個人飲食店のPOSレジの選び方とは?おすすめのキャッシュレスレジ・券売機5選
個人飲食店を開業する時に、顧客を円滑に集客するためには、キャッシュレス決済を導入する必要性があります。現在は、クレジットカードだけではなく、電子マネーやアプリ決済(QRコード決済)と分散しており、飲食店は全てに対応しなければなりません。
キャッシュレス決済の導入では、目的のキャッシュレスを導入できるPOSレジを選ばなければなりません。一度、レジを選んでしまうと、なかなか変更することもできません。後悔しないためにも、飲食店を開業する以前から導入したいキャッシュレスをあらかじめ選んでおくのが良いでしょう。
レジの種類とは?
レジスター | POSレジ | タブレットPOSレジ | |
---|---|---|---|
イメージ | |||
入力方法 | 手動 | 登録もしくは手入力 | 登録もしくは手入力 |
レシート出力 | ◯ | ◯ | ◯ |
売上分析 | × | ◯ | ◯ |
在庫管理 | × | ◯ | ◯ |
顧客管理 | × | ◯ | ◯ |
ソフトのアップデート | × | × | ◯ |
通販・予約システム 等との連携 | × | × | ○ |
キャッシュレス決済 | × | 端末が必要 | ◯ |
レジは大きく分けると、レジスター、POSレジ、タブレットPOSレジの3つの種類に分かれます。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
レジスター | 伝統的なレジで、金銭の管理や売上計算が主な機能で操作が簡単。 | デジタル化されていない場合が多く、手動で操作する必要がある。入力ミスをしやすい。 在庫管理や顧客データの収集・分析が困難。 |
POSレジ | 電子機器とソフトウェアを組み合わせたレジシステム。 売上計算、在庫管理、顧客データの収集・分析が可能。 データをリアルタイムで収集・管理し、販売情報を一元管理できる。 | 専用のレジスターやハンディーが必要。 内部のアップデートができない。 他のシステムとの連携(会計ソフト、顧客管理ソフトなど)はかなり限定されている。 |
タブレットPOSレジ | タブレット端末(iPadなど)に専用アプリをインストールして使用するレジシステム。 POSレジの機能を持ちつつ、持ち運びが容易で設置スペースも最小限。 キャッシュレス決済を連携するのが一番簡単 | 高速なWi-Fiが使える環境の整備が必要。 通信障害に弱い。 互換性を保つために継続的なアップデートが必要である。 |
レジスターとPOSレジでは、キャッシュレス決済を導入する時には外付けするしかなく、導入できるキャッシュレスには限界があります。そのため、クレジットカード、電子マネー、アプリ決済の全てを導入するには、タブレットPOSレジを選びます。
飲食店を選ぶ時に、約半数がキャッシュレス決済に導入していないお店の利用はためらうとされています。キャッシュレス決済のどれかに対応するのではなく、顧客がよく使う財布にしているキャッシュレス決済のサービスに対応することが重要であるため、主要なキャッシュレス決済に対応する重要度は非常に高いです。
個人飲食店におすすめのキャッシュレス決済対応のPOSレジ
タブレットPOSレジには、「入店の際にメニューを選んで決済を済ませてしまう券売機型」と「出店時に決済を済ませる通常のレジ」があります。ラーメン屋や蕎麦屋などの単品注文が基本の飲食店では券売機を選び、席で注文をするのが一般的な居酒屋やレストランではレジ型を選びます。
個人飲食店におすすめのキャッシュレス決済対応のレジを紹介します。
①blayn(ブレイン) セルフレジ
人件費をかけることができない個人飲食店では、アルバイトなどが病気で急にシフトに入れない時に経営がままならないようでは困ります。そのため、ラーメン店や蕎麦店では、入店時に決済が済んでいる券売機タイプのレジがおすすめされます。
ブレインは、IT導入補助金の対象の製品です。キャッシュレス決済対応のセルフレジの導入の検討が始まった段階でお問い合わせください。
料金 | 9,800円/月(税別) |
決済手数料 | クレジットカード 3.20%~3.75% 電子マネー 3.025~3.75% QRコード決済 2.7%~3.45% |
導入費用 | 要問合せ(最大350万円の補助金を利用可能) |
機能一覧 | 電話・メールサポート データ保存:無制限 商品登録数:無制限 キャッシュレス決済連携 統合管理システム連携 各種会計ソフト連携 キッチンプリンター利用 自動釣銭機連携 注文画面切り替え |
②スマレジ(券売機)
高機能なシステム連携ができるスマレジの券売機です。券売機はキャッシュレス決済のみのものと現金払いにも対応しているものから選ぶことができます。スマレジはAndroid搭載をしている端末であるため、iOS搭載のタブレットレジよりも導入コストを抑えることができます。
スマレジは、IT導入補助金の対象の製品です。キャッシュレス決済対応のセルフレジの導入の検討が始まった段階でお問い合わせください。
料金 | 8,800円/月〜(税別) プレミアムプラスプラン以上〜 |
決済手数料 | 要お問合せ |
導入費用 | 要問合せ(最大350万円の補助金を利用可能) |
機能一覧 | レジ機能 顧客管理 複数店舗管理 売上分析 PL(損益)管理 外部システム連携 自動釣銭機連携 ユーザー権限設定 ログイン・操作ログ管理 電話サポート メールサポート スマレジ・アプリマーケット 引換券印刷 商品点数10万点 |
③POS+ selfregi
POS+(ポスタス)は飲食店の経営に関わるさまざまなサービスと連携ができる高機能なレジです。券売機型のセルフレジにも対応しており、ニーズに合わせたカスタマイズが可能です。
料金 | POS+ lite 6,000円〜 POS+ food 14,000円〜 |
決済手数料 | キャッシュレス決済代行サービスごとに異なります。 |
連携可能サービス【フード】 | TableCheck【予約管理システム】 TORETA【予約管理システム】 ebica【予約管理システム】-liteも可能 UberEats【フードデリバリー】 |
キャッシュレス | ■以下のサービスと連携が可能 stera terminal STORES 決済 PAYGATE Station PAYGATE AIR 楽天ペイ |
LINEミニアプリとも連携することができ、業務効率化とLINE公式アカウントのおともだち登録を増やす対策も万全にできます。
④Square(スクエア) POSレジ
キャッシュレス決済のSquareには、利用料金が無料で使えるPOSレジのプランがあります。決済だけならば、フリープランでも運用ができます。Squareは、簡単な手続きで、必要最低限のブランドのクレジットカード、電子マネー、QRコード決済に対応できるため、個人の飲食店でも手軽に導入できることがメリットです。
料金 | 無料〜 |
決済手数料 | クレジットカード、交通系マネー、QUICPay、PayPay 3.25% iD 3.75% |
初期費用 | 要問合せ |
機能 | POSレジ スタッフ管理 無料のカスタマーサポート |
Square(スクエア)は簡単な手続きでキャッシュレス決済を始めることができます。他のサービスでは、開始まで最長で1ヶ月半程度かかってしまいます。個人店舗でも導入しやすいことが最大の特徴です。
④Airregi(AirPAY)
エアレジは利用料無料で導入できるPOSレジです。エアペイを使うことで、50種類を超えるキャッシュレス決済を導入することができます。だれでも簡単に操作ができるシンプルな画面であり、打ち間違いや計算ミスがなくなり、レジ締めの時間も大きく短縮することができます。
料金 | 無料 |
決済手数料 | クレジットカード 3.24% 電子マネー 2.95% Apple Pay iD QUICPay 3.24% QRコード決済 2.95% coin+ 0.99% |
導入費用 | 要問合せ |
機能一覧 | 注文入力 会計点検 精算売上分析 顧客管理 商品管理 基本情報管理 関連サービスとの連携 |
個人飲食店がPOSレジを選択する上での重要なポイントは?
①ビジネスモデルに合致したレジを選択する。
個人の飲食店がPOSレジを選ぶ際は、ビジネスモデルに合致したレジを選択しましょう。レジ業務を自動化することで、客席を円滑に回転させることが期待できます。
追加注文の少ないラーメン店や定食店では、券売機で対応することで忙しい時の計算ミスやレジの打ち間違いを防ぐことができます。
②他のサービスと連携できるのか。
クラウドサービスと連携できることがタブレットレジの強みですが、POSレジごとに連携できるサービスは異なります。Freeeといった主要な会計クラウドサービスは、ほとんどのPOSレジと連携可能です。しかし、飲食店でよく使われているUber Eatsや出前館などのフードデリバリーやTableCheckやトレタなどの予約台帳は、連携するPOSレジを選びます。
③キャッシュレス決済が導入される。
クラウドサービスと同様、キャッシュレス決済の連携もPOSレジを選びます。例えば、エアペイとエアレジは自社同士のサービスで連携ができますが、STORES決済とエアレジの組み合わせはできません。
他社サービスでも連携ができるサービスがあり、導入したいキャッシュレス決済の有無と入金サイクルは最低でも確認しておかないと後悔します。
④レジ締めの時間が短縮される。
レジ締めに時間がかかることの問題点は、経営面でいくつかの影響が考えられます。
まず、労働コストが増加することが挙げられます。時間のかかるレジ締め作業により、従業員が多くの時間を費やすことになります。また、精算ミスが発生しやすくなることも問題です。作業が煩雑であれば、従業員の人為的なミスが起こりやすくなります。さらに、経営判断への影響も懸念されます。レジ締め作業が遅れることで、売上データの入手が遅れ、経営陣が適切なタイミングで情報を基に判断を下すことが難しくなります。
POSレジで、レジ締めを効率化することができます。最近では、キャッシュレス決済のみのレジにすることで、レジ締めの時間をまるまる削減しているカフェもあります。
まとめ
キャッシュレス決済を導入するにあたってPOSレジを選択します。POSレジによって、導入ができるキャッシュレス決済やシステム連携ができるサービスが異なります。そのため、導入する際にはあらかじめ、使おうと思っているシステムと連携ができるのかを確認しておきます。
また、個人店の場合は券売機のようなセルフ型の精算機の導入を考えます。導入費用が高額になりがちですので、IT導入補助金などの補助金を利用しましょう。
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Last Updated on 2024年2月6日