店舗がX(旧Twitter)広告を活用して集客する方法とは?

SNSを使った集客は、店舗の集客では非常に重要になりました。店舗のマーケティングでは、Instagramが一強とされてきましたが、情報を収集する目的であれば、X(旧Twitter)の方が使われているケースが多く、飲食店であっても例外ではありません。
そこで、X広告の運用が重要視されます。店舗の場合は、商圏が限定的であるため、商圏内のフォロワーをできるだけ短い期間に集める必要があります。
X広告でも店舗の住所から半径を指定する出稿ができるようになりました。これらを組み合わせて、Xで集客をしながら、アカウントの育成を短期間ですることも可能です。
X広告は何を目的に使うのか?
X広告にはさまざまな出稿方法がありますが、店舗では、特にエンゲージの獲得を中心に使います。リーチ数を広げる目的のための広告出稿も効果的ではありますが、エンゲージメント数を獲得することで、Xに投稿した新しい投稿がおすすめのタイムラインで表示されやすくなります。
継続的に表示されることで、店舗との距離感が縮まり、「一度行ってみよう」という気持ちが生まれます。
X広告でも住所から半径を指定した範囲内でのユーザーにのみ広告を表示する設定ができるようになったことから、近隣のユーザーに絞り込んでSNSの投稿をリーチさせることが可能になりました。
X広告をどのように運用するのか?
店舗の魅力を紹介する画像や動画を使った広告を作成し、店舗の住所から商圏を指定して広告を表示します。この時、エンゲージメント数を獲得することを目的にすることで、いいね、リポスト、返信(リプライ)、リンククリック、フォローなどを増やしていきます。
その店舗について興味を持つような投稿でなければならないため、画像や動画の選定は直感的に興味が持てるものを選定します。例えば、飲食店では食欲がそそられるものでなければなりませんし、小売店では話題性のある商品が安く提供されていることを知らせるバナーを作成しましょう。
店舗がX広告する際の手順とは?
Xには、広告を出稿する手順が、「投稿をそのまま広告として表示するプロモートツイート」「簡単な設定しか行わないシンプル」「詳細な設定をするアドバンス」の3つがあります。その中の運用がしやすくターゲット設定がわかりやすいシンプルを解説します。
メニューから広告を選択し、キャンペーンを作成
広告を選択し、右上にあるキャンペーンを作成を選択します。

その後、シンプルを選択します。
目的を選択する

次に目的を選択しますが、原則はエンゲージメント数を選択します。
後ほどエリアのターゲット設定を行いますので、その地域の人にとりあえず、いいねやフォローをしてもらうことで、継続的にタイムラインに表示されやすくなるからです。通常の投稿で、リポストや引用されると、他のユーザーにもリーチすることも理由として挙げられます。
- リーチを選択すると、エリア内での広告の表示回数が最大化されます。
- ウェブサイトの訪問者数を選択すると、リンクのクリック数が最大化されます。
- キーワードを選択すると、特定のキーワード検索をしたユーザー向けに広告が表示されます。美容室や小売店の場合は、こちらでも有効です。
広告を作成

広告を作成します。
広告テキストでは、一番最初に知ってもらいたいことを記述し、無駄なことを書かず、お店の紹介に関する投稿を行います。この時、広告なので、ハッシュタグは必要ないです。
@マークの部分を編集すると、広告にリプライできるユーザーを制限することができます。すべてのユーザーを選択すると、ネガティブな書き込みが増える可能性もありますが、エンゲージメント数を稼ぐことはできます。この部分は、店舗の事情次第で変更します。
メディアに追加できる情報には、以下の注意書きがされています。
ファイルをドラッグ&ドロップしてメディアライブラリにアップロードします。画像の場合はJPGまたはPNGを使ってください。動画の場合はMP4またはMOVを使ってください。
また、メディアは、最大4つまで画像と動画にかかわらず表示が可能です。ただし、分割されて表示されるため、紹介動画を投稿するのであれば1つのみ選択します。
オーディエンスの特性

オーディエンスの特性を設定すると、性別、年齢、地域の設定をすることができます。
特に重要なのは、地域の設定です。
- 特定の場所では、国、都道府県、市町村、郵便番号などで制御することができます。
- 場所を中心とした半径では、特定の住所を中心に設定し、半径何キロの範囲を設定することができます。
広告設定は、場所を中心とした半径で設定するのがおすすめです。
ターゲティング設定

次にターゲティング機能でターゲットの設定を行います。
- キーワード:キーワードを設定すると、そのキーワードを投稿した人や他のアカウントにエンゲージした投稿のキーワードによってターゲティングを行います。例えば、ラーメン店の情報を探している人に明確にターゲットを絞り込む時は、ラーメンと記述します。
- フォロワーが似ているアカウント:特定のアカウントを指定すると、そのフォロワーに似た人をターゲティングします。例えば、ラーメン店であれば、ラーメンのインフルエンサーアカウントを指定します。
- オペレーションシステム:広告を表示するデバイスを指定します。モバイルのみを指定したい場合は、デスクトップ以外にチェックをすべて入れます。
- 興味関心:特定のカテゴリーに属する投稿をしていたり、他のアカウントの投稿にエンゲージしているアカウントに絞り込みます。
- 言語:設定されている言語で絞り込みます。
予算とスケジュールを設定

予算と期間を設定します。例えば、1日1,000円の予算で1ヶ月広告を出稿したい場合は、「JPY1,000」と設定し、期間を2025-02-1~2025-02-28と設定します。
【業界別】X広告の利用用途
X広告は、通常の投稿のように表示される広告で表現することができますので、非常に幅広い用途で活用することができます。Instagramに比べると、テキストを読む習慣がありますので、1つの内容に絞り込んで伝えると、高い効果を期待することができます。
以下は、各業種ごとにX広告の利用用途を表にまとめました。
業種 | X広告の使用用途 |
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居酒屋・レストラン | – 新メニューの告知 – 季節限定メニューの紹介 – 飲み放題プランの宣伝 – 宴会予約の促進 – ランチタイムの集客 – 店内の雰囲気紹介 – 食材へのこだわりアピール – 特別イベントの告知 |
カフェ | – 季節限定ドリンクの紹介 – モーニングメニューの宣伝 – カフェインスタ映えスポットの紹介 – テイクアウトメニューの告知 – 静かな作業スペースのアピール – コーヒー豆の販売促進 – ケーキセットの宣伝 |
テイクアウトのお店 | – 日替わりメニューの告知 – お得なセット商品の紹介 – 予約注文の促進 – 配達エリアの拡大告知 – 新商品のお試しキャンペーン – 季節限定パッケージの紹介 – 混雑状況のリアルタイム更新 |
小売店(専門店) | – 新商品入荷の告知 – 限定商品の先行予約受付 – セール情報の発信 – 商品使用方法の紹介 – 顧客の口コミ紹介 – 店舗イベントの告知 – ポイント還元キャンペーンの宣伝 – 商品の詳細情報発信 |
スーパー | – 特売情報の告知 – 生鮮食品の入荷情報 – レシピ提案と関連商品の紹介 – ポイント倍増デーの告知 – 地域限定商品の紹介 – 季節の食材特集 – お客様感謝デーの宣伝 – 店舗限定商品の紹介 |
美容室 | – 新しいヘアスタイルのトレンド紹介 – スタイリスト別の得意技紹介 – カット&カラーのビフォーアフター – 季節に合わせたヘアケア商品の紹介 – 平日限定クーポンの配布 – ヘアアレンジ講座の告知 – 学割キャンペーンの宣伝 – 髪質改善メニューの紹介 |
サロン | – 新メニュー・トリートメントの紹介 – 期間限定キャンペーンの告知 – ビフォーアフター写真の共有 – スタッフ紹介と得意分野のアピール – 予約空き状況のリアルタイム更新 – 季節に合わせたケアメニューの提案 – ホームケア商品の販売促進 |
塾 | – 無料体験授業の告知 – 入塾キャンペーンの宣伝 – 合格実績の紹介 – 講師陣の紹介と専門分野のアピール – 季節講習会の案内 – 模試情報の発信 – 学習方法のアドバイス配信 – オンライン授業の案内 |