集客

飲食店のネット予約システムの選び方【Gotoイート対応】

飲食店の場合、電話予約のみに頼ってしまうと、電話が取れなかったり、幹事がそもそもお店探しをしている時間帯が深夜だったりすると予約が成立しないことがしばしばあります。

そのため、ディナーの予約効率を高めるためのネット予約システム(Web予約)の導入が必須です。

ネット予約システムには、テーブルソリューション、トレタなどの純粋な予約システムの他に、食べログやぐるなびなどのグルメサイトがあります。

各グルメサイトを導入すると、それぞれの予約システムを活用できるわけですが、ほとんどの場合、予算が制約されているため、どれかを選択する必要性があります。

Web予約システムを選ぶ時に、どのようなことを考えるのかについて紹介します。

ネット予約・Web予約を導入するメリットは?

電話予約のみの飲食店もよくありますが、電話番を専門においている店舗はありません。なんらかのホール担当が兼務していることが多いです。そのため、接客中に予約の電話がなっても取れないことが発生します。

また、通話しているけれども電話回線が1本しか存在しないため、通話中になっていたり、予約のタイミングが営業時間外になってしまったということもあり得ます。

Web予約を導入することで、これらの問題を全て解決することが可能になります。

ネット予約・Web予約を比較するポイントとは?

これらの予約システムの導入にどこまで求めるのかによって変わってきます。例えば、Web予約だけでよければ予約システムのみのものを導入すれば良いですし、集客も求める場合は、グルメサイトを導入します。

まず、冷静に自店舗の置かれている状況を確認しましょう。集客が全然できていないのに、予約システムだけ入れても意味がありません。Web予約と集客が必要なのか、それとも予約の獲得効率を上げるために予約システムを導入するのかを天秤にかける必要があります。

予約手数料の有無

多くのグルメサイトのネット予約を導入する場合に、月額の利用料の他に送客手数料(予約手数料)というものが発生する場合があります。

この送客手数料は、ネット予約が成立したランチとディナーのそれぞれの予約人数によって変わります。

<参考:Gotoイート参加グルメサイト 送客手数料(以下はキャンペーン内のもの)>

ぐるなび 50円/人(7:00-14:59来店)、200円/人(15:00-6:59来店)
食べログ ランチ100円/人 ディナー200円/人
一休.comレストラン 予約プランの合計金額の8%
EPARK/EPARK グルメ ランチ:100円(税抜)/1人 ディナー:200円(税抜)/1人
ホットペッパーグルメ 50円/人(7:00~14:59来店)、200円/人(15:00~6:59来店)
予約時のプラン料金の合計金額(税抜)に対して10%
favy 0円
Retty 0円
ヒトサラ ディナーのみ200円

例えば、成果報酬の広告媒体の場合、予約システムを原則無料で利用できる場合があります。しかし、予約が成立した場合、予約の8%が手数料として負担しなければなりません。また、食べログなどのグルメサイトの予約の場合は、送客手数料として、Web予約を利用した人数に対する負担が発生します。(ただし、電話予約には送客手数料がかかりません。)

当然これらを考慮したコースの価格設定が必要になります。

商圏で集客できる要素があるのか客観的にみる。

飲食店だから、食べログだろうという適当な考えをする人は飲食店経営者にはいないと思います。

商圏によって、強いグルメサイトは異なりますし、知名度が高ければ高いほど同じ商圏の店舗も利用している可能性が高いです。

現状、飲食業界では、Web予約システムを使って積極的に自分で顧客獲得をやろうと思っている方が少なく、純粋にグルメサイトに集客力を期待して予約数を伸ばすことの方が一般的です。

そのため、競争相手の有料率が無駄に高い有名媒体では、利用したところでなかなか露出そのものができないデメリットもあります。集客力に対して、有料での飲食店参加数が異常に多くなっているグルメサイトには集客力はあまり期待できません。

商圏内のアプリ登録者数

グルメサイトに集客を求める場合は、その商圏でどの程度その媒体を使い慣れた人がいるのかも重要な指標になります。

例えば、食べログではTポイント、ぐるなびでは楽天ポイント、ホットペッパーではポンタポイントがたまります。食べログのTポイントは食べログ加盟店などで利用できます。これらの利便性もあり、それぞれで贔屓にしているグルメサイトがある場合が多いです。

アプリの登録者は、すでにそのグルメサイトを贔屓にしている可能性が高い人の指標でもあり、多いほど集客力にも期待できます。SEOなどで集客に力を入れているグルメサイトはGoogleマイビジネスに影響されており、集客力はそこまで期待できません。

飲食店向けのWeb予約システム

「集客媒体→予約システム」の順番で紹介します。

検索エンジンに強い媒体を選択した方が良いと一概に言われておりますが、各社様々なサービスと提携していたり、テレビCMでアプリのダウンロードを促して至ります。基本的に、普段使いの居酒屋やレストランは食べログなどのアプリで選択される傾向にあります。それに対して、出張や旅行先の飲食店の場合は、検索エンジンで検索される傾向にあります。

また、予算によってよく見られている媒体に違いがあります。食べログの客層は幅広いですが、ホットペッパーグルメの客層はリーズナブルな予算の宴会が探される傾向にあります。

集客媒体の場合は、都市部では、Web予約と電話予約は大体半々くらいです。しかし、Gotoイートキャンペーンの期間中は、Web予約が主軸になります。

食べログ

ステマなどで騒がれていましたが、未だに体感としては口コミが一番信頼されているグルメサイトです。テレビCMに力を入れている影響で、集客媒体では一番強い集客力を持ちます。

3.5以上の評価を獲得している店舗は、優良店舗と認識されます。ただし、メインはあくまでグルメサイトですので、評価が3.5に届かなくても、魅力が十分に伝わるような設定をすることで集客はできます。

<参考>
・ポイントはTポイント(ただし、食べログ予約のみ。期間固定Tポイント)
・送客手数料 ランチ 100円/人 ディナー 200円/人

ホットペッパーグルメ

テレビCMをバンバン打っている影響で、宴会需要に強いグルメサイトです。グルメサイトの集客力は、地域によって異なります。宴会の単価が安い地域ではホットペッパーを参考にする傾向が強いですが、競合も多いため、予約と集客を両方求めるのであれば、それ相応の費用が必要になります。

予約システムだけ利用をすると考えると、料金としてはかなり高いです。

<参考>
・ポイントはポンタポイント(Gotoイート期間中は、独自のポイント)
・送客手数料 50円/人(7:00~14:59来店)、200円/人(15:00~6:59来店)

一休.comレストラン

審査制のグルメサイト。固定費はかかりませんが、コース予約の総売上の8%が手数料として必要になります。

いわゆるレストランの専用グルメサイトで、利用者も比較的年収が高い層が多いです。

<参考>
・ポイントは一休ポイント(Gotoイート期間中は、独自のポイント)
・送客手数料 8%

ぐるなび

システムを利用するだけであれば、1万円〜利用することが可能です。楽天スーパーポイントを付与することができますが、送客手数料は、食べログのTポイントと同じ200円です。ぐるなびは、Googleマイビジネスと連動させることで予約効率を上げる設定ができます。

<参考>
・ポイントは楽天スーパーポイント(Gotoイート期間中は、独自のポイント)
・送客手数料 50円/人(7:00-14:59来店)、200円/人(15:00-6:59来店)

Retty

SEOに力を入れているグルメサイトです。SEOが主体の媒体ではありますので、実際に検索してみて、上位に表示されていなければ、大した集客は望めません。

各種ポイントとの連動による送客手数料や成功報酬でかかる予約手数料が必要ないため、純粋に予約システムの代わりとして利用も可能です。そのため、オウンドメディア運用による集客とも非常に良いのが特徴です。

<参考>
・ポイントはRettyのみで使えるクーポン発行
・送客手数料 なし

Tablecheck

高級店が次々と導入を決めている予約システム。基本的なグルメサイトとの連動と多言語化が進められており、グルメサイトも運用されています。ただし、SEOにはまだ弱いため、集客力を求めることができません。

特に、知名度が高い店舗のディナー予約獲得向けで、ホームページとの連動が基本になります。また、予約の取りこぼしを最小限にすることを重点的に考えられた機能設計が行われているため、すでに繁盛店であれば、導入することを選択します。

国内では数少ないノーショー対策が実施されており、クレジットカードの番号を記入しないと、予約できない仕様にすることもできます。

Gotoイートには非対応。

トレタ

飲食店オーナーでもあった中村さんの会社が提供する予約台帳システム。ベーシックで12,000円。

予約台帳システムの導入は、高級レストランを中心に進んでおり、屋号名による流入が十分の時の場合には、シンプルにホームページ+トレタなどの組み合わせが良いでしょう。もちろん、予約台帳システムですので、集客媒体ではありません。そのため、知名度にかなりの心配がある店舗は、グルメサイトを選ぶ必要があります。(連動は可能。両方導入するかは、予算と何までやりたいのかの兼ね合いになる。)

Googleマイビジネスと連動させることで予約効率を上げる設定ができます。

Gotoイートに参加する場合のネット予約システムの選び方

Gotoイートは、期間中基本料無料〜でグルメサイトやWeb予約システムを利用することができ、ランチに500円分、ディナーに1,000円分のその予約サイトのポイントを来店人数分顧客に付与できます。(付与は幹事にのみ。そして、最大10人まで)

期間は、2021年1月末までですが、予算がなくなり次第ポイントの付与は終了です。ポイントは、キャンペーン期間中にキャンペーン参加飲食店のみで使えます。利用期限は、2021年の3月末までです。

新年会シーズンまで予算が持つのかわかりませんが、忘年会の予約までは持つと考えられます。そのため、忘年会シーズンの予約は、ネット予約で入る割合が高くなると想定され、送客手数料により例年より販促費が高くなる可能性があります。逆に参加しなければ、ポイントが目的で店舗を選ぶ幹事から対象外と見做されてしまいますので、最低でも参加し、コース予約のみに対応するのが良いでしょう。コースのみ予約は有料アカウントでなければできないこともあります。そのため、基本的には、現在使っているグルメサイトのみで対応し、無料アカウントは増やさないことをおすすめします。

ポイントを付与する時とポイントを使う時にネット予約が発生しますので、送客手数料が発生します。

無料アカウントでGotoイートに対応する場合は、利用の際の最低の利用金額を記すなどの対応が必要です。ポイント狙いで、1品しか頼まないという顧客が存在するようです。

■集客を期待する場合

集客を期待するのであれば、近隣の人気店が参加しているグルメサイトを選択します。なぜならば、取得したグルメサイトは、他の媒体で使えるわけではありませんし、3月までに消費しなければならないからです。そのため、魅力的な競合の飲食店も参加しているグルメサイトを活用します。

ただし、前述の通り、参加件数が多すぎると集客が困難になりますし、客層が異なると定着しない顧客が訪れることになります。客層がマッチングしており、相応のGotoイートに参加件数があるグルメサイトを選択するのが良いでしょう。

■予約機能のみを期待する場合

周辺の店舗の参加の割合が少ないシステムを導入すると、3月までの再利用を幹事に促すことになります。元々集客力に自信があるお店であれば、手数料無料のトレタ を活用するのが良いでしょう。

まとめ

飲食店では、予約の取りこぼしを最小限にすることが必須です。最近は、予約の方法にチャットなどもあります。

電話のみの予約の場合は、どうしても忙しいと取れない可能性も高く、営業時間内でなければそもそも予約できません。落ち着いてインターネットを見るのは、夜の10時頃だと考えると、営業時間外になっている店舗は少なくないのではないでしょうか?

  • この記事を書いた人

小形洸太

マーケティングプロデューサー。大学卒業後、店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入の支援業務に従事。その後、2009年にサクセスパートナーを設立し、集客のコンシェルジュとして、コンサルティングを提供開始。 ▶︎過去に協力したメディア 第一興商発行のDAM CHANNEL for Bizにて、ソーシャルメディアを使った集客方法の特集を8ページ監修(2018/4号) 株式会社リクルートの経営者応援マガジンパートナーズプレスにて、ホームページ作成やSNS活用のポイントのインタビュー記事が公開される。

-集客