LINE公式アカウント集客を成功に導く運用のコツ

店舗アプリを導入しているのに、なかなかダウンロードしてもらえず、リピーターの定着ができずに困っているマーケティング担当者もいらっしゃるのではありませんか?そんなときは、LINE公式アカウントに入れ替えることを検討するのが良いでしょう。

日本のLINEの利用率は、90%を超えており、ユーザー数では、9,500万人以上(2023年3月末)を超えている日本国内最大のコミュニケーションアプリです。LINEはスマホに必ずインストールされていると考えることができます。

この記事では、LINE公式アカウントを使った集客の方法について紹介します。また、集客方法の事例についても解説します。

目次

LINE公式アカウントとは?

LINE公式アカウントは、ビジネス専用アカウントのことです。LINE公式アカウントは、おともだち登録をしたLINEユーザーに対して、メッセージ配信、クーポン配信、簡単なステップメール配信、チャット機能や、スタンプカード機能、そしてLINE VOOM(旧タイムライン)などのすべての機能を利用することができます。

LINE公式アカウントで活用できる機能はこちら

機能名内容
メッセージ配信友だち追加したユーザーにメッセージを送ることができます。
チャット機能ユーザーからの問い合わせに対して、LINEのトークと同じように直接コミュニケーションができます。自動応答の設定も可能です。
リッチメニューユーザーがLINE公式アカウントのトーク画面を訪れた際、画面下部に大きく開くメニューです。
LINE VOOM投稿フォローしているユーザーのLINE VOOMにショート動画などを投稿することができます。
販促機能店舗で使用できるクーポンを作成し、メッセージとして配信することができます。また、デジタルのポイントカードを作成することも可能です。
LINEコールユーザーからLINE公式アカウントに無料で通話・ビデオ通話ができる機能です。
レポート機能ユーザーの反応をレポートで確認することができます。

オプションで使える機能はこちら

機能名内容
友だち追加広告友だち追加広告・LINE広告(友だち追加)は、LINEアプリ内に友だちを獲得する為の広告を出せる機能です。
Messaging API「Messaging API」を利用することでメッセージのパーソナライズが可能になります。
LINEで予約LINE公式アカウントから店舗の来店予約ができる機能です。※予約サービスと連携が完了していないLINE公式アカウントはご利用いただけません。

LINE公式アカウントの料金プランとは?

LINE公式アカウントには、フリー、ライト、スタンダードの3つのプランがあります。違いはメッセージ配信数および追加メッセージ配信数のみであり、全ての機能を利用料無料のフリープランから利用できます。

そのため、LINE公式アカウントの導入自体にリスクがなく、ダッシュボード内でいつでもライトプランに変更することが可能です。

2023年6月からプラン改定があり、以下のプラン内容に変更されます。

フリーライトスタンダード
月額無料5,000円/月15,000円/月
メッセージ配信数200通5,000通30,000通
追加メッセージ配信数なしなし~3円

新しいプランでは、メッセージ配信数が大きく減ります。そのため、外部ツールでリマインドメッセージを設定している店舗は、リマインドメッセージが配信数に含まれることから、プランの見直しが必要です。

いつでもプランの変更ができるため、LINE公式アカウントを最初からライトプランで運用する必要はありません。週に1回メッセージを配信するだけの目的であれば、メッセージ配信数は、フリープランでは、200通なので、50人までは配信可能です。つまり、50人を超えそうなタイミングで、ライトプランにプランを変更します。

LINE公式アカウントの集客

LINE公式アカウントは、リピーターの集客だけではなく、実は新規の集客にも活用自体は可能です。LINE公式アカウントだけでは、店舗アプリの利便性にかないませんでした。しかし、LINEミニアプリや外部ツールを活用することで、さまざまな用途に活用することができます。

リピーターの集客

LINE公式アカウントは、既存顧客の維持(失客率の低下)に効果があります。

店舗ビジネスでは商圏が限定されています。店舗の近くを行動圏にする人が顧客になることから、お店の経営が長くなればなるほど、新規顧客になる見込み客は減少します。そのため、既存顧客を維持し、顧客を定着化させることで、1人あたりの売上(LTV)を増やすことが重要です。

購入頻度を高める方法として効果的な集客手法は、リピーターにメッセージを送信する方法です。
(例:LINE、メルマガ、スマホアプリ、DM)

LINE公式アカウントとメールマガジンの違い

メールマガジンは、メールアドレス向けに情報を発信する方法です。

LINEよりもメールアドレス自体の普及率が高いですが、スパムメールが多いことやメールが到達しないために、開封率が伸びないデメリットもあります。メッセージをもれなく登録者に届けたいのであれば、LINE公式アカウントが向いています。

LINEは個人のアカウントで情報を受け取るため、企業向けの情報をLINEで受け取ることは躊躇います。そのため、LINE公式アカウントは、BtoCビジネスに向いており、メールマガジンは、BtoBビジネスに向いている傾向があります。

また、法令の違いとして、LINE公式アカウントは、LINE内でのやりとりにすぎないため、行政法による制限はありませんが、メールマガジンは、特定電子メール法による制限があります。

送信者が総務大臣及び消費者庁長官の命令に従わない場合には、1年以下の懲役または100万円以下の罰金(法人の場合は、行為者を罰するほか、法人に対して3000万円以下の罰金)に処せられます。

LINE公式アカウントと店舗アプリの違い

店舗アプリを使うことで、独自のプッシュ通知を発信できたり、思ったような機能を追加することができるメリットがあります。

しかし、店舗アプリでは、スマホにダウンロードを求めるため、スマホの容量を圧迫するデメリットがあります。そのため、登録数を伸ばすことも難しく、必要がなくなったら、削除も簡単です。それに対して、LINE公式アカウントは、顧客側にダウンロードを求めず、他の企業も活用しているため、登録までの作業がスムーズです。

LINE公式アカウントでは、個人情報のやりとりが規則により禁止されています。そのため、外部ツールを導入し、予約などを受け付けることができるようにしなければなりません。

LINE公式アカウント集客を成功に導くコツとは?

LINE公式アカウントは、お友だちに登録したユーザーにメッセージを送信することを基本に集客を行います。そのほかに、外部ツールを組み合わせることで利便性を高めることができます。

  1. お友だち登録は効率性を重視する。
  2. メッセージを送信するタイミングを工夫する。
  3. メッセージの配信頻度は週1回程度で良い。
  4. メッセージはテキストだけではなく、画像やショート動画を含める。

1. LINE公式アカウントのお友だち登録は効率性を重視する。

LINE公式アカウントの集客は、メッセージの受け取り手であるお友だち×反応率です。そのため、お友だちを効率よく増やしていくことがとても重要であることがわかります。

リピーターの集客のために主に活用するのであれば、可能な限り高い割合で登録を促せる仕組みを作ることが重要です。

1-1.LINEミニアプリを使う

LINEミニアプリとは、モバイルオーダー、会員証、順番待ちの機能をLINEのアプリで実装する仕組みのことです。LINEで機能するために、LINE公式アカウント同様にユーザーは新規のダウンロードを求められず、QRコードで簡単に登録ができます。

LINEミニアプリを会員証として活用すれば、LINEミニアプリを登録と同時にLINE公式アカウントもお友だちに登録してもらうことができます。この方法が最も高い割合のリピーターの登録を促す方法です。

1-2.登録特典を配布する

なんの特典もなければ、よほどのファンでない限り登録はしません。そのため、特典は必ず付与します。次回来店時のオファーをつけてしまいがちですが、その時に使えるものほど効果が高いです。そのため、ソフトドリンク、一品サービス、5%割引などすぐに使えるものを付与するのが良いでしょう。

また、射倖心を煽ることで登録数を伸ばすことができます。LINE公式アカウントでも抽選クーポンの発行をすることができますが、あたり、はずれの単純なものしか使えないため、抽選券を付与して抽選に挑戦できるなどの工夫も行うことができます。

なお、オファーにはノベルティをプレゼントする方法もあります。ノベルティの作り方については以下の記事を参考にしてください。

1-3.おともだち登録を求めるタイミングとは?

顧客導線から購入直後や一番暇なタイミングに登録をしてもらえる仕組みにします。例えば、飲食店ではオーダーをした直後は座っているため基本暇です。そのため、オーダー直後のタブレットなどで登録のリクエストをすることで効率良く収集することができます。

1-4.おともだち登録を増やす工夫として他にはどのようなものがあるか?

クライアントが共通して口にしているのは、「声がけが有効だった」ということです。「おともだち登録すると、〇〇が当たるんですよ。よければ登録してください。」と一言かけることで、登録の人数増加のペースが2倍になりました。

2.メッセージ配信のタイミングはいつが良いのか?

LINEのメッセージは、配信したタイミングで確認ができる時ほど開封率が高くなります。LINEのメッセージ配信は、ユーザーが基本的にゆったり情報を確認できるタイミングに送信するのが良いです。

  • 飲食店の時間別投稿を見ると10時~12時と16時~18時の2回、投稿のピークがあります。
  • ラグジュアリーの時間別投稿を見ると、22時台に一気に跳ね上がっています。

公式ブログによると、LINE公式アカウントの配信のタイミングについては、上記のような傾向を見られるそうです。基本的に、週末の予定は、週前日には確定している可能性があり、週末に集客したいのであれば、メッセージの配信は週の始まりである月曜日です。

3.メッセージの配信頻度は週1回程度で良い。

メッセージの配信頻度は高ければ高いほど良いわけではありません。個人のLINEにメッセージを直接送りますので、頻度が高すぎると迷惑に感じ、ブロックされてしまうからです。

LINE公式アカウントのライトプランは月に5,000通が上限です。週に1回の計算だと、1,250人の登録者までメッセージを配信可能なので、週1回程度がちょうど良いと言えます。

4.メッセージはテキストだけではなく、画像やショート動画を含める。

LINE公式アカウントの1通とは、3つまでのふきだしのことです。つまり、1回に3種類のメッセージを差し込むことができます。この時、写真の送信も可能です。

つまり、写真、テキスト、クーポンの組み合わせでメッセージ配信をすることができます。構成もそれぞれ一つずつか、写真、テキスト、テキストが良いです。

反応率を上げるため、Posterで、メリハリがあるメッセージ配信ができれば尚良いでしょう。

LINE公式アカウントを開設する方法とは?

LINE公式アカウントの導入方法は簡単です。公式サイトからアカウントの発行の手続きを行い、管理アカウントをまず作成します。その後、ビジネスごとのLINE公式アカウントを作成します。

LINE公式アカウントのホームページからアカウントの開設を選択します。

次にLINE公式アカウント開設(無料)を選択します。

LINE Business IDをまずは作る必要がありますので、アカウントを作成をクリックします。

LINEアカウントを持っている時は、LINEアカウントで、持っていない時はメールアドレスの方で選択します。メールアドレスを入力すると、LINEからメールが届きますので、確認し、メール内容のURLを開きます。

名前とパスワードを入力し、LINE Business IDを登録します。名前は企業名などで登録するのが良いでしょう。

続いてLINE公式アカウントを作成します。アカウント名、所在国、会社名、業種を入力します。

認証済アカウント認証をリクエストします。認証が完了すれば、LINE公式アカウントに認証済みのマークが付きます。また、LINE公式アカウントはガイドラインのご利用いただけない業種に該当すれば、登録ができません。

集客に使うLINE公式アカウントと連携する外部ツール

LINE公式アカウントは最近ではそのままで活用するケースが稀です。機能を拡張できる外部ツールと連携させることで、LINE上で予約ができたり、自動応答で接客の効率化を図ることができます。

Lステップ

Lステップは、セグメント配信や高度なステップメッセージの配信を行うことができる外部ツールです。

チャット機能で特定の条件の質問が届いた時に、予め設定した条件に合致していれば、自動で応答を開始します。通信販売やサービス業と相性が良いツールとして知られています。

Poster

Posterを使うことで、メッセージやリッチメニューのビジュアルを強化することができます。

メリハリのないメッセージでは、行動喚起を促すことが難しいです。直感的にわかりやすいレイアウトのメッセージにすることで、反応率を上げることが期待されます。Posterは、おともだちの人数でプランが決まり、300人までは無料で利用ができます。

リピッテ

リピッテでは、失客対策ツールであり、顧客管理、セグメント配信、予約システムのパッケージとして提供されています。

リピッテは現在、美容室とサロン向けのリピッテビューティー、飲食店向けのリピッテテイクアウト&デリバリー、宿泊施設向けのリピッテホテルが提供されています。

店舗ビジネスの失客理由は、利便性が悪いことも挙げられます。例えば、美容室に予約を取りたいのに、担当の美容師のスケジュールを確認するのに、営業時間中に電話しなければならなかったら、忙しい人は予約のタイミングをはかることができません。

LINEでログインし、予約の可否を確認できれば、夜の予約も受け付けることができます

最終更新日 : 2024年4月6日

集客のお悩み無料でお伺いいたします!

  • 集客で何をしたら良いのかわからない。
  • 現在行っている施策がイマイチうまくいっていない。
  • もっと良質な顧客層(顧客単価が高い従来狙っていた客層)を集客したい。

もし、これらのお悩みに1つでも該当したら、今すぐ相談して具体的な方針を立ててみませんか?予算を特にかけなくても集客する方法はあります。今なら30分無料でご相談できます。

よかったらシェアしてね!
目次