セラピストやコーチが集客を行う上で考えるべきこととは?

どんどん第三産業(サービス)が増加する傾向にあり、また働き方に対して疑問を持つ人も増加したこともあり、セラピスト、コーチやコンサルタント起業を考える人がどんどん増えています。
今までは都市部だけのお話だと思っていたのですが、地方でも起業を行う人が増加している印象です。
こうなってくると、「セラピストやコーチなんて、どこにでもいるよね!」ということになってしまい、避けていたはずの熾烈な競争を避けることができないことに気がつき出します。
では、セラピストやコーチが起業し、集客を行っていく上で何が重要なのでしょうか?
1.セラピストやコーチが起業する前に考えなければならないこととは?
一つに、セラピストやコーチはビジネスです。
人の悩みを解決して、収益をあげる必要があります。
ビジネスとしてのセラピストやコーチで考えなければなりません。
1-1.市場
「誰の為に、このサービスを提供したい!」と強い気持ちを持って起業される方が多い印象です。
しかし、実際蓋をあけてみると、セラピストやコーチを依頼する習慣がないため、問題解決の一つの方法として連想されないことが多いです。そのため、依頼には結びつかず、集客ができないことを悩んでしまう人がやっぱり多いです。
対象にする市場の習慣をあらかじめリサーチし、どうやれば依頼してもらいやすくなるのか計画書として整理する必要があるでしょう。
1-2.集客する方法
起業の第一課題は、集客です。集客できなければ売上が作れないので当然と言えば当然のことになります。
セラピストやコーチで起業する前に、複数の集客方法を試用しましょう。
起業後でない理由は、起業後にその方法が成功するとは限らないからです。あらかじめ、成功するのかわからない状態のものにかけてしまうのはリスクにしかなりません。
一か八かの博打に出る前に、成功率をチェックすることがとても重要です。
例えば、土日限定のモニターの募集などがあります。顔出しなどができない場合は、すでに起業している友人企業などに名義を借りたり、ビジネスネームを活用するなど方法はたくさんあります。
1-3.収益を出す方法
収益を出す方法が、現実味のある仕組みであるのかも非常に重要なポイントです。
相談のみで収益を出そうとお考えであれば、ちょっと立ち止まって考えた方がいいかもしれません。
対象にしている市場の人々が、まずそのサービスにどのくらいのお金を出すことができるのかを考える必要があります。例えば、月収が30万円で家族も養っているとすれば、カウンセリングを自費で受けるとは考えづらいです。
そして、ビジネスにおいて収益を出すために必要になってくるのは、リピート回数です。特定の期間内に、その人が何回カウンセリングを受けるのかも考えなければなりません。それが、一回で終わってしまうようであれば、収益を出すことに苦労してしまいます。
ヒーラーの場合は、カードやパワーストーンの通販もセットで行っていることがほとんどです。また、コンサルタントの場合は、その専門分野と関連性の高いビジネスか代理店を行っていることが多いです。
ビジネスを継続させるためには、広告を出しても十分収益を得ることができる高単価商品の存在も必要になってきます。講演や講習、パッケージ商品を準備しておくといいでしょう。
1-4.ニーズ
当たり前の話ですが、欲しくないものは買いません。
自分はそのサービスに必要性を感じているけれど、
一般消費者がそのサービスの良さを理解するまでに時間がかかるというのはよくあるお話です。
もし、世の中から必要性を感じられていないサービスが一本しかなかったら、そりゃ、集客はできません。
2.セラピストやコーチの集客方法とは?
セラピストやコーチの集客方法には以下の方法があります。
2-1.できることを紙にまとめる。
コンサルタントもそうなのですが、セラピストやコーチが何ができるのかは、その人が持つ経験に依存します。
そのため、自分が何者で、カウンセリングを依頼することで、具体的にどのような問題を解決できるのかがわかるように紙にまとめます。
名刺に力を入れることを助言されている人も多いと思いますが、名刺は直接会った人にしか効果がなく、まずそれなりの会話時間が発生しない限り、興味をもたれずに捨てられてしまうか、再び見られることがないカードホルダーに保存されてしまいます。
ちなみに、私はセラピストやコーチに関しては、経験が必須だと思っています。
自分達と同じような境遇や経験をもっていない人を信用して相談できますか?
まず、難しいでしょう。
2-2.対象市場に力のある団体に直接アプローチする。
起業したセラピストやコーチにとって、すぐに欲しいのは、収益と知名度です。
そのためには、自分を直接売り込むのが一番です。
「ブランディングを行ってから集客しましょう」と耳にします。
ブランディングって、そもそもどうやって構築されるものなんでしょうか?
ブログを書くこと、ホームページを書くこと、SNSを書くことは、残念ながら直接的にブランディングにつながることではありません。
ブランディングとは、対象市場に自社という存在を焼き付けることを言います。そのため、対象市場にアプローチもしていない状態で、ブランディングが成立するということはありえません。
対象市場に対して、投げかけた言葉や行いが、ブランドを構築していきます。
もし、ブランディングと言う言葉がネックでアプローチができていないのであれば、ブランディングと言う言葉を一度忘れましょう。
2-3.対象市場にアプローチする施策を実施する。
前述の通り、セラピストもコーチも収益をはやくあげることが必要になりますので、営業活動が失敗してしまった場合の予防線をはる必要があります。
その方法の代表例が、リスティング広告です。リスティング広告は、キーワードに入札をすることで、あらかじめ設定したフレーズを表示し、準備したランディングページを表示することができます。
ランディングページとは、カウンセリングを受けることで得られるメリットを伝えることで、反応を促すページのことを言います。厳密にいうと、一番最初に開いたページのことを言います。そのため、SEOで表示された記事ページもランディングページです。しかし、ここでは広告出稿が前提になりますので、サービスページとして準備したランディングページをさします。
多くの塾が推奨している営業法のブログ集客は、競合が多ければ多いほど難易度が上がり、成果を出すまで時間のかかる方法です。効果が出るまでは半年を見る必要性があるでしょう。
もちろん、ブログ集客はやらないと成果を出すことができませんので、実施することは必要になります。ただし、目先の顧客獲得を行いたいと考える上では、明らかに広告の準備が優先です。
セラピストやコーチは、心の病にも関連する問題解決をすることが多いため、よくやられている動画でお客様の声を集めるのは、アウトです。ただし、お客様の声を集めないとランディングページに書いてあることに信用性を持たせることができないため、これ自体は必要です。
一番手軽であるのは、スマホの音声録音機能でインタビューを行い、アプリで編集した音声データを作ることです。紙に書くストレスを与えません。
2-4.ブログ集客を行う。「長ければ良い」「WordPressが良い」は正しくない。
ブログ集客の本質をまず説明します。
ブログ集客は、検索エンジンの存在意義である願望や問題の解決を請け負う形で、露出を高める方法です。
大前提として、願望や問題を持っている人が検索エンジンのユーザーであり、それらのユーザーを満たすコンテンツに優先順位をつけるのが検索エンジンのサービスだと定義して間違いはありません。
美味しいパン屋さんを探したいのであれば、音声入力で「近くのパン屋」と入力すると、近隣のパン屋の情報を表示します。もちろん、評判の悪いパン屋を紹介するようであれば、検索エンジンのサービスは良いサービスではありません。そのため、インターネット上の口コミや情報が参考にされて順位に影響を及ぼします。
SEO対策も同様です。ユーザーが抱えている問題をもっとも解決できる可能性が高い記事が上位に表示されます。
この過程で、最適な文章の長さやWordPressなどのCMSの選択は、全くと言っていいほど関与しません。
何文字が良いのかは、検索エンジンユーザーが求める情報の深さ次第ですし、
WordPressも確かに一番使えるサービスではありますが、そうでなければならない理由はありません。
WordPressがSEOに強いと言われていますが、これは、利用するレンタルサーバー、デザインテーマ、プラグインなどのカスタマイズ、そして、コンテンツ次第ですので、正しくはありません。
また、書かなければならない内容としては、以下のものがあります。
①取り上げたキーワードは、どのような人々がなぜ調べているのか?
まずそのキーワードを検索している人がどのような人が多いのかを推定します。実際、そのキーワードを検索し、どのような記事が上位に表示されているのかを見ることで、予測を立てることができます。
②その人が抱える問題解決方法を考えられるだけ示す。
同じ問題を抱えている人が同じ境遇とは限りません。それらの人々は、自分にあった問題解決方法を選びたがります。そのため、問題解決方法はできるだけ多く示します。
③最終的にどの方法がベストなのか私見を示す。
ランチの注文で一番多いのが日替わりになるのと同じように、最終的な選択をお任せしたいと考える人が多いです。そのため、まとめとして、提示できるベストな方法を示し、行動を促します。
ブログ集客には、さまざまな師匠が存在しますが、セラピストやコーチの方が師匠を見極めることが困難だと言われています。
まず、ブログ集客は、一つのペルソナに絞るということはしません。検索エンジンユーザーを取り込めないと意味がありません。ペルソナを厳密に絞り込むことで、一部の人しか対象にできなくなります。そのため、実際求められていることと差が生じてしまう可能性があるからです。
また、実際、どのようなキーワードで上位表示しているのかを見るのも効果的です。
まとめ
セラピストやコーチは年々塾や講座の数と比例して増加しています。
その中で、生き残るためには、収益を出せるビジネスモデルの構築、優位性を活かした特徴付け、それを証明するデータの収集、マーケティングが必要になります。
変な話、同じような人に、同じようなセールスプロセスを進言する塾を受けることが最適かというのは疑問を感じています。
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