観光客を集客する方法とは?おすすめのアプローチ法を厳選して紹介
観光客を自分のお店に集客をしたいと思っても、観光客側の視点では、実は観光に来た時点で予定が決まっているケースの方が多いです。そのため、観光客の集客では、観光を検討している段階でアプローチすることが効果的です。
そこで、これから観光に来る顧客を効果的に集めるための「マーケティング・アプローチ法」の中でおすすめのものを解説します。
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観光客を集客するためのおすすめの方法とは?
観光客は、観光地の情報を入手することで訪れる宿泊先、食事先、買い物をする場所を決定することがほとんどです。
主な観光地の情報提供元は、以下のようなものがあります。
観光地の情報収集方法 | 具体的手法 |
---|---|
旅行ガイドブック | るるぶ情報版(JTBパブリッシング) まっぷるマガジン(昭文社) ブルーガイドてくてく歩き(実業之日本社) ことりっぷ(昭文社) 楽楽(JTBパブリッシング) 地球の歩き方ムック(ダイヤモンドビッグ社) |
インターネット検索 | Google Yahoo! JAPAN |
SNS | Instagram X TikTok |
口コミ・レビューサイト | TripAdvisor Yelp Googleビジネスプロフィール |
旅行会社・ツアーオペレーター | JTB 近畿日本ツーリスト 日本旅行 HIS ANAトラベラーズホテル 阪急交通社 |
地元メディア | 新聞 テレビ ラジオ |
観光案内所 | 観光地に設置されている案内所でパンフレットや地図、スタッフのアドバイスを得ます。 |
ホテル | ホテルでは近隣のおすすめの飲食店、店舗、観光地の情報があります。 |
上記の方法を使って観光客は情報を掴んでいるならば、そこに情報を提供したり、掲載することが集客の第一歩につながることがわかります。そこで、これらに効果のある集客方法を解説します。
1.旅行代理店に営業をかける。
旅行を行う時には、旅行代理店を通すことが多く、添乗員がついた国内ツアーでは、旅行代理店が立ち寄る商業施設や飲食店を決定します。実際にツアーに参加してみると、休憩所やお食事どころが一般店であることが多々あります。つまり、旅行代理店に認知されることでツアー内に組み込んでもらえる確率が向上します。
興味を持たれるためには、立ち寄る価値を明確化しなければなりません。都市部の旅行代理店に知ってもらえるように、観光客が立ち寄ることで喜ばれるポイントをわかりやすくまとめたチラシを用意しましょう。そのために、以下に挙げられるようなポイントを示します。必ず返信ができる連絡先を示して、DMを送ってみましょう。
その地の特産品を提供可能か? | 牛肉、うなぎなど全国的な知名度があるものを提供できるとなると、ツアーの集客にもつながります。 |
お土産は豊富か? | 地元の有名なお土産の取り扱いが豊富か? |
近隣の観光地と近いか? | 人気の観光地からの距離の近さは魅力 |
トイレの個数は多いか? | トイレ休憩に立ち寄るためには、トイレの数が多くないと困ります。トイレの個数も表示しましょう。 |
駐車場の広さは十分か? | 大型のバスが乗り入れるためには、駐車場が広くなければなりません。駐車場の広さを記載しましょう。 |
2.口コミサイトに掲載する
次に旅行客がチェックするような口コミサイトに登録を行います。Google系のサービスで表示されるGoogleビジネスプロフィールや海外の旅行客も読むTripAdvisorやYelpのような口コミサイトにも情報を掲載します。
TripAdvisorに掲載する方法
TripAdvisorに情報を掲載するためには、「フッターの施設を掲載する」を選択します。
掲載施設を適切なものから選択します。観光スポットの場合は、適切なカテゴリーを選択し、関係者であるかの選択を行います。その後、必要な情報の入力を求められますので、質問に答えて行きます。
3.地元民による信頼性の高い観光者向けメディアを作る
現在検索の上位に旅行をテーマにしている大手キュレーションサイトなどがありますが、事実とは言えないような情報も多数掲載されています。
例えば、「◯◯駅の周辺の人気お土産ランキング」といった趣旨の記事には、その周辺では見かけないお土産が多々含まれています。ひどい場合は、そこから100キロ以上離れている土地のお土産もランクインしており、観光を予定している人にとっては、利便性の悪い情報です。
信頼性の高い情報を掲載した方が親切です。そこで、地元民による観光地紹介サイト(オウンドメディア)を構築し、情報を発信することで、信頼性の高い観光情報を観光客は入手することができます。また、インバウンド(訪日)観光客を集客するためには、多言語化を行います。多言語化は、以前は困難でしたが、ChatGPTを使うことで、簡単に実装ができるようになりました。
現在のGoogleの仕様は、大手口コミサイトの情報よりも信頼できる情報源を信用します。以前は、大手口コミサイトが1位を独占していましたが、ページ数の少ない観光系のオウンドメディアが現在は1位に置き換わっていることが見られます。
4.SNSで情報を拡散する。
国内旅行におけるSNS・写真に対する意識/実態 ~JTBF旅行実態調査トピックス~(日本交通公社)によると、男性はZ世代が37.2%、女性がZ世代47.8%、ミレニアム世代が46.5%は、SNSやブログ、Youtubeを参考にしていると答えています。つまり、3人に1人〜2人に1人の割合で、旅行先の検討に他者の体験を参考にしたいと考えており、SNSで情報を閲覧することがわかります。
令和2年のソーシャルメディア系サービスの世代別の利用率を確認すると、ミレニアム世代〜Z世代の利用率が高いSNSは、LINE、X(旧Twitter)、Instagram、Youtubeであることがわかります。これらのSNSに公式アカウントを開設し、画像や動画をアップロードを豊富にアップロードすることで、旅行を計画しているときに情報がリーチします。
上記は、日本国内の利用率で、英語圏のインバウンドを呼び込むには、海外の利用率が高いFacebookが効果的です。Facebookを英語で運用します。中国では、メッセージアプリのWeChatやXに該当するウェイボーの利用率が高いため、これらの公式アカウントを開設し、中国語で運用することが効果的です。
SNSは、特定のエリア向けに投稿を広告することができます。そのため、過去の観光客のデータがわかれば、そのエリアに広告を出稿し、観光客を増やすマーケティングを行うことができます。
外国人観光客(インバウンド)の集客対策を行う方法とは?
コロナ禍で落ち込んだ訪日外国人も増加しており、2023年7月段階では、200万人まで回復しました。
コロナ禍前の2019年頃の同時期には、300万人に達しているため、まだ以前のような水準にまで回復はしていませんが、それに迫る勢いでの回復をみせています。
訪日外国人は、中国、韓国、台湾、アメリカが多く、東南アジア諸国もコンスタントに訪日しています。これらのデータを元に訪日外国人にリーチするように観光情報を配信します。
1.メニューを多言語にする。
外国人は日本語を読むことができません。そのため、メニューをよく訪日する外国人が読める言語に翻訳することが基本です。多言語のメニューを作るためには、メニューのデジタル化する方法がありますが、コストをかけることができないときは、東京都が多言語化メニューを作成する支援をオンラインで行なっておりますので、そちらを利用するのが良いでしょう。
2. 無料Wi-Fiの開放を行う。
私たちが、スマホから情報を収集するように、訪日外国人もインターネットを使います。スマホが使える環境を提供することで、訪日外国人は、次のスポットの情報検索や予約、SNSへの投稿をすることができます。無料Wi-Fiを開放することで、訪日外国人にとっての利便性を向上させることが可能です。
3. キャッシュレス決済を導入する。
現金しか使うことができない環境は、訪日外国人だけではなく、日本人からも敬遠されます。決済のブランドが多いキャッシュレス決済を導入することで、外国人も利便性の良いキャッシュレス決済を行うことができ、自国通貨を円に変えずに買い物を楽しむことができます。
4. 予約サイトの多言語化
オンラインでは、Googleなどの自動翻訳を使うことで、自国の言葉に変換して読むことはできますが、自然な言語にならず、正確な理解を促せないこともあります。そこで、訪日外国人の言語に合わせた言語のページを作成し、予約方法も多言語化します。
翻訳されたウェブサイトの作成は、上述の通り、ChatGPTを使えば多言語化は簡単にできます。予約方法に関しては、言語別に分けることができません。そのため、TableCheckやOpenTableのようなグローバルで使われている予約方法を導入するのが良いでしょう。
観光客の集客は逆算して考える
観光客には、国内と訪日外国人の2つのパターンがあります。どちらのパターンでも、観光客が計画した段階で、情報が閲覧されるような仕組みを作ります。
また、観光は、同じ土地に定期的に訪れることは極めて稀です。そのため、ここを対象顧客に設定するのは、事業として安定しません。東京ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオも地元向けの年間パスポートを発行するなどしていることからもわかる通り、地元の来客も重要です。
最終更新日 : 2023年10月31日