クレジットカード決済とは?店舗が対応するメリットとデメリット、導入方法
クレジットカード決済は、現金を使わずに商品やサービスを購入できる便利な決済方法です。
カード会社が一時的に代金を立て替え、利用者は後日その金額を支払います。この仕組みは、支払いを先延ばしにできるため、顧客にとっては、手元に現金がなくても買い物が可能です。これに対して、店舗側は、高額な商品を銀行引落なしに購入してもらうことができます。
クレジットカード決済は、キャッシュレス決済の中の83.5%(2023年)を占めています。海外でも主力の決済方法なので、日本人だけではなく、訪日外国人もスムーズに決済ができる方法です。
クレジットカードの主要なブランドを紹介
クレジットカードのブランドは、日本では、VISA、MasterCard、JCBがお馴染みですが、富裕層向けのAMEXやプログラムが豊富なDiscoverなどがあります。これらのブランドのカード払いに幅広く対応することで、決済の利便性を高め、多くの顧客を獲得しやすくなります。
1. Visa
Visaは世界最大のクレジットカードネットワークを持ち、ほぼすべての国で広く受け入れられています。個人向け、ビジネス向け、プリペイドカードなど多様なカードを提供し、旅行保険やキャッシュバックなどの特典が充実しています。また、接触レス決済にも対応しており、高い利便性が特徴です。
2. Mastercard
MastercardはVisaに次ぐ規模を持つ国際的なクレジットカードブランドで、多くの加盟店で利用可能です。旅行保険やポイントプログラムなど、顧客満足度を高める付加価値サービスを提供しており、Visaと並んで世界中で高い受け入れ率を誇ります。
3. JCB
JCBは日本発のクレジットカードブランドで、アジアを中心に展開しています。日本国内では幅広く利用可能で、海外でも提携先を増やしながら受け入れ地域を拡大しています。JCBは、日本人旅行者向けの特典やサービスが充実していることが特徴です。
4. American Express (Amex)
American Expressは、カード発行と決済ネットワークを兼ね備えたユニークなブランドです。特に高所得者層向けのプレミアムサービスが充実しており、旅行や買い物での特典も豊富です。また、Amexはステータスシンボルとしても知られていますが、一部の地域では受け入れ店舗が限られる場合があります。
5. Discover
Discoverはアメリカ国内での普及率が高く、キャッシュバックプログラムに特化しています。自社発行のカードが多く、年会費無料の選択肢も充実しています。国際的な受け入れも徐々に拡大していますが、まだ利用可能な地域は限定的です。
6. Diners
Dinersは、高級志向で、主にレストランや旅行サービスに特化しています。会員数は少ないですが、ステータスシンボルとして知られ、世界中で利用可能です。
店舗がクレジットカード決済に対応するメリットとは?
現金は、出金が必要で、現在は手数料もかかり、現金払いのみは好まれない傾向にあります。
また、日本人の財布の中身は、50%が1万円未満だと言われています。つまり、クレジットカード払いに対応しなければ、1万円以上の買い物はすぐに対応してもらえないものとされています。
1. 集客力の向上
クレジットカード決済を導入することで、現金を持ち歩かない顧客層を取り込めます。特に訪日外国人やキャッシュレス決済を好む若年層にとって、クレジットカード対応は店舗選びの重要な基準となります。そのため、対応店舗への来店率が向上し、売上増加が期待できます。
2. 客単価の向上
クレジットカードを利用することで、顧客は手持ちの現金に縛られることなく、より高額な商品やサービスを購入しやすくなります。これにより、平均客単価が上昇し、売上拡大につながります。特に高価格帯の商品を取り扱う店舗では、この効果が顕著です。
3. 現金管理の手間とリスクの軽減
現金を扱う頻度が減ることで、現金管理にかかる時間や人的ミスを防ぐことができます。また、盗難や偽造紙幣のリスクも低減され、安全性が向上します。現金管理にかかる負担を軽減することで、店舗運営が効率化され、スタッフが他の業務に集中できるようになります。
クレジットカード決済に店舗が対応するデメリットとは?
クレジットカードは不正利用もされやすい決済方法です。本人以外が使うことはもちろん、スキミングなどのデータ盗難被害により、不正な買い物が起きています。そのため、顧客情報が流出するなどは御法度であるため、考えられる最善の環境を導入する必要性があります。
1. コストの増加
クレジットカード決済を導入するには、初期費用や月額利用料、取引ごとの決済手数料が発生します。特に小規模店舗では、これらのコストが経営を圧迫し、利益率の低下を招くリスクがあります。
手数料が売上の一部を占めるため、価格設定やサービス内容の見直しが必要になります。
2. 入金までのタイムラグ
クレジットカード決済では、売上金が即座に入金されるわけではなく、カード会社の締め日と入金日に従って支払われます。
このタイムラグが資金繰りに影響を与えることがあり、特に現金フローが重要な小規模店舗にとって経営上のリスクとなります。決済サービスを選ぶ際は、入金サイクルを確認し、適切なサービスを選ぶことが重要です。
3. セキュリティと信頼性の問題
クレジットカード決済には、顧客の個人情報を扱うため、高度なセキュリティ対策が求められます。
情報漏洩や不正利用が発生した場合、店舗の信頼性が損なわれ、顧客離れを引き起こす可能性があります。そのため、安全性の高い決済ツールを使わなければならないため、タブレットやカードリーダーは、新品が原則ですし、用途以外に使わないのが原則です。
クレジットカード決済に対応する方法とは?
クレジットカード払いは、最も一般的に導入されているキャッシュレス決済であり、タブレットレジでなくとも、クレジットカード決済の端末を導入すれば対応することができます。
また、一般的なのは、タブレットレジを導入し、キャッシュレス決済代行サービスを導入し、クレジットカード以外の電子マネー決済やQRコード決済をまとめて導入します。
後者の方が一般的で、Square決済、エアペイ、楽天ペイなどの端末を導入します。
Square決済 | エアペイ | 楽天ペイ | |
---|---|---|---|
月額 | 無料 | 無料 | 無料 |
入金サイクル | その他 金曜日 | 三井住友・みずほ 翌営業日三井住友・UFJ・みずほ 月6回 その他 月3回 QRコード 末〆翌月末入金 | 楽天銀行は翌日入金依頼が可能 それ以外は3日後入金依頼 自動振込は月1回〜月2回 |
クレジットカード | Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover | Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover | Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover |
電子マネー | Suica、PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、QUICPay、iD | Suica、PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、QUICPay、iD | Suica、PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、QUICPay、iD |
QRコード | PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、メルペイ、WeChat Pay、Alipay+ | PayPay、d払い、楽天ペイなど多数(Smart Code対応) (ほぼ全て) | PayPay、d払い、楽天ペイなど多数(Smart Code対応) (ほぼ全て) |
対応レジ | square系レジ エアレジ スマレジ その他 | エアレジ | スマレジ Bionly POSCUBE ユビレジ POS+ |
サービス詳細 | アカウント作成(無料) | アカウント作成(無料) | アカウント作成(無料) |
Squareターミナルを使えば、全てのキャッシュレス決済のタッチ決済が可能で持ち運びもできます。これにより、お客様には席に座ってもらったまま決済をしてもらうことも可能です。(Squareターミナルの端末料金は、公式サイトをご覧ください。10月24日現在は、¥39,980ですが、クーポンで安くなっている時期があります。常時チェックしておくのが良いでしょう。)
Square決済を使うためには、Squareのアカウントを無料で作成します。Square決済自体は、維持費用がかからず、キャッシュレス決済が発生した時の手数料(3.25%)のみで運用することができます。
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まとめ
クレジットカード決済は、キャッシュレス決済の8割以上を占めているので、必ず導入したい決済方法です。これは、日本人の財布の中身の現金が約半数が1万円を下回っていることもあり、単価の高い商品はクレジットカードでなければ売れないこともあります。
クレジットカード決済の導入は非常に簡単ですが、近年クレジットカードの番号の盗難などが問題視されていますので、セキュリティの仕組みが整っている決済代行サービスを利用するのがおすすめです。
最終更新日 : 2024年10月30日