クリニックにおすすめのPOSレジ7選

クリニックを開業する時、キャッシュレス決済を導入したいと考えたらPOSレジを導入します。最近では、スタッフの負担軽減と違算金を出さないために、自動精算機型のPOSレジが導入されている傾向があります。しかし、なんでも良いわけではありません。
ここでは、開業時に失敗しやすいPOSレジ選びで、失敗をしないための基準の解説とおすすめのPOSレジを解説していきます。
- なぜクリニックでPOSレジが重要なのか?
- クリニックのPOSレジ選びの基準とは?
- おすすめのPOSレジの製品はどれなのか?
- まとめ
POSレジとは?
POSレジとは、「Point Of Sale register」の略で、販売時点情報管理システムを指します。このシステムは、商品が販売される時点で、その売上情報や在庫情報をリアルタイムで管理するための仕組みです。
クリニックでもPOSレジは使われており、会計業務だけではなく、レセコンや会計、予約システム、各種情報管理システムと連携させることで、情報を自動連携することができ、業務全体を迅速化することができます。
また、POSレジを導入することでキャッシュレス決済に対応することができます。

経産省の調査によりますと、ほぼ全ての店舗系のビジネスで、40〜50%の人がキャッシュレス決済に対応していないことで避けたことがあると答えています。

SB C&S株式会社の調査によりますと、クリニックのキャッシュレス決済の非対応に不便さを感じている人が全体の約7割を占めています。クリニックで高額請求が発生した場合、現金払いにしか対応していないと、患者様に現金を持ち歩かせることやレジに現金を保管しなければならなくなります。また、現金払いしか対応ができないと、現金がそこにあることを外部に知らせていることと同じになるため、強盗に入られるリスクが高まります。
クリニックのPOSレジに求められる機能
クリニック向けPOSレジには、医療現場特有のニーズに対応する機能が求められます。以下に主要な機能を挙げ、その重要性を解説します。
電子カルテやレセコンとの連携機能
電子カルテやレセプトコンピューター(レセコン)との連携は、クリニックのPOSレジにとって不可欠な機能です。この連携により、患者情報や診療内容を自動的に取り込み、正確な会計処理を実現できます。また、レセプト発行の自動化も可能となり、事務作業の効率化と人為的ミスの削減につながります。さらに、診療データと会計データの一元管理により、経営分析や患者サービスの向上にも貢献します。
予約状況の確認・管理機能
予約状況の確認・管理機能は、クリニックの運営を円滑にする重要な要素です。オンライン予約システムとの連携により、リアルタイムで予約状況を把握し、効率的な診療スケジュール管理が可能になります。また、予約受付やキャンセル処理の自動化により、受付スタッフの業務負担を軽減し、患者の待ち時間短縮にも貢献します。
受付や会計処理機能
受付や会計処理機能は、クリニックの業務効率化と患者サービス向上に直結します。診察券のバーコードやスマホアプリを利用した受付システムにより、患者の待ち時間を短縮し、スムーズな診療の流れを作り出せます。また、自動釣銭機能を備えた会計処理により、現金の取り扱いミスを防ぎ、会計業務の正確性と効率性を高めることができます。これらの機能は、スタッフの業務負担軽減と患者満足度の向上に大きく寄与します。
キャッシュレス決済対応
キャッシュレス決済への対応は、現代のクリニックのPOSレジに不可欠な機能です。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、多様な決済方法に対応することで、患者の利便性が大幅に向上します。また、現金取り扱いの減少により、感染症対策にも効果的です。さらに、キャッシュレス決済の導入は、会計処理の迅速化や未収金リスクの低減にもつながり、クリニックの経営効率化に貢献します。
クリニックのPOSレジを選ぶポイント
クリニックに適したPOSレジを選択するには、機能面だけでなく、運用面や将来性も考慮する必要があります。以下に主要な選択ポイントを挙げ、その重要性を解説します。
必要な機能を網羅しているか
クリニックが、POSレジを選ぶ際、最も重要なのは必要な機能を網羅しているかどうかです。電子カルテやレセコンとの連携、予約管理、多様な決済方法への対応など、クリニック特有の機能が備わっているか確認が必要です。また、将来的なニーズも考慮し、機能の拡張性や更新の容易さも重要なポイントとなります。適切な機能を持つPOSレジの選択は、業務効率化と患者サービス向上の基盤となります。
コストが予算に合致しているか
POSレジ導入におけるコスト面の検討は、クリニック経営に直結する重要なポイントです。初期費用だけでなく、月々のランニングコストや保守費用も含めた総合的なコストシミュレーションが必要です。また、機能と価格のバランスを慎重に検討し、クリニックの規模や将来の成長計画に見合った投資となるよう判断することが重要です。
操作が簡単であるか
POSレジの操作性は、日常業務の効率と正確性に大きく影響します。スタッフが短期間で習得できる直感的な操作性を持つシステムを選ぶことが重要です。また、トレーニングモードの有無や操作マニュアルの充実度も確認すべきポイントです。使いやすいシステムは、スタッフのストレス軽減と業務効率の向上につながり、結果として患者サービスの質の向上にもなります。
利用予定のシステムと連携できるPOSレジなのか
システム連携の可能性は、クリニックのIT環境全体の効率化に関わる重要な要素です。既存の電子カルテやレセコンとの互換性を確認するとともに、将来導入予定のシステムとの連携可能性も考慮する必要があります。シームレスなデータ連携は、業務プロセスの効率化と情報の一元管理を実現し、クリニック全体の生産性向上につながります。
サポート体制が十分なのか
POSレジ導入後のサポート体制は、システムの安定運用と長期的な活用に不可欠です。導入時の教育機会や故障時の対応体制、営業時間中のトラブルへの迅速な対応など、包括的なサポートサービスの有無を確認することが重要です。充実したサポート体制は、システムの円滑な運用を支え、スタッフの安心感と業務の継続性を確保します。
クリニックにおすすめのPOSレジ6選
レセコンなどとの連携、自動釣り銭機、豊富なキャッシュレス決済への対応、覚えやすいなどの基準で絞り込んだ時に、以下のPOSレジがおすすめです。
スマレジ

スマレジは、クリニック向けにカスタマイズができるPOSレジです。電子カルテやレセコンとの連携が簡単で、自動釣銭機との連動やキャッシュレス決済にも対応しています。操作が簡単で、初期費用を抑えられるため、小規模クリニックでも導入しやすい点が特徴です。また、予約管理や在庫管理など、クリニック運営に必要な機能が充実しており、業務効率化と患者サービス向上に貢献します。
- 操作が簡単
- 豊富な医療システムとの連携
- 導入ができるキャッシュレス決済が豊富
- IT導入補助金の対象製品
スマレジと連携ができる医療系のシステム
- 日医標準レセプトソフト(日レセ)
- MRN
- MAPs for CLINIC
- CLIUS(クリアス )
- BrainBox V Ⅲ
上記以外もスマレジforMedicalを導入することで、そのほかの医療系システムとの自動連携が可能です。
スマレジのプランは何を導入するのが良いか?
クリニックでは、プレミアムプラスプラン(8,800円/月額)が人気です。365日の電話サポート対応がついているため、アフターフォローが手厚いです。
スマレジの導入相談はどのようにすれば良いのか?
スマレジでは、全国にショールームを用意していますので、そこで実機を確認することもできます。また、ショールームに行くことが難しい時は、オンラインの相談窓口を用意しています。(詳細はこちら)
POS+ healthcare

POS+ healthcareは、クリニック専用に開発されたクラウド型POSレジです。電子カルテやレセコンとの連携、予約管理、DM配信など、医療機関に必要な機能を網羅しています。iPadを活用した直感的な操作性と、低コストながら高い機能性を実現。さらに、全国駆けつけサポートにより、導入後も安心して利用できます。クリニックの業務効率化と患者サービス向上に貢献する最適なソリューションです。
POS+ healthcareと連携できる医療系のシステム
お問合せください。
プラン
POS+ healthcareは、POS+のクリニック向けのプランです。月額は14,000円〜です。
POS+ healthcareの導入相談はどのようにすれば良いのか?
導入の相談が可能です。資料請求後
、ご相談ください。
MEDISMA-レジ

MEDISMA-レジは、クリニックや診療所向けに特化した自動精算機です。レセコンと連携し、完全自動でフルセルフの精算を可能にします。多様なキャッシュレス決済に対応し、コンパクトなデザインで設置が容易です。業務効率化を実現し、スタッフの負担軽減、患者さんの待ち時間短縮、正確な会計処理をサポートします。また、人件費削減にも貢献し、クリニック運営の最適化を図ることができます。
MEDISMA-レジと連携ができる医療系のシステム
連携できるレセコン・医療系システムはこちら
- M3Digikar(エムスリーデジカル)
- CLIUS(Donuts)
- CLINICS(メドレー)
- HOSPITAC(株式会社ACS)
- Qualis/Qualis Cloud(BML)
- MedicalStation(BML)
- TOSMEC Aventy3.0(Canon)
- MRN(EMシステムズ)
- MAPS(EMシステムズ)
- ORCA / WebORCA(日本医師会)
- ORCA Cloud(日本医師会)
- Medicom-HRf core / Medicom-HRiV(ウィーメックス)
- Medicom-HRf(ウィーメックス)
- MI・RA・Is/AZ / Medicom-His(ウィーメックス)
- Medicom-HS(ウィーメックス)
- Medicom-CK(ウィーメックス)
- Dr.F(TAC)
- HOSPI-KARTE(東亜システム)
- ML-A(ナイス)
- HOPE SX-S(富士通)
- HOPE SX-R(富士通)
- cloud chart(富士通)
- cloud chartⅡ(富士通)
- アクシス(プロフィード)
- BrainBoxVⅢ(ユヤマ)
- BrainBoxCloud(ユヤマ)
- SUPER CLINIC(ラボテック)
- ダイナミクス(リュウズシステム)
- ER Σ(ワイズマン)
- Alpha(ワイズマン)
- Hi-Seed W3R(富士フィルムヘルスケアシステムズ)
- Hi-Seed W3EX(富士フィルムヘルスケアシステムズ)
- vレグルス2(メディック)
- アニレセクラウド(アニコム)
- パトラcloud(ベッツソリューション)
- HAPPY RAPPORT(Canon)
- ペットクルー(ピークス)
MEDISMA-レジで導入可能なキャッシュレス決済
キャッシュレス決済は利用することが可能ですが、別途オプションになります。
ビジコム

ビジコムのクリニック・薬局向けセミセルフレジは、医療機関向けレセプトコンピューターからのQRコードやNON-PLUバーコードを読み取り、効率的に会計業務を行うことができます。
キャッシュレス決済や自動釣銭機との連携により、業務効率化を実現します。レセコンとの連携が可能です。医療機関や調剤薬局での会計業務の属人化を解消し、スムーズな会計処理を支援します。
ビジコムと連携ができる医療系のシステム
連携できるレセコン・医療系システムはこちら
- AI・CLINIC(エーアイ クリニック) – アイネット・システムズ株式会社
- CLINICS(クリニクス) – 株式会社メドレー
- CLIUS(クリアス) – 株式会社DONUTS
- Dynamics(ダイナミクス) – 株式会社ダイナミクス
- HOPE SX-R(ホープ エスエックス) – 富士通Japan株式会社
- HOPE SX-S(ホープ エスエックス) – 富士通Japan株式会社
- HOPE SX-T(ホープ エスエックス) – 富士通Japan株式会社
- Medical Station(メディカルステーション) – 株式会社ビー・エム・エル
- Medicom-HRf(メディコム) – ウィーメックス株式会社(※PHCメディコム株式会社)
- M3 DigiKar(エムスリーデジカル) – エムスリーデジカル株式会社
- NAVIS®-CL – 株式会社ニデック
- Qualis(クオリス) – 株式会社ビー・エム・エル
- SimCLINIC(シムクリニック)T3 – 株式会社島津製作所
- SUPER CLINIC – 株式会社ラボテック
- TOSMEC Aventy3.0(トスメックアベンティ3.0) – エムスリーソリューションズ株式会社
- 日医標準レセプトソフト – 日本医師会ORCA管理機構株式会社
- ドクターソフト – 株式会社油井コンサルティング
ビジコムで導入可能なキャッシュレス決済
ビジコムのPOSレジでもキャッシュレス決済を行うことができます。
レセPOS(株式会社POSCO)

株式会社ポスコの医科専用自動精算機・POSレジは、クリニックや病院の会計業務を効率化し、正確な精算を実現します。電子カルテやレセコンとシームレスに連携し、誤差を減らします。キャッシュレス決済や自動釣銭機との連携も可能で、患者さん自身が操作するセルフレジにも対応。直感的な操作画面で、誰でも簡単に使える設計になっています。経営方針や時代のニーズに応じた拡張性も魅力の一つです。
Clinic KIOSK

Clinic KIOSKは、クリニックや診療所向けに特化した自動精算機です。
再来受付と自動精算を1台で行え、電子カルテやレセコンとの標準連携、領収書やお薬引換券の発行、予防接種券売モード搭載、バーコード・QRコード対応など、スタッフの手間をかけない迅速な事務処理を実現します。キャッシュレス決済にも対応し、遠隔によるサポートにも対応しています。
REGIX

REGIXは、クリニックや薬局向けの自動つり銭機付きレジのサブスクリプションサービスです。月額27,000円から利用可能で、初期費用がかからないのが特徴です。
つり銭の計算ミス防止、レジ締め作業の短縮、研修・育成コストの削減、会計処理のスピード向上など、多くのメリットを提供します。キャッシュレス対応オプション(月額3,000円)もあり、対面セルフレジにも対応しています。
まとめ
クリニックのPOSレジの選定は、労働生産性に大きく関わります。
POSレジを選定する時には、レセコンなどの医療系ソフトウェアとの連携、違算金をなくす自動釣り銭機の導入、豊富なキャッシュレス決済に対応することで利便性の向上を図ることができます。さらに、操作のしやすさや提供企業が安定していることも重要です。
また、おすすめのPOSレジも解説しました。導入予定のレセコンと連携できるものを選定するのが良いでしょう。汎用性の高さで言えば、スマレジがおすすめです。