飲食店は、LINE公式アカウントとメルマガのどちらを導入すべきか?


飲食店は、BtoCのビジネスであり、個人の意思決定が重要な役割を果たしています。ただし、宴会や接待パーティーのときは、除きます。

リピーター対策が非常に重要なわけですが、これには定期的な情報発信・コミュニケーションが重要です。リピーター向けの情報発信を行う手段として、LINE公式アカウントとメールマガジンがあります。このどちらかを使えば良いのかを悩んでいる飲食店経営者やオーナーもいるでしょう。本記事ではそれぞれのポイントについて回答します。

目次

LINE公式アカウントとメールマガジンの比較

令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

総務省の調査によりますと、LINEの利用率は、全年代で94.9%となっています。これは、スマホのユーザーであれば、メールアドレスを保有していることもあり、同等の普及率にLINEが到達していると言えます。

また、LINEは個人間での情報のやり取りをするコミュニケーションツールであるため、チェック率も高いです。そのため、ほとんどの飲食店ではLINE公式アカウントの方がおすすめです。

しかし、宴会が主軸の飲食店の場合は、幹事は業務として行っている可能性も高く、この場合は仕事のやり取りが多いメールマガジンを導入するのが良いでしょう。

LINE公式アカウントを使うメリット

LINE公式アカウントとは、企業向けのLINEアカウントです。クーポンの配信やチャット機能などのコミュニケーションをする機能を使うことができ、登録したおともだち(フォロワーの意味)のアカウントにメッセージを送信できます。メッセージの送信件数によって、月額利用料が変わります。

LINE公式アカウントのメッセージは、LINEのアプリ間のメッセージのやり取りです。そのため、おともだち側でブロックをしない限り、メッセージ自体は100%に限りなく近くおともだち側に届きます。

最近は、LINEと連携できる予約システムもあります。LINEから直接予約を取りたいと思っている場合は、検討してみましょう。

メールマガジンを使うメリットとは?

BtoB向けである宴会がメインの居酒屋やレストランでは、メールマガジンが効果的です。また、HTMLを使用できるため、表現力やコンバージョン率を高める対策が可能です。高級感を出したったり、複数の情報を出したいときには、メールマガジンが便利です。

ただし、キャリアによっては自動でフォルダに振り分けられ、読まれないこともあるため注意が必要です。また、行政法である特定電子メール法があり、違反者には罰則があります。そのため、以下の注意点を守りましょう。

  1. (受信者に同意を得る)オプトイン方式を採用する。
  2. 配信停止手続きを明記する。
  3. 送信者情報を明記する。
  4. 件名に誇大広告や虚偽の記載を避ける。
  5. 適切な送信頻度を維持する。

課題はどちらも登録者数の増やし方

LINE公式アカウントもメールマガジンも、顧客に登録してもらわなければ意味がありません。登録することで、クーポンがその場でもらえるような仕組みだったり、スタッフが一押ししおすすめする方法などがありますが、これでは、顧客の登録率は、せいぜい10%程度です。

ただし、LINE公式アカウントでは高い割合で登録してもらう方法があります。それは、LINEミニアプリを使うことです。

LINEミニアプリとは、会員証、順番待ち、モバイルオーダーの機能を顧客のLINEアプリでできるようにする機能であり、会員証にLINEミニアプリを使う時に、登録時に同時にLINE公式アカウントの登録を促すことができます。

リピーターは会員証を登録すると考えられるため、LINEミニアプリさえ使ってもらえれば、LINE公式アカウントも登録してもらえる可能性が非常に高く、登録者も集客を増やせば、自然に増えていくことになります。

ただし、LINEミニアプリを使えるようにするためには、連携が可能なPOSレジを導入する必要があります。
LINEミニアプリ連携ができる代表的なPOSレジは以下の2つです。

POS+(ポスタス)

料金POS+ retail food beauty 14,000円〜
決済手数料連携サービスによる
キャッシュレス■以下のサービスと連携が可能
stera terminal
STORES 決済
PAYGATE Station
PAYGATE AIR
楽天ペイ

飲食店、美容サロン、小売店に特化したタブレットPOSレジアプリ。飲食業では、レストランの利用率が高い無断キャンセルが対策できる予約システムTableCheckと連携が可能。

LINEミニアプリとも連携することができ、業務効率化とLINE公式アカウントのおともだち登録を増やす対策も万全にできる。

スマレジ

料金無料〜(有料プランあり)
決済手数料スマレジPAYGATEの場合 3.24%~
キャッシュレススマレジPAYGATEの場合 クレジットカード、電子マネー、QRコード(PayPay、d払い、au Payなど)

スマレジは、122,000店舗に導入実績のある高機能なタブレットPOSレジです。複数のキャッシュレス決済代行サービスにも対応しています。

外部連携先が多いことが最大の特徴で、飲食店の予約台帳システムのTORETAや、人気の通販システムであるShopifyやBaseとも在庫管理で連携が可能です。

最終更新日 : 2024年12月4日

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