【飲食店のSEO事例】対策後にセッション5倍に。予約獲得の武器に

特に宴会やお祝いなどで使われる目的来店型の飲食店では、インターネット上での可視性とアクセス性は成功の不可欠な要素です。飲食店を探す方法には、検索エンジンやグルメサイト等を使って、料理や個室の有無などの条件を検索する方法が使われるのが主流です。

飲食店のホームページは強くないのが一般的なので、ほとんどの場合はグルメサイトが上位を占めてしまうこともあり、ホームページに力を入れる飲食店は少ないです。ただし、これにはデメリットがあります。グルメサイトは、競合の出稿状況により集客に波があります。また、ネット予約手数料が、ディナーでは１席200円（50人の予約であれば、1万円追加で）かかるのが相場です。

そのため、ある飲食店がグルメサイトへの依存を減らし、独自のホームページを通じた予約獲得数を増やすための挑戦についてご紹介します。

背景: グルメサイトへの依存度の高さを緩和したい

長らく、多くの飲食店は顧客獲得のためにグルメサイトを利用してきました。この店も例外ではありませんでしたが、サイトへの依存度が高まり、それに伴う手数料の増加は経営に大きな負担となっていました。クライアントサイドからSEOの重要性が提起され、ホームページを活用して直接予約を増やす戦略が模索されました。

解決策:ホームページの内容改善とSEO対策

成約率の向上とSEOの強化という二つの主要な施策が実施しました。

ユーザー体験を重視し、トップページを情報豊富なランディングページに変更しました。分かりやすいナビゲーション、店舗の特徴と料理へのこだわり、おもてなしのポリシーを前面に出し、各店舗ページには、コースメニューと各店舗の特徴を細かく掲載しました。そして、どのページからも容易にネット予約ができるようCTAを設置しました。

SEO対策に関しては、魅力を伝えるメディアコンテンツをブログ形式で積極的に追加し、ローカルクエリ（地域を検索するワードのこと）に特化した情報を充実させていきました。これにより、特に宴会やデートといったシーンでの検索に強みを持つようになりました。

効果: セッションが施策前の5倍に増加

これらの施策により、セッション数は実施前の5倍に増加しました。特に自然検索からのネット予約が顕著に増え、それによりグルメサイトへの依存度を削減することができました。この成果は単なる数字の向上に留まらず、マーケティング戦略全体の最適化へと繋がっています。

最終更新日　：　2023年11月10日