新聞折込の効果とは?ポスティングチラシの違いと出稿方法を解説

新聞折込とは、定期購読されている新聞にチラシを折り込み、チラシを配布する施策です。同じチラシを配布する目的で行われるポスティングチラシと比較すると、エリアあたりの配布部数は少なくなりますが、新聞は読むために契約しているため、折り込まれたチラシも読まれやすい点でメリットがあります。
また、ポスティングが非対応になっているエリアでも新聞折込の方は対応している場合も多い点や、農業新聞や日本経済新聞など属性が明確な新聞だけを選択して折り込むことも可能であるため、ターゲティングがしやすいチラシの配布方法です。
新聞折込の特徴とは?

チラシの配布方法の中の新聞折込の特出すべき特徴は、以下の3点です。
- 新聞を定期購読しているシニア層にリーチ
- ポスティングに非対応なエリアにチラシの配布が可能
- 特定日に一括配布することができる
- コストパフォーマンスが高い
①新聞を定期購読しているシニア層にリーチ

メディアに関する全国世論調査
新聞折込は、定期購読されている新聞にチラシを折り込んで配布する手法です。そのため、地域によって定期購読されている新聞の部数は異なりますし、新聞の定期購読率は全世代で年々低下しており、2024年の調査では、70代以上が76.7%を占めているのに対して、30代は22.6%に低下しています。そのため、新聞折込でリーチするのは高年齢者が中心になり、20〜40代の年代にはリーチしづらい配布方法と言えます。
②ポスティングに非対応なエリアにチラシの配布が可能
ポスティングは、専門のスタッフを使ってチラシを投函していくのですが、ポスティングができるのはある程度人口が密集している地域に限られます。隣までの距離がある地方では、ポスティングができないけれど、新聞折込であればリーチする場合があります。
そのため、地方でチラシを配布したい場合は、ポスティングが非対応でも新聞折込であれば対応できることもあります。ただし、新聞折込は、年代を選ぶ配布方法ですので、若年者層を狙いたい場合は、フリーペーパー折込ができる業者を探すか、ウェブ広告に投資しましょう。
③特定日に一括配布が可能
ポスティングチラシを業者に依頼すると、配布完了日までに配布が終了する契約になります。特定日に一括配布をしたい場合は、ポスティングではなく新聞折込を選択する必要性があります。また、これができることで、テレビCMなどで「今日の朝刊で」などのフレーズで注目を促すことができます。
④コストパフォーマンスが高い
新聞折込はコストパフォーマンスが高いチラシの配布方法としても知られています。
新聞折込とポスティングチラシのどちらにも対応しているラクスルでは、新聞折込は1部3.98円〜、ポスティングは1部2.63円〜と配布料金が高いように見えますが、ポスティングチラシでは、ポストから読まずにすぐに破棄される可能性が高い分だけ、新聞折込で配布した方がコストパフォーマンスは高くなる傾向があります。
新聞折込はどのような業態の集客に使うことができるのか?
基本的に新聞折込であっても、ポスティングチラシと同様に、地域密着型の店舗の集客に使うことができます。ただし、定期購読をしている年齢層が高く、20代〜40代は約22%〜37%であることから、子育て世代向け、脱毛、エステ、リスキリングなどの関連商品やサービスは、新聞折込を選択しても集客の効果を期待することができません。
また、日本農業新聞の定期購読者は高い確率で農業に従事している人です。そのため、農業に関係する商品や健康に関する商品を売り込むことができます。
テレビCMで、「詳しくは今日の朝刊で」などの文言は聞いたことがあると思います。これは、その時間のテレビの視聴者層と新聞の定期購読者層が、ほぼ一致しているからです。この条件では、折り込まれたチラシに注目してもらうことを目的にしたテレビCMが効果的になります。
新聞折込を発注する方法とは?
新聞折込を発注するには、新聞折込を受け付けている印刷会社や代理店に依頼します。代理店は、各地域に存在することが多く、ここでは、全国区で対応をしているラクスルを使った新聞折込を発注する方法を紹介します。

上記のリンクを踏むと、ラクスルの新聞折込の発注画面に移動します。
- 中心になる住所を指定します。この住所は店舗であれば店舗の住所、その他であれば駅などの主要地を指定するのが良いでしょう。また、半径は、円の端にカーソルを合わせるとドラッグで小さくしたり、大きくしたりすることができます。
- 折込希望日時を選択します。
- 折り込む新聞の銘柄を指定します。住所によって折り込むことができる新聞の銘柄が変わります。
- 見積もり額と配布部数を確認します。配布部数は、10,000部以上を目安にします。
新聞折込で集客を成功させるポイントを解説
新聞折込チラシは、適切な戦略を用いることで効果的な集客手段となります。折込チラシの一般的な反響率は約0.01〜0.30%とされていますが、様々な工夫を施すことでその効果を高めることができます。
そこで、新聞折込チラシを用いた集客を成功させるための重要なポイントについて解説します。
①ターゲットが合致する新聞銘柄を選択する
全国紙・地方紙・専門紙など、異なる読者層を持つ新聞銘柄から最適なものを選ぶことで、ターゲット層により効率的にリーチできます。特に、通信販売のマーケティングで新聞折込を使う場合は、日本農業新聞、聖教新聞、日本経済新聞などは、ターゲティングがしやすいです。
②来店を促すようなチラシのクリエイティブにする
チラシのデザインやメッセージは、目を引く要素を取り入れ、簡潔に情報を伝えることが重要です。
チラシの目的は、来店を促すことを目的にします。それには、来店動機が必要ですので、展示会、特典、クーポンの付与なども用いて、期間限定でお得であることを訴求しましょう。
③チラシは詰め込みすぎず見やすく、文字が大きなデザインにする
チラシは情報を詰め込みすぎると読みにくくなり、効果が低下します。折り込まれることを想定した時に、表面の上面にはキャッチフレーズを大きく表示し、表面全体で興味を惹く内容に集約します。そして、裏面に概要を記すようにしましょう。
ラクスルで発注をする場合は、両面カラーでも片面モノクロでも印刷コストはそこまで大きくは違いません。そのため、両面カラーを使い、見やすさを重視しましょう。
特に、チラシを見るのは、60代以上であることを想定して、使用するフォント、文字の大きさ、色合いは工夫をしましょう。
まとめ
新聞折込の効果は、60代以上のシニア世代をターゲットにした時に大きくなります。地方ではポスティングチラシに対応していないエリアもありますが、新聞折込を使うことで配布することができ、新聞は手に取られることもあって、すぐに捨てられることがない利点があります。
そのため、シニア世代もターゲットに含まれるビジネスであれば、新聞折込に高い集客効果を期待することができます。