副業で効率よく稼げるオススメの副業とは?

副業解禁が昨年から話題になっています。
しかし、誤解されているのですが、これはルールではありません。副業を認める企業が増加していますが、どの企業も認めなければならないというものではありません。
リクルートキャリアが昨年出したプレスリリース「兼業・副業に対する企業の意識調査」によると約71%が副業を禁止しています。その禁止理由には、社員の長時間労働や過重労働を助長するためが最も多く、続いて、労務管理が困難になるためが続いています。
そもそもなんで副業を解禁する必要があるのか?
以前までは、企業の過重労働による過労死が社会的な問題になりました。
確かに、副業をすることにより、本業では得られなかった見地や経験を身につけることができるなどのポジティブな理由はあると思います。
しかし、副業は、労働者から見ると、実質労働時間を延長することで収入を得ることです。
これは、つい最近も問題になった企業の過重労働による過労死の社会問題で起きた労働時間の削減には完全に反しています。
副業が解禁になった背景には、以下のような内容があるのではないかと推測されます。
1.人件費を上げることができないから。
日本の企業は、ほぼ株式会社です。そして、起業家は、大金を得るために株式上場を目指します。これは、株式市場に日本の労働は支配されているという意味でもあります。
労働分配率という指標があります。これは、付加価値の中で、人件費の割合を算出したものなのですが、この割合が高いほど、その企業は人件費にお金をかけていることになります。
この労働分配率が高すぎると、会社の営業利益が減りますので、株価にも影響します。つまり、業績が抜本的な改善がない限り、使える人件費は決まっています。そのため、人件費を上げることができず、収入を増やしたければ副業で増やしなさいという見方をすることができます。
2.副業があるとリストラが必要な時に辞めてもらいやすい。
もう一つ、副業解禁を題材的に謳っている裏の事情は、これなのではないかと思っています。
消費増税が予定通り行われることを前提に、たくさんの企業が希望退職を募っています。事業縮小と人件費の削減を企業側は実施しなければなりません。そんな時に、収入源が本業しかなく、住宅ローンや子供の教育ローンが残っている社員が多ければ、どうしても辞めてもらいづらくなります。
この時に、副業を持っていて、収入源が複数あれば、そちらに乗り換える社員も増えることから、より辞めてもらいやすい体制を作ることができます。
副業で稼ぐためのポイント
稼ぐ上で重要なポイントは、効率性と単価です。
例えば、ミステリーショッパーなどの副業は、主婦に人気がありますが、単価が安いにも関わらず、その店舗のサービスを体験するために出向いた上で、レポートを書かなければなりません。そのため、月に2〜3万円稼ぐことは可能ですが、その報酬に対する時間と手間には割が合っていません。
・できる限り外に出なくても良い。
・単価アップが狙える。
ただし、今後の自分の市場価値の向上を考えると、単なる収入のベースアップではなく、スキルアップができる副業であることも条件として含まれてきます。
副業をする際に注意したいこととは?
副業が解禁されたと言われていますが、それは日本社会の企業全部ではないという点に注意しなければなりません。
前述の通り、7割は副業を認めておらず、中には認めない理由に、内部情報の流出や競合になることを避けたいことを挙げている企業もあります。
本業を突然失ってしまう原因にもなってしまいますので、副業をする際は、十分に確認してから副業をするのが理想です。
初心者からでも始めることができる副業
特にスキルがないところからでも始めることができる副業について解説します。
基本的にスキルがないところからでも始めることができる副業は、参加者も多いため単価が安いのが特徴です。
例えば、大量受注による生産性の向上、仕事の品質の向上、自分だけができる専門性などがあれば単価が上がります。
1.Webライター
オウンドメディアを運用している企業が増加しているため、コンテンツ作成のニーズが高まる一方です。
そのため、Webライターは、いつでも案件が相当数募集されています。クラウドワークスやランサーズなどでコンテンツを集めるために、多くの企業が案件を毎日のように掲載しています。
オウンドメディアのコンテンツは、高い専門性が求められるため、その分野について詳しくなろうという欲求がある人には向いています。逆に専門分野もなく、学習習慣もない人にとっては、他所のコンテンツを書き写すだけの習慣になります。それでもコンテンツを発注する企業はいるでしょうが、基本的に質の悪いコンテンツは、オウンドメディアのマイナスの要因になってしまいます。
そのため、質の悪いライターは、文字単価1円未満の案件、質の良いライターは、文字単価が1〜3円程度と格差が発生します。専門家として認められると1文字5円程度の発注を受けることができます。
クラウドワークスはソーシャルワーキングのマッチングサイトとして大手の一角です。案件数も多いですが、副業口として登録している人も多いのでライバルが多くなってしまうのがデメリットです。
案件を獲得する場合は、募集要項をよく読み、その案件で自分が役に立てるという近い経験をアピールすることがポイントになります。私も単純作業の発注で使っていますが、募集要項を読まない人は、文字を理解できないとみなしますので採用しません。
メリット
- 特定のジャンルについて詳しければ、コンテンツ作りは負担にならない。
- 特定の業者にはまれば、まとまった案件の獲得と単価アップが狙える。単価アップができれば、他の人に依頼できる。
デメリット
- 苦手なジャンルを受注すれば勉強が必要になる。
- 最初の方は慣れるまで時間がかかる。(正直慣れてから応募しろと思う時もあるくらい、ひどい人はひどい。)
- 単価アップに関しては、案件や発注者の意向によって発生する。
- 修正が発生する。
2.ブログ・SNS代行業
初心者でもできると言うと、この分野はマーケティングと深く密着しているため、奥が深いので語弊があります。
Twitter一つとっても、売上を大きく作ることができる私のような人間もいれば、なんのマーケティングの戦略もなくこなしているだけで売上を全く作れない人もいます。
ただブログの記事を増やしたい、SNSを運用してほしいというニーズを持った本質の分からない大多数の中小企業もいます。このようなニーズはWeb制作会社に伝えられて、結局断られているケースも多いのです。
これらを代行する副業もありです。Webライターに比べるとまとまった収入が得やすいのが特徴です。ただし、案件をそこそこの単価で引き受けて、webライターに発注すれば、案件の数を増やすことができますが、基本的にその人の信頼性が低い場合は、単価を上げることが難しいです。案件は、単価が低いほどクレーマー案件である傾向にありますので、ひどい場合は支払いしない発注者もいます。
「個人事業主で起業する際に必ず押さえておきたいサービスとは?」で紹介されているような収入に保険をかけるサービスに加盟することをおすすめします。
3.動画配信主
昔は乞食と言われましたが、最近は、動画配信側に収益が発生する仕組みができているので、動画を配信することで収入を得る人が増加してきました。
例えば、ツイキャスの場合は、お茶爆と呼ばれるアイテムをリスナーと呼ばれる視聴者からもらいます。ポイントに応じて換金することができ、中には数十万円儲ける人も登場しています。
また、Youtubeライブ配信では、Super Chatと呼ばれる仕組みがあり、人気ライブ配信ではコメントが流れてしまうため、実質の課金をすることでコメントを目立たせることができます。100円〜5万円に設定することができ、グーグルがレベニューシェアで一定の割合を差し引いた金額を配信者に振り込む仕組みをとっています。実際に1万円を複数回使っている人も見たことがありますので、効率良く稼げる方法ではあります。
動画配信主は、大金を掴むことができますが、チャンネルを大きくすることが前提条件としてあるため、そこまでの時間をどれだけ短縮できるかが、動画配信主としての成否を決定する項目になります。
よく動画配信主が警察沙汰を起こすことがニュースになっていますが、競争が加熱しすぎると、常識を失ってしまう危険性があることには注意したい副業です。
内容によっては、本業のブランドを大きく失墜させると見なされ、解雇されるケースもあります。
4.ミステリーショッパー
ミステリーショッパーというのは、各企業が自社のサービスレベルを確認するため、全くスタッフと面識のない人を使って調査するものを指します。主婦の副業として人気です。
体験費用をクライアント持ちで経験できますので、自分の経験値を増やす意味では有効な副業かもしれません。
しかし、ミステリーショッパーに関しては、現場に移動しなければならない時間が発生し、報告書も的確でなければやり直しが必要になります。また、1件あたりの単価もそこまで高くはありませんので、時給換算をしてしまうと、知り合いのお店でアルバイトの方が効率よく稼げる方法と言えます。
スキルがあれば可能な副業
スキルなしでも実施できる副業はやはり単価がそこまでではなく、大きく稼ぐことはできません。
大きな収入の柱にしたいと考えた場合は、専門スキルを活かした仕事の方が安定した収益を獲得することができます。
5.Webデザイナー
Webのデザインは単価が高いため、スキルを持っていて、慣れていれば大きな収入源になります。Webライターは細かな案件ですが、Webデザイナーは基幹系のWeb自体のデザインに参加するため、Webライティング100本分以上の報酬を1回の受注で得ることができます。
正直、工数的に副業で定義することは微妙なのですが、月に1〜2本であれば、本業外で行うことも可能なようです。
6.専門家(アフィリエイトとYoutubeのMix)
アフィリエイトは、商品を紹介し、定められた目的を達成することで報酬が発生する広告です。
アフィリエイター、Youtuberとしてではなく、他にはない専門分野を自分で開拓し、ブログやYoutubeを使って情報を発信し、アドセンスやアフィリエイトで利益を出す専門家ビジネスは、当たれば大きな儲けを出すことができますし、個人のブランド力のアップに繋がります。
特定の方法で儲けを出すのではなく、人が集まれば、コンテンツ販売もしくは広告収入を得ることができる媒体を使い、積極的に情報発信を繰り返します。売りにも繋げることができるため、今後の副業の中では、もっともおすすめです。
豊富なコンテンツを生み出せるくらいの専門性も必要ですが、Webマーケティングの知識も相当必要になります。メディアで活躍している専門家の先生の仕事は、実はWebプロデューサーという場合も少なくありません。
豊富な知識をすでに持っている士業の先生などは、相性の良い副業と言っても良いと思います。
7.輸入
海外から安い商品を仕入れて、インターネットで販売するやり方です。
例えば、衣類などは海外の工場から直接仕入れることができます。それをインターネットで販売します。
楽天市場などにコストをかけて大きく出ている方もいますし、BASEなどで通販サイトを作成して販売している方もいらっしゃいます。
在庫を持つことが前提のため、保管する場が必要になりますが、利益幅は自分で設定できます。
8.相談業
自分の経験を企業に話し、現在抱えている問題の解消にアドバイスをするコンサルタントのような副業もあります。専門業者に比べると安価で相談することができるため、ノウハウのないベンチャー企業などでは頻繁に利用されています。
ビザスクのようなスポットコンサルティングのマッチングサイトを使うことで、自分が保有しているノウハウと経験を話すことで時給が発生します。案件自体はそこまで高額ではありませんが、自分の空き時間に案件を埋め込むことができますので、納期仕事よりは圧倒的に管理がしやすい副業でもあります。
おすすめしない副業
正直、お金にはなるかもしれませんが、本当に何にもならないか、本人のマイナスにしかならない副業です。
チャットレディー
サイトによっては副業としておすすめの項目に入れているところもありますが、個人情報が特定されるリスクもある上に、様々な遺恨を残しやすいのがチャットレディーです。一度やってしまうと、Web上に顔が掲載され、消えることがありませんので、家族に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
基本的に、過激な放送主ほど収益が上がる仕組みになっていますので、一度やりだすと競争で泥沼にはまる可能性が高いので、絶対におすすめはしません。
ポイントサイト
特定の行動をとった人にポイントバックするものですが、基本的に手間に対して小学生低学年のお小遣い程度しかもらえません。
ここに時間をかけるのであれば、正直アルバイトをした方がマシです。
無在庫転売
無在庫転売は、商品が売れた後に、仕入れを行い転売する方法です。儲かるビジネスとして注目されていますが、在庫を抱えるリスクは確かにありません。しかし、仕入れに中間業者を挟む方法ですので、利益率が低いです。
また、利益を確保するために、通販サイトなどにたくさんの商品を並べているわけですが、売れてからの仕入れは予想外のことも起こりやすく、トラブルになることも多いです。
最近のこの界隈は、高額なセミナーやシステムの販売もあり、なんのための無在庫によるリスク回避なのかがわからない状態になっています。
まとめ
基本的に本業で食べることができたり、ほしいものを購入できるのが良いわけですが、終身雇用が崩壊することは確定していますし、人件費も上がることはないでしょうから、生活をしていく上では副業をやらなければならない状態です。
本業に対するサブの収入源を持つことが副業ですが、本業を複数持つ複業のワークスタイルも徐々に都市部では定着してきています。おすすめなのは、複業の方です。
副業を検討するタイミングは、自分の今後のライフスタイルや収入源について考えるタイミングでもあります。