1人治療院でも安定して集客・売上を伸ばす方法とは?

治療院に分類される事業所は、全国で14万件を超えています。件数が多いことで知られるコンビニエンスストアは、全国で5万6,000件程であり、実は2.5倍ほど治療院が多いです。

これは、競争も激しいことを意味しており、一つの商店街には、複数の治療院を見かけます。

目次

1人治療院のメリットとデメリット

いわゆる1人治療院とは、院長のみで経営をするスタイルです。人を雇うわけではありませんので、ベッド数が少なく済みます。その結果、費用を抑えることができます。また、院長のみの腕前で売り込むことができますので、ブランディングも比較的しやすく、必要な客数も少なくて済むメリットがあります。

それに対して、治療院は労働集約型のビジネスですので、高単価で効率良く集客しなければなりません。時間に余裕がなく、手間のかかる集客を実践していると無収入になってしまうリスクもあります。

1人治療院の年収とは?

1人治療院の院長の年収は、単純に売上から経費を引いた分となります。

月商は、1日の平均の施術数×平均顧客単価×営業日数となります。

1日の平均施術数は院長の手際の良さ、効率的な集客が関係しますが、平均顧客単価は、その商圏にかなり影響します。例えば、月に計2万円の治療費が高いと思っている地域に、1回5,000円、月に4回通わなければならない治療プランは売れません。顧客単価を上げるためには、自費診療を積極的に売り込んでいかなければならないため、どうしても商圏内の世帯収入に強い影響を受けます。

仮に、5,000円の施術を1日平均8人に行い、営業日数が25日であれば、月の売上は100万円です。ここから経費がを差し引いた金額が収入となります。

1人治療院で重要視することとは?

1.時間を重要視する。

1人治療院の経営は、施術に時間を集中しなければなりません。それ以外の売上を生まない無駄な時間を可能な限り減らすことが重要になります。

売上管理などでは、SaaSを積極的に導入し効率化を図ります。そして、集客もブログなど時間がかかるものではなく、チラシやWEBサイトを改善し、広告の運用で効率化します。

2.年間LTVを大きくする。

年商は、客数と年間LTVの掛け算です。年間LTVとは、1年で1人の顧客からの売上を意味します。年間LTVが大きいと客数を増やした時に売上の上がり幅が大きくなり、より儲かります。

年間LTVは、1年の顧客単価と来店頻度の掛け算です。1年で考える理由は、月では短すぎるためです。ありがちなのは、毎週のように無理に予約を入れさせることで、顧客の予算以上の支払いをさせることです。結果的に、治療よりも拝金主義であることを顧客側に印象付ける結果になります。

3.競合を適切に把握する。

競合というと、他の治療院を思い浮かべます。しかし、顧客は、「肩の痛みを緩和する」などの目的で通院しているのであって、同じ効果を得ることができて、しかも利便性が良いものの方にお金を出します。例えば、マッサージ機などの健康器具や予防のためのスポーツジムも競合に該当する場合もあります。

治療院は、店舗型のビジネスであると考えると、地域性のある悩みに特化した方が価値の高い施術を提供することができます。例えば、農業を仕事としている地域では、腰痛が慢性化してしまっている人が多いです。腰痛に特化した施術を提供することで店舗の価値を高めることができます。

1人治療院での集客方法とは?

1人治療院は、予算が小さな開業スタイルですので、お金をかけずに集客をしようと考える人が多いです。
具体的には、ブログを書き、SNSを更新するなどです。商圏内の認知度を拡大しなければならないのに、どちらも全く治療院のことを知らない人にはリーチするまでに非常に時間がかかる方法です。

そのため、価値がわかるようなチラシやホームページを用意して広告をします。ただし、治療院では厳しい広告規制がありますので、注意も必要です。

投稿が見つかりません。

魅力をわかりやすく言語化します。例えば、業界人にしか通じない用語や器具名は、見込み客にとっては理解ができません。「痛みを効率よく緩和する」などわかりやすくします。

1.チラシ

内容は、その商圏性を加味して、一番顧客ニーズの多い悩みに特化したものにしましょう。チラシの投函は自分で行えばお金はかかりませんが、部数を稼ぐにはかなりの時間がかかります。ポスティング事業者を活用した方が、印刷から配布までを一括で依頼することができます。

2.ホームページ

ホームページは、Google検索の対策だけでなく、チラシで存在を知った人向けにより深い魅力的な情報を与えて、予約もしくは来店を促すためのものです。WEBであることから情報を豊富に掲載できることを活かします。

WordPressで運用することで、ブログページを組み込むことができます。一時期は、「記事を追加すれば露出が上がる」と言われていましたが、今現在は、専門性の高さが求められますので、日々の出来事を書き綴る院長ブログは、ホームページの専門性を下げることになります。必ず、専門性を活かした役に立つ内容に集約しましょう。

広告には、Google検索の結果に表示するGoogle広告やTwitterやFacebookに広告を出すSNS広告があります。

3.Googleビジネスプロフィール

Googleビジネスプロフィールは、Google上に店舗の情報を無料で掲載することができます。Googleマップ検索では、Googleビジネスプロフィールの中からキーワードに関連性の高く評判がある近いお店順に表示されます

1人治療院で収益性を高める方法とは?

収益性を高めるためには、単価を上げることや来店頻度を上げることが必要です。

単価を上げる方法としては、価値の高い施術の提供、時間のかからない物販を行うことが挙げられます。物販は仕入れによるリスクがありますが、単価の高い器具では、カタログ販売を行い、その都度仕入れる方法を採用することでリスクを減らすことができます。

来店頻度を上げる方法は、「予約制」や「カルテの導入」、「LINE公式アカウントなどのスマホアプリを導入してコミュニケーション頻度を稼ぐ」などの方法があります。

また、店舗型である以上は、売上が上がらない曜日があります。ビジネス街であれば土日祝日、住宅街であれば、水曜日あたりの売上が低下する傾向にあります。この曜日を定休日にするか、出張治療の日に設定します。

予約制

予約制の導入はその地域性によります。高齢者が多い地域では根付かない可能性が高く、むしろ待っている時間を楽しむために来院している可能性もありますので、お茶などを用意しておくのが良いでしょう。

カルテ性の導入

治療計画を示すことで、目的を顧客と共有し、来店頻度をコントロールすることが期待できます。あまりにも長期の治療計画では、途中で顧客離反を起こすこともありますので、小さな目標を積み重ねるような計画にしましょう。

LINE公式アカウントなどのスマホアプリを導入してコミュニケーション頻度を稼ぐ

総務省の令和2年の調査によると、LINEの普及率は90%に達しています。また、LINE公式アカウントを導入している個人店も多く、登録方法は全て一緒なので利用しやすいメリットがあります。

LINE公式アカウントは、忘却を防ぐためのメッセージ配信の他に、1:1メッセージなどの受付機能を利用することができます。1人治療院では、電話の受付はまずできません。このような接客にも活用できるアプリの導入が生産性を上げるためには必要になります。

出張型の治療を実施する。

いわゆる無店舗型の方法で、顧客がいるところの場所を借りて営業したり、自宅まで出張します。通勤時間が発生するため、生産性は店舗型よりもよくはありませんが、治療に対する理解がある顧客が選ぶ傾向があり、顧客単価を高く設定できることが期待されます。

まとめ

1人治療院は、リスクの低い開業方法の一つですが、労働集約型ビジネスであるため、稼働する時間がそのまま売上になります。そのため、1人が診療できる客数で月商の限界ができてしまう難点があります。

効率よく、1人治療院の売上を上げていくためには、売上に関係のない無駄な時間を可能な限り削減します。

集客も広告の運用を主軸にします。口コミは、あとからついてくるものですので、顧客が十分に存在しない中では期待できるものではありません。収益性を高めるためには、予約制を導入したり、カルテを導入することで治療の目的や目標を顧客と共有することが挙げられます。

商圏の客質がよくない時は、マーケティングに力を入れ、自費診療を出張で提供できる体制を整えるのが良いでしょう。

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