小規模店舗のセキュリティ(強盗)対策

小規模店舗への強盗リスクは、近年新たな脅威に直面しています。特に「闇バイト」を利用した組織的な犯行が増加しており、従来の対策だけでは不十分な状況となっています。

SNSを通じて「高額報酬」「即日現金」などと甘言を弄して若者を勧誘する手口が横行しており、警察の統計によると半年間で1000件以上の警告が出されています。

これらの闇バイトは、強盗や詐欺などの犯罪行為への加担を求めるものが多く、一度関わると個人情報を握られ、脅迫されて抜け出せなくなるケースが報告されています。最近の事例では、首都圏を中心に「匿名・流動型犯罪グループ」による組織的な強盗事件が多発しています。

これらの犯行グループは、秘匿性の高い通信アプリを使用し、実行役を恐怖で支配するなど、巧妙な手口を用いています。店舗経営者は、従来の防犯対策に加え、従業員への啓発や地域との連携強化が重要となっています。また、現金取引が多いことで、ターゲットにされてしまう可能性が高まることから、取引方法をキャッシュレスに見直すなどの対策が重要視されています。

目次

小規模店舗がセキュリティ対策として行うべきことは?

強盗対策として、防犯カメラの設置や死角を作らない店内レイアウトなど基本的なことに加えて、やはり現金の取扱高を減らすのが効果があると考えられています。

最近騒がれている強盗は、強迫にて集められたバイトであるため、直接逮捕されても計画犯は直接リスクを冒すことはありません。強盗に入っても意味のない店舗にすることが重要です。

現金管理の徹底

レジに大量の現金を置かない、もしくは、現金で取引しないことも重要です。キャッシュレス化を進めることで、レジ内の現金を減らすことができ、強盗に入る意味を消失させます。現金以外の方法は、足がつくため、強盗側も高いリスクを冒して狙う意味がなくなります。

防犯カメラの設置

防犯カメラは犯罪抑止と証拠収集に効果的です。出入り口、レジ周辺、店内の死角などに設置することで、不審な行動を抑制し、万が一の際にも証拠を残せます。最近のカメラシステムはスマートフォンでの遠隔監視が可能で、店主が不在でも店内状況を確認できます。

また、「防犯カメラ作動中」といった警告表示を併用することで、さらに高い抑止効果が期待できます。

店内レイアウトの工夫

見通しの良い店内レイアウトは低コストで実施できる防犯対策です。高い棚を避け、レジから店内全体が見渡せるよう配置を工夫しましょう。商品陳列で死角をなくし、照明を明るくして店内が外からも見えるようにすることで、「監視されている」と意識させ、犯罪を思いとどまらせる効果が得られます。

従業員教育と声かけの徹底

従業員に防犯教育を行い、不審者の特徴や行動パターンを把握することで、異常を早期に察知する力を育てます。来店客への積極的な声かけも防犯効果が高く、「いらっしゃいませ」と挨拶するだけで、顔を見て認識されたと感じた犯罪者は犯行をためらいます。定期的に店内を巡回し、死角となりやすい場所を重点的にチェックすることも重要です。

緊急通報システムの導入

レジ付近に緊急通報用のSOSボタンを設置し、不審者や強盗が現れた際に迅速に通報できるようにします。警備会社と24時間体制で連携するシステムを導入することで、非常時には警備員が駆けつけ、必要に応じて警察にも通報してくれます。これにより、従業員の安全を守り、被害を最小限に抑えることが可能です。

店舗がキャッシュレス決済を積極的に導入することで得られるセキュリティ面とメリット

現金が安心とされていますが、現金は強盗に入られた時の被害が発生しますし、それ以外にもレジから現金を抜くなどの内部不正を防ぐことができます。

キャッシュレス決済といえば、決済手数料がかかり、入金までに期間があることで懸念しがちですが、強盗や火災などでは消失せず、瀬キュティ面以外でも人件費を削減できる面もあります。

現金管理リスクの大幅な低減

キャッシュレス決済を導入することで、店舗内に保有する現金の量を大幅に減らせます。その結果、強盗や内部不正といった現金にまつわる犯罪リスクが軽減されます。

また、キャッシュレスというと、手数料ばかりに目が行きがちですが、レジ〆などに時間がほとんどかからないために、人件費などの費用を大幅に削減し、従業員の業務負担が減るとともに安全性が向上します。

特に深夜営業や少人数運営を行う店舗では、現金管理の負担が減ることが大きなメリットとなります。

取引の透明性向上と不正防止

キャッシュレス決済システムは、すべての取引が電子的に記録されるため、売上や在庫の管理がリアルタイムで可能になります。

これにより、内部不正や会計ミスのリスクを抑え、不正な取引が発生した場合も早期に発見することができます。取引の透明性が向上することで、店舗の信頼性が高まり、顧客との関係強化にもつながります。

システムによる自動セキュリティ対策

最新のキャッシュレス決済システムには、暗号化技術やトークン化などの高度なセキュリティ機能が組み込まれています。

これにより、顧客の個人情報や取引データを安全に保護し、情報漏洩のリスクを最小限に抑えます。また、不正取引の自動検出機能や定期的なセキュリティアップデートにより、店舗は最新の脅威に常に対応でき、高いセキュリティレベルを維持できます。

こうした対策により、店舗側の負担を軽減しながらも安心して運営することが可能です。

小規模店舗が導入するのにおすすめのキャッシュレス決済を導入できるレジとは?

決済のキャッシュレス化には複数ありますが、タブレットレジを導入するのが最もベターです。

例えば、QRコード決済をPayPay、d払い、楽天ペイ、auペイのコードを店先に並べている店舗もありますが、顧客側にQRコードの読み込みやスタッフの確認の動作がありますので、決済が遅れます。

国民経済計算(内閣府)

また、クレジットカード払いがキャッシュレス決済では多数派であるため、キャッシュレスはレジで一括導入することが、一番店内のスペースを必要としません

Square決済

Square決済は、基本的なキャッシュレス決済を素早く導入することができます

POSレジの利用料は、一部特化された機能を使わない限りは、無料であり、キャッシュレス決済の入金サイクルも早いことが最大の特長です。

Square決済は、三井住友銀行もしくはみずほ銀行の口座で入金を受け取れば、翌営業日に入金されます。

また、デメリットとも言えた取り扱いキャッシュレスブランドの少なさも、新たに楽天ペイ、d払い、auペイなどにも対応したことで、日本国内の主要なキャッシュレス決済に網羅的に対応しています。

おすすめSquare

評価:

Square決済、SquarePOSレジ、オンラインビジネス(通販、デリバリー)を無料で利用可能。持ち運びに便利なターミナルがおすすめ。審査が早く手早く使える!

スマレジ

スマレジは多彩な連携アプリが用意されており、カスタマイズ性に優れたタブレットレジとして知られています。

無料から利用することができ、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など幅広いキャッシュレス決済を導入できます。

5分でわかるPOSレジの教科書

POSは、キャッシュレス決済導入だけでなく、会計、顧客管理、予約管理、集客ツールと連携する店舗経営を管理する重要なシステムです。POSでできることを簡単に理解!

まとめ

近年の強盗が増えていることもあり、セキュリティ対策が甘いと思われている小規模店舗こそ対策が必要です。

見渡しをよくすることで、死角を作らず、防犯カメラは当然設置します。また、現金が目的で強盗をしているため、現金の取り扱いを可能な限り少なくしてしまい、あまり現金がない状態にすることが基本的に必要です。

これから店舗を開業する予定の場合は、キャッシュレス化以外の防犯も余念なくしておくことが必要でしょう。

最終更新日 : 2024年10月19日

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