"新しいSEO"として、MEO対策の営業をたくさん店舗経営者の方は受けていると思います。MEOは、確かに店舗の集客では有望です。
しかし、MEO対策についてよくわかっていない人も多いと思いますし、そもそもMEO対策で特別な対策をしなければならないのかも疑問に思っている人もいると思います。
そこで、MEO(Map Engine Optimization)について解説をしたいと思います。
MEO対策とは?
そもそもMEO対策という言葉自体は、近年の新出のものではなく、10年くらい前から存在しました。しかし、この呼び方はあまりメジャーではありません。Googleではローカル検索の順位を上げることなどが該当するため、ローカルSEOの方が正式です。
通常のSEOの場合、考えられるキーワードでは、地域×ジャンルの掛け合わせキーワードがありますが、例えば食べログ、ぐるなび、Rettyなどの予約サイトが上位を占めています。また、それだけではなく、アフィリエイトを目的とした紹介サイトが上位表示をされていて、店舗の公式ページを上位表示させることは非常に難しいことが現状です。
そこで、MEO対策が注目されています。MEO対策で露出できるのは主に2箇所です。一つは、Google検索で表示される検索経由の閲覧。そして、もう一つは、Googleマップで表示される経由の閲覧です。MEO対策は、予約サイトや紹介サイトが介入不可能であり、純粋に競合との競争になります。MEO対策とは、この2箇所の露出を純粋に増やす対策を指します。
Google検索で、地域とジャンルの掛け合わせキーワードを検索した時に、上部に地図や3件のビジネスが表示されている箇所があります。この箇所をローカルパックと呼びます。"ラーメン屋"で検索すると、近隣の店舗が表示されます。当たり前ですが、店舗を検索する場合は、行くことが可能であることが前提ですので、日本中の名店TOP3から並ぶということはあり得ません。これが、ローカルと言われる理由になります。
MEO対策のメリット
ローカル検索の順位が高くなれば、当然露出も増えますので、集客に繋がると考えられます。グルメサイト、予約サイト、紹介サイト、旅行ウェブサイト(OTA)は入り込むことがありませんので、競合は純粋な同業他社となります。マーケティングの結果が反映されやすく、競合が弱い地域では絶大な効果を発揮します。
また、予約が入ることが一般的な店舗の場合は、まだまだ電話での予約が主流です。Googleマイビジネスのページは、デザインが非常に電話しやすくなっています。そのため、MEO対策で上位表示し、露出が増えれば電話予約の増加が期待できます。
MEO対策は代理店が不要で、自分で対策が可能です。
MEO対策のデメリット
露出が高くなるということは、それだけそこを経由した顧客数が増加するということです。一件狙い通りに見えますが、低価格で勝負をしている店舗は客層にもばらつきがあります。そのため、悪い口コミやレビューを書かれる頻度も高くなりがちです。それに対して、高級店の場合は、提供しているサービスに落ち度がなければ、価格がフィルターになっているためこの現象は発生しづらいです。
悪質な業者も多く、ガイドラインを無視した運用を実施することや不当な料金の請求を求める場合があります。例えば、順位保証の成果報酬は距離によって順位が変化します。つまり、座標の計測次第では難易度も変わってきますので、不当に高い金額を請求されることもあり得ます。(中には、上限を設定している業者もあります。)
距離で順位が変動するため、人の流動が少ない観光地ではない地方ほど集客への影響は低いです。
MEO対策は、全てのマーケティングの結果であることから、このGoogleマイビジネスだけの対策には大差がないことを予め知っておきましょう。
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MEO対策の実施方法と重要なポイントとは?
MEO対策では、距離・知名度・関連性の3つの要因が重要とされています。
今現在はスマホの時代です。そして、店舗の検索をするシーンは、ほとんどが屋外であるため、検索する拠点が異なります。その拠点から距離が近い評判の良い店舗をGoogleは表示しようとします。これは、行くことが不可能な距離の超人気店よりも、行くことが可能な近隣の人気店を探すことが自然と考えられるからです。
そのため、地点ごとに表示されるビジネスの順位が異なるということです。距離の対策は移転しか存在しません。そのため、実際対策ができるのは、知名度と関連性のみになります。
勿論、Googleは収集可能なデータを使って評価しています。Googleが収集可能なデータに着目し、知名度と関連性の対策を実施することが、MEO対策の肝になります。
関連性を高める(Googleマイビジネスの登録を100%行う。)
検索するキーワードとそのビジネスの関連性をみるには、そのビジネスがどのようなビジネスであるのかを正確にGoogleに登録することが大前提となります。そこで、Googleマイビジネスへの登録を詳細に行う必要性があります。
Googleマイビジネスとは、無料で店舗の紹介を行うことができるGoogleが用意した機能です。営業時間、休業日、電話番号、Webサイト、予約方法、写真や動画の投稿などの情報を登録することができます。自分の店舗の屋号を検索し、すでにページが存在する場合は、ビジネスオーナー登録を行い、なければGoogleマイビジネスを登録し手からビジネスオーナー登録します。
Googleマイビジネス 集客の王道 ~Googleマップから「来店」を生み出す最強ツール
ビジネス名の登録
ビジネス名は、地名やキャッチコピーをつけることができません。ただし、屋号一体型のショルダーネームや店名であれば地名を盛り込むことは可能です。
名前に含めてはならない情報
マーケティング タグライン
不可: 「グーグル銀行-日本一便利」、「グーグル薬品気合いだ!」
可能: 「グーグル銀行」、「グーグル薬品」
店舗コード
不可: 「UPS ストア - 2872」
可能: 「UPS ストア」
商標または登録商標のマーク
不可: 「バーガーキング®」
可能: 「バーガーキング」
すべて大文字の表記(頭字語を除く)と不必要なスペース
不可: 「S U B W A Y」
可能: 「Subway」、「KFC」、「GU」、「IKEA」
営業時間情報(営業中または準備中など)
不可: 「ベストピザ 24 時間営業」、「グーグル アウトレット(準備中)」
可能: 「ベストピザ」、「グーグル アウトレット」
電話番号、ウェブサイトの URL(実際のお店やサービスで継続的に使用し、認知されている場合を除く)
不可: 「エアポート ダイレクト 0120-123-1111」、「webuyanycar.com」
可能: 「エアポート ダイレクト」、「1-800-Got-Junk」
特殊文字(%&$@/"など)または無関係の法的用語(実際の店名またはサービス名の一部である場合を除く)
不可: 「Shell Pay@Pump」、「Re/Max, LLC」、「LAZ Parking Ltd」
可能: 「Shell」、「Re/Max」、「LAZ Parking」、「Toys"R"Us」、「H&M」、「T.J.Maxx」
取り扱っているサービスまたは商品の情報(実際の店名またはサービス名の一部、もしくは事業内の部門(「部門」参照)を特定するのに必要な情報である場合を除く)。サービス情報はカテゴリで表すのが最も効果的です(「カテゴリ」参照)。
不可: 「Verizon Wireless 4G LTE」、「Midas 高級オートサービス」
可能: 「Verizon Wireless」、「Midas」、「Best Buy モバイル」、「Advance Auto Parts」、「JCPenney 写真スタジオ」
地域、市区町村、番地名などの所在地情報(実際のビジネスで継続的に使用し、認知されている場合を除く)。名前に所在地や道順を含めることはできません。
不可: 「グーグルホテル(中央高速八王子インターすぐ)」、「グーグル銀行 ATM - 銀座 7 丁目、地下駐車場あり」、「神田駅前そば」
可能: 「グーグルホテル八王子」、「グーグル銀行 ATM」、「かんだやぶそば」、「カリフォルニア大学バークレー校」
出店先情報 お店やサービスが別の事業体の中にあることを示す情報(上部事業体と同じ組織か否かは問わない)
不可: 「グーグル銀行 ATM(エキュート東京)」、「アップルストア グーグル ショッピング センター」、「グーズバー - 銀座三越」、「グーオート タイヤ部門(グーオート)」「グー買取センター(グーグルデンキ内)」
可能: 「グーグル銀行 ATM」、「アップルストア」、「グーズバー」、「グーオート タイヤ部門」、「グー買取センター」
営業時間・特別営業時間の設定
曜日別の営業時間の設定と祝日・祝前祝後日の時の対応を設定する特別営業時間を設定します。
営業時間を設定しないと、営業時間外に電話がかかってくることが増えます。
電話番号
代表の電話番号を登録しましょう。
RettyなどのサービスについているGoogle連携機能を使うと、効果測定用の電話番号に変更がかかってしまいます。純粋な媒体経由での予約件数を計測できなくなりますので、ここは、代表の電話番号か、公式予約システムの専用の効果測定用の番号を設定しておくことをおすすめします。
短いプロフィール
短いプロフィールは、Twitterのアカウントと同じく、g.page/〇〇のようにプロフィールを開くURLを設置します。また、g.page/〇〇/reviewで口コミのリクエストにリンクします。ここではわかりやすく短いワードを設定します。
ウェブサイト、メニューのURL、事前注文のURL、予約のURL
公式サイトがある場合は公式サイトを設定し、それがない場合は利用しているグルメサイトや予約サイトを利用します。
予約ができるURLは必ず入力します。
メニュー/サービス
スマホで閲覧すると、メニューバーに選択項目が増加し、メニューやサービスを閲覧することができます。
ちなみに登録するとこんな感じに表示されます。
商品
お弁当や通販用に開発した商品を登録します。基本的に送ることができる商品を追加します。
支払い・サービス・バリアフリー・プラン・特徴・設備など
該当するものには全てチェックを入れますが、よく見せようとして該当もしていない項目にチェックは入れないようにします。とにかく対応しているように見せれば良いというものではありません。
ビジネス情報(重要)
ビジネスの特徴を説明する箇所です。この部分は自由にオーナー側が書くことができます。
最大750文字で書くことができ、関連性を示すことができる数少ない箇所でもあります。
埋める必要はありませんが、できるだけ具体的に説明します。キーワードを差し込むことで関連性は顕著なものになりますが、キーワードの羅列や無理な差し込みは、店舗の玄関に意味不明な落書きをしているのと変わりありませんので、絶対にやめましょう。
写真を追加
店舗であれば、写真が全てです。
上記のようにローカルパックにも写真が使われます。ちなみに検索したキーワードに最も当てはまる写真が表示されますので、投稿する写真の点数は多いほどよく、適切な写真を適切なカテゴリーにて登録します。
業種によって写真のカテゴリーは異なります。飲食店の場合は上記のようなカテゴリーになります。
また、写真は適当に撮影してしまいがちなのですが、MEO対策でグーグルマイビジネスのページを上位表示させるということは看板と一緒だということです。プロのカメラマンに撮影してもらうことが最低条件です。
30〜40枚用意しアップロードします。その中から、そのお店の象徴となる写真をカバーに、名物となる写真をロゴに設定します。これを実施しないと、顧客がアップした食べ残しやメイン以外のサイドメニューなどの画像がピックアップされ表示される確率が高くなります。
知名度を高める(評価収集とサイテーションの獲得)
Googleマイビジネスの公式ヘルプには以下のような記述があります。
ビジネスについてのインターネット上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も知名度に影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果の掲載順位に影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、掲載順位が高くなります。検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、SEO の手法もローカル検索結果の最適化に適用できます。
Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する(Googleマイビジネスヘルプ)
ここから理解できることは、MEO対策には、「クチコミ数が多く評価も高い」「ウェブ上にそのビジネスを連想させるような評判も多い」「SEOもローカル検索結果に反映する」ことです。
レビューの収集
グーグルマップとしては、当然近くの人気店を紹介したいはずです。
つまり、評価のスコアが高いことは、グーグルマップでの露出度を高める効果が期待できます。
星の数(点数)ばかりに目が行ってしまいがちですが、評価されている件数が少ない高い評価は身内から設置されたものであり、本当に人気があるお店であると言い難いです。
高い評価と共に件数を稼ぐ必要性があります。
さらに言えば、本来であれば一人一人の意見は平等ではありません。つい先日口コミをはじめてつけた人と昔から様々な口コミをつけている人では高評価の重みが違います。そのため、件数稼ぎは誰でも良いわけではなく、Googleが認定しているローカルガイドのレベルが高い人ほど望ましいことになります。
評価を収集する方法としては、最も一般的な方法は、ショップカードなどのPOPやSMSでレビューを依頼することです。対価を与えたレビューの獲得は禁止されていますが、レビューをつけることを依頼すること自体は推奨されています。
https://g.page/〇〇/review
〇〇には短いプロフィールが入る。
これをQRコード化し、レビューをつけやすいようにします。もちろん、一言添えて、よろしければご意見・ご感想くださいと伝えることは必要でしょう。
低い評価をつけられてそのままにしているビジネスオーナーもいますが、これをそのまま放置すると、一方の情報のみを第三者が鵜呑みにしてしまい、実際の集客に大きな影響を与える傾向があります。中には、売上が半減近くまで落ち込んだ店舗もあります。
この場合は、口コミの内容を精査し、一つ一つに返信を行うのがベストです。特に、第三者がみたいのは、その店舗の接遇と改善意欲です。相手に不快な想いをさせていたのであれば、しっかりそのことについて謝罪し、店舗側の言い分をしっかり伝えましょう。
サイテーションの獲得
これは当たり前のことですが、有名で良い店舗ほどブログにも紹介される頻度は高いでしょうし、SNSにも店名が投稿されます。
そこで登場するのがサイテーションです。サイテーション(citation)とは、引用や言及と訳されます。リンクなしで屋号など特定のビジネスに紐づく言葉が出現することがサイテーションの獲得とされます。
SNSの普及やコミュニケーションの変化によって、SNSで情報のやりとりをすることが普通になりました。また、ブログなどを使い、UGCを生成することで、特定のビジネスのレビューをライフワークにしている人も増えました。
そのため、サイテーション自体が、そのビジネスの人気の指標になると判断できます。
サイテーションの獲得は、マイクロインフルエンサー、ナノインフルエンサー、業界関係者を呼んだ体験会などで獲得することができます。人気店では、この方法が普通に実践されています。そして、特定の層にささるようなメッセージを配信するSNSを運用するのも有効な手段です。自分のビジネスだけの情報発信ではなく、共通の趣味や関心に絞り込んだ情報発信は、好意的な未知の客層を作り、噂を広げる効果が確認されています。
関連記事→インフルエンサーマーケティングとは?
自社サイトのSEO
検索されたキーワードに対応するコンテンツがあり、順位がしっかりついている公式サイトを持つこと順位改善に繋がる可能性が高いとされています。
これは実際のことなのですが、高級食材をターゲットキーワードとして、SEOを仕掛けました。その結果、どのキーワードでも上位に表示される結果に結びつき、料理名でローカル検索しても上位に表示されるようになりました。
これは当然ですが、その店舗でその素材を取り扱っていることをGoogleに知らせている結果になります。また、ある程度上表示していることは、マーケティングが機能しているということにもなり、結果的にMEOの検索順位結果の改善にも繋がりやすくなると考えられます。
MEO対策の順位を計測する方法とは?
前述の通り、ローカル検索での順位は距離によって異なります。これは当然ですが、自店舗内で検索したら当然1位にならなければなりません。もし、1位でなければ、Googleマイビジネスの登録が不十分な可能性が高いです。
一番重要なことは、人の流れを作ることで集客することです。そのため、検索順位の計測は、近隣のもっとも検索されやすいスポットで順位を計測する必要性があります。
近隣の駅であれば、駅を座標にします。人の流れが発生するポイントが近隣に複数あるのであればそこでの順位も計測する必要があるでしょう。
計測するには、順位計測ツールを使います。Gyro-nやSErankingの機能を使うことで座標の順位を計測することが可能です。
MEO対策は情報の登録と日常の運用の改善から
MEO対策は、急激に対処するようなことではありません。口コミがつかないため、業者に良い口コミの量産を依頼してしまいがちです。こうなってくると、反発を感じている既存のお客様に低い評価のレビューを反動的に書かれてしまうことがあるようです。そのため、最初は、評価が4以上であっても気がつけば3を割り込んでいるパターンが、MEO業者を利用している店舗にはあります。
MEO対策は、関連性と知名度の対策が主です。登録情報を常に管理し、そして、サイテーションの獲得と評価の獲得がつきやすくなるような対策を実施しましょう。
ちなみに、MEO対策にはゴールは存在しません。また、Googleマイビジネスは、Googleの店舗専用SNSのような役割を担うようになりましたので、積極的に活用することをおすすめします。