【キャッシュレス決済】QRコード決済はどこまでのサービスを導入すれば良い?

キャッシュレス決済は、クレジットカード決済(デビッドカードを含む)、電子マネー、QRコード決済に分類されます。その中で割合を高めているのは、QRコード決済です。

2023年のキャッシュレス決済比率(経産省

2023年のキャッシュレス比率は8.6%であり、電子マネーよりも使われています。キャッシュレス決済の中でもQRコード決済は伸びているわけであり、これらに対応することでコードで支払いができる利便性の高い店舗となることができます。

目次

QRコード決済のサービスとは?

QRコードには、さまざまなサービスがあります。その中でも国内で普及しているのはPayPay、楽天ペイ、d払い、auPay、メルペイです。それぞれの特徴について解説します。

サービス名特徴
PayPayPayPayは日本最大のQRコード決済サービスで、ユーザー数や加盟店数が多く、幅広い場所で利用可能です。頻繁なキャンペーンでポイント還元率が高いのが特徴です。
楽天ペイ楽天ペイは楽天エコシステムと連携し、楽天ポイントが貯まりやすいのが特徴です。オンラインショッピングと実店舗での利用を組み合わせることで、より多くのポイントを獲得できます。
d払いd払いはNTTドコモが提供するサービスで、携帯電話料金との合算払いが可能です。dポイントが貯まり、使えるのが特徴で、ドコモユーザー以外も利用できます。
au PAYau PAYはKDDIが提供するサービスで、au WALLETポイントやPontaポイントが貯まります。公共料金の支払いにも対応し、auユーザー以外も利用可能です。
メルペイメルペイはメルカリの売上金をそのまま使える点が特徴です。後払い機能もあり、メルカリユーザーにとって便利なサービスです。

日本国内のQRコード決済のシェアとは?何を導入すれば良いか?

MMD総研の調査によると、最も使われているQRコード決済は以下のようになっています。

  • PayPay 46.3%
  • 楽天ペイ 19.4%
  • d払い 16.2%
  • au PAY 11.3%

つまり、PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAYを導入すると、QRコード決済のシェアの93.2%を網羅することができます。

参考記事:QRコード決済のシェアは「PayPay」、総合満足度は「楽天ペイ」QRコード決済メイン利用は上位4サービスで93.2%を占める

QRコード決済を導入するメリット

1. 現金管理の手間と費用の削減

QRコード決済の導入により、現金を扱う際のリスクや釣銭準備の負担が軽減されます。これにより、レジ締め作業が効率化され、業務時間の短縮が可能です。また、決済が迅速に処理されるため、レジ待ち時間が短縮され、顧客の満足度向上にも効果があります。

最近話題になっているのが、闇バイトによる強盗です。強盗に仮に入られた時に、現金の取扱高が高いと、損害も大きくなります。そのため、できれば、現金よりもキャッシュレス決済で支払ってもらった方が処理コストもかからず、経済的です。

2. 販促キャンペーンの活用とマーケティング戦略

多くのQRコード決済サービスでは、利用促進のためのキャンペーンが提供されています。これらを活用することで、新規顧客の獲得や既存顧客の来店頻度増加が期待できます。さらに、決済データの分析を通じて顧客の購買傾向を把握し、ターゲットを絞った効果的なマーケティング戦略を立案することもできます。

例えば、PayPayでは、地方自治体と連携を行い、特定の期間内にその地域でPayPayでお買い物をすると、大きなポイントバックが付与されることもあります。

この時に、PayPayユーザーは積極的にPayPayで買い物をするため、店舗として対応しなければ、ユーザーを顧客化することができません。

なお、PayPayは、アプリで登録店舗を検索することができるため、新規の集客にも効果があります。

3. 幅広い顧客層への対応

QRコード決済は、インバウンド需要への対応や、現金離れが進む若年層にも適しています。

現金を持ち歩かない顧客が増えている現状において、QRコード決済は幅広い顧客層を取り込む手段となります。このように、時代の消費者ニーズに適応することで、店舗の競争力を強化し、顧客満足度の向上が期待できます。

QRコード決済を導入する際のデメリット

1. 導入コストと手数料の負担

QRコード決済を導入するには、初期費用が発生し、さらに取引ごとに決済事業者に手数料を支払う必要があります。特に利益率の低い小規模店舗にとっては、これらのコストが大きな負担となる可能性があります。そのため、これらの手数料も加味した価格決定をする必要性があります。

2. 技術的な課題と運用リスク

QRコード決済には、インターネット接続や専用端末が不可欠です。そのため、通信障害や端末の故障が起きた場合、決済ができなくなるリスクがあります。また、導入初期にはスタッフのトレーニングが必要で、操作ミスやトラブルが発生する可能性があるため、運用面での準備が求められます。

3. 現金派の顧客層への対応

高齢者や新しい決済方法に不慣れな顧客に対して、QRコード決済の普及がスムーズに進まない可能性があります。また、現金決済を好む顧客を失うリスクもあるため、QRコード決済の導入後も、柔軟に現金決済を維持することが重要です。

QRコード決済を導入する方法とは?

PayPay、楽天ペイ、d払いなどのQRコード決済を導入する方法には、それぞれのサービスを契約する方法があります。
この方法では、店舗専用のQRコードを並べることになるのですが、非常に煩雑で、価格の確認の処理も目視で行うため、決済完了までの時間がかかるデメリットがあります。

そのため、通常は、タブレットレジを導入し、クレジットカードや電子マネーと一緒に決済ができるようにします。これによって、レジ周辺もスッキリする上に、決済用のコードを専用端末で読み込むだけなので、ミスなく素早く決済を完了することができます。

ただし、タブレットレジにも無数のサービスがあり、どれを導入すれば良いかわかりません。おすすめのレジを紹介します。

1.Square決済(スクエア)

最もおすすめなのがSquare決済です。

Squareのレジは、基本的な機能を使う上では、レジの利用料がかかりません。(決済手数料はかかります。)

また、入金サイクルも三井住友銀行やみずほ銀行であれば、翌営業日に振り込まれますし、それ以外も、木曜日〜翌水曜日の決済が次の金曜日に振り込まれるため、入金頻度も多いことが特徴です。

以前は、QRコード決済がPayPayのみにしか対応していませんでしたが、最近は、日本の主要な決済ブランドにほとんど対応されるようになりましたので、開業直後の最初のレジにおすすめです。

おすすめSquare

評価:

Square決済、SquarePOSレジ、オンラインビジネス(通販、デリバリー)を無料で利用可能。持ち運びに便利なターミナルがおすすめ。審査が早く手早く使える!

    導入可能なQRコード決済

    • PayPay
    • d払い
    • 楽天ペイ
    • au PAY
    • メルペイ
    • wechat Pay
    • アリペイ

    決済手数料:3.25%

    wechat PAYとアリペイは、中国でトップシェアのQRコード決済です。つまり、インバウンド(訪日外国人)にも対応することができます。

    Square決済は、エアレジやスマレジでも使うことができます。

    2.エアペイ

    リクルートが提供しているエアペイはの特徴は、日本国内のキャッシュレス決済でトップクラスの決済方法に対応している点です。2024年10月では、74種類のキャッシュレス決済の方法に対応しており、さまざまな国のインバウンドにも対応できます。

    また、エアレジも利用料無料で使えますので、低コストでキャッシュレス決済を始めることができます。

    契約時期によっては、iPadや決済端末を無償貸与してくれるキャンペーンをやっている時もあり、導入はしやすい決済方法だと思います。

    エアペイ×エアレジ

    評価:

    リクルートが提供しているキャッシュレス決済とPOSレジ。無料で活用することができ、68種類以上のキャッシュレス決済に対応することができる。

    エアペイでQRコード決済を行うには、エアペイQRを申し込む必要があります。

    導入可能なQRコード決済

    • PayPay
    • 楽天ペイ
    • d払い
    • au PAY
    • Jコイン
    • スマートコード
    • wechat PAY
    • ユニオンペイ
    • その他

    手数料 3.24%(課税込)

    ちなみに、エアペイの場合は、QRコード決済を除けば、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行であれば月6回入金されます。また、それ以外でも月3回入金されます。エアペイQRは、末締めの翌月末入金となります。

    まとめ

    日本国内のQRコード決済の利用率は、電子マネーよりも多くなっており、2023年段階で8.6%と無視することができません。また、QRコード決済の特徴は、それぞれのアプリで利用できる店舗が表示されるため、新規の集客にもつながります。

    導入するQRコード決済は、PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAYを導入することで、QRコード決済需要の93.2%を網羅することができますので、これらが導入できるキャッシュレス決済を導入するのが良いでしょう。

    最終更新日 : 2024年10月21日

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