格安ホームページのメリット・デメリットとは?【初期費用無料・格安制作】

ホームページの制作は手軽にできる時代になりました。例えば、WIXなどで簡単に作成することが可能ですし、フリーランスで安さを売りにしているホームページ制作者は、初期費用無料にしてサブスクで制作費を課金している場合が多いです。
「初期費用が無料なホームページがありますが・・・」「20万円せずにホームページを作るサービスがありますが、高くないですか?」
おそらく、このように言われて頭を抱えたWebマーケティング企業の営業も多いのではないでしょうか?格安サービスが世の中に溢れているため、制作費用が下がったと勘違いされますが、コピーライターやコーダーを使わず、工数を減らしているだけだったりします。
ブログやSNS系サービス(フェイスブック エックス(旧ツイッター) ミクシィなど)が無料で使える為、ホームページの必要性やその価格を疑う人は少なくありません。しかし、マーケティングを戦略的に実施していくという観点からは、制作費用をローンで支払うというのは、経営リスクを高めていることになりますし、何よりもこれらのホームページはプロによる内容のテコ入れが入っているわけではありません。そのため、肝心のマーケティングに機能しない可能性が高いです。
初期費用無料のホームページ制作のメリットとデメリット
車や教材など、高額商品を毎月割賦払いにする方法がありますが、それのホームページ制作版が、初期費用無料系のホームページ制作です。
初期費用無料型ホームページ制作のメリット
初期費用を準備できない人でもホームページを持つことができます。毎月の売上から費用負担ができますので、支払いのイメージも建てやすいことが最大のメリットになります。
初期費用無料型ホームページ制作のデメリット
制作費が無料になったわけではありません。多くの制作業者からはローンの契約をお願いされることになります。そのため、差し引きの手数料分を加えた制作費用を支払うことになります。設定された月額を支払い契約期間中は支払い続ける必要があります。これは成果の有無に関係ありません。
また、ホームページの制作費用は、広告宣伝費として考えられます。ホームページの役割はチラシのようなものであり、チラシは作成したら配る必要があります。認知度を高めるためには、広告の運用が必要です。ホームページの制作費用が、この広告費を減らす結果になってしまい、結果的に新規顧客が全く集めることができないケースが多いです。
最近は独自のCMSで開発を勧める制作業者も存在します。そして、月額には、制作費用の他にそのCMSの利用料が含まれています。これを勧める事業者のメリットは、制作の工数を減らすことができることやそのCMSがないとそのWebサイトが動かないため、顧客離反を防げるという点があります。
もし、独自のCMSを活用しているという営業資料に記載があった場合、契約解除をしたあとの対処は事前に聞いておく必要があります。
格安ホームページ制作のメリット・デメリット
格安ホームページ制作の特徴は、テンプレートの活用、コンテンツの修正を基本行わないなど工数を削減していることにあります。利用しているサーバーなども制作費を下げるために、最低ランクのものが利用されているケースが多いです。
格安ホームページ制作のメリット
とりあえず企業として検索されてもいいようにホームページだけ準備したい場合に利用できます。制作期間も1週間程度で公開できるものも多いです。
格安ホームページ制作のデメリット
自分でコンテンツの大半を作り込まなければならず、また割り当てられる容量も非常に小さいため、集客する術がほとんどない点が挙げられます。ビジネス名を検索した人に情報を伝える程度が目的であるため、機能も制限されています。
例えば、ここで作成したホームページをリスティング広告に出稿しても、見づらくコンテンツが不足しているため反応が全く取れないケースが多いです。
格安ホームページ制作以外でホームページを手に入れる方法
例えば、有名で行列がたえない割烹料理屋の場合は、ブランドイメージを高めるためのホームページ制作を実施しますが、ほとんどの場合は、ホームページは集客のために使います。
ホームページ制作が、集客に繋がるかと言われれば、繋がりません。あくまで、ホームページ制作は、そのビジネスの情報をインターネット上に公開するためのものであり、集客に繋げるためには、広告の出稿もしくはSEO対策まで考慮するしかないからです。
上記のローン契約が前提の初期費用無料型のホームページ制作や格安ホームページ制作は、今後のマーケティングに本当に必要なのかも確認する必要性はあるでしょう。
小規模事業者持続化補助金を活用する。
また、小規模事業者持続化補助金などの補助金も存在します。この補助金は、プロジェクトに対して、2/3の費用が補助されるもので、小さな枠でも最大50万円までが認められます。つまり、75万円までのプロジェクトが実質25万円で実施可能です。この補助金を活用してホームページを制作するのも良いでしょう。
WordPressを活用する。
また、最近のWordPressテーマは、まるでホームページを外注したようなビジュアルのものもあります。
例えば、TCDWordPressテーマでは、ビジュアル重視のホームページを制作できます。ただし、WordPressの仕組みを理解しなければ制作することができません。これに関しては、ミラサポやエキスパートバンクに相談することで、指導員に無料で教えてもらうこともできるので、是非チェックしておきたいところです。
レストランやサロンにおすすめの国産店舗用WordPressテーマとは?【2020年最新版】
ペライチを利用する。
ペライチとは、コーディングの知識がなくてもランディングページを簡単に制作できるホームページ作成システムのことです。
ペライチは無料でも活用することができますが、独自ドメインやフォームの設置ができるライトプランで考えるのがよいでしょう。例えば、レストランの魅力を紹介する1枚のページを制作し、フォームで予約を受け付けるなどの仕組みも簡単に制作することが可能です。

まとめ
今時、ホームページがなければ、人材もなかなか採用できません。就職を検討している人は、間違いなく企業名で検索するからです。
そのため、どんな形でもホームページを制作しようと思ってしまいがちなのですが、今後もマーケティングを考えた時に、全く機能しないホームページを手元においても無駄であることが多いです。初期費用無料型、格安ホームページ制作は、価格のみで制作を決めてしまう傾向にあるため、いざマーケティングを仕掛けようと思った時に、戦略に合致しないホームページになってしまいがちです。
もし、ホームページの制作費用がネックになっているのであれば、小規模持続化補助金の活用などを念頭に入れておく必要性はあるでしょう。
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