飲食店のインスタグラム集客法とは?効果、やり方、事例を解説

インスタグラムは、写真やショート動画で情報を発信するSNSです。日本でのアクティブユーザーは、X(Twitter)よりも多く、女性のユーザーが多いことが特徴です。飲食店の価値は、写真やショート動画で伝わりやすいことから相性の良い集客に適したSNSといえます。

インスタグラムのアカウントを育成することで、料理を食べたい顧客の集客を期待することができます。グルメサイトと連携をすることでネット予約を増やすこともできます。

目次

飲食店がインスタグラム集客で求めることができる効果とは?

特にランチの集客を増やすことができる。

インスタグラムは、画像や動画をダイレクトに価値を伝えることができます。飲食店では、食欲をそそる料理が一番わかりやすく伝わるため、メニュー勝負の店舗ほど集客に貢献します。特に外食は、ランチタイムに行われるため、ランチの集客を増やすことに強いのがインスタグラムと考えておくのが良いでしょう。

イベントの集客を増やすことができる。

また、画像に文字入れをすることもできますので、ポスターのような使い方をすることもできるため、宴会や歓送迎会などの予約の獲得や限定メニューやフェアなどのイベントの告知にも使うことはできます。ただし、わかりやすさでいうと、料理のシズル感に勝るものはありませんので、こちらの効果は次いでと考えるのが良いでしょう。

インスタグラムがなぜ飲食店の集客に効果的なのか?

利用率が高く、女性にリーチしやすい。

Meta社によれば、2019年3月時点でのインスタグラムの日本国内の月間アクティブアカウント数は、約3,300万人となっていますが、令和3年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(総務省)によると、インスタグラムは、X(当時Twitter)の利用率を超えて、48.5%が使っています。インスタグラムの日本国内の男性ユーザーは42.3%、女性ユーザーは54.8%となっています。また、10〜20代の利用率も70%を超えており、飲食店が狙いたい客層がユーザーの中心です。

ビジュアルで訴求できるのが飲食店と相性が良い

飲食店はインスタグラムの豊かなビジュアル性を利用して、料理や店内の魅力を視覚的に訴求できます。直感的な画像や情報量が多いショート動画は、店の雰囲気や料理の特徴を効果的に伝えることができます。

発見やリール動画など露出しやすい仕組みが豊富にあるSNS

インスタグラムには、興味関心が高い人気投稿を表示する発見の機能やおすすめのショート動画を表示するリール動画といった露出する仕組みが豊富にあります。そのため、興味を引く画像やショート動画の作成ができれば、他のSNSに比べてもバズりやすい特徴があります。注目を作ることができれば、周辺に住んでいるユーザーに口コミとして情報が伝わり、集客に繋げることも簡単です。

Instagram広告を使えば、エリアの絞り込みも可能

Instagram広告は、インスタグラム内に投稿を拡散することができる手段です。性別、年齢、エリアなどで絞り込みができるため、飲食店のような商圏が存在するビジネスでは、非常に有用です。少額の投資でも興味関心の高いユーザーに露出するため、特にランチに関わる訴求は、来店のハードルが非常に低いため、すぐにでも集客の効果が実感できます。

飲食店が集客にインスタグラムを活用するデメリット

インスタグラムは、SNSですので、継続的に投稿をしたり、コミュニケーションをとることが前提です。アカウントを育成するためには、魅力的なコンテンツを作ること以外にも、運用に時間と労力もかける必要です。すぐに集客ができるようになるとは、考えない方が良いでしょう。

また、否定的なコメントやレビューが公になるリスクがあったり、インスタグラムのユーザー内でのトレンドや最新のアップデートに対応した運用を心がける必要性はあります。仕組みを理解した方が投稿のインプレッションが伸びるため、何も考えずに投稿するのはやめた方が良いです。

飲食店がインスタグラムで集客するためのコツ

飲食店の集客で押さえるべきポイントは、商圏が存在するので、全国で人気のアカウントを目指さなくても良いことです。投稿を見てもらうフォロワーは、近隣から集めて、食欲をそそる料理やイベントを知らせる画像を作成して投稿しましょう。

なお、Instagramはパソコンからでも投稿することができます。そのため、ポスターのような画像を作成する時は、CanvaやAdobeExpressを活用し、パソコンから投稿するのが良いでしょう。

目的を明確にする。

飲食店のSNSは、過去に何の画像や動画を投稿したのかが閲覧されます。ある種のメニュー表のようなもので、インスタグラムで何をするのかを明確にしたら、それらに準拠するコンテンツ以外は掲載しないのが定石です。

過去の菓子店の集客では、販促費を使えない制限がありましたが、SNSにオリジナルケーキを投稿し、そのケーキ作成にかかった工夫や想いを文章にして投稿しました。その結果、オリジナルケーキの発注が増加し、注文方法も過去のケーキの画像を参考にした注文方法が増加しました。当初は、店主の趣味の掲載の可否を聞かれたことがありましたが、注文を増やすことだけを目的にしましたので、掲載しないようにしました。つまり、蓄積されたコンテンツも来店動機になりますので、コンセプトは非常に重要です。

なお、以下がインスタグラムユーザーのお店選びの基準です。

雰囲気のわかる写真56.3
評価や人気31.5
アクセスの良さ8.4
その他3.8
N-2083 店舗を選ぶときの基準

飲食店の場合は、インスタグラムを集客に使おうとしている時点で、来店数(予約)を増やすです。そのため、投稿する画像や動画は以下の3つのどれかに該当するコンテンツです。

  • 食欲をそそる。
  • お店の雰囲気を伝える。
  • イベントの告知を行う。

また、後述しますが、予約を獲得するには、ぐるなびなどのインスタグラムと連携しているツールを使います。

投稿する内容は何が良いのか?

インスタグラムに投稿する内容は、来店動機につながることを中心にします。コンセプトを最初に決めているのであれば、それに合致した投稿を意識した上で投稿を行います。

基本的には、料理を中心に訴求をすることになりますが、食欲をそそる、いわゆるシズル感を出す場合は、瑞々しさやトロトロやジュージューといったいわゆる擬声語が視覚化できていることが条件とされています。

例えば、瑞々しさをアレンジするために、撮影用の料理には油を少し多く使うことやトロトロのイメージを出すために、箸あげをしてチーズがとろけ落ちる画像を撮影します。また、ジュージューとした肉が焼ける様子をショート動画でそのまま撮影すると、シズル感があるコンテンツを作成することができます。

ストーリーズ

ストーリーズは24時間で消えるショート動画ですが、ハイライトにすることで、プロフィールにボタンとして設置され、消えることがありません。ストーリーズの特徴は、リンクスタンプを設置できることです。これによって、ネット予約や店舗の詳細ページにリンクさせることで、集客を引き起こすことができます。

リンクスタンプの使い方は、以下の動画で解説されています。

リール

リールは、フォローしていないアカウントの投稿が表示され、ショート動画が対象です。表示のアルゴリズムは、その人は持つ興味関心に基づいて並び替えられています。インスタグラム側の目的としては、ユーザーが楽しめるリール動画を正確に特定することを目指しています。

リールの表示アルゴリズムには、以下の4つの指標が影響しています。

1. アクティビティ
最近の「いいね!」や保存、再シェア、コメントなどをしたリール動画などのアクションがシグナルになります。これにより、興味関心が高い動画と関連性の高い動画を把握するのに役立てられています。ラーメンの情報ばかり求めている人には、ラーメンの情報が表示されやすくなります。

2. 投稿者とのやり取りの履歴
発見タブと同様に、ほとんどの動画はフォロワー外の投稿が表示されるようになっています。過去に関わりのあった投稿者の場合、その投稿者の投稿に対するおおまかな興味の度合いが分かります。

3. リール動画に関する情報
使用されているオーディオトラックや映像などの要素、動画の人気度などが含まれます。興味関心が高く再生数が多い動画ほどリールには表示されやすいことになります。

4. 投稿者に関する情報
幅広い投稿者から魅力的なコンテンツを見つけ出し、誰もがオーディエンスを見つけるチャンスを得られるように、フォロワー数やエンゲージメントの度合いなども指標になっています。

フォロワーを増やすためには?

インスタグラムでフォロワーを増やすポイントは、近隣のユーザーを集める必要性があるという点です。そのために、インスタグラム内の機能でできることは以下の通りです。

  • 近隣地域の人が検索できるように地名、店名、イベント名などの手がかりになるハッシュタグをつける。
  • インスタグラム広告に少額でも投資し、エリアのみを絞り込んで広告をかける。

インスタグラム広告では、例えばランチの宣伝も兼ねることで、近隣にこのメニューを提供するお店があることを近隣の住民に知らせることができます。ついでにフォローも獲得できれば、アカウントの育成に貢献します。

インスタグラムと連携可能な集客ツール

ネット予約ツール

インスタグラムと連携することで、プロフィールページに席を予約するボタンを設置することができます。

ぐるなび無料で利用できる機能ですが、設定した予約手数料は発生します。
RettyRettyは実名制の口コミを売りにしているグルメサイトです。
TableCheck高級レストランで普及している予約台帳システムで、予約手数料がかかりません。

上記以外の予約システムでもリンクを設置することで、プロフィールから予約を誘導することは可能です。

通販システム

インスタグラムショッピングと連携することで、インスタグラムの中で物販を行うことができます。

STORESSTORESレジなど自社内のサービスと連携が可能。
Shopifyカスタマイズ性が優れた人気のECサイトサービス。連携できるサービスも多い。
BASETVCMでもお馴染みのサービス。Instagram販売を連携することで販売可能に。
Square オンラインビジネスSquare系のレジとの連携も可能なサービス。無料でネットショップの開設が可能。

特に、Square オンラインビジネスはリスクなしに導入することができるため、キャッシュレス決済のSquareと一緒に検討するのも良いと思います。

料金無料〜
決済手数料クレジットカード、交通系マネー、QUICPay、PayPay 3.25%
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初期費用要問合せ
機能POSレジ
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Square(スクエア)は簡単な手続きでキャッシュレス決済を始めることができます。他のサービスでは、開始まで最長で1ヶ月半程度かかってしまいます。また、無料の連動可能なPOSレジやAndroid端末でも動作がするため、個人店舗でも導入しやすいことが最大の特徴です。

インスタグラムを使った飲食店の集客の成功事例とは?

① 幸せのパンケーキ

インスタグラムで飲食店の集客に活用して得られた具体的な成功事例の一つに、「幸せのパンケーキ」があります。インスタグラムでは、新作を含めたメニューの写真を投稿し、ビジュアルを重視したコミュニケーションで人々とつながり、口コミ効果や新規リピーター客の獲得に成功しています。

② SHAKE SHAKE

元々ニューヨークのマディソンスクエアパークでホットドッグカート1台からスタートしたSHAKE SHACK。高品質なバーガー、ホットドッグ、フローズンカスタード、シェイク、ビール、ワインを提供する「現代風のバーガースタンド」として展開されており、日本では「サザビーリーグ」が運営しています。

このアカウントの特徴として、主にハンバーガーに関する投稿を行いつつ、たまに従業員の親しみやすい雰囲気の投稿を行い、スタッフの採用にも役立てています。

インスタグラムで集客をしたい飲食店へ。

集客の動機付けができる業態では、インスタグラムは、費用対効果が高い集客ツールといえます。特に、料理で勝負するような業態では、Instagram広告にも投資し、アカウントの育成を短期で行うと継続的な集客のツールとして機能し出します。

アカウントの育成には、写真の工夫が必要なので、インスタグラムで同じ業態の飲食店のアカウントを調査して、参考にするのも良いでしょう。

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