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起業をしたいと思っている人が少なくなっていると言われています。
その気持ちもわかります。だって、雇われていた方が明らかに楽ですから。
今回は、起業する方法や準備しておくべきこと、起業直後のことなどのお話をします。
目次
起業をする方法とは?
簡単です。起業しましたといって、商品やサービスを準備した時点で起業家の仲間入りです。
起業とは、「業を起こす」ことの意味で、お金をもらう体制が整った時点で成立することになります。
準備のない起業は失敗する?
起業をする前に、入念にまでとは言わないが、資金などある程度の準備がないと厳しいのは確かです。例えば、受注の準備なしにやりたいことで起業することは、いつ顧客を獲得できるのかわからない状態で起業したことになります。
また、飲食店の場合は、夢のお店だけで開業してしまうと地獄に陥ってしまう可能性が高いです。必ず、物件を決める時は、看板を出せる位置や自然流入ができるのかをシミュレーションしておかないと、「看板が出せない」「人が入らない」ということで悩むことになります。ちなみに、個人店に限ったことではなく、資産運用を目的にした企業の出店でもこの悩みをよく見ます。
ただし、今の時代は、意図しない起業もあります。そのため、準備ができなかったということもあるでしょう。この場合は、とにかく甘いことを言わずに、一つの方針を決めてアクセルを踏み続けるしかありません。
「寝る暇がなかった。」という起業家がいますが、自由に使える資金が少なければ少ないほど、手数で勝負しています。例えば、集客をしなければならないとなれば、飛び込み営業を件数で稼ぎますし、ブログで集客すると決めれば、コンテンツ数で勝負します。美容室でブログで集客に成功した事例をみると、1ヶ月で100記事以上更新したとか言いますね。「頑張るなー」とか思っている人もいると思いますが、突き抜けた努力がないと結果が伴わないのは当たり前のことですね。
起業する前に行うこととは?
起業する前に準備しておくことはたくさんありますが、最低限この部分は押さえておきたいことを紹介します。
ニッチより需要があることがわかっているものを選ぶ。
とにかくニッチのものを選ぶことが良いとされていますが、ニッチな需要は、集客の難易度が上がります。SEOのノウハウを使っても、特定のキーワードと需要が関連しているのかやってみないとわからず、最悪はずします。
それよりも、絶対需要があるものを選択し、競争相手が多くても、自社のサービスに特徴を持たせるなどの付加価値付けで勝負した方が、顧客を発掘する手間がかからないため、集客も楽になります。
また需要があるのがわかっているけれども、日本にないため競争相手がいない場合もあります。例えば、システムの権利や健康食があります。それを日本に持って来れば、文字通りブルーオーシャンになります。
需要が不明確で競争相手の多いジャンルでの起業は、勝率が低すぎます。どうしてもその事業で起業したい場合は、一つ当てた後の趣味起業をおすすめします。
併せて読みたいぶっちゃけ金儲けをするためにはどうすればいいのか?起業する前に受注する仕組みを作る。そして、最初の受注をとっておく。
一番、起業後に頭を悩ませるのは、やっぱり集客だと思います。
起業後に集客の準備を行っていると、営業しても全然売れない、事例を求められて何にもできない、すごくなめられるなどの悩みを抱えることになります。起業している人ならわかりますよね。
全くのゼロからのスタートの場合、サービスを提供するだけではすみませんので、受注するための仕組みを前もって準備しておくことが必要です。もしくは、起業後の案件をある程度決めてから起業しましょう。
また、最近は、会社を購入することがおすすめされています。後継者がいないなどネガティブな理由での閉業ではない企業が多数存在します。これはつまり、資金を投入すればもともといる顧客に対してサービスや商品販売を行い、リターンが最初から得られることを意味しています。この場合、集客の手間をスキップできる場合があります。(ただし、経営方針を変えすぎると客離れを起こし、集客の難易度をあげることになります。)
生産性には投資する。
一番の問題は、寝る間も惜しんで仕事をしなければならない状態です。いや、楽したいとか、自分の時間が欲しいとかじゃなくて、行える仕事の上限ができてしまいます。
1日に10できる人と20できる人では、1ヶ月で300の差が出ます。
作業の効率化ができるとわかっているものには積極的に投資するべきです。例えば、パソコンも高速で動作するものを選ぶべきですし、手間が省けてパフォーマンスがあがるシステムに関しては、あまりに高くない限りは積極的に投資した方が良いことになります。
補助金や助成金は積極的に使う。
計画書や報告義務が面倒ではあるのですが、起業0年目は様々な点で優遇されています。日本政策金融公庫などには、創業支援制度があります。詳しくは、HPをみてください。
また、小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金など、計画書次第で返済義務のない補助金制度もあります。これは、よろず支援拠点やミラサポに問い合わせをすることで、計画書のアドバイスを受けることができます。また、中小企業診断士の事務所などで計画書の代行を行っております。(うちでは代行しません。)
それぞれの補助金の特性もありますので、企業が主催している補助金セミナーの内容は鵜呑みにしない方がいいと思います。あくまで成長ありきであり、必要のないもののお試し導入資金ではありません。市町村によっては、事前にふるい落としがあります。
事前に学んでおいて損はないでしょう。
起業塾よりも成功者に学ぶ。
今は、都市部で起業の仕方を学ぶ起業塾がありますが、自分が起業する成功法則を教えてくれるわけではありません。経営の仕方やビジネスモデルの面で、成功する行動を作るためには、成功者のもとに弟子入りするのが手っ取り早いとされています。飲食店なんて特にそうです。成功者が行っている経営をそのまんまパクるのが手っ取り早く収益を得ることができます。
九州は、健康食品系の会社が多いのですが、一時期どこのロゴも一緒、広告も一緒、仕組みも商品もほぼほぼ一緒の時期がありました。これは成功法則をまるまる導入し、成長していったからだと言えます。
媒体(オウンドメディア/ブログ)を作り、起業後の集客に備える。
副業ができない人でも、オウンドメディアを作ることができます。
オウンドメディアを匿名で作り、注目を作るやり方は、有名著作者もやっていた起業の方法です。
昔は、被リンクをとにかく集める必要があり、上位表示するのにもお金がかかる時代がありました。今は、専門性と興味があれば、どんどん知識をつむことができますので、上位表示をすることも可能です。
オウンドメディアの構築で、手元にファンを集めることができる媒体を持っている状態を作っておくことは、集客のできるウェブサイトを持ってから起業するようなものです。
また、この時ケチって、無料ブログサービスを使うことは、記事をよそにプレゼントしているようなものです。よそとは、ブログサービス運営業者です。起業後に使う独自ドメインのドメインパワーを強くしておくことも起業前の重要な仕事です。ドメインパワーは、ウェブサイトの運用の有無、運用期間、自然についたリンクなどの質によって向上し、上位表示をしやすくします。今は、無料ブログサービスのドメインでは、上位表示すること自体が難しくなっています。
家族の説得もしておく。
起業するなんて言ったら、ほぼほぼ反対されます。
意図しない起業の場合は、反対のしようがありませんが。
家族の説得も事前に行っておいた方が良いとは思います。
(内緒にして、軌道にのってから教えたーという逸話もよく耳にしますが、結婚していれば奥さんにばれないなんてありえないですからね。まあ、正直家庭によると思います。)
ゴールをどこにおくのかを設定しておく。
起業するには、どこを目指すのかも明確にしておくべきです。
昔はとにかく起業をしたら、上場を目指す一方、大企業や資金のある企業に高値で事業を売却してしまうことを目的にして、会社を複数持つ起業家も多いです。
それと同時に撤退する場合も、具体的に何が起これば撤退するのかも設定しておくことで、大きな被害を及ぼすことを防ぎます。
まとめ
起業するのは簡単です。
ただし、スタートをどの地点におくのかは、
事前の根回しによるところが大きいですよね。
もちろん、スタート地点が優位にあったとしても、
舵取りを間違えれば有名大手家具店のようになります。