飲食店は、なぜ共同購入やSNSキャンペーンサイトに手を出してはいけないのか?

集客のサクセスパートナーの小形です。

飲食店にとって、お客様をもっと増やしたいと思うことは当然のことです。しかし、そのお客様を増やすのはなぜなのかを考えた時に、手を出してはいけないものがあります。それは、キャンペーンサイトです。

キャンペーンサイトに手を出すことは、値引きへの依存度を高め、クレームの発生率の高い、値引きハンターの顧客リスト占有率を高めることになります。結果として、儲からないという症状を進行させてしまうことになります。

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目次

キャンペーンサイトとは?

具体名を取り上げるのは控えますが、キャンペーンサイトとは、期間限定の値引きキャンペーンを告知して送客をする一連のサイトをさします。少し前で言えば、共同購入のクーポンを販売するサイト、今ではSNSを使ったリツイートキャンペーンサイトが当てはまります。

共同購入のクーポンサイトの仕組み

高い割引率で予約を大量に獲得します。一定の基準の応募がなければ、クーポンの発行が不成立になる仕組みで、目標の人数を獲得することができる仕組みになっています。

SNSを使ったリツイートキャンペーンサイトの仕組み

アカウントのフォロワーとリツイートを懸賞で購入する仕組みです。大量のフォロワーを獲得することができます。リツイートも2000件を作ることができるなど、一見有効そうですが、集客の仕組みが崩壊してしまっているやり方です。

なぜ、キャンペーンサイトに手を出してはいけないのか?

とても簡単なことです。集客はできても、ブランドの崩壊を引き起こし、売上アップどころかクレーム客を購入することに繋がるからです。

値引きハンターは1回しか来店しないから。

値引きによるキャンペーンサイトで集客するのですから、当然集客するのはキャンペーンサイトのユーザーです。これらのユーザーは、値引きによって損得を決める通称値引きハンターと呼ばれる人々で、まず値引きがないと反応しません。

そして、基本的に高い値引きや割引の数値だけを見ている傾向があり、遊牧民のように定着することがありません。

当たり前ですが、普段よりもかなり大きな値引きや割引をして集客するわけですから、リピートを普段の集客で集めた顧客よりも多くしてもらわないと利益が出ません。

値引き額が大きくなると、クレーム客も増加するから。

「安くしているのだから、その恩義を感じていい口コミを拡散してくれるに違いない」と思っている店舗経営者の方がいるとは思いますが、顧客からすれば、お店はお店です。

ましてや、「普段より安く美味しいものが食べれる、ラッキー」程度に感じている人も多いでしょうし、前述した通り、集客するのは、値引きになれたキャンペーンサイトのユーザーですので、値引きすることが飲食店として当然と思っていさえするでしょう。

そして、重要なのは、値段が下がれば、顧客の質も下がるという事実です。客質の低い顧客は、「普段は高いはずなのに、なんでこんなひどいサービスをやっているんだ!」と思う傾向があり、クレームや低い星の数をつけるといったことが一番危惧されます。

顧客リストに入り込んだ値引きハンターに翻弄されるから。

顧客リストに大量の値引きハンターを入れることになります。値引きハンターは、高い値引きや割引率にしか反応しません。そのため、リピーター向けの集客を行っても、反応しません。

そして、焦り出す飲食店の中には、半年に一回のペースで、キャンペーンサイトに出した時と同じ値引きや割引率でイベントを開催し出します。この時だけ、行列ができます。そして、この中には、普段のお客様も含まれます。

最終的に、焦点が値引きを行うイベントの時にあってしまい、利益を出すことができなくなります。

まさしく、忙しさをお金で買う状態になり、お店のブランドを捨て、寿命も短命になります。ちなみに、このパターンに陥った店舗は珍しくはありません。キャンペーンサイトなどに手を出し、ぬかるみにはまれば、高い確率でこうなります。

SNSキャンペーンは、来店意欲のない形だけのフォロワーだから。

SNSキャンペーンとは、特定の投稿をリツイートした上で、フォローすることで、Amazonギフトなどの懸賞に応募できる仕組みのことです。

Youtuberが人気を集める方法として有用で、それを模倣してキャンペーンサイト化する企業が増えています。

問題は、「増加したフォロワーが、来店するか」です。

同じ仕組みに、ポイントサイトがあります。
こちらは営業が反響が出ない、集客できないことを認めています。
「もしかしたら、何人か来るかも?」というレベルで、実集客までは至らないという話を直接聞き出したことがあります。

基本的には、お小遣いサイトの利用は、特定の層のアンケートの人数を稼ぐ時のみに利用するイメージです。

ここまで説明すれば、なんとなく感づく人もいるでしょう。
SNSキャンペーンサイトは、お店探しに利用されるものではなく、お小遣いを稼ぐために利用されるお小遣いサイトです。

お小遣いが欲しい人が、そのお店の中身まで見るでしょうか?ほとんどの場合は見ていません。Amazonギフトをくれるスポンサーの一つとしか見ていないことがほとんどでしょう。

そんな人が、フォロワーになったところで、集客に繋がるはずがありません。集客できる可能性が高いという仮説の部分で破綻していますので、施策とは言えないことになります。

先払いお食事券も活用する場合は要注意。

コロナウィルスの感染症の影響で、多くの飲食店が通常通りの営業ができなくなりました。

支払いのために、テイクアウトを安くして販売したり、将来にお食事する権利を先払いで購入してもらう仕組みを活用する飲食店も多いようです。

先払いお食事券は、売上を前払いしてもらっているだけなので、当月の売上に見えますが、本来は将来の売上です。

この権利を売りすぎると満席なのに、売上が全く上がらないという月が来てしまいます。

まとめ

飲食店の場合、無理な値引きで新規を獲得しようとするのは、死活問題に発展します。

これが、例えば、一度来店すれば継続利用に繋がる可能性のある美容室やサロンであれば、まあいいかもしれません。ただし、基本的にキャンペーンサイトのユーザーは、渡り鳥なので、定着する可能性は低いです。

値引きをしないと動かない顧客を引き寄せることで、値引きが常態化したらいい方向には確実に進むわけがないです。

しかし、、SNSキャンペーンサイトを多くの飲食店が利用していることに驚きを隠せません。一体、お小遣い目的のフォロワーを大量購入してどうするんでしょうか?

SNSは運用方法を考えて実施すると、グルメサイト並の集客力を発揮します。

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