットは、LINEをやっていない人でも持っているメールアドレスを対象にしているため、相手を選ばない点があります。
登録者のバックアップが可能。
CSVに対応しているメルマガ配信システムに限定されますが、登録者の情報をバックアップすることが可能です。
例えば、到達率の低さからメール配信システムを移管したい場合は、CSVの形で登録者情報をバックアップし、新しいメルマガ配信システムにアップロードすれば、登録者を移動することもできます。
メッセージにHTMLが使える。
一部の旧式のモバイル端末では不可能ですが、スマホでもHTMLメールを受け取ることができます。
これによって、メルマガ配信でチラシも出すことができます。例えば、コストコが配信しているメルマガもHTMLですが、iPhoneのメーラーでも閲覧することができます。
デメリット
メールの受信は100%ではない。
メールは100%受け取れるものだと思っている人が多いですが、キャリアによる迷惑メールのブロック機能やメーラーによるセキュリティーや自動振り分け、そして、メルマガ配信システムの配信能力以上のメール配信によるシステム内でのエラーによって、案外メールが届かないケースが増えてきています。
特定のドメインのメールアドレスを受信するドメイン指定解除も人によっては操作が難しいと考えるようで、登録する際のハードルを押し上げている結果になっています。
特定電子メール法の対象である。
アプリのメッセージ配信と違って、相手の承諾を得なければならないオプトイン、メッセージの配信を任意のタイミングで受信解除できるオプトアウト、メッセージの配信者を署名で明示することが必要になります。(消費者庁特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法))
店舗のメルマガ配信には必要な機能
店舗のメルマガ配信では、基本的にメルマガ配信は、顧客向けの情報発信にしか使いません。
リードの獲得やリードの育成など、ニーズごとに分けてメッセージを配信するWebマーケティングをやるわけではありませんので、基本的にリスト数は1件で十分です。また、ステップメール機能も使い所はないと思います。
しかし、以下の機能はほぼ必須です。
空メール登録機能
メルマガは、登録がめんどくさいと登録する人はいません。
そのため、空メールを送るだけで登録ができる空メール登録機能は必須です。
データベース構築機能(CSV)
収集した登録者をエクセルの形でダウンロードができるようになります。
携帯メールアドレス対策
店舗がメール配信を行うわけですから、携帯メールアドレスが登録されることが多くなります。
携帯メールアドレス向けの配信対策を実施していないところは、携帯向けのメール到達率が低いと考えられます。
どうしてまぐまぐは使ってはいけないのか?
メールを送ることだけを考えれば、まぐまぐでもいいのでしょうが、顧客情報を受け取る権利がなかったり、他の宣伝目的のメールマガジンにも登録されてしまうことがあるため、リスクが高いです。
メルマガ配信システムは、ASPと契約する。
ASPとは、Application Service Providerのことで、アプリケーションの開発を実施する事業者とそのシステムを指します。
実は、メルマガ配信業者の中には、ASPからシステムを購入して運営している事業者もいます。これをOEM業者と呼びます。
OEM業者には、ASPが持っていない特にシステムの運用面でのノウハウがあることもありますが、Webの動向にいち早く対応できるのは、ASPの方です。
特にメール配信は、迷惑メールや詐欺対策などでセキュリティーレベルがどんどん高くなっていますので、高い技術を持っている業者を選択するのが望ましいと思われます。
おすすめのメールマガジンサービス
万全のメール配信システムは、高い技術を求められている分だけ利用料金も高めです。そのため、個人店では手が出ないことの方が多いです。
そのため、比較的安価でも十分に活用ができるサービスを紹介します。
ブラストメール
ブラストメールは、月額2,000円〜活用できるリーズナブルなメルマガ配信システムです。
ブラストメールは、登録人数によって月額が異なる料金プランを持っています。基本的に登録人数が増えれば、売上も上がりますので、配信件数で制限されているよりも親切な設計になっていると言えます。また、HTMLメールも簡単に送信できるようになっており、個人規模の店舗には非常におすすめのシステムと言えます。
参考;チラシ型メール配信(HTMLメール配信)をやりたいならブラストメールがおすすめ

メール商人
こちらも月額3,800円〜利用することができ、店舗であれば活用したい記念日メール配信機能なども備わっています。HTMLメールの配信も可能です。
また、全ての機能を1ヶ月の間無料で活用できますので、実際の操作感を確認した上で、利用を開始できるメリットがあります。

中規模ならばスマホアプリもあり
個人店が導入する場合は、デメリットの方が多いのですが、例えば特定地域に密着している複数店舗経営の飲食店の場合は、スマホアプリを導入するのも良いでしょう。
スマホアプリは、2年ごとに削除される可能性が高いため、行かなければ削除の対象になります。一定以上の規模で運営している飲食業であれば、長い間来店がないリスクも小さくなるため、スマホアプリを選んでも問題がないことになります。