ポスティング広告とは?集客効果、費用、成功するための出稿方法を解説

ポスティングは、店舗の周辺のポストにチラシを投函することで宣伝することができる方法です。

自分でも投函することができることから、手軽な集客方法として認知されているのですが、全業界で集客率の平均は、0.75%です。飲食店では、うまくやれば、1%程度の集客が見込めますが、美容室などでは、0.3%であり、1,000枚配布して、3組の予約が取れるかです。

素人が、1時間で配布できる枚数は、200枚が限界だと言われており、1,000枚配布するには、5時間かかります。この時間を費やすのは効率的だと言えません。そこで、ラクスルを使ったポスティングで費用対効果を最大化する方法を紹介します。

目次

ポスティング広告とは?

ポスティング広告とは、指定したエリアの住所にチラシを投函する広告手法です。自分でチラシを用意して、自分たちで配布するセルフポスティングから始めることもできるため、手軽な集客手法として、飲食店や美容室などの店舗ビジネスにはお馴染みです。

ポスティング広告は、店舗であれば効果が非常に高く、私が店舗開業のマーケティングのコンサルティングをする時は、間違いなく実施項目の中に入れます。

予約サイトやリスティング広告は、その商品やサービスを求めている人にはリーチするため、費用対効果は高いのですが、店舗のような特定の商圏を対象にするビジネスでは客数を伸ばすことがなかなか出来ません。

そのため、「その場に住んでいる」だけの条件で情報がリーチするポスティング広告は客数を伸ばす目的では不可欠な集客方法と言えるわけです。

ただし、顧客ニーズがない人にもチラシを投函するため、ポスティング広告は、新規顧客の客数を増やすことができますが、消費価値が分かりづらい業種では反応をとることが難しく、顧客獲得単価が高くなりがちではあります。

ポスティング広告の効果とは?

当社調べでは、ポスティングしたチラシの反応(商品の購入や申込み)率は、全国平均で0.75%です。一方、新聞折込の反応率は、全国平均で0.32%となっています。このことから、ポスティングの反応率は、新聞折込の2倍以上であることがわかります。

ポスティングの反応率(反響率)はどのくらい?反応率を高めるポイントとは?-ラスクル

ポスティング広告を請け負っているラスクルの調査では、ポスティング広告の平均は、0.75%だそうです。ただし、これは業種によって違いがあります。

例えば、唐揚げのテイクアウトのチラシであれば、衝動買いが起こりやすく、1%以上の集客が見込めています。

しかし、顧客を選ぶエステなどであれば、効果を期待した意思決定を行いますので、0.1%より低い数値が出る、つまり集客ができないことも十分にあり得ます。

美容室では、センサンという言葉があります。これは、1,000枚チラシを配って、予約が取れるのは3人という意味です。

ポスティング広告の反応率は、商圏内の市場規模に大きく影響されますので、

ポスティング広告で訴求する商品やサービスでは以下の条件のどれかを満たしていると良いです。

  • 商圏内の対象顧客が多い商品やサービスを持つ店舗
  • 顧客単価が高い店舗
  • 失客の対策を実施すれば、他店にスイッチングしづらい業種

ポスティング広告の費用対効果はどの程度見込まれるか?

ラクスルでポスティング広告を使う理由は、自分でチラシのデータを作成することができるのであれば、印刷費用と配布費用の合算が安いからです。配布完了日が、約3週間以降であると最安値になります。

例えば、標準の配布方法で池袋周辺に1万部で指定すると、1枚あたりの配布単価が7.35円になります。

業態集客率客数(組数)顧客獲得単価
飲食店0.75% 80982円/組
美容室0.3%322457円/組

ポスティング広告では、客数を増やすことを目的にします。そのため、顧客獲得単価が高くなりますが、LINEアプリなどで失客対策を実施することで、取引1回あたりの集客コストを下げることができます。

また、ラクスルでは印刷費用と配布費用の合算がこの場合では7.35円ですので、ラクスルを使って配布することが時短にもなりますし、費用節約にもなることがわかります。

ポスティングは自分で実施するだけ時間の無駄である。

本当のご近所に配る程度であれば良いですが、基本的にポスティング広告の集客率は、1万部程度配らないとよく分かりません。セルフポスティングで1万部のチラシ配布を行うのは難しく、時間で計算すると、50時間かかる計算です。(毎時200部で計算)

そのため、集客の施策としてのポスティングは、外注一択です。

ポスティング広告と新聞折込とコミュニティーペーパーの違い

チラシを配布する手段として、比較になりやすいのが新聞折込とコミュニティーペーパーです。

新聞折込とは、新聞を購読している家庭や企業向けの広告です。チラシを新聞に折込みます。コミュニティーペーパーとは、特定の地域で配布されている投函型のフリーペーパーです。

ポスティング広告コミュニティーペーパー折込新聞折込
広告の特性指定したエリアの住所にチラシを投函する。投函するフリーペーパーに折込や広告を掲載する。新聞をとっている家庭向けにチラシを折り込む。
ターゲティング自由に設定できる媒体によるが指定も可能配布エリアごとに指定可能
メリット配布期間を指定できる。
チラシを直接手にとってもらえる。
フリーペーパーの購読者からは、捨てられづらく、見られる確率が高い。
若い世代向けの媒体が作られていることが多い。
新聞をとっている家庭なので、すぐには捨てられない。そのため、見られる確率が高い。
新聞によって客層が異なる。つまり、大雑把なターゲティングは可能。
配布期間を指定できる。
デメリット配布禁止の集合住宅には弱い。
すぐに捨てられる可能性もある。
配布のタイミングを選べない。新聞そのものの購読率が低下している。
若い年代にはリーチしない。

一般的にキャンペーンやセールの告知をする時には、配布のタイミングを指定することができないコミュニティーペーパーは使わず、ポスティング広告か新聞折込を利用します。

しかし、新聞折込は、購読している家庭に限定されるため、若い世帯には情報がリーチしないデメリットがあります。

コミュニティーペーパーの良いところは、ポスティング広告と新聞折込の良い部分を併せ持っているところです。ポスティングのように特定の商圏内の家庭に配布され、主に若い世代向けの内容として構成されていることが多いです。そのため、若年者向けの商品では、コミュニティーペーパー折込を選択することもあります。

ポスティング広告を成功させるためのコツとは?

ポスティング広告の目的は、商圏内への圧倒的なチラシのリーチ率を活かして、客数を伸ばすことにあります。

  • チラシに興味をもつ。
  • そのチラシの内容に関心を持つ。
  • そのチラシの内容を受けるタイミングがあっている。
  • 予約をする。来店する。

これを段階的にクリアできれば、ポスティングの成功率をあげることに繋がるということになります。

チラシのデータの作成の注意点については、「チラシの作り方とは?ラクスルを使っておしゃれなチラシのデザインを無料で作成する」にて解説をしています。デザインを発注する場合は、3~4万円が相場になります。

ポスティング広告は最低1万枚以上配布する。

ポスティング広告の反応率だけを見るとそこまで良いとは言えません。しかし、利用しない人にも情報を届けることで、その商圏内の口コミで間接的に情報が広がることもあり、特に企画を交えた集客では、積極的にポスティング広告を活用する意思決定の機会が増えます。

前述の通り、ポスティング広告の反応率は、0.75%だとすると、1万部を配布して集客の組数の期待値は、75組です。仮に平均組単価が12,000円だとすると、期待できる売上は、90万円です。この時の売上に対する販売促進費率は、約11%です。1万部の配布コストは、約10万円です。

ポスティング広告の特徴では、配布部数が増えるほど、印刷および配布の単価が下がります。また、配布終了日までの期間が長ければさらに下がります。配布費用が下がり、集客できる組数も伸びることを考えると、最低1万部の配布がなければ集客ができた実感は出ませんし、売上に対する広告費が割高になってしまいます。

ポスティング広告は、わかりやすい魅力的メッセージを配信する。

ポスティング広告で重要な点は、チラシを見た時に、捨てられないことです。ポストから手に取り、1秒足らずの判断で、「自分に必要なものなのか、必要なものではないのか?」の選別し、ゴミ箱に捨てられます。

そのため、作成するチラシは、受け取り手にとってメリットがあり、来店すれば価値ある買い物やサービスを受けることができることを知ってもらわなければなりません。

  • 新店舗開店であれば、素直に大きく新店舗オープンのフレーズを大きく掲載する。
  • どのような商品やサービスを扱っているのかわかるフレーズを大きく表面に掲載する。

チラシの内容を季節需要に絞り込む。

タイミングと需要を合わせることで、チラシの反応率が向上します。

例えば、写真館に集客しようと考えた時に、

  1. 通常営業を知らせるチラシ
  2. 七五三などに絞り込んだプランをお知らせするチラシ

この2つが並んでいるのであれば、当然イメージしやすいのは、季節性の情報が含まれている後者です。
そして、タイミングが合えば、検討する余地が生まれます。

クライアントの居酒屋では、ポスティング広告で事故が起こりました。それは、2月の閑散期のために、お得な宴会プランを知らせたチラシを配布したのですが、そのチラシに肝心の期間が書いていませんでした。その結果、3月の歓迎会、送迎会の予約が殺到したそうです。

つまり、顧客側の考えでは、この時3月の送迎会のことを考えている人が多かったと言うことです。想定していたよりもちょっと早いくらいがポスティングのタイミングとしては有効だと言うことになります。

効果検証用の工夫を行う。

ポスティングは、オフラインの集客手法であるため、何も行わなければ効果測定を行えません。

そのため、重要になってくるのが、配布したチラシを持った状態で来店させることです。「持参して来店することで特典がもらえる」などのコピーもチラシに含めておくのが良いでしょう。また、効果検証の方法としては、QRコードを使うことがあります。広告用のパラメーターを設定し、QRコードを作成することで、チラシを経由してWEBサイトを開いたことがわかります。パラメーターの設定は、Google公式のURL設定ツールを活用すると設定ができます。

URLパラメーターの設定

同じ配布先に3回は配布すると効果が高くなる。

ポスティング広告の効果測定は、たった1回では判断がつかないところがあります。読まずに捨ててしまった人もいるだろうし、たまたま同じ商品を他のお店で購入してしまった人もいてもおかしくないからです。ポスティング広告の効果を判断するためには、複数回の実施が必要です。

また、複数回配布をすることで、存在が気になり出す心理効果であるザイオンス効果が得られます。2回目、3回目の配布を本当の近隣100件〜200件に絞り込み、セルフポスティングするのも有効です。

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ラクスルでポスティング広告を出稿する方法とは?

最も手軽にポスティング広告を外注することができるラクスルでの出稿方法を紹介します。

ラクスルを使ったポスティングでは、チラシのデータを予め用意します。ラクスルでもチラシのテンプレートが用意されていますが、基本的にはAdobe Illustratorなどで自分でデザインを行なっている店舗が多いです。

編集ができるスタッフの有無によって、テンプレートを使うかをご選択するのが良いかと思われます。

STEP
ポスティングの計画を行う。

ポスティングを行うにあたって、なんのために行うのかを1H5Wで明確にします。

  • Why(動機は何か?)
  • Who(誰を集めたいのか?)
  • What(何をしたいのか?)
  • Where(どこで?)
  • When(いつ?)
  • How(ポスティングを行なって)

再三になりますが、ポスティング広告を活用する時は、客数を増やすことを目的にしています。
そのため、目標の客数をある程度決めたら、実質来店可能なエリアの商圏を指定し、最低でも1万部程度の配布を行います。1万部未満だと、ポスティング広告を行なった実感を感じるような集客の伸びはおそらく感じません。

また、来店時のオファーを用意すると、集客率を高めることができます。ポスティング広告を行うチラシは、基本的に「先着限定のプレゼント」の表現を使います。先着限定は用意しないのは論外ですが、実際その人数以上のプレゼントを用意しても大きな問題にはなりません。

この時、必ず、LINE公式アカウントにおともだち登録をすることを条件にしてください。次回の集客につなげることができなかったら、広告費をかけて集客をした意味がほとんどありません。

STEP
チラシのデザインを用意する。

チラシのデザインで心がけることは、チラシを受け取った人は店舗やサービスの情報を全く知らないことです。

  • 何の案内であるのかを明確にする。
  • 特にチラシを受け取った人に何の価値があるのかはキャッチコピーで明確にする。
  • どのような商品があるのかは必ず触れる。
  • サービスであれば、施術空間も価値の一つなので、画像で差し込む。
  • 集客したい店舗のアクセス方法は明確にする。
  • 自動車が主の地域であれば、駐車場について必ず触れる。
  • ホームページが用意できていれば、URLも掲載する。
  • 先着限定のオファーは、ヘッダーの方に差し込み、目立たせる。
  • 可能であればチラシは回収する。(回収したチラシの枚数で効果検証ができるため。

データは、A4サイズの裏表で用意し、入稿が可能なPDF形式で準備します。

ラクスルのテンプレートからデータを作成する時は、こちらを参考にします。

STEP
配布地域・配布日時・配布方法を選択する。

次にラクスルで配布地域を選択します。

ポスティングを選択し、ポスティングの発注のページを開きます。

簡単チラシ配布を選択します。するとかんたんチラシ配布の発注ページが開きます。

STEP1.配布地域指定および部数指定→店舗の住所と部数を指定します。すると、自動でそれ以上の配布部数になるようにエリアの提案が行われます。地図上で赤い部分にチラシが配布されます。

STEP2.配布完了日指定→チラシの配布完了日を指定します。この日に配るのではなく、それ以前の配布日に配布が完了します。ラクスルでは、配布完了日が申し込み日の3週間後以降を指定すると最安値になります。つまり、オープン記念セールのお知らせをするなら、オープン前日を配布完了日に指定する必要があります。

STEP3.条件を指定→

エリア区分:町丁目と市町村の選択が可能。基本は、町丁目の方が詳細設定ができるため、こちらを選択します。

配布方法:標準配布、一軒家指定、集合住宅指定、店舗・企業除外から選択可能です。標準配布で良いでしょう。地域によっては、フリーペーパー折込を選択することもできます。この時の配布コストは、フリーペーパー折込用のものに切り替わります。

印刷条件の指定:チラシのサイズ、紙質、色の指定を行います。印刷面が多く、カラー印刷の方がモノクロよりも高くなりますが、そこまで大きな価格差は出ませんので、裏表カラーで印刷するのが良いでしょう。

STEP4:地図上でエリアを詳細に指定→地図の赤い部分をクリックすると、そのエリアが削除され、別のエリアをクリックすると赤くなり、そのエリアが追加されます。地域に何があるのかを確認しつつ、微調整を行います。

注文内容が揃った段階で、「カートに入れる」を選択します。カートに入れるを選択した後に、同意事項を求められますので、確認した後に、「上記を確認してカートに入れる」を選択します。

STEP
決済を行う。

決済に関しては、通常の通販と同じです。発注内容を確認後、個人情報を入力し、お支払い方法を選択します。

ラクスルで使える支払い方法は、請求書払い、銀行振込、コンビニ払い、クレジットカード払いの4種類からの選択になります。基本的にはすぐに入金確認ができるクレジットカードを選択します。

STEP
データ入稿を行う。

データ入稿は、チラシのサイズのPDFファイルでオンライン入稿することができます。

チラシの内容をしっかり確認した後に、メニューのデータ入稿からデータを入稿しましょう。PDFファイルの保存は、表用と裏用をそれぞれで準備しましょう。

ポスティング広告の費用対効果を上げるポイントとは?

ラクスルでポスティング広告を出稿して、「お客様がたくさん来た!よかったね!」とはなりません。

前述していますが、ポスティング広告は客数を増やすための手法であり、1人にかける集客の費用が高くなってしまうことがあるからです。

費用対効果を高くするためには、単価を上げるか、来店頻度を上げるかの対策を予め用意しておく必要性があります。

それでは、具体的な対策について紹介します。

初回来店客用の接客を用意する。

はじめて訪れた店舗では、注文の仕方やおすすめの商品に至るまで何が良いのかわからなかったりします。もし、初回の印象が悪かったり、良い購入体験が出来なかったりすると、また来店しようとは思わないはずです。

ポスティング広告で来店を決める人は、はじめての人もかなり含まれているはずです。そのため、初回来店客用の案内のスクリプトの存在が意味を持ってきます。

LINE公式アカウントに登録してもらう。

LINEは、現在全世代で9割普及しているメッセージアプリです。

この普及率からいえることは、完全にキャリアメールアドレスの代替サービスとなっており、店舗が顧客にメッセージを送信する方法として、LINEが良いと言えます。

リピッテビューティーなどのリマインドメッセージ送信機能やWEB予約機能を追加するLINEアプリと同時に導入することで、次回の予約忘れ防止や来店予約までの利便性を上げることもできます。

オファーをプレゼントする時に、併せて登録を進めましょう。スムーズに登録できるように、ラミネート加工をした登録方法や登録メリットを紹介する印刷物を用意すると便利です。

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カルテ制を導入する。

特に治療院やフィットネスジムでは有効な顧客維持の方法です。

特定の部位の治療やダイエットの目標を共有することで、そのプロセスに必要な対処を共有します。これによって、目標にしている状況までは、そんなに遠い道のりではないことがイメージがつきやすくなります。プログラムを具体化することで、ノープランの時に比べると来店回数を増やすことができます。

まとめ

現在は、WEB広告が主力ではありますが、WEB広告は、広告の出稿先がユーザーの行動の変化と伴い分散化しています。そのため、店舗ビジネスのように商圏内の知名度を一気に高めて集客をしたい時には、ポスティング広告の方が良いことが多いです。

実際、新店舗の開業の案件では、ポスティング広告を必ず使います。ポスティング広告は客数を短期で客数を伸ばす時に効果があり、飲食店、美容室、整体院、教室などを開業するのであれば是非検討したい広告です。

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