飲食店はX(Twitter)で集客できる?運用方法、投稿する情報、有料化の必要性などを解説

X(Twitter)は、日本国内で人気のあるSNSで、ニュースやトレンドなどの最新の情報を知ることができます。そのため、全世代を通して登録者も多く、Xを有効活用することで、認知度を向上したり、リピーターの再来店の促進も期待することができます。

もちろん、Xの運用方法を間違えると、ターゲット顧客に情報が届かないため、要点を踏まえる必要はあります。

また、Xの場合は有料サービスであるX Premiumの方が明確に優遇されています。おすすめのタイムラインに表示させる効率を高めるためには、有料化は有効で、積極的に活用して新規顧客を集客したい時は有料化します。それに対して、リピーターの再来店の促進を目的に活用するには、有料化の必要性はありません。

目次

X(Twitter)は飲食店でも集客することができるのか?

情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査

X(Twitter)は、月間アクティブユーザー数が4,500万人いるとされています。複数アカウントを活用している人も多いため、実際はもっと少ないですが、10〜20代を中心に、全世代を通して利用されているSNSです。また、Xの特徴は、ニュースやトレンドの最新の情報を入手しやすいことで、多くのユーザーが最新の情報を収集するために活用しています。

飲食店でも近隣の人に魅力を視覚的に伝える情報を伝えることができれば、集客に直接つながります

飲食店は、InstagramとX(Twitter)のどちらに力を入れるべきか?

どちらかの運用しかできないのであれば、Instagramを優先します。その理由は、Instagramには、リール動画や発見などのフォローされていないユーザーへの情報のリーチ方法が豊富にありますが、Xでは、有料化を前提にしているからです。また、Z世代では、近くの飲食店の評判を知る方法として、Instagramで投稿をチェックする習慣があります。

もちろん、InstagramとXは併用した方が、ユーザー層が違うため、認知度の向上の効果を高めることができます。そして、投稿する情報も写真やショート動画で共有することが可能であるため、運用の手間がそこまで増えるものではありませんので、両方を運用した方が良いでしょう。

X(Twitter)アカウントの作成のポイントとは?

SNSのアカウントは、店名や地域名などの特定性のある情報で検索されやすいように工夫を行います。これは、X以外のところで興味を持った時に、店舗のアカウントをスムーズにフォローしやすいようにするためです。

工夫が必要な箇所は以下の通りです。

  1. アカウント名
  2. 自己紹介
  3. 場所
  4. URL

名前(アカウント名)

名前は、そのアカウントを検索する時に表示されます。XはGoogle検索と連動しており、公式アカウントであれば、Googleの屋号検索の時に表示されます。これが、飲食店では、最新情報を知るための手がかりとなります。

ロマサガでGoogle検索すると人気のあるソーシャルゲームの公式アカウントのTwitterが表示される。

名前はわかりやすく表示します。イタリアンやフレンチの場合、読み方がわからないお店がありますが、正確に読める日本語(正式名称)を併記します。

自己紹介

合計160文字でビジネスを紹介します。非常に短いため、意味のない語句を差し込むわけにはいきません。自己紹介文に差し込む情報の一例です。また、自己紹介には、URLの記入(ハイパーリンク)も有効です。そのため、閲覧して欲しい情報があれば、記入することもできます。

  • どこにあるのか?(20文字以内)
  • どんな店舗なのか?(40文字以内)
  • 看板メニューなのか?(80文字以内)
  • どのような人に人気があるのか?(20文字以内)

場所

お店の住所を不足なく記述します。この時の記載方法は、グルメサイトなどに記載している住所と同じにします。また、グループで運用している場合は、本社の住所を記載します。

場所は特定性を高めることやXから地図で検索される可能性もあるため、正確に記入することをおすすめします。

URL

ホームページのURLを貼り付けます。

Proアカウントを有効にする

Xには、Proアカウント(TwitterPro)があります。これは、FacebookでいうFacebookページ、LINEでいうLINE公式アカウントのようなもので、ビジネスに使う機能を有効にすることができます。そのため、店舗用のアカウントを作成した時は、Proアカウントにします。

Proアカウントの特徴は以下のようになっています。

  • プロフィールをカスタマイズすることができる。
  • Twitter広告を簡単に配信することができる。

飲食店でも市町村の絞り込み配信ができるX広告を活用する場合があります。その時に、特定の投稿を選んで、予算やターゲットを簡単に入力して配信できるようにしておいた方が良いです。

なお、Proアカウントにする方法は以下の通りです。

プロフィールの編集を選択します。

Proに切り替えを選択します。

次にカテゴリーを選択しますが、居酒屋などの選択肢はないため、提供している料理の種類で選択します。次にビジネスかクリエイターのどちらかを選択しますが、飲食店であれば、ビジネスを選択してください。

これで、飲食店のProアカウントの設定は完了です。

飲食店がX(Twitter)に投稿する情報は、料理や店内、こだわりの強い箇所、旬のおすすめなどを中心に、画像かショート動画を中心にします。

フォロワーを集めるよりも先に、ある程度投稿を行います。何の投稿もしていないアカウントでは、飲食店として何が看板メニューでどんな店舗なのかの情報もないため、興味の持ちようがありません。

魅力的な写真を多数用意する

引用:ホットペッパーグルメ外食総研

リクルートの調査によると、飲食店を決定する要因には、料理、価格、店内の清潔さ、客層(店内の雰囲気)、利便性(使いやすさ)が挙げられます。つまり、これらの情報がわかるような投稿をすることで、行くことが可能な距離であれば、集客数を増やすことができます。

ポイント2.利用用途を提案する。

例えば、個室があるならば、顔合わせや少人数の宴会に利用することができます。

「静かな個室で顔合わせができます!」
「周囲の目を気にせずに宴会パーティーをすることができます」

このような利用用途を提案することで、情報の受け手も利用しやすくなり、集客に繋がることとなります。

ポイント3.小さな企画で来店動機を作り集客する。

Webの良いところは、その場での企画でもその場で告知することができる点です。

さすがに当日の企画をその場で告知しても集客に効果はありませんが、次週に行う施策を企画した場合、Twitterが育っていればすぐに告知することができます。

ここでもシズル感のある写真を用意しておくと、来週の予定を空けてもらいやすくなり、集客に繋がります。

ポイント4.愛される人格で愛着をわかせる。

Twitterは、サークル活動の一環として利用している人もいます。そのため、近い興味関心を持っている人には愛着がわきやすいと言われています。

店舗のお知らせだけではなく、自分の趣味などの中の人が見え隠れするような情報を発信することで、距離感を近づけることが望めます。

Twitter Proアカウントの実装で、かなりTwitter広告も活用しやすくなりました。

最近までは都道府県までしか絞り込みができませんでしたが、Twitterユーザーがある程度存在する市町村を対象に広告を絞り込みすることができるようになりました。

これによって、近隣の人に投稿を見せることができるようになったり、投稿してもエンゲージが低いことが原因で表示されづらかったフォロワーからも注目を集めることができるようになりました。

飲食店のTwitterを活用した集客の成功事例

紹介する事例は、カチプロが企画、支援した施策を紹介します。

テレビ番組への出演を実来店に結びつけた施策

とあるゴールデン番組に出たレストランでは、テレビの視聴者がTwitterも同時に利用していることが多い特性を活かして、Twitterでテレビタレントが食べたメニューと同じコースを味わうことができるキャンペーンを実施しました。

その番組を放送中は、リアルタイムで公式アカウントでポストを行い注目を集めることに成功しました。結果的に、新たなファンを獲得し、番組や出演者のファンが実際に来店するという行動を引き起こすことに成功しました。

時世にマッチした情報を発信し、実来店に結びつけた施策

2020年の環境で、実来店の集客をすることが難しく、テイクアウトに力を入れることにしました。ポスティング広告やFacebook広告も併せて実施し、TwitterでもPR活動を実施しました。

この時、Twitterでは、店舗の情報、名物メニューの紹介、テイクアウトメニューの紹介を画像と共に行なっておりました。

その後、実来店が問題なくできる環境になり、アンケートをとった結果、Twitterでお店の存在を知ったという人が多く、新規の顧客獲得に繋がりました。

まとめ

Twitterの活用方法に悩みを抱える飲食店は多いです。

集客の基本は、お店のことを知らないことを前提で、魅力を相手に伝えることであり、魅力を伝えることが目的であることは、Webサイトやチラシと変わりません。

Twitter Proの実装や広告のターゲティングの性能が改善されたことで、Twitterは強力な新規顧客の集客ツールになりました。積極的に有効活用できるようにしておきましょう。

カチプロでは、Twitterを有効活用する集客施策やアカウントの育成施策も行なっておりますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

なお、飲食店関係では以下の記事も読まれています。併せてご覧ください。

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最終更新日 : 2024年7月24日

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