再現性を求める人は大きく成功はできない5つの理由
マーケティングプロデューサーの小形です。
これだけSEOを頑張っていると、様々な企業の営業が情報をくれます。
例えば、某媒体では、登録している店舗の会員者数を気にしていたそうです。どうも競争相手が多いことにこだわる人もいるそうです。
実は、媒体広告は、競争相手が少ない場合が買いです。なぜなら、会員数が多ければ、多いほど、効果を出すための投資を増やさなければならないからです。本来であれば、その投資は必要なものではありません。
同じお金を支払っているのに、中小規模の媒体の方が大きく集客ができるということはざらです。
人間は、知っているものの方が知らないものより優れているとバイアスをかけてしまう性質がありますが、もしこのような状態になっているのであれば、注意をした方がいいかもしれません。
再現性や事例を求める経営者は成功しない。
成功しないは言い過ぎです。大きくは成功することはありません。また、後発だったとしてもお金を相応にかければ成功はしますが、再現性や事例にこだわる経営者は、自分で考えることが苦手な傾向にありますので、それもせずに自分の中で結果を勝手に出す傾向があります。
これがよくありません。
事例や再現性は時にミスリードを起こす可能性がある。
残念ながら、同じ環境、同じ土台のビジネスは一つもありません。それぞれ抱えている問題は違っています。
例えば、とある施策を行って、売上が伸びた事例があったとします。
事例の店舗
簡素な町の駅前の1階
自分の店舗
そこそこの繁華街にあり、とあるビルの4階
この2つの事例を同一と見るのは無理がありますし、抱えている問題も違っています。また、ビルのテナントの場合は、集客の施策に制限がある場合が多く、事例の店舗のように自由に動けない場合があります。
再現性には有効期限がある。
集客には、賞味期限があると言われていますが、これはライフスタイルの変化が影響するからです。
例えば、昔は、携帯電話のキャリアメールでメッセージのやりとりをすることが基本でしたが、今は、完全にLINEに置き換わっています。
周辺の店舗で成果が上がっていると確証したタイミングでは、ライフスタイルが変化してしまっていることがあることがしばしばあります。
特に、SNSを使った集客の施策ではよく見られます。
成長期と成熟期を見誤るとまずい。
集客媒体には、一定の金額を振り込んだ時に、効果がある時と効果がそれほど見込めない時があります。
フェイスブック広告がそのいい例で、最初の方は広告媒体として人気がありませんでしたので、格安で見込み客のリードを集めることができました。
それに対して、成熟期に入っている現在では、見込み客を集める媒体としては優秀ですが、昔に比べると見込み客の獲得単価は高くなりました。
事例や再現性をみる場合、その事例や再現性を出した時期をみる必要があります。
もし、100円以下で見込み客を獲得できたという事例が、4年も前の話であれば、その事例には再現性がないと考えるべきでしょう。
外部の情報発信で成果が大きく変わることもありうる。
迷惑な話ですが、例えば、コンサルタントがフェイスブック広告を出すだけで売上が上がると題材的なPRをした場合、どのようなことが起こるでしょうか?そのメッセージを信じた人が、急にフェイスブック広告の出稿をし出します。
競争相手が増加すれば、その結果同じ入札価格でも表示回数(インプレッション数)が低下します。その結果、従来成果が出ていた場合でも急に成果が出なくなります。
今は、ちょうどLINE@が同じような状況に陥っており、常にブッシュホンでどこかしらの店舗やコンサルタントからのメッセージが届きます。ブッシュホンは、携帯の電力を使いますので、以前よりも電池のもちが悪くなります。そして、未読のメッセージが数百単位になりますので、”LINE自体を見なくなっている。”という人もいるようです。
そもそも事例の真偽が読めない。
コンサルティング業界がまさしくそれに当たるのですが、どれだけの情報弱者を踊らせて、自分のコミュニティに参加させるのかを鍵にしています。そのために、魅力的な事例をでっち上げて、演出が過剰になっています。昔でいうネズミ講の仕組みが、コンサルティング業界で合法的を装って行われています。
事例のでっち上げは、当たり前のノウハウとして普及しています。当然ですが、こんなのノウハウでもなんでもないです。景品表示法に抵触する違法行為ですが、物証が上げづらいことからはびこっている限りなく黒に近い行為です。
それをみて、見分けることができない人の高額講座への申し込みを誘い、年収数億円を上げている仕組みです。
問題は、提供しているノウハウを信じてしまった場合です。
とあるコンサルタントが主軸になっているコミュニティでは、SNSを使ったセルフブランディングの実施をおすすめしています。仕組みとしては、そのコミュニティーの会員同士がお互いのポストやポストにいいねやリポストを相互につける仕組みを取っており、基本的に自撮りの投稿をすることを勧めております。また、外部のコミュニティーに参加することをほぼほぼ禁止しています。
冷静に考えると、仲間内だけにしか受けないやり方ですし、冷静に考えてもブランディングの方向性が間違っています。「ブランディングとは?集客や営業力をブーストする強いブランドの作り方【2018年最新版】」
この方法が正しいと思ってしまうと、今現在の顧客があなたに求めることをそっちのけで、自撮りをスタートしてしまい、インターネット上に様々な表情のあなたの画像が投稿されてしまいます。
こうなってしまえば、後の祭りで、ファン化どころか顧客の大半は、興味のない情報はいらないと思っているため、コミュニティーの形成どころか固定客ですら距離を取ってしまう原因になってしまいます。
ココに注意
今まで集客に取り組んで来ず、人気のものに飛びついた結果だと言えます。そもそも、集客やマーケティングに派手さはありません。もし、派手に演出しているものがあれば、それはあなたの判断力を鈍らそうとしているものになります。
まとめ
再現性があるまで待つ習慣が定着している人は、自分で考える習慣がなく、施策を大きく失敗した経験も成功した経験も乏しいため、なにをどうすればいいのか考えられない場合が多いです。
全ての環境で再現性のある集客方法なんて、ひどく地味な方法と決まっています。
「なんだ、そんなこと」
と拍子抜けした顔でこちらを伺い、「あとは?」と言い出す人がいますが、マーケティングをわかっていない証拠ですね。

マーケティングの一つの見方には、自社を有利にするために立ち回ることが含まれています。
魔法のような結果は、実施した地味な施策の積み重ねですので、他の結果待ちをする人は、その結果待ちの時間を無駄にしていることに気がついていない人々ばかりだ。