ファミリー層(子連れ客)に愛される飲食店の作り方とは?ポイントと集客方法を解説

利益率の関係で、ファミリー層を積極的に集客で取り込みたいという飲食店は多くはありませんが、住宅街を立地にした場合は、家族の行事や食事に対応するのが飲食店の経営の定石です。それは、平日でも休日でも集客ができる業態であるからです。

ファミリー層を獲得したい時には、メニューの豊富さ、子連れでも気軽に利用できるほどの利便性の良さが重要です。また、ファミリー層の食事は、目的が明確もしくは大型商業施設への買い物などのついでであることも考慮します。周辺に集客施設がない時は、相応の来店動機を作らなければ集客が困難であることも特徴の一つです。

目次

ファミリー層の集客に成功している店舗とは?

現在のファミリー層の取り込みに成功している飲食店の業態と言えば、回転寿司が挙げられます。その中でもくら寿司は、5皿を入れるとガチャが1回引けるびっくらポン!の仕組みや衛生管理がしっかりしていることから、小さな子供が家族構成に含まれる世帯に人気です。

回転寿司では、ファミリー用のテーブル席が基本であり、寿司だけではなく、麺類、ドリンク類、サイドメニューも豊富に取り揃えています。これにより、特に好き嫌いがある子供も食事をすることができます。

子供を中心に考える。

日本の平均世帯人数は、2021年で2.37人です。そのため、家族構成も親と子の核家族世帯がほとんどだと考えられるため、ファミリー層の集客を考えた時は、子供を中心に考え、親の利便性がよくなるようなメニュー構成やサービスを考えると良いでしょう。

品揃えの豊富さを重視する。

親世代向けのメニュー構成であれば、看板メニューを中心にしたトッピングを変えただけのメニュー構成が生産性が高くなります。しかし、親世代と子世代では、好む食事が明らかに異なるケースも多いため、親向け、子供向けメニューをそれぞれで考える必要性があるでしょう。

ファミリー層をメインターゲットにするデメリット

ファミリー層をメインターゲットにすると、4人掛け以上のテーブル席の割合を増やさなければならず、面積の都合上1人で食事をするカウンター席を十分に確保できない可能性があります。また、小さな子供の来店が増えることで、食べこぼしの清掃にも時間が通常よりもかかります。

こうなってくると、ホール担当の人員を増やす必要性があり、人材不足傾向にある飲食店では営業がしづらいことが挙げられます。

また、車での来店が多い立地では、アルコールを出すことが困難であり、必然的に利益率も悪化します。以下は、飲食店の業態別の利益率です。

業態利益率
カフェ5~10%
ファーストフード1~8%
ファミリーレストラン0.5~6%
居酒屋1~5%
引用:レストランの利益率はどれくらい?利益率を上げる7つの方法を解説

また、原材料費や光熱費も高騰しているため、経営に工夫をしないと、ファミリー層向けの飲食店経営は儲かりづらいことが最大のデメリットとして挙げられると考えます。

飲食店がファミリー層を顧客に取り込むための7つの手法

ファミリー層から愛される飲食店づくりをすることで、子育て層が顧客定着する可能性は高くなります。それには、子供と一緒に食事をする利便性が向上するサービスを拡充させれば効果が見込まれます。

おむつ替えをするスペースを用意する。

ファミリー層が外食をする時に一番困るのは、おむつ替えスペースがないことです。子供の人数が増えるほど、おむつ替えスペースが必要な期間が長くなるため、おむつ替えができるスペースがない飲食店は、子連れで外食ができないと判断するため、お店選びから外れやすくなります。おむつ替えができるスペースを男女共有の箇所に用意することで、親は安心してお店を選ぶことができます。

子供向けのメニュー表を作る。

子供用のメニューがないレストランでは、子供に何を食べさせれば良いのかわかりません。そのため、子供でも食べることができるメニューをまとめたメニュー表を用意します。また、アレルギー表示も行い、安心して食事ができるようにします。

料理を増量する。

子連れのファミリーでは、1つのメニューを家族で分けることはよくやられていることです。これを想定し、メニューを増量できるように選択肢を用意すると便利になります。

ベルト付き・ベルトなしのチャイルドシートを用意する。

チャイルドシートがあっても、ベルトがないシートしかおいていないところがあります。上述の通り、子供が複数人数いる時は、1人は3歳未満である可能性が高いので、半分くらいはベルト付を用意しましょう。

個室を用意する。

ワクチン接種が進んでいる中では、以前よりも警戒心が緩んでいますが、子供の感染は、保育園を活用している家庭では一大事になる可能性が高いです。そのため、個室など隔離席がある時は、選択される傾向があります。

子連れ用の座敷席を用意する。

子供が赤ちゃんの時は、横に寝かせて食事をすることも多くなります。そのため、席はテーブル席ではなく、座敷席があればそちらを選びます。ホームページに座敷席がわかるような写真を用意し、ファミリー層向けの文言をホームページやグルメサイトに用意することで、検索性も上がります。

記念日サービス・メニューを用意する。

記念日用のサプライズケーキを用意します。記念日の時は、必ずといって良いほど注文したいサービスであり、これがないと記念日をお祝いする時の選択肢から外れてしまいます。お祝い用のケーキを用意できることをグルメサイトやホームページに必ず掲載しましょう。

ファミリー向けの集客方法にはどのような方法があるのか?

Googleビジネスプロフィール

ランチタイムやディナータイム問わずに飲食店を検索するための手段として使われるのが、Googleマップによるローカル検索です。ローカル検索をした時に、「飲食店 子連れ」などのキーワードで上位表示されるように、Googleビジネスプロフィールのビジネス情報もしくはサービスに子供向けのサービスを記載しましょう。

グルメサイト

グルメサイトにお子様向けメニューやおむつ替えスペース、座敷席の画像を掲載し、子連れでも来店ができることをアピールします。グルメサイトでは、子連れ需要の飲食店検索にも対応しているものもありますので、少なからず集客に効果が見込まれます。

SNS

子連れでも来店できる飲食店は、お母さんのネットワークを中心に口コミが広がる可能性があります。そのため、子連れでも安心して食事ができる環境であることをSNSで訴求することで、ユーザーを通して知ってもらうことができます。

Instagramでは、ハッシュタグで検索性を高めることができますので、子供向けにおこなっているサービスと地域名をハッシュタグで全て掲載することで、お店探しをしていた人に知ってもらうことができます。

ホームページ

グルメサイトを出稿するまでもない地域では、ホームページを作成します。ホームページに子供向けのサービスの情報を詳細に記載することで、ファミリー層の来店動機を明確に作ることができます。

ホームページは、グルメサイトと違ってテンプレートではありませんので、掲載できる情報量が多いことが最大のメリットです。メニューに「お子様連れも安心サービス」を記載し、情報を掲載したページに誘導するとチェック率が高まります。

ファミリー層向けの飲食店では重要なのは生産性

ファミリー層向けの飲食店では、テーブル席の割合が高くなるため、ホールに人員が必要になります。もし、席案内、オーダー、配膳、清掃、レジの全ての業務を人の手で行なっていれば、必要人数が多くなり、採用のハードルを上げ、さらに利益率を圧迫します。

そのため、テーブルオーダーや配膳ロボットを導入することで、ホールの生産性を向上させることは考えなければなりません。

テーブルオーダーの導入は、POSレジを見直す必要があります。テーブルオーダーに対応したプランを導入するか、LINEミニアプリなどの外部アプリと連携できるレジを選択します。

最終更新日 : 2024年4月6日

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