チラシは配布する方法で効果が変わる!代表的なチラシ配布方法8選

チラシは代表的なオフラインの集客方法です。店舗を開業した時には、必ずと言っていいほどチラシを使います。
チラシを使った集客で成功するためには、重要な要素があります。それは、チラシの配布方法です。
チラシの配布方法には、ポスティングチラシ、新聞折込、フリーペーパー折込、レジ袋封入などの積極的な配布方法がある反面、置きビラなどもあります。また、どれも一緒ではなく、配布方法によって、リーチする層が異なることもあり、適切な配布方法を選ぶことで、ターゲット層にチラシをリーチさせることができます。
チラシの配布方法の違いを知ることで、最大効果を発揮した集客を実現することができます。
チラシの配布の集客効果とは?

チラシの配布は、地域を絞り込むことで、ウェブマーケティングではリーチしない層にリーチさせることができます。これによって、その地域の深い部分にまで情報を到達させることができるため、特に集客が必要な店舗のオープン時には、チラシの配布を必ず事前に行います。
また、一般的な反響率(チラシの配布枚数に対して集客ができた人(取引回数)の割合)は、0.3%程度とされています。これは、1,000枚配って3組の反響を意味しますので、目標の客数が決まっていて、チラシの配布のみで集客をする場合は、以下の計算式の枚数の配布が必要です。
チラシの配布枚数=目標の客数÷0.3%
また、チラシの配布方法はどれも一緒ではありません。使用頻度が高いポスティングチラシは特定のエリアを指定し、条件を指定した場合、その条件を満たす建物に全戸配布します。それに対して、新聞折込は、新聞の定期購読者が対象になるため、同じ地域でも、重複はあれど、チラシを配布される対象が異なります。
施策ごとに、「どこの誰にチラシを配布する必要性があるのか」が大きく異なると思います。その時のニーズや配布対象地域の事情に合致した配布方法を選択します。
代表的なチラシを配布する方法8選
チラシを配布する代表的な方法を紹介します。それぞれに特徴があり、チラシを使って何をしたいのかで配布方法を選択するのが良いでしょう。
- ポスティングチラシ
- 新聞折込
- セルフポスティング
- フリーペーパー折込
- レジ袋封入
- 置きビラ
- ビラ配り
- タウンメール(配布地域指定郵便)
①ポスティングチラシ

ポスティングチラシは、チラシを指定したエリア内のポスティング禁止制限をしている建物以外の住所に設置したポストにチラシを投函します。地域密着型のビジネスである店舗では、深くリーチするチラシの配布方法で、指定した配布完了日に投函が終了するようになっています。つまり、ポスティングチラシは、配布完了日前から投函が行われます。
ポスティングチラシの特徴は、住まいや事業所に一括配布する全戸配布のほかに、一戸建て、集合住宅、事業所など配布先を制限して配布することができます。
ポスティングチラシのメリットは、指定したエリア内の住所にチラシを投函しますので、全ての年代にリーチします。また、チラシの配布は頻度が高いため、配布タイミングをコントロールしやすい点が挙げられます。
逆にポスティングチラシのデメリットは、特定の年代の住宅に重点的に配布することができません。また、興味関心に紐づくターゲティングはできない施策として挙げられます。

ポスティングチラシを依頼する場合は、スプリントがおすすめです。
スプリントは、統計に紐づいた高度なターゲティング設定ができます。これは、特定の年代や世帯に絞り込むようなものではありませんが、設定したセグメントが多く存在するエリアを青く表示してくれる機能です。これによって、近隣の中でもどの地域にポスティングをすれば良いのかを教えてくれます。
②新聞折込

新聞折込は、指定された日時に定期購読された新聞にチラシを折り込むチラシの配布方法です。
新聞折込の特徴は、ポスティングチラシが配布対象にしていないエリアでも新聞折込であれば配布できる場合があります。また、指定日に一斉配布することができ、テレビCMなどとのクロスメディアを行うこともできます。さらに、購読している新聞ごとに購読層も異なるため、新聞銘柄を選択することでターゲティングも可能です。

ただし、新聞を定期購読している主な年齢層は60代以上であり、20代〜40代では、40%に満たない点が挙げられます。そのため、新聞折込は、シニア世代がターゲットに含まれている場合は効果的にチラシを配布することができますが、若年層をターゲットにしている場合は、配布部数が伸びても、ポスティングチラシほどリーチしない可能性があります。
新聞折込は、ラクスルなどの印刷サービスのほかに、代理店などが取り扱っていることがあります。新聞折込は、農業が盛んな地域のように、住宅が密集していない地域にチラシを配布する時に検討しましょう。
③セルフポスティング
セルフポスティングとは、ポスティングチラシを自分で行うチラシの配布方法です。自分で配布するため、コストは印刷費や移動にかかる費用のみです。経済的な配布方法で、店舗から超近隣に絞り込むことで、挨拶回りを兼ねることができるメリットがあります。
ただし、自分でチラシを投函するため、配布部数に関しては限度がありますし、費用はかけない代わりに時間がかかります。また、印刷の段階でポスティングの発注を行うとポスティングチラシは費用を抑えることもできます。また、配布禁止エリアなどの情報もないため、トラブルを直接抱え込むことになる危険性もあります。
原則、ポスティングを実施する場合は、事業者に依頼します。例外として、雨の日などで暇になってしまった時は、近隣に絞り込んでセルフポスティングをするのは良いでしょう。
ポスティング自体は違法ではないです。私有地に無断で入り込むことで、不法侵入を主張される可能性はあります。
④フリーペーパー折込

フリーペーパー折込は、投函型地域情報誌にチラシを折り込むチラシの配布方法です。
フリーペーパー折込の特徴は、ポスティングの非対応エリアでも、特定の地域に全戸配布がすることができたり、フリーペーパーのターゲットと合致した世帯にチラシを配布することができます。また、フリーペーパーに折り込まれていることもあり、すぐにはチラシがゴミ箱に行きづらい特徴があります。
ただし、全国でフリーペーパーが投函されているエリアは限られており、実質スタンダードなポスティング方法は、ポスティングチラシと新聞折込です。配布したいエリアによく読まれているフリーペーパーがあれば、選択肢としてフリーペーパー折込が挙がります。
⑤レジ袋封入

レジ袋封入は、大手小売店などのレジ袋にチラシを封入してもらうチラシの配布方法です。近年注目されているチラシの配布方法で、無料でレジ袋がもらえる代わりに、チラシがレジ袋の中にチラシが入っています。
レジ袋封入の特徴は、確実に手に取ってもらえるほか、配布対象にする大手小売店によって詳細なターゲティングを行うこともできます。
レジ袋封入は、配布するチラシに厳格な審査があります。また、地域によって対応ができない場合もあり、この点は、代理店に確認する必要性があります。
⑥置きビラ
置きビラは、自店舗や近隣の店舗の店頭にチラシを置いてもらう方法です。積極的にチラシを配布するポスティングに比べるとリーチしづらいですが、例えば、近隣に置くチラシは小さく作り、サービスクーポンなどをつけることで、目に留まりやすくなりますし、店舗まで近いため、一定の集客効果は期待できます。
⑦ビラ配り
店頭などで通行人に直接チラシを配ります。
明るい雰囲気でチラシを配れば、そのまま来店してくれる可能性もありますし、客入りが良くない時の隙間時間に行うなど短時間で行うことができる特徴があります。
ただし、街頭でチラシを配ることは、条例などで禁止されている地域もあります。また、警察の道路使用許可がないとビラ配りは行うことができませんので、チラシを配ることができる場所は予め確認しておきましょう。
⑧タウンメール(配達地域指定郵便)
タウンメールは、指定した特定地域に郵便局員の人が郵便物としてチラシなどを手渡しするサービスです。
郵便局員が行いますので、ポスティングの受領拒否の建物でもリーチできることが最大の特徴です。
ただし、タウンメールには致命的な欠点である1件あたりの費用がかなり高額であることが挙げられます。そのため、チラシの配布方法として、タウンメールを使うことはほとんどありません。
重量 | 料金 |
---|---|
25gまで | 74円 |
50gまで | 87円 |
100gまで | 105円 |
まとめ
チラシを使った集客は、配布方法の選定によって大きく効果が異なります。目的に合致したチラシの配布方法を選定することが重要です。
例えば、店舗の開業を知らせる目的であれば、周囲に全戸配布することが前提になりますので、原則として、ポスティングチラシを選択します。ポスティングチラシが未対応であれば新聞折込を選択します。
高齢者向けの通信販売を行う時は、新聞折込を選択します。新聞折込は、全戸配布しているわけではありませんので、特に新聞の定期購読率が低い地域では、情報の到達が期待できません。そのため、他のマーケティング手法も考慮する必要性が出てくるでしょう。
その他、フリーペーパー折込、レジ袋封入、近隣の協力店舗への置きビラ、ビラ配り、タウンメールなどもあり、それぞれの状況に合わせて、配布方法を検討していくことが重要です。