セミナー集客の方法とは?集客のポイントとツールの解説

セミナー集客を成功させるためには、 顧客にとって最大限の魅力を感じるコンセプトありきで、効果的なプロモーション戦略の立案、関連性のある過去のセミナー参加者に通知したり、セミナー後のフォローアップなどのポイントがいくつかあります。

この記事では、新規の顧客をセミナーに集客する方法を解説します。セミナーを開催することで、見込み客を教育し、商談の成功率を向上させることを目的にします。

目次

セミナー集客を成功させるポイントとは?

ポイント

セミナーの目的は、特定の目的を持った見込み客を集めて、自社製品やサービスの商談率を向上させることにあります。セミナーに集客するためには、ターゲティングと顧客理解を行い、魅力的なコンセプトを作成します。セミナー自体が見込み客からの関心を強く集めることができなければ、集客の難易度が上がるのは、他の商品やサービスの集客と変わりありません。

①セミナー集客のターゲティング

セミナーは、集客のフローの中では、オウンドメディアと商談の間に挟まれています。オウンドメディアにてホワイトペーパーの購読を目的としたメールマガジンの登録からセミナーを受講することが一般的です。そのため、コンテンツ力のあるセミナーは、オウンドメディアの中でも人気のコンテンツと連動させることで作成できます。オウンドメディアのアクセス解析やメールマガジンの登録の流入経路を参考にします。

②顧客にとって魅力的な講師を用意する

セミナーの集客力を決定する要素としてもう一つ大きいのは、講師の魅力です。セミナーの内容を決定した時に、その分野のエキスパートに話をしてもらい、自社製品やサービスの必要性も絡めて話をしてもらうと商談発生率が上がります。講師は、見込み客にとって知名度があるインフルエンサーや著者であるほど集客力が高まります。また、実際に自社製品やサービスの提供を受けている顧客であれば、見込み客に使用感を伝えることができます。

③ウェビナーの仕組みを使えば集客しやすくなる

ウェビナー形式での開催を検討することで、地理的な制約をなくし、より多くの参加者にアクセスできます。また、ウェビナーは録画してアーカイブとして提供することができるため、時間の都合が合わない参加者にもアピールできます。ウェビナープラットフォームを活用することで、セミナーの機会を無駄にすることなく、マーケティングの質を向上させることができます。

セミナー集客の方法にはどのような方法があるか?

セミナー集客の方法

セミナー集客の基本はコンテンツマーケティングです。基本的なセミナー集客の流れは以下のようになります。

  1. オウンドメディアで自社製品やサービスに興味を持つ見込み客を呼び込む。
  2. 関心度の高い情報をまとめたホワイトペーパーのダウンロードを促し、見込み客の情報を収集する。
  3. 見込み客をカテゴライズし、興味関心別に管理する。
  4. セミナーのコンテンツに興味関心が高いカテゴリーのリストにメールマガジンを送信する。

セミナー集客の基本は、メールマガジンです。そのため、登録件数やメール開封率が非常に重要になります。また、メールマガジンでは、メール配信ツールごとにメールが相手に届くメール到達率も異なります。

上記の内容を基本にしつつ、セミナー集客で使える方法の候補を取り上げて、解説していきます。

①オウンドメディアを構築する

見込み客が集客できる専門性の高いオウンドメディアを作成します。記事コンテンツを提供することで、GoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジンから流入します。オウンドメディアの記事コンテンツはSEOを意識して作成します。

  1. 自社製品やサービスの紹介が可能な関連性のあるキーワードの選定を行う。
  2. キーワードは、SEOツールを行い月間検索回数の多いものを選択する。
  3. 記事を書く前にGoogle検索を行い、検索結果ページに表示されている情報(関連性の高い検索・関連性のある質問・上位表示されている記事コンテンツの執筆内容など)
  4. 上記の情報を元に自社の知見を整理し、記事コンテンツを作成する。
  5. 記事コンテンツで適切な箇所でホワイトペーパーのダウンロードを促すランディングページに誘導するCTA(Call to Action)を用意する。
  • CTAとは、特定のページのURLをクリックを促すボタンやPOPUPを出します。POPUPとは、記事コンテンツを読み進めるにあたって表示されるバナーやボタンのことを指します。

②ホワイトペーパーを用意する

ホワイトペーパーを提供することで、その内容に興味のある見込み客の個人情報を収集することができます。

また、オウンドメディアを経由させると、Hubspotなどのマーケティングオートメーションツール(MAツール)でフォームを作成することで、ホワイトペーパーをダウンロードした見込み客のオウンドメディア内の閲覧履歴を調べることができます。これによって、その見込み客がどんな情報を求めているのかを知ることができます。

ホワイトペーパーのコンテンツは、見込み客が抱えている問題に着目した問題解決型や見込み客にとって興味関心の高い最新のトレンドをまとめたものを提供します。

③SNS広告でホワイトペーパーのダウンロードを促す

オウンドメディアのSEO経由だけではなく、SNS広告のオーディエンス設定を使うことで、特定の興味関心を持つSNSユーザーに訴求することができます。ホワイトペーパーをダウンロードを促すランディングページを訴求することで、見込み客の母数を増やすことができます。

この時の見込み客(リード)の獲得単価は、1,000円〜10,000円の間で、ターゲティングの広さや世間からの興味関心の度合いによって大きく異なります。

④見込み客をカテゴライズする

見込み客(リード)の属性を分けて管理しておくことで、特定のメッセージを伝えると高い反応が見込める人とそうでない人を色分けします。以下の基準を目安にカテゴライズしておくとセミナーの集客時に関連性の高い人を明確にすることができます。

業種飲食店・美容室・サロン・サービス業など特定の業種のセミナーを開催する時には必要なカテゴリーです。
役職決済権の有無を色分けできます。決済権がある役職向けのセミナーには費用対効果を中心に言及する必要があります。
スコア配信されたメッセージに対して開封・URLクリックなどの特定の反応の有無でスコアリングしてカテゴライズします。これができるのはリードクオリフィケーションに対応しているMAツールです。

⑤メールマガジンを配信する

セミナーのお知らせをするメールマガジンを配信します。メールマガジンをベースにする利点は、セミナーのフォローアップとアフターフォローをメールで実行しやすい点にあります。

例えば、セミナー前に参考する追加のホワイトペーパーやレジュメを配布したり、アフターフォローとしてアンケートや質問などを受け付けて、ミーティングや商談の機会に結びつけることに向いています。

また、メールマガジンを配信する時は、以下のポイントに配慮します。

タイトル(件名)わかりやすいキーワードを含めて、20文字程度にする。
キーワードは主題を伝える最もわかりやすいものを選択する。
左側にキーワードを置くことで、メーラーによる省略を防げる。
コンテンツ興味を惹くことに十分なテキスト量を用意する。
HTMLメールを使うことで、画像でわかりやすく表現する。
興味を惹く情報は断片的に公開するティザー広告の手法を使う。
その他の注意事項誰からメールが送られてきているのかも明確に表示する。
仕事用のメールの開封は、9時までが21.2%、12時〜15時台が26.6%(参照)。この時間帯に分散してメールを配信すれば開封率が伸びる。

⑥アライアンス企業(業務提携)とセミナーのコラボを行う

1社でリーチする見込み客数には限界があります。そのため、見込み客が類似している提携企業とセミナーを共催することも最近ではよくあります。これによって、1社で開催するよりも幅広いリーチを発揮することができます。例えば、1万件のメーリングリストを保有する2社がセミナーを開催すれば、2倍のリーチになり、1社で開催するよりもセミナー集客が圧倒的に楽になります。

⑦セミナー集客用のプラットフォームを用いる

セミナー集客のプラットフォームであるこくちーずやPeatixを使うことで、その内部の検索や表示で流入されることがあります。そのため、これらのプラットフォームに開催されるセミナーの内容を掲載し、集客するのも手の1つです。

ただし、ここからの流入は、セミナーの主催者側を認識していない人も多いため、成約数はメールマガジンからの集客方法よりも高くはありません。ここに集客を依存しなければならないマーケティングを行うことは回避しましょう。

セミナー集客をさらに円滑にするマーケティングアイデア

セミナーアイデア

①定期的なセミナー開催でブランドを確立する

セミナーを定期的に開催することで、参加者からの信頼や認知度を高め、ブランドを確立できます。定期的な開催により、参加者が次回のセミナーを楽しみにするようになり、リピーターが増えることが期待できます。また、開催回数を重ねることで、運営ノウハウも向上し、より効果的なセミナーが実現できます。

以上の方法を総合的に活用し、効果的なセミナー集客戦略を立てましょう。顧客ニーズに応える魅力的なセミナーを提供することで、継続的な集客が期待でき、成功へと繋がります。

②セミナーの宣伝に地域コミュニティを活用する

地域のコミュニティや団体を活用してセミナーを宣伝することも効果的です。地元の商工会議所や業界団体、学校などと連携し、セミナー情報を共有してもらうことで、ターゲットオーディエンスにリーチできます。また、地域イベントや展示会に出展し、直接PRすることも有効です。

③過去のセミナー資料を活用する

過去のセミナー資料を活用し、ウェブサイトやSNSで共有することで、ウェブサイトの集客力を強化することができます。また、特定の期間内のみセミナーの動画を公開することで、見逃した見込み客の収集をすることもできます。

過去の資料を見ることで、参加者はセミナーで得られる情報や学びの具体的なイメージを持つことができます。

④早期割引や限定特典を提供する

セミナーの申し込みを促すために、早期割引や限定特典を提供することが効果的です。参加者にメリットを感じさせることで、申し込み意欲を高めることができます。特典の内容は、セミナーの目的や顧客ニーズに合わせて工夫しましょう。

⑤参加者とのネットワーキングを促進する

セミナーでは、参加者同士のネットワーキングも重要な要素です。交流の機会を設けることで、参加者が新しい人脈を築くことができ、セミナーへの満足度が向上します。ウェビナーの場合は、オンライン上でのネットワーキングイベントやディスカッションを用意しましょう。これにより、参加者が次回もセミナーに参加したいと思うきっかけになります。

⑥フォローアップと口コミを活用する

セミナー終了後も、参加者へのフォローアップを行いましょう。アンケートや感想を求めることで、今後の改善点を見つけることができます。また、参加者からのポジティブな評価をSNSやウェブサイトに掲載することで、口コミ効果を活用できます。次回のセミナー開催時には、過去の参加者をターゲットにリピーターを増やすマーケティングも有効です。

セミナー集客に使える集客ツールとは?

ツール

セミナー集客でよく使う集客ツールを解説します。ここで解説したツール以外でも同様の機能を担うツールであれば、セミナー集客には活用ができます。

①WordPress

WordPressは、ウェブサイトやオウンドメディアを作成・管理するためのCMS(コンテンツ管理システム)です。テーマやプラグインを利用して、デザインや機能をカスタマイズできます。利用料は無料ですが、レンタルサーバー費用がかかります。また、有料テーマやプラグインも存在します。

セミナーの情報や日程を掲載するランディングページを作成し、参加者の申し込みを受け付けることができます。

②ステップメール

ステップメールは、特定のタイミングや条件で自動的にメールを送信するツールです。事前に設定したシナリオに基づき、連続してメールを送信することができます。セミナーの申し込み後、リマインダーや関連情報を自動的に参加者に送信し、参加意欲を高めることができます。

ステップメール機能は、メール配信ツールやMAツールに機能として含まれているものを活用します。ステップメール機能はシナリオ数などに制限があるものもありますので、導入前に確認してください。

③SNS広告

SNS広告は、ソーシャルメディア上での広告配信ツールです。ターゲットとなるユーザー層を絞り込み、効果的に広告を配信することができます。また、SNSユーザーは、ITリテラシーが比較的高めなので、ウェビナーとの相性が良いです。

セミナーの情報を広告として配信し、興味を持ったユーザーをランディングページに誘導することで、新たな参加者を獲得することができます。ランディングページは、プラットフォームを使うことも可能です。

④Adobe Express

Adobe Expressは、画像や動画の編集を手軽に行えるツールです。テンプレートやフィルターを使用して、プロフェッショナルなクオリティのコンテンツを作成することができます。また、リニューアルされたことにより、生成AIのFireflyを使うことができ、操作性もパワーポイントに限りなく近づき、初心者でも使えます。

セミナーの宣伝用ビジュアルや動画を作成し、SNSやウェブサイトでの告知に使用することで、注目を集めやすくなります。

セミナー集客のフィードバック

セミナーを開催する度に、運営の改善点や評価を行い、次回の開催に活かしましょう。アンケートや参加者からのフィードバックをもとに、コンテンツや運営方法を見直すことが重要です。

セミナー集客の施策とそれぞれの指標を確認し、目標に対して適正だったを確認し、次回の改善に活かすことがとても重要です。ウェビナーが可能になったことで、開催コストは削減されているため、セミナー自体の回数は増やせるため、データを集めて、高い成約率を出せるセミナーを完成させます。

最終更新日 : 2023年10月30日

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