モバイルオーダーとは？おすすめ5選とメリット・デメリット・テーブルオーダーとの違い
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そんな方は、一度ご相談ください。
飲食店では、慢性的な人手不足が懸念されるようになりました。いつアルバイトを採用できるか、そして人材の流出が突然あるのかわからないので、少ない人手で営業ができる対策が必須になったとされています。
近年、よく見るようになったモバイルオーダーは、店内が混み合っている際に、お客様が自分のスマホでオーダーを入れることができる仕組みです。これによって、お客様のオーダー待ちを減らすことができます。モバイルオーダーは、初期費用がほとんどかからず、電気工事をせずともはじめることができる点がメリットです。
ただし、「モバイルオーダーはシステムによっては操作が難しく、操作ができない顧客」や「スマホに電源がない顧客」は、スタッフがオーダーに対応する必要があります。そのため、完全にオーダーを自動化することができない点がデメリットとして挙げられます。
モバイルオーダーとは？
モバイルオーダーは、お客様のスマートフォンを使用して商品やサービスを注文するシステムです。
一般的なモバイルオーダーの仕組みでは、特定のQRコードをスマホで読み込むことで、メニューを閲覧することができます。そして、そこから注文をすることができます。
お客様の待ち時間削減や非接触注文を可能にする他、店内が人手不足の時に、オーダーの待ち時間を短縮する効果があります。例えば、ホールにスタッフが足りておらず、複数のテーブルで注文待ちが発生した時に、モバイルオーダーを導入していることで、お客様が自分でオーダーを申し込むことができます。
テーブルオーダーとの違いとは？
テーブルオーダーは、テーブルに備え付けのタブレットなどの端末から注文をする仕組みです。
モバイルオーダーとテーブルオーダーは、どちらも自分で注文をする仕組みで、導入することで、ホールスタッフの業務からオーダー業務を減らすことができます。
全ての客席に注文専用のタブレットが用意されているため、モバイルオーダーは半自動の注文の仕組みしかできないのに対し、テーブルオーダーは、完全に注文を自動化することもできます。
テーブルオーダーは備え付けのタブレットをテーブルごとに用意します。そのため、テーブルごとに端末と電源を用意しなければならず、端末の他に電気工事が必要です。それに対して、モバイルオーダーは、顧客のスマホを使うので、導入コストがテーブルオーダーに比べるとかかりません。
| モバイルオーダー | テーブルオーダー | |
|---|---|---|
| 注文方法 | お客様のスマホ | 備え付けのタブレット |
| メリット | 初期投資がwifi環境以外かからない | オーダーに関する接客は必要ない |
| デメリット | スマホを持っていない人はスタッフがオーダーをする必要があり、結局モバイルオーダーが面倒だと感じる顧客は、スタッフを呼んで注文する。 | 初期投資費用が備え付けのタブレットのほかに、それぞれのテーブルに電源を用意しなければならず、導入には電気工事が必要になる。（初期コストが高い） |
モバイルオーダーを導入するメリットとは？
モバイルオーダーを使うと、スタッフを介さずに店内やテイクアウト問わず、注文を効率的に取ることができます。忙しい時のスタッフの聞き間違いや伝達ミスなどの防止をすることができます。
また、注文がデジタル化されますので、多言語対応が可能になり、訪日外国人にも対応がしやすくなるメリットがあります。
顧客のオーダーの待ち時間を短くすることができる
従来の店内での列待ちが不要になり、顧客は到着と同時に注文を完了できます。
さらに、料理の準備時間を考慮して来店のタイミングを調整することも可能になりました。店舗側も事前に注文情報を把握できるため、効率的に調理を開始できます。
これにより、ピーク時の混雑も大幅に緩和されます。注文と支払いのプロセスが分散されることで店内の人の流れが改善され、テイクアウト客と店内飲食客の動線を分けやすくなりました。また、予約注文システムにより来店のピークを平準化することも可能になっています。
スタッフの業務の負担が軽減される
スタッフの注文受付作業が大幅に軽減されます。手書きやPOSへの入力作業が削減されることでミスも減少し、スタッフは接客や料理提供などの付加価値の高い業務に集中できるようになります。これは繁忙時のストレス軽減にもつながり、職場環境の改善に貢献しています。
さらに、キッチンへの注文伝達も迅速化されます。注文情報がリアルタイムでキッチンに伝わるため、準備のタイムラグが削減されます。優先順位や調理時間の管理が容易になり、効率的な調理が可能になりました。
特殊なリクエストや食物アレルギー情報も正確に伝達できるようになり、顧客満足度の向上にもつながっています。
多言語対応をすることができる
訪日外国人が増加している傾向があり、日本語が読めない外国人の見込み客が増加している飲食店では、多言語化は生産性を維持するために非常に重要です。モバイルオーダーを使うことで、英語や中国語などを話すことができなくても、注文を取ることができるようになります。
モバイルオーダーを導入するデメリットとは？
モバイルオーダーは定着すればメリットも大きいですが、デメリットもあると言われております。実際ありうるデメリットを解説します。
オーダー業務は、完全にはなくならない
モバイルオーダーは、お客様のスマホでオーダーを取る方法ですので、スマホを持っていなかったり、スマホにバッテリーがない場合はモバイルオーダーを使うことができません。また、スマホは持っているけれど、QRコードを読み込ませた経験がなく、使い方がわからない人もたくさん存在します。
結局操作ができず、スタッフが操作方法を教えなければならないことも少なくなく、その場合は、直接オーダーを取ってしまった方が効率的です。そのため、モバイルオーダーは、オーダー業務を軽減することができますが、なくすことは難しいです。
導入までのトレーニングに時間だけでなく、精神的な負担がかかる
モバイルオーダーのスタッフトレーニングは事前に入念にする必要があります。
スタッフや経営者がデジタル技術に不慣れな場合、システムの導入や運用に困難を感じる可能性があります。また、顧客側もアプリのダウンロードや使用方法の習得が必要となり、特に高齢者などのデジタルリテラシーが低い層にとっては利用のハードルが高くなる可能性があります。
また、トレーニングが足りてないと、顧客の対応中にトラブルが起こってしまい、顧客を怒らせてしまうかもしれません。
システムトラブルで急に営業困難になる可能性がある
インターネット接続の問題やサーバーダウンなどの技術的トラブルが発生した場合、注文処理が滞り、店舗運営に大きな影響を与える可能性があります。最近では、セキュリティソフトのアップデートやマルウェアでシステムが停止し、仕事にならない企業や大手飲食店がニュースになっていました。
顧客とのコミュニケーション不足になる可能性が高い
対面での注文やコミュニケーションが減ることで、店舗スタッフと顧客との直接的な交流が少なくなります。これにより、顧客の特別なリクエストや質問への柔軟な対応が難しくなったり、店舗の雰囲気や個性が伝わりにくくなったりする可能性があります。
モバイルオーダーのサービスを選定する基準
モバイルオーダーを導入する際は、サービスであればなんでも良いわけではありません。最近は、テレビCMやネット広告でモバイルオーダーの広告をよく見かけますが、モバイルオーダーはPOSシステムと連携して使います。
その他にも、モバイルオーダーに求める機能がある場合は、機能面で選定が必要ですし、予算に合致していなければ導入もできません。
そのため、モバイルオーダーを選ぶ時は、以下の3つの基準で選びます。
- 現在のPOSシステムと連携できる
- 欲しい機能を満たしている
- 予算内で導入ができる
もし、わからなかったら、今使っているPOSシステム専用のモバイルオーダーを確認してください。機能面で問題がなければ、そのモバイルオーダーが最も経済的なことが多いです。
①現在のPOSシステムと連携できる
モバイルオーダーの受注は、テーブル管理システムや既存のオーダーの管理システムと連携できなければ、キッチンなどでタブレットを増設する必要があり、オーダーがかなり複雑になります。絶対にオーダーミスが増えますので、現在のPOSシステムに連携ができるものから選んでください。
②欲しい機能を満たしている
モバイルオーダーの機能性は、実はサービスごとに大きく異なります。
- イートインのみのモバイルオーダー対応
- テイクアウトの注文にも対応できる
- LINEミニアプリと連携し、LINEでモバイルオーダーができる
マーケティングを最重要視するのであれば、モバイルオーダーは、LINEと連携できた方が良いです。これは、操作が簡単であるのと同時に、LINE公式アカウントの登録を促すことができるためで、リピーター向けの集客が簡単になるからです。
ただし、機能が増えるほど、料金も高くなりますので、予算と相談しましょう。
③予算内で導入ができる
モバイルオーダーの相場はピンキリで、POSシステムのサービス内で利用できるものもあれば、オプションのもの、専用の企業が開発しているものもあります。
POSシステムのオプションであれば、月額12,000〜15,000円である場合が多いです。
モバイルオーダー
モバイルオーダーを選ぶときは、最適なPOSシステムとセットで導入する必要があります。そこで、今回は、それぞれのPOSシステムで使うことができるモバイルオーダーを解説します。
① Airレジ オーダー（エアレジオーダー）
Airレジ オーダーは、飲食店の注文・調理・配膳・提供業務を簡単にするモバイルオーダーシステムです。特別なアプリ不要で、お客様はスマホから直接注文可能。ハンディでの注文入力もサポートし、キッチンへの伝達もスムーズ。テイクアウト用の事前注文・決済も対応しています。連携できるPOSレジは、エアレジとfoodfrontier（NEC）です。
| モバイルオーダー 店外版 | 初期導入サポート費用：0円 月額固定費：0円 注文手数料 3%、オンライン決済手数料3.24% |
|---|---|
| モバイルオーダー 店内版 + キッチンモニター | 初期導入サポート費用：0円 月額（ハンディ1台まで）：17,600円（税込） （追加ハンディ1台）： 1,650円（税込） |
導入方法は、エアレジとセットで申し込むことになります。エアレジオーダーは、店内でハンディを使いたい時は申し込みが必須なサービスですので、エアレジを導入する際に必ずご相談ください。
エアレジ直接相談
iPad/iPhoneで無料から使えるPOSレジのエアレジの導入相談が行えます。エアペイも入金サイクルが短いため、最初のPOSレジにはおすすめです。わからないことを直接聞くことができます。
② Square オンラインビジネス
Squareオンラインビジネスは、飲食店での利用は、店内飲食のほかにも、テイクアウトやデリバリーでも使うことができます。デリバリーを導入した店舗は、売上が93%上がっています。店内飲食では、QRコード注文機能を使うことで、モバイルオーダーを実装することができます。
デザインもわかりやすくカスタマイズしやすいのが、特徴で豊富なテンプレートもあります。
Squareは、キャッシュレス決済やPOSレジもありますので、導入が簡単でしょう。
| フリープラン | 月額料金: ¥0 決済手数料: 3.6% |
|---|---|
| プラスプラン | 月額料金: ¥3,375（年一括払い） 決済手数料: 3.6% |
| プレミアムプラン | 月額料金: ¥9,180（年一括払い） 決済手数料: 3.3% |
導入方法は、無料のSquareアカウントを作成して、オンラインビジネスを申し込むと実装することができます。
③ funto
funtoは、飲食店のモバイルオーダー、モバイル決済、POSレジ、LINEミニアプリとの連携ができる、とりあえずマーケティングをするのに欲しい機能を網羅して導入できるサービスです。
POSレジやモバイルオーダーの機能を無料からでも使うことができるのが強みで、店内を簡単にDX化したい家族経営の小規模店舗にはおすすめです。
なお、キャッシュレス決済は、Squareに対応しているため、こちらもSquareのアカウントを作成すること 
が必要です。（決済手数料：3.25%）
| 機能 | funfo Basic | funfo Pro | funfo LINE Pro |
|---|---|---|---|
| 価格 | 無料 | ¥4,950/月/店舗 (年間払い) | ¥14,850/月/店舗 (年間払い) |
| 店内モバイルオーダー | ✓ | ✓ | ✓ |
| 店外モバイルオーダー | ✓ | ✓ | ✓ |
| モバイルオーダー決済 | ✓ (最大22種類) | ✓ (最大22種類) | ✓ (最大22種類) |
| 同時ログイン可能端末数 | 最大2台 | 最大5台 | 最大5台 |
| 商品管理 | iPadのみ | iPadとPC | iPadとPC |
| 会計管理 | POSレジ | POSレジ、TableView | POSレジ、TableView |
| LINE連携 | ✓ (LINEミニアプリ) | ✓ (LINEミニアプリ) | ✓ (LINEミニアプリ) |
| WebManager | 基本機能 | Pro機能 | Pro機能 |
| プリンター連携 | ✓ | ✓ | ✓ |
| 拡張機能 | – | Pro機能 | Pro機能 |
| 優先サポート | – | ✓ | ✓ |
| LINEユーザープロフィール | – | – | ✓ |
| LINE自動配信 | – | – | ✓ |
| LINEユーザーアンケート | – | – | ✓ |
④ スマレジ モバイルオーダー
スマレジモバイルオーダーは、スマレジ専用のモバイルオーダーオプションです。QRコードを読み込んでもらうことで、メニューを読み込むことが簡単にできます。また、キャッシュレス決済で決済までスムーズに進みます。スマレジモバイルオーダーの場合は、英語、中国語（繁体字）、スペイン語、韓国語に対応しており、訪日外国人にも十分に対応ができます。
月額11,000円（税込）で導入が可能ですが、スマレジのプランがプレミアムプラスかフードビジネスプランである必要性があります。（月額8,800円以上）
スマレジ直接相談
多機能で外部連携先が多いスマレジの導入相談を行うことができます。導入相談は、全国各地のショールーム予約もしくはオンライン相談を選ぶことができます。何を具体的に実施したいのかをお伝えください。
⑤ CASHIER スマホテーブルオーダー
CASHIERは、Android端末で機能するPOSレジです。様々なハードが用意されており、iPad型のPOSレジに比べると導入コストを安く抑えることができることが特徴の1つです。
CASHIERのオプションには、スマホオーダーがあり、中国語、韓国語、英語にも対応しています。また、CASHIERのモバイルオーダーは、テイクアウトの予約機能であり、店外から予約を取る機能です。
| スマホオーダー × ハンディオーダー | 初期費用¥35,000(ハンディ端末1台） 月額費用¥10,000 |
|---|---|
| スマホ×モバイル×ハンディ （3種のオーダーシステム） | 初期費用¥35,000(ハンディ端末1台） 月額費用¥13,000 |
CASHIERに資料請求
CASHIERは、Androidでも起動することが特徴で、スマレジ、POS+同様の多彩なカスタマイズを実行することができるレジです。Squareターミナルと連携することができます。
⑥ POS+ self order
POS+ self orderは、POS+food用のQRコードオーダーです。お客さまのご来店時に専用のQRコードを発行してお渡しするだけで簡単にご利用いただけます。外国語は、英語と中国語に対応しています。
POS+food
自由度の高いPOSレジが欲しい飲食店向け。独自のカスタムサービスがあり、セルフレジやモバイルオーダーなどを含めた独自の飲食店DXに取り組んでいます。主要な予約台帳システムにも対応
まとめ
モバイルオーダーは、事前注文による効率化や店内のオーダーの省人化を図ることができるため、採用が困難な飲食店には大きなメリットがあります。その反面、調理時間が長い飲食店やサービスが価値に含まれる高級店では馴染まないデメリットもあります。
モバイルオーダーは、POSレジと連携して使いますので、現在使っているPOSレジを基準にサービスを選びます。例えば、小規模な店舗では、SquareレストランPOSレジもしくはエアレジを使っていることが多いので、SquareオンラインビジネスもしくはAirレジモバイルオーダーシステムを導入するケースが多いでしょう。
