事業の強みとは何か?
事業には強みがあることが当然のことですが、
最近は、この強みについて理解ができないことがあります。
久々の辛口の内容になります。
そもそも強みとは何か?
経営の父、ピーター・ドラッガーは、「強みを基盤にしなければならない。」という言葉が有名です。
しかし、この強みは、自分ではなかなか認識することができないので、分析する必要性があるということを起点にしたのが、強み発掘を生業としている一部のコンサルタントのノウハウです。
これには、私は強い疑問を持っています。
本来事業は、他人の欲求や問題を解決することで対価をもらうことが基本です。
しかも、今の日本は、何をやっても競争社会ですし、経済も不確実性が異常に高い状態だと思っています。
こんな世の中で、強みとは見込み客から他ではなく圧倒的にあなたのが欲しいと思わせる要因でなければならないのに、自分じゃ認識できない強みで競争することができますか?
強みは作れる。
そもそも、私はこの強み発掘というのが嫌いです。
自社資源を整理する手段としてはSWOT分析も有効だと思っていますが、この強みを発掘する過程で、現在の自分及び自社の枠組みを決められていいんですか?
そもそも事業は、人材採用やアライアンスで組み替え可能なもののはずです。
そして、重要なことは、顧客にとってどうありたい、どういう存在になりたいなどの気持ちのはずですよね。
それが明確ならば、そこに向かう道筋を描くことができます。
そして、これこそがコンセプトだと言えるわけです。
強みはあり方、想い、行動で作れる。
集客には、コンセプトが重要だと言っているのは、そこを基盤にして、顧客サービスの拡充や商品開発を行うことで、特定の対象顧客に対して、ピンポイントな喜ばれる事業作りができるからです。
それが、顧客に喜ばれれば、事業の強みになります。
そして、その強みは伝えることが可能ですし、支持される傾向にあります。
強みは意図的に作れるものなのです。
変な分析を行なって、自分にフレームを作るのは行動できない自分作りにつながりますので、やめましょう。
そして、師事を受けているその分析を行なっているコンサルタントの強みは、理解できるものですか?
今話題の将棋の藤井4段も、師匠である杉本7段が、型を決めない自由な指導法を行なったそうです。
そして、将棋が好きだという想いで、あそこまで強くなったと言えると思います。
まとめ
とは、言いつつ、自社の強みを認識していない社長が多いのもまた事実です。
広告の反響率を上げる時に、「強みはどこにおいていますか?」と聞いたら、今時ガソリンスタンドもやっているコーティングのお話をされた時には絶句しました。
強みは、顧客がみなさんを選ぶ最大要因。それは、ズブの業界の素人でもわかる明らかなものでなければなりません。
そして、この強みは、意識しないと弱くなるものだということに注意した方がいいでしょう。そして、逆に強くすることもできます。
何よりも、強みの発生源は、想いであることを心に止めて置くと、集客の戦略は、よりシンプルで強いものを作り上げることができます。
参考:集客を成功に導くキーワードはコンセプト!空想にしないコンセプトの作り方と施策を構築するロジック
最終更新日 : 2017年7月1日