飲食店のホームページ制作とは?必要性、役割、相場、おすすめの作成ツールを紹介

飲食店のホームページは、メニューだけではなく、空間やサービスを掲載することで顧客に魅力を伝えます。それにより、店舗のブランディングの貢献し、特に単価の高いディナータイムの予約数に大きな影響を与えます。

飲食店がホームページを作る上でよく挙がってくる以下の疑問について解説をします。

  1. 飲食店にホームページはそもそも必要なの?
  2. 飲食店がホームページを作っても効果(特に集客)に影響するの?
  3. 飲食店のホームページの制作にかかる相場はどのくらいなの?
  4. 飲食店のホームページを作成するのにおすすめのツールとは?

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目次

飲食店にホームページはそもそも必要なの?

ホームページを持つことでお店の信頼度が上がります。特に高級飲食店では、ブランディングや送客手数料削減のために必要です。また、慢性的に人材が不足しているお店は、ホームページでお店の情報を閲覧されるため、制作は必須と考えます。

ホームページを持つことで、SEO戦略が立てられ、MEOで有利に働くことができます。しかし、ホームページ以外のチャネル(グルメサイトや口コミサイト・SNSなど)も効果的な集客手段であるため、業態によっては必要というわけではありません。

飲食店がホームページを作っても効果(特に集客)に影響するの?

飲食店の集客には、グルメサイトがあります。美容室やサロンでは、ホットペッパービューティーが非常に強いですが、飲食店では、食べログ、ホットペッパービューティー、ぐるなび、一休.comレストランなど複数のサービスに分散します。

グルメサイトが複数あることで、ホームページの集客元でもある検索エンジンでは個々のお店が独自にホームページを作成しても上位表示で露出することが難しいです。そのため、せっかくホームページを作成したのに、なかなか見てもらえず思ったより集客に貢献できていないと感じます。

集客力がない飲食店の場合

集客だけを考えるとその地域で集客力があるグルメサイトを導入するのが良いでしょう。しかし、グルメサイト経由の予約は手数料が発生します。

たとえば、食べログでは送客手数料がディナーでは200円/1人(税抜)が発生します。そのため、1ヶ月で100席の予約があると、手数料だけで20,000円がかかります。これが仮に1,000席分がグルメサイト経由になると、送客手数料だけで20万円です。

そのため、集客力の有無の見極めが重要になります。

豆知識ですが、グルメサイトの予約受付のみのプランでは、グルメサイト内の検索で上位表示ができないため、新規顧客の集客ができません。同様に、送客手数料を設定できるグルメサイトも上位表示されないため、プランを見直しましょう。

集客力がある飲食店の場合

集客力がある飲食店は、固定客もついています。固定客とは、こちらから集客をしなくても来店するため、予約の際には店名で検索します。また、最近の飲食店は、リピーター対策のために、LINEミニアプリやLINE公式アカウントを導入しています。そのため、LINEを経由して直接検索をかけます。

つまり、この状態では、直接店舗名を検索します。この時に、グルメサイトしかないと、全てのウェブ予約に送客手数料が加算されてしまいます。そこで、送客手数料のかからない予約システムを導入したホームページを用意することで、毎月の手数料を節約することができます。

飲食店のホームページの制作料金はいくらが適正なのか?

その答えは、お店によって違うが正解です。飲食店といっても、個人店から100〜200店舗を展開しているフランチャイズチェーンとでは投下できる予算の規模が違います。

ホームページの目的も「予約数を増やす目的」と「メニューを掲載するだけの目的」では全然コストも違ってきます。

また、飲食店の売上の規模も違えば、捻出できる販促費が異なります。

飲食店が捻出できる販促費は、売上の3〜5%が平均とされています。つまり、年商が3,000万円の個人店であれば、年間の販促費は150万円です。そして、年商が10億円の複数店舗を運営している企業であれば、5,000万円までは販促費に使うことができます。

販促費では、グルメサイトへの出稿、LINE公式アカウントのライトプラン料金、ポスティング費用、SNSの広告費用などがかかりますので、特に飲食店を開業したばかりのお店であれば、20万円~30万円程度の予算が適正だと思われます。

飲食店はホームページ制作に分割払いを選択してはいけない。

実際にホームページ制作の営業でよくありがちなのは、2~3年の分割払いです。 たとえば、月4万円を2年間支払うのであれば、ホームページの制作費用は、合計で96万円です。年商1,000万円の店舗が使える年の販促費は50万円です。つまり、2年間の販促費の全額をホームページ制作費用に費やすことになります。

また、問題はこれだけではなく、分割払いは初期投資ではなく、将来の月商から支払う選択肢です。つまり、本来は、その月商で露出を増やさなければならないのに、ホームページ制作費用の返済に販促費を使わなければならなくなります。

補助金を利用してホームページの制作の負担を減らす。

ホームページ制作の負担を減らすために、補助金を使う選択肢があります。補助金には全国どこでも申請ができるものとその自治体独自のものがあります。

ホームページ制作に使える補助金には小規模事業持続化補助金があります。

小規模事業者持続化補助金は、持続的な経営を目指す小規模事業者に対し、販路拡大や生産性向上などの取り組みに要する経費の一部を補助する制度です。経営計画を作成したうえで、地道な販路開拓や業務効率化を支援します。最大で200万円までの補助が可能です。申請受付は中小企業庁が行っており、公募が定期的に開かれます。

参考:小規模事業者持続化補助金 商工会議所

小規模持続化補助金には、年に数回の応募期間に応募し、採択されることで活用することができます。ただし、デメリットとしては、採択されない可能性もあることやホームページがほしいと思ったタイミングで制作ができないことが挙げられます。ホームページの制作費を削減できる方法にこのような方法があるということが覚えておきましょう。

ホームページに使う写真にはお金と時間をかける。

予約率向上やブランディングに効果があるのは、写真です。写真には、アングルや光の量や当て方で、すぐに予約したくなるような気持ちにすることができます。写真はホームページだけではなく、チラシやSNSにも活用します。

そのため、写真にはコストをかけることをおすすめします。写真の撮影には、良い画像が撮れるように時間をとって協力することが大切です。

以下のコンテンツでおすすめの写真撮影サービスを紹介しています。

飲食店のホームページを作成するのにおすすめのツールとは?

飲食店のホームページを制作する上で、運用ツールに何を使うのかが重要になります。ホームページは作って終わりではなく、情報を最新のものに変更したり、追加をすることで、最新の情報を伝えるものです。そのため、運用ツールがないと、HTMLやサーバーの知識がないと制作業者なしに運用することができなくなります。

① WordPress

当社で作成したホームページは、WordPressを標準装備しています。WordPressとは、ライセンスフリーで利用することができるシステムです。また、さまざまな開発者が、デザインテンプレートであるWordPressテーマと、予約フォームやSEO機能を実装するプラグインがあり、ほとんどが無料で利用することができます。

この場合の制作費用の目安は以下の通りになります。

サーバー料金: 1,000円程度(月額)
WordPress:無料
WordPressテーマ:各種 1万円〜4万円くらい

TENJIKU(TCD)

TCDのテンプレートはデザイン性に優れたホームページを制作するのに向いています。TENJIKUは、高級感溢れるホームページデザインをするのに向いていて、高級レストランのホームページ制作には向いているWordPressテーマです。

ただし、TCDは若干制作難易度が高く、使い慣れた人でも使いづらさを感じる部分がありますので、もし制作が難しそうであれば、フリーランスやコンサルタントに依頼して制作をしてもらうのも手ではあります。

KADAN(TCD)

居酒屋や日本料理店のホームページ制作の依頼を受けた時に活用するWordPressテーマです。縦書きを有効活用したデザイン性の優れたホームページを制作することができます。

このデザインも写真のビジュアル性を活かした構成のWordPressテーマなので、写真撮影のテクニックが求められます。プロのカメラマンに依頼して素材を集めてから制作するのもありです。

SWELL

SWELLは、ホームページ制作用のWordPressテーマというよりは、アフィリエイト向けのブログテーマです。しかし、ビジュアルがWebサイトよりであることや、結局露出を増やすことに行きつけば、積極的にブログを書くというところに行き着きます。

また、SWELLは、最近のブロガーのトレンドのWordPressテーマなので、副業でブログを書きたいというときにも購入しておけば利用することができます。

② グーぺ

最短1日でホームページを制作し、運用をスタートすることができます。

メルマガ、イベント予約、ショップカートなどの機能もあり、最低限の機能を付与した簡単なホームページの制作が可能です。料金もエコノミー、ライト、スタンダードがあり、月額1,100円~3,850円とサーバー料金と同じくらいでホームページを持つことができます。

WordPressとの違いは、自分でサーバーの保守をする必要がありません。自作するときは、グーぺなどのサービスを活用するのが良いでしょう。

③ WIX

WIXの特徴は、500以上のテンプレートから好みのスタイルを選び、ドラッグ&ドロップの直感的な操作で本格ホームページを作成するWIXエディタです。感覚で好きなように作成ができるため、ホームページを作成したい初心者向けのホームページ作成ツールと言えます。

Wixもサーバーの保守が必要ありません。そのため、自作であればWixもおすすめです。

まとめ

飲食店の販促費の予算から考えます。年売上の3~5%の金額が販促費になりますので、そのうちの一部をホームページの費用にあてます。

ホームページは作成しただけでは露出されないため、一番開業時に欲しい新規の顧客を増やしてくれるわけではありません。集客の予算を制作料金に全て割り当てたら、何も集客ができなくなり、1年もせずに潰れてしまいます。そのため、開業したばかりであれば、ホームページには使っても30万円を限度にしてください。

また、ホームページ料金は、補助金を利用することができます。小規模事業者持続化補助金のほかにもIT導入補助金や各地方自治体の補助金もある可能性がありますので、是非チェックしてみてください。

飲食店でホームページを作成する目的は集客だけではなく、スタッフの採用にも影響するため、必要性の有無は、集客面だけでは決定することができません。ただし、デザイン性に優れ、情報が豊富なホームページを保有していると、全ての施策の勢いが増すでしょう。

飲食店の集客方法についての紹介はこちらの記事がおすすめです。

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