ファミリー層を飲食店に集客する方法とは?

利益率の関係で、ファミリー層を積極的に集客で取り込みたいという飲食店は少ないですが、住宅街を立地とした時には、記念日や小規模化している法要のお食事などに需要を見出すことがあります。
ファミリー層を取り込みたいと考える時には、メニューの豊富さおよび子連れでも気軽に利用できるほど利便性が良さを組み込み、認知してもらいます。
ファミリー層の食事は、目的が明確もしくは大型商業施設への買い物などのついでであることも考慮します。周辺に集客施設がない時は、記念日利用などの目的に特化すると利用されやすくなります。
ファミリー層の集客に成功している店舗とは?
ファミリー層で賑わっている飲食店といえば、真っ先に思い浮かぶのはくら寿司です。
最近の回転寿司の席はテーブルがメインになっており、ファミリー層向けになっています。
くら寿司は、回転レーンにカバーが設置されているため、他の回転寿司に比べると清潔であり、注文一本の寿司店に比べると待ち時間がかかりません。5皿ごとにお楽しみのガチャを回すことができます。これにより、子供も喜びますし、皿がとりやすくなります。
メニューも生魚が苦手な人や小さな子供が食べることができるコーン、生ハム、サラダなどの寿司や麺類があります。
ただし、これは客席を豊富に持ち、設備に投資できる多店舗展開をしている飲食店のマーケティングです。もし、小規模な店舗である時は、客席のキャパシティーが小さいため、設備投資を可能な限り小さく抑える必要性はあるでしょう。
ファミリー層の集客はシニアではなく、子供を中心に考える。
家族とは、自分からみて、親世代と子世代では連れて行くお店が変わってきます。基本的に親世代では、食べるものに変化はありません。健康に良いものをメニューに置くなどがありますが、そもそも健康を気にしている家族がいれば、健康に悪いイメージがある飲食店には足を運ぶことがないでしょう。
対象にするべきなのは、全ての判断の中心になる子供です。子供を連れて行ける店舗作りをし、親である30代〜40代の男女にリーチするような集客方法を選択することが戦略の基盤になります。
飲食店がファミリー層を顧客に取り込むための6つの手法
ファミリー層を取り込みたいと考えた時に、次に紹介する施策を実行すると効果があります。
なお、シニアの集客に関しては、外食が可能な年齢であれば、変わらず好きな食べ物を選択する傾向があり、特別な対策を実施するまでもないと考えます。
1.おむつ替えをするスペースを用意する。
ファミリーで、子供が小さい時の期間は、一人っ子であれば短いですが2人、3人になると長くなります。小さな子供がいる時の外食で一番困るのがトイレです。最低でもおむつを替えるスペースがない飲食店には長居できないと考え、必然的に単価も安くなります。また、清潔で使いやすくすることで、利便性でクチコミが発生しやすくなります。
2.子供向けのメニュー表を作る。
子供用のメニューがないレストランでは、子供に何を食べさせれば良いのかわかりません。そのため、子供でも食べることができるメニューをまとめたメニュー表を用意します。また、アレルギー表示も行い、安心して選べる土台にします。
3.料理を増量する。
子連れのファミリーでは、1つのメニューを家族で分けることはよくやられていることです。これを想定し、メニューを増量します。
4.ベルト付き・ベルトなしのチャイルドシートを用意する。
チャイルドシートがあっても、ベルトがないシートしかおいていないところがあります。上述の通り、子供が複数人数いる時は、1人は3歳未満である可能性が高いので、半分くらいはベルト付を用意しましょう。
5.新型コロナ対策席(個室)を用意する。
ワクチン接種が進んでいる中では、以前よりも警戒心が緩んでいますが、子供の感染は、保育園を活用している家庭では一大事になる可能性が高いです。そのため、個室など隔離席がある時は、選択される傾向があります。
6.記念日サービス・メニューを用意する。
記念日用のサプライズケーキを用意します。記念日の時は、必ずといって良いほど注文したいサービスであり、これがないと記念日をお祝いする時の選択肢から外れてしまいます。
集客の方法としてはどのようなものを採用するのか?
お子様向けのサービスをどの程度提供しているのかは、テンプレート化してしまっている食べログやホットペッパーグルメなどのグルメサイトやGoogleマイビジネスでは十分に掲載することができません。そのため、お子様もつれていける飲食店と明確にサービスを伝えるホームページを作成します。
また、記念日の予約の集客では、SNSが非常に効果があります。情報を閲覧する目的で利用する人が多いTwitterと母親世代が閲覧しているInstagramでは最低限情報発信は実施したいところです。
まとめ
ファミリー層を集客すると、通常のレストランではどうしてもランチタイムの方に来店が集中します。これは、レストランではディナータイムの方が価格が高いことが一般化していることや昨今の特別な事情としては、遅くまでの時間外出することが少なくなっているためで、ついでによる食事がめっぽう減っていることが原因と考えられます。
ディナータイムのファミリーを集客を考えた時は、顧客側の目的を絞り込み、特化したサービスを提供していることを情報として伝える必要性があるでしょう。