楽天ペイとは?店舗向け導入に役立つ情報まとめ
キャッシュレス決済の割合が伸びている中で、クレジットカード払いの次に欠かせないのが、QRコード決済です。
QRコード決済の中のシェアで最も大きいのはPayPayですが、それでも46%と言われており、「QRコード決済はPayPayを導入すればよい!」とは言いづらいです。
そこで、導入すべきなのは、楽天ペイとd払い、au PAYです。最近は、どのキャッシュレス決済でもセットで導入できます。
これらの中で、特にシェア2位の楽天ペイは、月間アクティブユーザー3,900万人と言われる楽天ユーザーからの集客も期待できます。
ここでは、楽天ペイの説明に加えて、申請方法、使えるキャッシュレス決済を併せて解説します。
楽天ペイとは?
楽天ペイは、楽天グループが提供するQRコード決済サービスです。
スマートフォンアプリを通じて、店舗やオンラインでの支払いが可能で、QRコード決済の利用率調査ではPayPayに次ぐ2位の約25.9%を占めています。
楽天ポイントとの連携が強く、ポイントの貯まりやすさが利用者に高評価です。楽天市場での買い物でポイントが最大2倍になるキャンペーンなど、楽天エコシステム内で相乗効果を狙った施策も展開しています。総合満足度は78.0%と高く、ユーザーからの支持を得ています。
楽天から契約できるプランは2つ
楽天ペイの導入方法は、大きく分けると3つあり、楽天ペイターミナルを契約する、QRコード決済のみを契約する、そして、キャッシュレス決済サービスを導入するのどれかになります。
これらのサービスは、初期費用や決済手数料の違いもありますが、店内のシステム連携(DX)によってどれを選ぶか異なってきます。
項目 | 楽天ペイ ターミナル | QRコード決済のみ |
---|---|---|
初期コスト | 34,800円(税抜) | 0円 |
決済可能なブランド | QRコード決済(楽天ペイ、PayPay、d払い等) クレジットカード 電子マネー インバウンド決済 | QRコード決済(楽天ペイ、au PAY) |
決済手数料 | 2.95%(税抜)~ | 3.24% |
対応決済数 | 65種類 | – |
機能 | 決済機能 プリンター機能 通信機能(モバイル通信・Wi-Fi) | |
特徴 | オールインワン端末 レシート発行可能 持ち運び可能 | 導入が簡単 初期コストなし |
楽天ペイターミナルとは、決済機能、タブレット、プリンター、通信機能を一体化した多機能端末です。QRコード、クレジットカード、電子マネー決済に対応し、Wi-Fiとモバイル通信を利用可能です。店内外での会計が可能で、楽天ポイントカード機能も搭載しています。シンプルでモダンなデザインは3色から選べ、ゼロキャッシュ時代に適した新しい決済ソリューションを提供します。
楽天ペイターミナルと連携できるタブレットレジは?
タブレットレジ名 | 特徴 |
---|---|
スマレジ | クラウドベースの高機能POSシステム。多様な業種に対応し、リアルタイムの売上管理や在庫管理が可能。カスタマイズ性が高く、多彩な決済方法に対応。 |
Bionly | 美容サロン特化型のiPad対応POSシステム。予約管理、顧客管理、電子カルテなどサロン運営に必要な機能を網羅。使いやすいインターフェースが特徴。 |
poscube | 飲食店向けの本格的iPadPOSシステム。オーダーエントリー機能付きで、モバイルオーダーにも対応。多言語対応で、インバウンド需要にも対応可能。 |
ユビレジ | 直感的な操作が特徴のタブレットPOSシステム。クラウドベースで売上データを管理し、多様な業種に対応。セルフオーダーシステムなど効率化機能が充実。 |
POS+ | iOS、Android対応の飲食店向けクラウド型POSシステム。多言語・多通貨・多消費税対応が特徴。機能が豊富ながら低価格で導入可能。 |
おすすめは、連携先が多いスマレジです。スマレジは、無料から利用することができます。
店舗経営効率化にスマレジ
評価:
連携できるシステム数が国内でトップクラスでカスタマイズすることで、店舗経営のデジタル化の土台を構築。券売機や自動精算機なども導入可能。
楽天ペイに店舗が対応するメリットとは?
楽天ペイでは、楽天ユーザーの集客による売上増加
楽天の大規模な顧客基盤を活用でき、楽天ポイントの人気と高還元率が店舗への集客に効果を発揮します。特に楽天カードとの連携で最大1.5%のポイント還元が可能な点が、顧客の来店意欲を高めます。これにより、新規顧客の獲得やリピーター化が期待でき、売上増加につながる可能性が高まります。
楽天ペイは、導入費用がかからず、月額も無料である。
楽天ペイの導入費用は無料で、月額費用などの固定費もかかりません。支払いは決済手数料のみなので、初期投資を抑えられます。専用端末が不要で、スマートフォンやタブレットで利用できるため、導入が容易です。また、売上管理や入金状況の確認も簡単で、業務効率の向上が期待できます。
楽天ペイは、多様な決済方法への対応ができる。
楽天ペイは、QRコード決済だけでなく、クレジットカードや電子マネーなど様々な決済方法に対応しています。これにより、顧客の支払い方法の選択肢が広がり、利便性が向上します。また、インバウンド需要にも対応可能で、幅広い顧客層を取り込めるため、売上機会の損失を減らすことができます。
楽天銀行を振込口座に指定すると翌日に自動入金
どの銀行を選んだ場合でも、基本的な自動振込日は、月1〜月2回の入金で、当月の15日、月末〆となります。それに対して、楽天銀行を振込口座に指定することで、最短翌日に自動入金されます。楽天銀行以外の場合は、3日後入金を指定することができます。
つまり、楽天銀行を選ぶことで、キャッシュレスの現金化が翌日までにできるため、現金の取り扱いと変わらないキャッシュフローにすることができます。
楽天ペイに店舗が対応するデメリットとは?
楽天ペイは楽天のサービスであり、楽天ポイントとの連携が強く、楽天ユーザーの利用が中心です。
そのため、楽天以外のユーザーを取り込むのが難しい場合があります。また、楽天のキャンペーンや施策に影響されやすく、独自の販促戦略を立てにくくなることもあります。事業の自立性や多様性の確保が課題となる可能性があります。
楽天ペイを申請する手順と必要な書類
楽天ペイを楽天から直接導入する上では、以下の手順で申請を行います。
全体の所要時間は、最短で3営業日から2~3週間程度です。審査状況によっては時間がかかる場合もあります。
- 法人の場合:商業・法人登記簿謄本(または登記事項証明書)、法人番号
- 個人の場合:本人確認資料(運転免許証、健康保険証、パスポート、住民票、印鑑証明書、在留カードなど)
- ※楽天カード会員または楽天銀行口座利用者は本人確認資料不要
- 確認メールの指示に従って準備した資料をアップロード
- 画像ファイル形式:JPEG、JPG、PNG、GIF、PDF(5MB以下、最大4ファイルまで)
- 最短3日で審査結果がメールで通知される
- 審査通過後、Visa・Mastercardの利用が可能になる
- Visa・Mastercard審査通過後に開始
- 審査期間は原則2週間程度
- Visa・Mastercard審査通過後に開始
- 審査期間は原則2週間程度
- 「楽天ペイ店舗アプリ」をダウンロード
- 審査通過メールに記載されたショップコードと仮パスワードでログイン
郵送で届いた決済端末の初期設定を行う
審査通過後、順次サービスの利用が可能になる
楽天ペイ(Rペイ)に対応することができるキャッシュレス決済サービスとは?
楽天ペイをそれ以外の方法で導入できるキャッシュレス決済サービスは以下の通りです。楽天ペイの決済手数料に関しては、大体どこも一緒で、3.24~3.25%です。(2024年11月)
Square決済
Square は多機能な決済プラットフォームで、楽天ペイを含む複数のQRコード決済に対応しています。初期費用や月額費用が不要で、決済手数料は3.25%です。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など幅広い決済方法に対応し、売上管理や在庫管理機能も備えています。
おすすめSquare
評価:
Square決済、SquarePOSレジ、オンラインビジネス(通販、デリバリー)を無料で利用可能。持ち運びに便利なターミナルがおすすめ。審査が早く手早く使える!
Airペイ (エアペイ)
リクルートが提供するAirペイは、2023年10月から楽天ペイに対応しました。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など多様な決済方法に対応しています。決済手数料は3.24%で、初期費用・月額費用は不要です。Airレジなど他のAirシリーズとの連携が強みです。
エアペイ×エアレジ
評価:
リクルートが提供しているキャッシュレス決済とPOSレジ。無料で活用することができ、68種類以上のキャッシュレス決済に対応することができる。
STORES決済(ストアーズ決済)
STORES決済は、楽天ペイを含む主要なQRコード決済に対応しています。クレジットカード決済と合わせて利用可能で、シンプルな操作性が特徴です。決済手数料は3.24%で、初期費用・月額費用は不要です。
STORES決済
評価:
日本国内、訪日外国人が選ぶことができるキャッシュレス決済のブランドが充実しました。電子マネーの決済手数料は業界最安水準
楽天ペイを導入することでさらに集客力アップに
楽天ペイは、日本でPayPayに続く利用率を誇るQRコード決済です。楽天サービス内の互換があるため、楽天内のサービスを受けるために、愛好しているユーザーも多いです。
そのため、楽天ペイを導入し、決済ができるようにすることで、集客を増やすことが期待できます。
楽天ペイを導入する場合は、au PAYを含むQRコード決済のみを導入する方法、楽天ペイターミナルを導入する方法、その他のキャッシュレス決済の方法を選ぶことができます。
楽天ペイターミナルを契約した時には、楽天銀行で売上の受け取りを指定することで、翌日に入金されるため、キャッシュフローにも心配が入りません。
どの方法で導入するかは、使う予定のレジ、そして、レジに連携させたいツールで選びます。レジは、連携先を選ぶことがほとんどですので、労働生産性に大きな影響があるからです。
最終更新日 : 2024年11月13日