クリニックの集患方法9選!集患の重要論点まとめ

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クリニックにとって、安定した集患は経営を左右する重要な課題です。しかし、医療業界には厳しい広告規制が存在し、飲食店や一般店舗とは異なる注意が必要です。本記事では、医療広告規制に対応しつつ、効果的な集患方法をわかりやすく解説します。2025年現在の最新情報を踏まえ、クリニックの集患を成功させるポイントをお伝えします。

この記事で得られる知識
  • 特に重要な集患方法
  • 利便性を向上させ定着を促す集患方法
  • 重要と言われるがあまり使わない集患方法
  • 医療法の広告規制とは何か
目次

集患とは何か?

集患とは、患者さんに自院を選んでいただき、来院してもらうための一連の取り組みを指します。集患という言葉を使うのは、医療機関であり、クリニック、病院、歯科医院が該当します。

単に患者数を増やすだけでなく、自院の診療科目や特徴に合った患者さんに情報を届けることで、悩みが合致した新規患者の受診を促します。クリニック経営では新規患者だけでなく、再来院してくれるリピーター患者さんを増やすことが重要であり、そのためには地域特性や患者層を分析し、適切な情報発信を行う必要があります。

また、クリニックの場合は飲食店など一般店舗とは異なり、「医療法」による厳しい広告規制があります。これにより、ウェブサイトなどの広告に記載ができる情報や表現に規制がかかっています。

集患において気をつけるべき医療広告規制とは?

クリニックの集患活動では、「医療法」に基づく広告規制への対応が求められます。これらの規制は、全ての広告に適用され、ウェブサイト、ブログ、SNSにも及びます。

以下の項目が医療法にとって禁止されています。

  • 虚偽広告
  • 誇大広告
  • 比較優良広告
  • 体験談 等

医療法に基づく広告規制表現例

スクロールできます
広告の種類規制内容具体的な表現例(NG例)
虚偽広告事実に反する内容を広告すること。– 「当院で手術を受ければ、どんな癌でも100%完治します!」
– 「このサプリメントを飲めば、1週間で確実に10kg痩せられます!」(医学的根拠がない場合)
– 「〇〇大学医学部教授(実際には存在しない人物)推薦!」
– 「厚生労働省認可」(実際には認可されていない)
誇大広告広告の内容が、実際のものよりも著しく優良である、または有利であると誤認させるような表現をすること。– 「最新鋭の機器を使用!」(実際には旧式の機器)
– 「日本一の治療実績!」(客観的な根拠がない場合)
– 「世界で唯一の治療法!」(実際には他にも同様の治療法がある場合)
– 「痛みは全くありません!」(実際には個人差や状況によって痛みを伴う場合がある)
– 「副作用は一切ありません!」(どんな医療行為にも副作用のリスクはゼロではない)
比較優良広告他の病院や診療所と比較して、自院が優良であると誤認させるような表現をすること。– 「A病院よりも当院の治療費は安いです!」
– 「Bクリニックの医師よりも当院の医師の経験は豊富です!」
– 「〇〇地域の他のどの病院よりも、当院の設備は充実しています!」 (具体的な比較対象を明示せず、あいまいな表現も比較優良広告に該当する可能性があります)
体験談患者の主観に基づく体験談を掲載すること。治療効果には個人差があり、誤解を招く可能性があるため。医療法では原則禁止
(例外規定あり。限定解除の要件を満たせば掲載可能だが、個人の感想や主観的な意見は限定解除の要件を満たさない場合があるため注意。)
– 「この病院で手術を受けたら、長年の腰痛がすっかり良くなりました!」
– 「〇〇先生のおかげで、アトピーが完治しました!」
– 「このサプリメントを飲み始めてから、肌がきれいになりました!」 (医療機関がサプリメントの体験談を広告することも不適切)

集患のポイントとは?

クリニックの集患で重要なことは、周囲にクリニックの存在を知ってもらうこと、かつ、クリニックが持つ強みを理解してもらうことです。例えば、最新の医療機器を完備していることは積極的にアピールした方が良い強みです。

また、オンライン、オフライン両方のプレゼンス(存在感)を高めることを意識し、一般人の視点でクリニックを探す時に参考にされる手段で、情報が確認されることが重要です。

例えば、Google検索でクリニックが探す時は、公式HPとビジネスプロフィールを用意する必要があります。また、通行人向けに目立つ看板を用意することで、病気に罹患した時に、「〇〇にクリニックがある」と思い出してもらうことができます。

そこで、クリニックの集患対策では、一般人がクリニックを探す時に用いられる手段を知り、そこで視認されるための対策をすることが定石となります

クリニックが取り組むべき集患方法9選

クリニックの集患において、患者様が何を参考にしているのかを知ることはとても重要です。

サイジニア株式会社が実施した「病院・クリニック選び」に関するアンケート調査を行いました。少々古いですが、2020年7月に全国の20代~60代の男女1,099人を対象にインターネット調査を行いました。

  • ウェブサイト(55.3%)
  • 家族や友人・知人の紹介 (47.2%)
  • クチコミ・比較サイト (39.0%)
  • 地図アプリ (17.3%)

ウェブサイトが半数を超えますが、これは、そのクリニックの存在を先に知らないとウェブサイトに至ることはありません。そのため、検索エンジンで上位表示をするSEO対策や地図アプリで検索された時に表示されるようなMEO対策が重要になります。

家族や友人の紹介は、実際にそれらの人が利用しているクリニックであることや、人伝に聞いた話、看板などでクリニックの存在を知っていたことから生まれるものです。

クチコミ・比較サイト、地図アプリに関しては、Googleが用いられることが多いです。そのため、ここでもMEO対策が重要になります。

SEO対策やMEO対策は、相対的評価でランキングが決まるため、なかなか上位表示ができなかったり、順位が安定しないことがあります。その時は、リスティング広告やローカル検索広告を使います。

このほかにもクリニックで使われる広告について解説します。

  • SEO対策
  • MEO対策
  • 看板
  • リスティング広告
  • ローカル検索広告

SEO対策(検索エンジン最適化)

SEO対策はウェブサイトを検索エンジンで上位に表示させるテクニックです。適切なキーワードの選定を行い、専用の解説ページを作成するなどを行うことで、GoogleやBingなどの検索エンジンでキーワード検索をした時に、ウェブサイトが表示されるようになります。検索結果での可視性が高まり、潜在的な患者にクリニックを知ってもらう機会が増えます。

保険診療のクリニックでは効果は得られづらいですが、自費診療のクリニックの場合、特定の治療方法や医療器具を探している患者は存在します。そこで、それらを取り扱っていることを伝える紹介ページを作成することで、直接集患することができます。

対策のポイント

クリニックのウェブサイトのSEO対策は、YMYLアップデートの影響下にあります。簡単に言えば、健康に関する情報は信頼性が高い情報でなければ上位表示はできないというものです。クリニックのウェブサイトのドメインでは、個人の日記のようなスタッフブログなどは含めるのをやめましょう。

クリニックのウェブサイトは、後から簡単にページが追加できるようにCMSを組み込みます。代表的なCMSにはWordPressがありますが、最近は、乗っ取りや書き換えが発生しているため、保守契約を事業者と行なっておく必要があります。月額制のCMSの場合は、セキュリティ対策が行われています。

MEO対策(マップエンジン最適化)

MEO対策は、主に、Googleマップなどの地図アプリでの検索結果を最適化する手法です。適切なMEO対策により、地域での検索においてクリニックが上位に表示され、潜在的な患者に対して視認性を高めます。主に、Googleビジネスプロフィール(無料)を活用した対策となります。

MEO対策というと、口コミの評価の高さが言及されやすいですが、産婦人科や婦人科では厳しい評価をする人も多く、平均評価がそもそも高くならないこともあります。

対策のポイント

MEOを効果的に行うためには、Googleビジネスプロフィールにクリニックの情報を正確かつ詳細に登録することが重要です。住所、電話番号、営業時間、クリニックの写真や患者からのレビューなど、豊富で正確な情報を提供することで、検索結果の信頼性を高めます。

重要度の高い対策としては、口コミを集めることがありますが、金銭やクーポンを使って口コミを増やすサービスは、2023年10月1日に施行されたステマ告示により、明確に景品表示法違反になりました。これに違反すると、消費者庁などに措置命令が下ります。それでも改善されなかった時は、行政罰が下りますが、措置命令は実質公表処分であり、SNSなどで「ステマをしたクリニック」として拡散されます。これらの記載は、事実であるため、削除はできません。つまり、かなり重い処罰であり、集患どころではなくなります。

看板

看板はクリニックの存在を地域に知らせる基本的な方法です。直接的に視覚に訴えることで、通りがかりの人々にクリニックのサービスをアピールし、足を運んでもらうきっかけを作ります。

看板には、クリニックの存在を知らせるためのロードサイドから見やすい位置に設置する看板のほかに、交差点など自動車や通行人が信号などで一時停止する位置の見やすい箇所に設置する看板があります。

対策のポイント

看板を効果的に活用するには、視認性が高く、わかりやすいデザインが重要です。立地や周囲の環境を考慮し、クリニックの専門性や特色を簡潔に伝えるコピーを添えると良いでしょう。夜間でも目立つよう、照明を用いることも検討する必要もあります。また、定期的なメンテナンスを行い、いつも清潔で魅力的な状態を保つことも集患のためには欠かせません。

看板は、必ず通行人や車の運転者の視点ではっきりわかるように設置できる場所を選択してください。振り向かないと気づかない角度で看板を設置しても、認知の効果が薄いので、集患に繋がりづらいです。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの結果ページ(SERPs)の上部や下部にフレーズ広告を表示する仕組みのことです。検索連動型広告とも言われます。

リスティング広告を出稿すると、スポンサーと表示され、任意のフレーズ、説明文、ランディングページへのリンクを設置することができます。なお、表示順位は、品質スコアの高さおよび入札価格によって決定されます。

SEO対策では、上位表示は確定で行うことはできず、キーワードによっては難易度も非常に高いものもありますが、リスティング広告は、入札価格によっては確定で上位表示させることができます。また、リスティング広告では、来院・予約を促す内容のランディングページを表示することができますので、特に時間効率は良い集患方法と言えます。

ただし、価格設定を自由にできない保険診療では向かない集患方法と言えます。

ローカル検索広告

ローカル検索広告とは、Googleマップ上での検索であるローカル検索で、自分のクリニックのビジネスプロフィールの表示順位を特定キーワードで強制的に上位表示する広告です。

ローカル検索の方が、口コミも表示されているため、クリニック探しに使われている傾向があると考えられます。また、リスティング広告に比べても、掲載できる情報量が多いため、クリニックの集患に向いています。

クリニック比較サイト

calooや病院なびなどのクリニック比較サイトでは、クリニックごとの口コミや情報が掲載されています。これらの比較サイトは、Googleマップに比べるとユーザー数が少なく、有料掲載に意味がないと思われがちですが、NAP情報(屋号、住所、電話番号)が掲載されるため、SEO対策やMEO対策に間接的に影響を与えています。

特に、被リンクの供給が難しいクリニックの場合、これらの加点で順位に差がついてしまうこともあります。激戦区のクリニックであれば、有料で比較サイトに出稿する選択肢もあります。

SNS広告・SNSの運用

SNSは、情報収集やコミュニケーションの主たる場になっており、ここに表示するSNS広告は、幅広い層にリーチさせることが可能です。また、SNS広告は、エリア、年齢、性別、興味関心などの絞り込みをかけて配信することができるため、クリニックの認知度を高めることにも効果的です。

Youtube広告動画コンテンツを活用し、クリニックの紹介や社会貢献活動、診療の様子などを詳細に伝えられる。幅広い年齢層に利用されている。
Facebook広告高い年齢層のユーザーにリーチ可能。クリニックの情報発信やブランディングに適している。地域住民への認知度向上に繋がる。
Instagram広告視覚的に訴求力が高く、クリニックの雰囲気や診療内容を効果的に伝えられる。女性が若干多いため、婦人科や産婦人科の認知度向上に使うことができる。
Tiktok広告短い動画で視聴者にクリニックの親しみやすい雰囲気を伝えられる。若年層へのアプローチに効果的。

広告を運用するSNSに合わせてアカウントを運用します。これによって、広告でそのクリニックを知った人が他の投稿を見てさらに興味を持つ可能性があるからです。

なお、近年の改正で、SNSのアカウントも医療広告規制の対象になっていますので、投稿する表現等には注意しましょう。

ポスティング(チラシの投函)

ポスティングは、チラシを直接投函することで存在を知らせる方法です。エリアを絞り込んで投函することができ、地域密着型の店舗ビジネスではお馴染みの集客方法です。

クリニックの集患では、開業直後で周囲に認知されていないため、その際にポスティングを行います。

クリニックのポスティングは、医療広告ガイドラインを遵守し、誇大・虚偽表現を避けましょう。効果は保証できず、専門性や安全性、費用等を明確にします。

雑誌広告

雑誌広告は、特定のターゲット層に向けた情報提供が可能です。ただし、地域の人に広く閲覧されるような雑誌はほぼ存在しないため、集患の効果があるものはほとんどありません。どちらかと言えば、「〇〇という雑誌に掲載されました。」と言及する権威性の向上(ブランディング)のために使います

有名な雑誌やウェブメディアで特集が組まれていて、その部分に露出していることを表示すれば、露出していないクリニックと比較した時に、信頼ができるように見えます。

雑誌広告は、申し込みを促すために役立つものであり、広告としての効果はほとんど期待できないと覚えましょう。

クリニックの集患に必要なツールとは?

クリニックの集患には、公式HP、Googleビジネスプロフィールの他に利便性を高めるツールが特に重要です。混み合っているクリニックの場合は、事前予約がなければ、待合室で数時間待たされてしまいますので、予約システムが必要です。クリニック内のシステムを一括で管理するためには、POSレジも重要と言えます。

公式HP

クリニックの公式HPは、最も通院先を決める時に情報が読まれる媒体です。そのため、基本的な営業日時に関する情報はもちろんのこと、受診ができる科、医療機器、診療報酬、設備、担当医の経歴、予約方法、アクセス方法、駐車場の記載などは必要です。

かちプロでもホームページの構築は行なっておりますので、ご要望があればご相談ください。

Googleビジネスプロフィール

Googleビジネスプロフィールは、Googleマップで検索した時に表示される無料で登録ができる店舗専用のページのことです。クリニックも当然登録することができます。このビジネスプロフィールでは、営業日時を確認することができる他に、住所などの基本的な情報、画像もアップすることができます。また、口コミも書き込まれる箇所でもあります。

口コミを書き込まれたくないからGoogleビジネスプロフィールを自身が登録しなくても、第三者も登録することができてしまうため、作らないという選択肢はあまり意味がありません。

営業時間を調べる方法は、Googleビジネスプロフィールで検索することが多いです。そのため、営業時間、休業日は忘れずに管理しましょう。

予約システム

混み合うクリニックでは、予約ができない場合は、待合室が混み合ってしまい、最悪半日間何もできないこともあり、利便性が低いクリニックとされ敬遠されてしまいます。集患を安定させるためには、継続して通院してもらうことがとても重要なため、利便性を高めることは必須です。

スマホで簡単に予約ができるシステムを導入し、順番が迫った時に呼び出しができるような仕組みを採用することで、患者様の顧客満足度を高め、次回の集患にも繋がります。利便性が良いクリニックは、家族や友人もおすすめがしやすくなります。

キャッシュレス決済対応のPOSレジ

キャッシュレス決済は、現金以外の方法による決済を意味します。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、患者が選べるようにすることで、より利用しやすくなります。また、決済システムはセキュリティ面でも高い安全性を確保する必要があります。

また、なんのキャッシュレス決済に対応するかで、POSレジを選びます。POSレジは、クリニックの管理系ソフトと連携し、会計、予約システム、顧客管理を連動させることができるようになります。そのため、何をやりたいのかを明確に要件定義することが、目的の機能を持つPOSレジを選定するためのコツと言えます。

クリニック・病院におすすめのPOSレジ6選

まとめ

今回はクリニックの集患方法について解説をいたしました。

クリニックの集患も立地で決まる部分はありますが、集患が伸びていないクリニックの場合は知られていない可能性が高いため、近隣への広告、公式HPの整備、Googleビジネスプロフィールの登録、利便性を上げるための予約システムやキャッシュレス決済の準備をしておきましょう。

クリニックの場合は、SEOやMEOの順位が売上に直結することも多いので、SEO対策やMEO対策も重要になります。

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この記事を書いた人

マーケティングプロデューサー・集客コンサルタント。店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入の支援業務に従事。その後、2009年にサクセスパートナーを設立し、集客のコンシェルジュとして、コンサルティングを提供開始。

メディア掲載としては、「第一興商発行のDAM CHANNEL for Bizにて、ソーシャルメディアを使った集客方法の特集を8ページ監修(2018/4号)」
「株式会社リクルートの経営者応援マガジンパートナーズプレスにて、ホームページ作成やSNS活用のポイントのインタビュー記事」が公開される。

山形県よろず支援拠点や地方商工会青年部向けのWEBマーケティングセミナーを実施

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