デカ盛りでも利益が出る飲食店の秘密

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でか盛りで利益が出る飲食店がある理由

激安デカ盛りの提供は、テレビ番組などで取り上げられることが多く、視聴率が高くなることが一般的です。しかし、ほぼ全てが赤字となる一品であり、飲食店にとっては経営が健全ではないとの指摘もあります。

でか盛りが提供できる飲食店では、以下のような条件が揃っており、原材料費が安い材料を大量に購入することができるからです。

①家族経営で人件費がかからないから。

原価と人件費は、飲食店の経営の中の費用では大きな割合を占めており、合わせてFLコストと呼ばれています。FLコストは、売上に対して60%以内が基準です。人件費がかからないように家族経営にしたり、全席カウンターにして1人で経営ができるようにすることで、費用を大きく削減することができます。その分を原価にかけることで、でか盛りにすることができます。

②料理に使っている素材を自分で供給し、原価がかからないから。

自分の畑で使っている素材を供給している飲食店は、仕入れに支払う毎月の支払いが節約されます。そのため、その分だけ、1人に提供できる原材料を増やすことができ、結果的にでか盛りにできている店舗も存在します。

③素材の質を落とし、原価を節約するから。

激安デカ盛りの提供により、飲食店の利益が減少すると、良い食材が使えなくなる可能性があります。質よりも量になるため、海外から輸入した安価な材料が使われる傾向があります。

④修繕費がかからない。

でか盛りのお店は、古いお店が多いですが、これは自分で管理しているお店であり、修繕費などをかけていません。そのため、毎月の家代がかからないです。家代は、売上の10%を占めているため、家代を節約できる影響は非常に大きいです。節約した分を原価にしています。

でか盛りが飲食店の集客に与える影響とは?

でか盛りは効果的に使うことで飲食店の知名度を上げることができるため、集客に良い影響を及ぼすこともあります。

メディアに取り上げられやすくなる。

でか盛りのコンテンツは、メディアでもYoutubeでも人気のコンテンツです。でか盛りメニューを用意することで、テレビ番組に取り上げられ、Youtuberの大食いハンターを呼び寄せて、一気に知名度が上がることも期待できます。これによって、コストをかけずに口コミで集客することも期待はできます。

Instagramでは特に映えるのでフォローを集めやすい。

でか盛りは、画像や動画にすると迫力があり、興味をそそります。たとえば、Instagram用に大盛りのメニューを用意し、投稿することで、エンゲージを獲得し、いつもよりも露出が増えます。それにより、フォロワーを獲得することもあるでしょう。

でか盛りを飲食店が行うデメリットとは?

赤字リスク

激安デカ盛りの提供は、ほぼ全てが赤字となる可能性があります。価格に対して不相応にボリュームが多いため、原価の相場の変動に利益が圧迫される可能性があります。

フードロスの問題

デカ盛りは見た目に迫力があるため、食べきれずに残してしまうことも少なくありません。これにより、無駄に捨てられることになり、フードロス(食品ロス)が生じる可能性があります。

イメージの固定化

おいしさやこだわりではなく、安くてたくさん食べられる店というイメージが付いてしまうと、それ以外のニーズでの集客が難しくなります。たとえば、利益の小さなランチでの集客は強くなりますが、「おいしいものが食べたい」需要があるディナーでは、敬遠されてしまうことが増える可能性があります。

でか盛りのメニューを効果的に使い、集客に影響を与える。

黒字店舗から調査すると、原価率は30%ではありません。約35%になっています。その分は、労働生産性を高める投資を行い、人件費を20〜25%に削減する努力を行っています。

でか盛りのメニューは、すべてのメニューに適用するのではなく、限定メニューや予約メニューにすることでフードロスを防ぐことができます。また、インパクトを出すためだけに用い、家族で分けるような大皿メニューとして用意することで、ブランドの毀損も最小限に抑えることができます。この時の原価率は、35%を超えていても、他のメニューで帳尻を合わせることで、原価率を抑えることができます。

最終更新日 : 2024年4月6日

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