レンタルサーバーはSEOに影響を及ぼすのか?コンテンツ運用におすすめのレンタルサーバーとは?

「レンタルサーバーは何でも良い」と言ってしまう人も中にはいますが、Web集客を実践していく上ではどのレンタルサーバーを利用するかでやれることが変わってしまうこともあります。
また、レンタルサーバー自体は直接的にGoogleのSEOの評価には関係していると考えづらいですが、表示速度やどの時間でも安定して表示できる大前提を満たしていないWebサイトであれば、どんなにコンテンツが優れていても上位表示はしないと考えられます。
特に、WordPressのような表示する際にHTMLを組み立てる動的サイトのCMSは、レンタルサーバーへの負荷も大きいことが特徴です。WordPressがインストールできることを謳い文句にしているレンタルサーバーであっても、容量に余裕がなければ表示速度が遅れたり、表示されないこと、そしてWordPressの一部機能が使えないこともあります。
レンタルサーバーとは?
レンタルサーバーとは、データの格納庫であるWebサーバーを月額の費用を払い続けることで借りることができます。
そして、一つのサーバーを複数のユーザーでシェアしています。格安のレンタルサーバーの場合は、利用しているサーバーが安いか、一つのサーバーをシェアしている人数が多いかのどちらかになります。
レンタルサーバーにHTMLをアップし、ドメインを接続することで、ホームページを作成することができます。
WordPressの場合は、レンタルサーバー上にデータベースを構築し、その上にWordPressをアップし、接続することで動作させることができます。今現在のほとんどのレンタルサーバーでは、WordPressをはじめとする主要なCMSは面倒な作業なしに簡単にアップロードできる仕組みになっています。
レンタルサーバーがSEOに関係する理由とは?
GoogleはウェブコアバイタルをSEOのアルゴリズムに採用しております。LCP/FID/CLSの3つの指標を挙げており、これらは、表示速度と安定性を指摘しているものです。
画像のサイズを適切に設定すること、軽量化すること、使わないCSSやJavaScriptを省くことなどが基本的なウェブコアバイタルの改善方法ですが、レスポンスはレンタルサーバーのスペックに強く影響します。
表示速度
表示速度対策ができていないレンタルサーバーの場合、動的HTMLを生成する時や画像や動画などの容量が大きいファイルを読み込む際に時間がかかってしまいます。
また、全員が高速回線を使って表示しているわけではなく、満員電車の中でモバイル回線でスマホで見ているかもしれません。この時、通常のモバイル回線よりもデータの読み込みの速度が低下している状態ですので、Webサイトがなかなか閲覧できない状態になります。
表示されないWebサイトは、コンテンツがないにも等しいため、例え検索エンジンで上位表示されていたとしても存在価値はありません。
容量(スペック)
例えば、テレビで紹介されて話題になった直後にホームページが閲覧できなくなる時があります。これは、同時にホームページを閲覧する人があまりにも多くなりすぎてしまうため、レンタルサーバーに負荷がかかっている状態になります。
WordPressの場合は、キャッシュ系のプラグインで負荷を軽減することができますが、これにも限界がありますので、レンタルサーバーのスペックは余裕のあるものを選択します。
セキュリティ
過去にレンタルサーバーを狙った大規模な不正アクセスがありました。また、日常的にDos攻撃の被害が発生しており、これらを受けると表示速度と安定性の低下につながります。
WordPressのセキュリティー対策と言っても、システム上でできることは限られていますので、そのデータの格納庫であるレンタルサーバーのセキュリティーが脆弱では意味がありません。
当然、WordPressが書き換えられるようなことが発生すれば、正常通り表示されていることになりません。海外からのアクセスを制限したり、万が一の時のためのバックアップが自動で生成される機能は最低でも求められます。
おすすめのレンタルサーバーとは?
WordPressのような高い負荷がかかることが前提の場合、スペックに余裕のある高速サーバーがおすすめになります。他のコンテンツでも紹介しているエックスサーバーやmixhostがおすすめのレンタルサーバーです。
自社サイトのみを管理したい時は、コアバイタルを極限まで意識したサービスであるWPXシンサーバーがおすすめです。
エックスサーバー
エックスサーバーは月額900円〜というリーズナブルな金額であるにも関わらず、大容量で、高速性能と負荷耐性が追求されたレンタルサーバーになります。
高速稼働には必須のSSDであり、サイト高速化のためのアクセラレータも搭載されています。また、アクセス集中時に安定的に表示するのに必要なnginxにも対応しています。
WordPressも安定稼働するため、WordPressを使ったコンテンツSEOを実施する場合は、迷わずエックスサーバーを選択するのが良いと思います。
また、他社で運用しているWordPressも移行が簡単にできる簡単移行の機能もあります。内部のシステムの対応はできませんが、電話対応がある数少ないレンタルサーバーでもあります。
ちなみに、クライアント企業がレンタルサーバーを必要としている場合は、X10をとりあえず契約してもらっています。

WPXシンサーバー
最大の特徴は、WordPress実行環境を最適化するKUSANAGIが標準登録されたことです。
これによって、Xアクセラレータ、nginXに加えた最新のWordPressの高速化技術が随時提供されるため、WordPressでサイトを作成する目的であれば、WPXシンサーバーが最も安定し、速度を出すことができるようになりました。
まとめ
レンタルサーバーは、「WordPressが使えます。」と表記されていればなんでも良いわけではありません。Webサイトを運用している以上、スマホでも安定して閲覧できることが最低条件となり、スペックが低いレンタルサーバーを利用していると表示されないこともあります。
初心者であれば、エックスサーバーを選ぶことで間違いありません。
コンテンツSEOを成功させるための手順
1.安定したレンタルサーバーとドメインを契約する。
Webサイトを閲覧する人の大半がスマホを活用しているため、スマホの回線でも十分に快適に表示されることが条件になります。それには、レンタルサーバー選びが関わってきます。
→ この記事をチェックする。
2.WordPressテーマを選択する。
WordPressテーマは単なるデザインではなく、WordPressが吐き出すデータを制御したり、機能をつけてコンテンツが作成しやすい環境にしたりする役割を担っています。また、動的HTMLの構造も決定するため、コンテンツSEOの施策の成否を分けると言っても良いくらい重要です。
→ WordPressテーマのおすすめとは?用途別に最適なWordPressテーマを紹介
3.WordPressでSEOがしやすい設定を行う。
WordPressはSEOに強いと言われていますが、適切な設定をしない限り強くはなりません。WordPressをSEOに強くする設定をここで紹介します。
→ WordPressをSEOを強化するための12個の重要な設定方法
4.集客が可能なキーワードを選択する。
キーワードによって、集客できる見込み客の属性も人数も異なります。集客見込みのない検索ボリュームの少ないキーワードを狙っても意味がないため、コンテンツを作成する前にキーワードを調査する必要性があります。
5.コンテンツを作成する。
品質の良いコンテンツを作成することが重要になります。パスカルなどを使って適切な量や構造のコンテンツを作成するのがいいでしょう。
→ コンテンツSEOとは?コンテンツSEOのメリットとデメリットの紹介と実践プロセスについて
6.順位をチェックし、リライトを実施する。
作成したコンテンツが狙ったキーワードでどのような検索順位になっているのかわからなければ、改善のしようがありません。そのため、GRCなどの検索チェックツールで順位の指標をとり、コンテンツを調整することが必要になります。