無料で集客を増やす方法とは?

集客方法やソーシャルメディアの増加により、お金をかけずに集客することが可能になりました。
しかし、これは選択肢は増えたけれども、どれが本当に効果的なのかわからないということにも繋がります。
そこで、今回は効果の高い無料で集客を増やす方法について紹介したいと思います。
無料で集客を増やす方法のデメリット
いきなりデメリットから始まるのは、様々なオウンドメディアで紹介されているような甘い現象は簡単には起こらないことをはじめにしっかり知ってほしい意図があるからです。基本的に、オウンドメディアは、集客コンサルティング業務未経験のフリーライターが執筆、もしくはプロが執筆したページを書き写しているので、その背景にあることを全然理解していません。
誰でも実施可能な対策である点
無料で実施が可能ということは、誰でも実施することが可能であるということです。
つまり、誰もがフェイスブックにページを持ち、ツイッターでつぶやき、ブログを書くこと自体はできます。ただし、ほとんどの事業者は、集客の原理をわかっていないため、宣伝に近いものを書いたり、スタッフブログのような意味のない記事を書いてしまった結果、集客に繋がらず、やめてしまいます。もしくは、運用方法がわからないため、延々と運用をせずに「効果がない」と決め付けている人もいます。
運用方法が難しい点
無料の集客は、同一のツールでも運用方法によって大きく異なります。
そのため、戦略がなければどのような運用をすれば良いのか検討もつきません。
SNSでは、仲間内でいいねを相互に付け合っている会も複数存在しますが、なんでもいいねをつけてしまうため、戦略ありきの運用であること忘れてしまいます。
リードタイムが長い点
リードタイムとは、準備期間のことを指します。この期間中は生産性が全くありません。
そのため、できる限りリードタイムを短くすることが重要ですが、無料で集客したい場合は、短期間で膨大な時間を捻出する必要性があります。
これができれば良いのですが、できなければリードタイムが長くなります。半年で成果を出せる人もいれば、2年やっても成果が出ない人もいます。
継続は力なりと言いますが、戦略なき継続は力にも何にもなりません。
無料で集客を増やす方法
無料で集客する方法について紹介します。
「ブログを書く。」「SNSをやる。」のも勿論そのうちに入るかもしれませんが、戦略なきツールの利用で成功しているところはありません。成功しているように見えているところも、実は蓋を開ければ、思ったほどでもなかったり、見栄えを偽装していたということはよくあります。
重要なことは、やることではなく、どのようにして効果を出すかです。
1.口コミを増やす。(グーグルマイビジネスに情報を積み立てる。)
一番集客に効果のある方法は、第三者からの評価であることには間違いありません。しかも口コミを集めているところはほとんどいないため、間違いなく積極的に取り組めば、集客効果が大きいです。また、口コミは、そのビジネスの人気を評価したものであり、ほぼ全ての検索に影響を及ぼしている最重要指標の一つとされています。
そのため、口コミを集める習慣をつけるのではなく、仕組みとして口コミを集めるような流れにしなければ、まとまった件数の口コミを集めることができません。
口コミは、様々な口コミサイトに書き込むことができます。分散させてしまうと、正当な評価を集めていることにはなりませんので、グーグルに集約させます。
口コミを集める際に懸念材料としていつも言われるのが、「悪い口コミがついたらどうする?」ということです。これには気にしなくても良い場合と気にしなければならない場合があります。
例えば、星1〜2で「思ったほどでもなかった。」などの口コミがありますが、これは繁盛店であっても一定数つけられる口コミです。そのため、そこまで気にする必要性はありません。逆に、星1の評価が続き、どの口コミも一貫性のある懸念のコメントであれば、サービス提供側に問題があります。それは真摯に受け止めた方が良いでしょう。
件数を増やせば実際の評価に収束します。そのため、良い評価をつけてもらうこと自体が重要なのではなく、たくさんの人に評価をつけてもらうことが重要です。これを勘違いしている店舗が多いため、自演見え見えの口コミを数件だけつけているところを見かけますが、これはあまり効果がありません。件数を見れば、その口コミが自演で信頼性がないことがすぐにわかってしまうからです。
参考:「グーグルマイビジネスの口コミを劇的に増やす方法とは?」
2.Maps Connectに登録する。
グーグルマイビジネスの他には、アップルマップの拠点登録アプリである「Maps Connect」への登録が必須でしょう。
iPhoneの普及率は日本では高く、グーグルマップよりもナビゲーションがわかりやすいため、通常はこちらを頻繁に使います。また、Siriなどで検索する場合もマップの情報を参照します。そのため、アップルのマップを管理している状態にすることが非常に重要と言えます。
3.無料のサービスを利用する。
地域密着系のビジネスであれば、商圏内の人にどれだけ情報を届けることができるのかが重要になります。
そこで、商圏内に無料で広告できるものは全て活用します。
例えば、商工会などに加入すると、情報誌を発刊している場合があります。そこに、企業の最新の情報を無料掲載できる場合がありますので、会員ならば活用した方が良いでしょう。(地域によって方針が異なります。過去に3箇所に属しましたが、情報誌の発行をしていないところもありました。)
また、コストコでは、会員のビジネスを紹介する掲示板があります。この掲示板は、実は掲載することは無料で、コストコ会員向けにお得なオファーを用意すれば掲載することができます。(これも店舗によって方針が異なる場合がありますので、最寄りの店舗に問い合わせてください。)
4.近隣の馴染みの店舗にチラシを置いてもらうようにお願いする。
これも昔からある方法です。馴染みのお蕎麦屋さんにコーヒー店のチラシが置いているのですが、非常にうまい組み合わせだと思いました。なぜなら、食後のコーヒーを飲む需要がお蕎麦屋さんにはあるからです。
近隣のお店に片っ端からチラシを置いてもらう、もしくはお願いするのではなく、多少距離があってもお互いの顧客がお互いの店舗に需要を感じる店舗があるかと思います。そういったところに話を持ちかけ、帰り際の目立つところに、近隣の人気店のチラシ置きコーナーを用意しておけば、お互いの集客のプラスになります。
5.LINE公式アカウントを利用する。
集客で重要なことは、顧客離反を最小限に抑えるということです。新規顧客を集めても、その顧客がリピートしなければ、いずれ集客する対象顧客がいなくなるためです。
LINE公式アカウントは、1,000通まで月にメッセージを配信することができます。
例えば、小さな店舗で1ヶ月に1回特売日を行うのであれば、LINE公式アカウントは無料でも運用が可能になります。
6.ブログに過去の情報やこれからの情報を蓄積する。
スタッフブログは、なんの生産性もありません。結局、知っていようが、知っていまいが、毎日のように利用するスターバックスの店員に恋でもしていない限り、興味なんて持たないからです。
ブログの重要な役割は、メニューや商品などの情報を掲載し、過去の情報も掲載することによって、過去に訪れたことがあり、その商品を必要とした時に、記事として蓄積した情報がそれらの顧客を引き寄せることにあります。これができるのはブログだけです。
(キーワード検索をしてもヒットしないホットペッパービューティーなどについているブログは、この役割を担いませんので、やってもほとんど意味はありません。)
コンサルティングをしているクライアントの話をすると、過去のイベントやメニュー、そして、周辺で開催されるイベントまでキーワード化して、ブログに記事として情報を蓄積しています。万が一、屋号を忘れたとしても過去の思い出のキーワードで店舗を見つけることができるようにしています。
7.感覚的に研ぎ澄まされる投稿をSNSで行う。
SNSの運用方法は、それぞれの媒体特性によって違うのですが、基本的に人気のあるアカウントは、商品をゴリ押しするような運用ではなく、「日々の疲れを忘れさせる」「ふとした日常の気づきをシェアする」ような投稿をしている店舗が人気を呼んでいます。
例えば、土屋鞄のInstagramはあまりにも有名です。写真の使い方もうまく、作られた世界観の中に商品が入り込んでいるので、自然と製品に興味を持つような仕組みになっています。
まとめ
お金をかけなくても集客ができる世の中ではありますが、それには、運用難易度が高く、お金の代わりに時間を投資し、リードタイムも長いというデメリットがあります。
ちなみに、これらの無料でできる集客の対策を外注すると、広告費よりも高額になります。運用難易度が高く、人件費が必要になり、長期に渡って対策が必要になるためです。SEOの対策費用で新車1台分の価格でびっくりする人もいますが、それだけ面倒な対策を人数を使ってやるわけです。
無料で集客をするということは、プロが車一台分の報酬を請求するほどのことを素人でやろうとしていることと一緒です。
販促費ゼロなんて正気の沙汰ではありません。基本的に、販促費ゼロと言っているようなところは、一等地戦略や他の要因があり、すでに出店してしまっている店舗が真似するようなものではありません。
基本的にお金をかけない集客方法では、現在かけている広告を見直し、効果を上げる方法を推奨しています。そのためには、広告の効果測定が必須になります。