オウンドメディアに中小企業が取り組むメリットとデメリット

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新規の顧客を獲得したいと考えている専門家ビジネスを行なっている方
良い客に恵まれたいと考えている方
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オウンドメディアに取り組むことで、様々な成果を得ることができます。
今の情報社会では、インターネットから情報を引き出すことが普通になっています。これらをうまく活用することで、自社の商品やサービスのPRの機会が圧倒的に増加します。
オウンドメディアは、効果的な集客方法とは?でも取り上げている集客方法です。
オウンドメディアに取り組むメリット
オウンドメディア(自社サイト)マーケティングの基礎は、プロとしての正しい情報を与えることにあります。
今の時代、リアル、ウェブともに小さな魅せ方の工夫、説明不足やミスリードによる正しい判断を妨害する情報に溢れています。
プロ意識の高い人からは、「本当はこうなんだ。」という話がひっきりなしに出てきます。それだけ世の中おかしいのです。
これらの情報を発信することで、正しい判断をしたいエンドユーザーを呼び込み、成約数の増加に貢献します。
[su_label type=”info”]メリット[/su_label]集客効果は長期的に持続する。
オウンドメディアでの情報発信は、コンテンツの質の良さを前提にします。
質の良いコンテンツは、オウンドメディアの主な集客源である検索エンジンからも好まれます。そのため、検索エンジンからの見込み客の流入が安定して見込まれます。
また、苦労して作成したコンテンツは、何も考えずに書いたブログ記事よりも劣化がしづらく、長期に渡った集客効果を発揮します。
検索エンジンを主な集客源にしているとのことで、SNSマーケティングは国内のアクティブユーザー数の増減に影響されやすいですが、それらの影響を受けづらいのも大きな特徴の一つになります。
[su_label type=”info”]メリット[/su_label]掛け捨てが発生する広告ではない。
広告は、出稿するたびに課金されますが、オウンドメディアは掛け捨てではありません。(ただし、社外ライターを使っている場合は、記事の追加ごとにお金がかかります。)
運用は無料から行うことができますし、一度構築してしまえば、各種保守費用さえ負担すれば、長期的な集客を望むことができます。
[su_label type=”info”]メリット[/su_label]ブランディングも可能。
基本的に意識の高いエンドユーザーを集めます。そのため、お問い合わせ段階では、すでにある程度納得している人も多く、クロージングがしやすくなることがオウンドメディアを使った集客方法のメリットの一つでもあります。
当然これには正しい情報だけを届ければ良いというものではなく、文章から感情(特に情熱)が伝わるようなものにしないと、ウェブのページの一つとして流される可能性もあります。ただ情報をみて、名前も覚えてもらえないということも考えられますよね。
ライターのプロフィールをしっかり示した上で、なんでその記事を書いたのかも説明する必要性はあります。
絵文字、顔文字、砕けた日本語で感情を伝えるのか?
よく質問されるのですが、感情を伝えたい場合、顔文字をつけたほうがいいですか?と。
これもちょっと考えて欲しいんですが、顔文字がなければ感情を伝えることは、できないんですか?顔文字を使うことに慣れている人は、共通して文章を書くのが下手です。表現を顔文字に頼り切ってしまい、文字で想いを伝える習慣がなくなってしまっているからです。
文章で表現するトレーニングはオウンドメディア集客では必要だと思います。ただし、海外でもスラングをあえて用いる場合もありますので、砕けた日本語は、設定した対象顧客によっては、使ってもいいかもしれません。ただし、あくまで、これは正しい日本語でほとんどの文章を構成していることを前提にしたお話です。
オウンドメディアに取り組むデメリット
考えられるデメリットを列挙します。
[su_label type=”important”]デメリット[/su_label]プロのコンサルティングが必要
2人だけで成功した!などのオウンドメディア事例がありますが、これらの事例に共通していることは、元々知名度が高いということです。
知名度ゼロ、社内ノウハウがゼロの場合は、対象顧客の設定、目標と目的の設定、コンテンツのチョイス、コンテンツの質と量の管理などハードルが高い問題が待っています。それに加えて、顧客リストがないわけですから、最初の訪問者数の少なさにがっかりして、途中で投げ出す人も少なくありません。
オウンドメディアは無料で始めることができますが、なんの指導もなしにやると時間だけが経過してしまいます。
また、どのようなコンテンツが良質であるのかの判断も難しいところです。
オウンドメディアを行う場合は、集客コンサルに依頼し、やり方を教わったほうがいいです。
参考:集客コンサルタントとは?集客コンサルタントが教える選び方
うちに依頼する場合:集客及び売上アップコンサルティング
[su_label type=”important”]デメリット[/su_label]まとまったコンテンツ数が必要
オウンドメディアの集客のスタートは、ウェブサイトにエンドユーザーの引きつけに十分なコンテンツを掲載してからです。
そのため、できるだけ短期間にコンテンツを掲載することが重要で、オウンドメディア集客の開始時に、コンテンツをある程度準備して置くことが必要になってきます。
コンテンツ数は案件ごとに異なっていると思いますが、一般的に情報発信サイトと見られるコンテンツ数は100記事前後で、この記事数を超えると、明らかに訪問者数が多くなっていることを実感することができると思います。
[su_label type=”important”]デメリット[/su_label]知識が正しくなければならない。
キュレーションサイトが炎上した理由は、非専門家がインターネット上の正しくない知識をベースにまるで専門家が書いたと思わせる記事を書いたからです。ちなみに、医療メディアばかりが炎上の悪者にされていますが、基本的にほぼ全ジャンルで怪しい内容の記事は確認されています。
何か大きなうねりがあり、引き合いに出されて炎上するというケースもありえます。
正しいことを教えようと思う熱意がないとオウンドメディアはなかなか基盤にはのりません。適当なことを書くと、今のエンドユーザーは専門家よりも専門知識を持っている場合がありますので、すぐに見抜かれます。
参考:医療系メディアからも言えるオウンドメディアの情報の信憑性のなさ
[su_label type=”important”]デメリット[/su_label]変な営業が増える。
オウンドメディアが軌道に乗り出すと、あらゆるキーワードで上位表示されます。
その表示順位を狙って、変な「アライアンスをしてほしい」営業がひっきりなしに電話をかけてきます。
アライアンスとは、協業のことであり、Win-Winの関係であり、そして、呼びかけた方よりも呼びかけられた方のメリットが大きくないと成立しません。
話をよくきくと、ただ記事で紹介してほしい、うちの加盟店に入ってほしいと怪しいビジネスがほとんどです。
これは皆さんへのアドバイスですが、「今時」「これからは」という言葉を使う営業の販売するサービスの中身は、全然今時でもこれからでもないことが多いです。断りましょう。
電話番号を掲載しない、営業電話を有料にするなど対処もあります。これで劇的にこれらの電話が減りました。
[su_label type=”important”]デメリット[/su_label]すでに強い競合がオウンドメディアを構築している場合、1位を取るのが難しい。
すでに強い競合がいる場合、そこを抜くためには、その競合以上のコンテンツの質と量を追求する必要があります。
オウンドメディアの集客は、検索順位に影響されるため、各業界で枠が決まっています。
もちろん、一位じゃなくても大きな訪問者数を獲得することはできますが、1位であるメリットが大きすぎるため、できれば早期にしっかりしたコンテンツを作りたいところです。(世間一般的に言われていることとして、1位のクリック率は2位の約2倍。もちろん、タイトルや表示されているコンテンツ属性でこの辺の数値は上下します。)
まとめ:メリットが圧倒的に大きいが着手には細心の注意も必要
オウンドメディアもそうですが、これだけ時代に注目されていることだと、様々なミスリードがあります。
例えば、G社の子会社であるSEO会社は、「フレッドアップデートの対策でコンテンツマーケティングをしませんか?」と営業電話をしてきます。これって、専門家ならすぐにおかしなことを言っていることを見抜けますが、SNSをいじっている程度の人ならばすぐに騙されると思います。
また、ワードプレスを学んだ程度では、操作方法を覚えただけで、内容勝負のオウンドメディアの対策をとったとは言えません。
オウンドメディアは、情報発信力の面で劣る中小企業にとっては構築することで大きな武器になります。しっかりとした知識と運用で強い武器に育てたいものです。