X集客(Twitter集客)とは?押さえるべきアルゴリズムやポイントを解説【2024年最新版】

X(Twitter)を集客や採用に役立てたいと思っている企業は増加しています。

大手企業はブランド単位で積極的なSNS活用を実践しており、知名度の拡大や消費に結びつけています。しかし、X(Twitter)のアカウントを開設したものの、一体どのように運用すれば良いのかわからないことを悩んでいる担当者も多いと思います。

本記事では、X(Twitter)がどのようなSNSであり、X(Twitter)の仕組みも紹介します。そこからどのような運用をすれば集客ができるのかを紹介します。

  • Twitterは、2023年7月24日にサービス名がX(エックス)に変更されました。
目次

X(Twitter)とはどのようなSNSなのか?

X(Twitter)は、ポストと呼ばれる140文字以内の投稿ができるSNSサービスです。旧サービス名はTwitterです。

テスラ社のイーロンマスクがX社を買収した後は、X Premiumと呼ばれるプレミアムサービスを作った後は、プレミアムユーザー(X Premium)は、最大25,000文字の文字数投稿、長時間の動画のアップロード、ポストの編集機能や、アプリのカスタマイズなど、基本的なエックスの機能に加えて、特別な機能を利用することができます。(現在の運営企業は、X社です。)

X(Twitter)はビジネスにどのような活用をすることができるのか?

X(Twitter)は、どの業種の情報発信にも向いており、集客のほかには採用活動にも使われています。

また、トレンド機能やハッシュタグ以外のテキストも検索の対象となるため、ニュースや他のメディアとの相性が良いため、最新の情報が入手できます。そのためPRとの相性も良いです。

バズりやすいのも特徴で、多くのインフルエンサーもユーザーとして活用しています。

X(Twitter)を活用しているユーザーの利用動機

X(Twitter)を活用しているユーザーの利用動機は、トレンダーズの調べによると以下の通りです。

動機ユーザー割合
フォローしている人の近況を知るため53.0%
暇つぶし46.7%
トレンドや話題のものを知りたい43.4%
時事ニュースを知りたい42.2%
趣味関連の情報を知りたい39.4%

これらの動機から、自社のPRに活用したいと考えた時には、特に注目すべきは、トレンドや話題を知りたい人が約43%、趣味関連の情報を知りたい人が約39%存在することでしょう。発信する情報がこれらの求められる情報に関連すれば、多くのXユーザーの目に止まることを意味します。

X(Twitter)は日本国内ではどの程度の人間に使われているのか?

SNS日本国内月間アクティブユーザー(MAU)
LINE9,500万
X(旧Twitter)4,500万
Instagram3,300万
Facebook2,600万
TikTok1,700万
2023年7月現在の情報で、X(旧Twitter)(2017/10/26),Instagram(2019/06/07),Facebook(2019年7月),TikTok(2021年8月)に発表された情報です。

X(Twitter)は、令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書によると、SNSの中ではInstagramに次ぐ利用率です。国内月間アクティブユーザーも2017年の発表では、4,500万存在しますので、広告媒体としても優秀です。

X(Twitter)集客を成功させるためのコツ

X(Twitter)で集客するために攻略しなければならないのは、以下の2つです。

  1. おすすめへの表示
  2. ポジティブな反応をX(Twitter)上で得ること

当然集客なので、多くの人に投稿が表示されるだけではなく、購買に直結するような意欲を生まなければなりません。では、詳しく解説します。

おすすめへの表示

おすすめは、その人の興味関心の高いテーマの投稿から、フォローしているユーザーとそれ以外のユーザーから約半数ずつ表示される機能です。また、ほとんどのユーザーのデフォルトのタイムラインはおすすめです。

つまり、おすすめに表示されることは、フォローされていないけれど、自社に関心を持ってくれる可能性が高いユーザーに存在を知ってもらえることを意味します。

おすすめへの表示にはアルゴリズムがあり、このアルゴリズムは公開されています。

Xの表示アルゴリズムは、ユーザーが見たいと思うコンテンツを提供するために、ユーザーの行動、関心、および他の多くの要素を考慮してポストをランク付けします。このアルゴリズムは、ユーザーがXでの体験を最大限に活用できるように設計されています。

リアルタイム性

Xはリアルタイムの情報共有プラットフォームであるため、新しいポストはユーザーにとって価値があります。そのため、新しいポストが表示され、投稿して6時間ごとに表示が半減していきます。

ユーザーの行動

ユーザーの行動は、ユーザーがどのようなポストに関心があるかを示す重要な指標です。ユーザーが特定のポストを「いいね」したり、リポストしたり、リプライしたりすると、そのポストはユーザーにとって関心が高いと判断され、同じカテゴライズされたポストがおすすめに優先表示されます。

特に最近はリプライが重要

最近のXのアルゴリズムは、話題を発信するアカウントが重宝されています。そのため、リプライが重要視されています。話題が生まれる投稿を意識的に行うほか、コミュニティに積極的に参加し、相手の会話に参加することも対策となります。

フォロー関係にあるユーザー同士のエンゲージ

ユーザーとポスト作成者との関係性も、ポストの表示順序に影響します。ユーザーが特定のポスト作成者をフォローしていたり、そのポスト作成者のポストを頻繁にエンゲージしている場合、そのポスト作成者のポストは優先的に表示されます。

半数は、フォローしているユーザーのポストから出力されるため、その中での表示の優先順位が高くなります。

X Premiumの課金

X Premiumの課金者は、アルゴリズムで有利になります。これは、X Premiumが課金者に対して優遇措置を提供するためです。これだけではなく、X Pro(TweetDeck)を使えたり、文字数制限が解除されるなどの特典があるため、基本的にマーケティングを目的にしたアカウントを運用する時は、X Premiumを申し込みます。

ビジネス運用を前提にする場合は、必ずブルーバッジをつけることをおすすめしています。

ブルーバッジは、現在有料プランであるX Premiumへの課金をしていることの証明になるため、アクティブアカウントであることを外部に表示するからです。無印のアカウントに比べると、圧倒的に相互フォローを形成しやすいです。

ポジティブなエンゲージメント

X上のおすすめの表示はスコアリングで管理されています。スコアリングでは、ポジティブなエンゲージが加点、ネガティブなエンゲージが減点で管理されており、以下のようなスコア管理がなされています。

ユーザーアクション重さ
ポスト(ツイート)に「いいね!」0.5
ポスト(ツイート)をリポスト(リツイート)1
ポスト(ツイート)をクリックして返信/ポスト(ツイート)にいいね!11
ポスト(ツイート)をクリックして2分以上そこに留まる10
プロフィールを確認してポスト(ツイート)にいいね!/「返信」する12
ポスト(ツイート)に「返信」する13.5
ポスト(ツイート)への「返信」にエンゲージ(返信、いいね!、リポスト)する75

つまり、X(Twitter)のアルゴリズムでは、返信(リプライ)、詳細のクリック、リポスト、いいねの順に高いスコアリングを課しています。「詳細が気になる人はリプライしてください。」などのポストをよく見かけるのは、X(Twitter)のアルゴリズム対策だと言えます。

ネガティブなエンゲージメント

ネガティブなエンゲージは、減点対象です。具体的には以下のようなスコア管理がなされています。

ユーザーアクション感情重さ
ネガティブフィードバック(ミュートする/ブロックする)ネガティブ-74
ポスト(ツイート)を「報告」するネガティブ-369

つまり、「フォロワーを不快にしたり、X(Twitter)のポリシー違反になる投稿」は、ポジティブなエンゲージの最大評価である「ポスト(ツイート)への「返信」にエンゲージ(返信、いいね!、リポスト)する」の最大5倍のマイナス評価を受けます。そのため、求められる投稿を中心にした方がよく、投稿する内容を厳選すべきということに繋がります。

同様に、事件性を生むワードやXのユーザーを減らすような会話は、可能な限り減らすことが必要です。たとえば、「殺す」「自殺」などのワードや、競合のMeta社の「Facebook」「Instagram」などのワードも減らした方が良いでしょう。

ポジティブな反応をX(Twitter)上で得ること

続いてポジティブな反応やブランドを構築することがマーケティングでは求められます。

いわゆる好意的なファンの獲得につながらなければ、集客にならないからです。ポイントは投稿のコンセプトを作ることや体験価値が伝わるようなUGCが生成されるような環境をキャンペーンで作り上げることです。

ターゲティング(誰を対象にするのか?)

投稿を具体的に誰を対象にするのかを最初に定めます。これは、全てのマーケティングに共通することで、投稿やX(Twitter)でのキャンペーン(施策)に影響します。

特に、趣味関連に関する情報収集を約39%のユーザーが目的にしているため、ターゲティングでは、趣味や関心事を具体化するのが良いでしょう。

運用コンセプト(具体的に何を情報発信するのか?)

続いて、どのようなコンテンツを発信するのかを明確にします。ターゲットが特に反応するようなポストを調べたり、抱えている問題を調査します。

投稿は、ポジティブな印象で興味を惹くことなので、必ずしも問題解決をするようなコンテンツを作成する必要がなく、サービスコンセプトに紐づいた面白さや美しさなどで直感的に興味を惹くことも選択肢には含まれます。

関係性の構築

SNSは双方がコミュニケーションをするように設計されています。ポジティブなイメージ形成にはリアクションも重要です。ポジティブなエンゲージを継続的にくれるユーザーに対して、同じようにポジティブなエンゲージをしたり、応援してくれるリプライに対しては、返信をするなどの体制は求められます。

XキャンペーンでUGCを生成する。

UGCとは、ユーザー生成コンテンツのことです。例えば、商品やサービスのレビュー、応援メッセージ、批判などが該当します。企業やブランドが発信する情報は、そのアカウントを見ている人に限定されますが、特定のコミュニティー内で複数のユーザーが話題にすれば、その情報は大きく拡散されます。

例えば、大型犬を好むコミュニティの中で、専用のグッズとして話題にあがれば、購入に直結します。この場合のキャンペーンは、ハッシュタグを使い、愛犬に商品を使っている状況の投稿をしてもらい、最も愛らしい投稿をした人にプレゼントを贈ることなどが挙げられます。

X(Twitter)でよく使われるツールを解説

X(Twitter)のデフォルトの機能ではできないことも多いので、積極的なマーケティングを行うためには、下記のようなツールをあわせて使います。

Socialdog

X(Twitter)の管理ツールでは、X上で必要な分析、フォローの管理、調査、Xキャンペーンを行うことができます。

X(Twitter)では、フォロワーが解除したアカウントとタイミングを知ることができず、また、特定のポストに対してのエンゲージを全て計測することができません。そのため、フォロワー分析やリポストしたユーザーを管理しなければならないフォロー&リポストキャンペーンを行いたい時には、Socialdogを使います。

socialdog

SNS運用ツールSocialDog

評価:

Xの予約投稿やフォロー管理、ソーシャルリスニング機能で口コミの管理もできます。 Businessプランを使うことで、Xキャンペーンの施策の実行ができます。

X Pro(TweetDeck)

X Proとは、X Premiumを契約すると使える管理システムのことです。複数のカラムを1つの画面で閲覧できることが最大の特徴ではありますが、最も使われる機能は、タイムラインの高度な分析です。例えば、マーケティングのことを直近で投稿したユーザーのみを表示させることもできるため、リスト管理をしているユーザーにとっては、効率的な管理をすることができます。

キャンつく

Xキャンペーンを自動で抽選し、結果を通知する仕組みをインスタントウィンと呼びます。インスタントウィンは、socialdogでは実施することができないため、キャンつくのようなキャンペーン専用ツールの導入が必要です。

インスタントウィンの注意点では、ポストの上限が2400件/日と決まっているため、それ以上上回る反応があった時は、それ以降の自動通知ができません。Xキャンペーンの参加者は抽選を目的にしてアカウントのフォローをしているため、クレームにつながる恐れがあります。

X(Twitter)集客で注意すべき点とは?

X(Twitter)の仕様で以下のようなことが言えます。

  1. 外部URL付きの投稿はインプレッション数が下がる。
  2. 第三者を煽り立てるようなポストは控える。
  3. ハッシュタグは1つで良い。

外部URL付きの投稿はインプレッション数が下がる。

外部URL付きのポストは、X(Twitter)ではインプレッションが下がる仕様となっています。もし、インプレッションを下げずに外部リンクを表示したい時には、X広告を使い、インプレッションをブーストするのが良いでしょう。

第三者を煽り立てるようなポストは控える。

X(Twitter)は、匿名のSNSであるため、平気で批判的なポストをする人がいます。ネガティブなポストは、企業全体をネガティブな印象に変えてしまうだけでなく、同調するフォロワーを集めてしまう結果にもなります。

また、匿名のSNSであるXは批判もしやすいSNSとして知られています。無作為に目立ちはじめると、誹謗中傷を受けることになります。ブロックしてしまえばそれまでですが、不買運動やクレームを作る原因にもなりますので、わざわざやることでもありません。ブロックやミュートは、X(Twitter)のアルゴリズムではマイナスのスコアリングになり、表示頻度が下がってしまいます。

ハッシュタグは1つで良い。

Instagramでは、検索性を高めるためにハッシュタグをたくさんつけることが推奨されていますが、Xでは、テキストが検索キーワードの対象になるために通常の投稿ではハッシュタグをつける意味がありません。

ただし、Xキャンペーンを実施する時は、ハッシュタグ検索をかけることもあります。ハッシュタグは自分で設定することができますが、キャンペーン用のハッシュタグは重複しないように、事前に検索をして使われていないことを確認しましょう。

まとめ

X(Twitter)は有効活用すれば、新規顧客獲得のチャネルにすること自体は可能です。

ただし、X(Twitter)のユーザーを顧客だという目で見るのはやめた方がです。あくまで、SNSに参加しているユーザーです。興味関心の高いテーマ集約させた投稿と積極的なアクティブなフォロワーを獲得するキャンペーンを駆使することで、集客力の高いX(Twitter)のアカウントを育成させることは可能です。そこには、魅力的なコピーを提案してくれる提案ツールや分析ツールを駆使することで、X(Twitter)の活用の幅が広がります。

X(Twitter)以外のSNSの集客方法の解説はこちらから

最終更新日 : 2024年9月14日

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