コーチングはなぜブログ集客だけで起業するのが危険なのか?

コーチングで起業しようと思っている人は、ずっと昔から多かったです。

私が学生時代だった頃から、この手の学校もそこに参加する人の飲み会も多かったので、少なからず、コーチング起業は、10年も前からスクールや起業を計画していた人がいたということになります。

当たり前ですが、国家資格による制限がありませんので、集客で苦労しているとされる社労士や行政書士の人よりも圧倒的に増加するのがはやいです。

コーチングスキルを持った人がそれだけいるのですから、コーチングスキル自体が強みにならず、集客に苦しむ人が多いです。

そこから、結論を言いますが、コーチングをメインで起業したいと考えている人は、ブログ集客だけで集客しようとしてはいけません。かなり高い確率で失敗します。

目次

コーチがブログ集客(SEO)で勝負しようとしない方が良い理由とは?

コーチには、ブログ集客をおすすめしているコンサルタントが多いと思います。

その人たちを批判するつもりもないですし、実際やり方次第では、収益を作ることができることも事実ですので、100%嘘ではありません。

しかし、コーチがブログ集客では勝負できない合理的な理由を挙げれば霧がないのも事実です。

コーチが多すぎるから

コーチの研修を受けている人は、プロのコーチだけではありません。企業の管理職もです。

そのため、コーチングスキルを保有している人はとても多く、副業を容認する風土の現在では、さらに起業しようと考えている人が多くなります。

その結果、集客に着手しようと思っているコーチの数も多いです。アメブロをみてみれば、一目瞭然でしょう。

コーチを理解している小さな市場の取り合いになるから

コーチングが効果的と理解している人は、極端な話でいうと、コーチングを受けたことがある経験の人しかいません。

コンサルタントの場合は、集客の悩みや会計の悩みにフックをかけることができます。

しかし、コーチングは、目的の実行が思うように行かなかったことを壁と認識したり、マネイジメントについてもっと積極的になりたいなど、上昇志向が強い人に限られます。

狭い市場ならば、検索ボリュームも少なくなり、キーワードも限られてきます。
そこを多数のプロコーチと副業コーチがキーワードを取り合うことになります。

ブログ集客の成功率とリードタイム

ブログ集客の一番重要なポイントは、ブログ集客で成果を出すためには、期間が必要ということです。そのため、リードタイム(成果が発生しないコンテンツを制作する期間のこと)が存在し、ブログ集客のノウハウがあやふやであればあるほど、このリードタイムの期間が長くなります。

また、ブログ集客が成功するのかは、短期でジャッジすることができません。

そのため、少なくとも半年の期間がなければ、その方法でブログ集客が成功するのかがわからず、不確定要素の元、事業としてのコーチングを行わなければなりません。

コーチが集客をするためには?

難しい、できないとだけいうのであれば、完全に無責任な傍観者ですので、ここで、コーチが集客をするために、必要なステップを取り上げます。

もし、集客に悩んでいるコーチの方が、この記事を読んでいるのであれば、以下のステップを実践するだけで環境が変わると思います。

自分の経験や経歴を掘り起こし、一番接近できる市場に注目する。

まず、重要になってくるのは、”誰を相手にするのか?”です。

ターゲティングは、より自分のサービスを必要とする市場選びです。

コーチングのようなサービスの場合、自分とクライアントの立ち位置が近い方が集客はしやすくなります。

そのため、過去の自分の経験や経歴を掘り起こし、どの市場であれば、誰よりもクライアントに近い立ち位置で、市場に食い込むことができるのかを考えます。

コーチングの資格は全く強みにならない。

マーケティングコンサルが中小企業診断士を持っていても強みになりません。国家資格ですらそうであるのに、認定系の資格がほとんどのコーチングの資格を魅力と感じる人はほとんどいません。ある種の認定書程度にしか見られていないのが実態です。

明確なミッションを作る。(コンセプト)

“なぜ、その事業が存在する必要性があるのか?”という理由が、コンセプトになります。

特に、個人の事業であるコーチングは、社会的な貢献意欲がクライアントの理解を促すものになりますので、重要性は非常に高くなります。

市場のウォントは何かを見つけ、そのウォントを解決するサービスを作る。

必ずしも、自分が提供したい、解決したいと思っていることが、対象にしている見込み客が望んでいることとは限りません。

もしも、見込み客と自分の考えに温度差があり、この状態になっているのであれば、それは売れなくても当然のことです。

まずは市場調査を行い、見込み客は、どのようなことを考えているのか、何を望んでいるのかを知ることです。

もし、その願望がわかれば、その願望を叶えるサービスを作ることで、売れやすくなり、見込み客との接点を作ることができます。重要なことは、接点をまず作ることです。

やりたいこと、提供したいことがあれば、接点を作った後でも遅くはありません。

ブログ集客を行う上で、反応率の高いサービスを用意しておくということは、成約率を高めることに繋がりますので、かなり大きな意味合いを持ってくることになります。

その分野で力があるという証拠を集める。

対象にしている市場に対して、力があることを証明するための証拠になる情報を集めます。

クライアントの声もそうですし、過去にどのようなことを解決したのかもデータ化します。

見込み客が、信用するのは、そういった客観的な情報が元になります。

広告を作る。

顧客を獲得するための広告を作ります。

ブログ集客は前出の通り、時間がかかってしまう施策です。
また、ブログ集客のみに着手することがもっともお金がかからない集客方法だと勘違いされていますが、
集客ができない間も毎月の事業を存続させるための固定費はかかります。

そのため、広告を活用した方が、顧客獲得までが短くなる分、リスクが下がります。

作成する広告は、3つです。

■ 上記の証拠をまとめたA4の用紙

■ 見込み客の1つの行動を促すランディングページ

■ 成約を作るランディングページ

A4の用紙は、パワーポイントを活用すれば簡単に作成することができます。もし、パワーポイントがなければ、グーグルのスライドを活用すればいいです。この用紙とデータがあれば、営業の時に渡せばいいですし、FAXDMにも活用することができます。

また、ランディングページも最近のWordPressの商用テーマには、作成機能が備わっていますので、それを活用すれば、専門知識が特になくても作成することができます。

広告を出稿する。

見込み客にリーチさせるために、もっとも効率的な広告の出稿方法を選択します。

リスティング広告・SNS広告

コーチングの場合は、直接セールスは向かない媒体です。まず、情報として、どれほど有用で、人物として信頼がおけるのかを伝えてあげる必要があります。

そのため、あらかじめ作成したステップメールのプログラムに登録することを促し、見込み客を獲得することを目的にする方法を取られていることが多いです。

ステップメールは、アスメルが使いやすいです。元々私もメール配信の会社にいた経験がありますが、管理画面のシンプルさでいえば、同価格帯のサービスでは一番だと思います。

また、プロプラン以上のVimeoを使うことで、動画を効果的に活用することができます。

Vimeoは、Youtubeよりも画質が高く、プレイヤーをカスタマイズすることができるサービスです。また、動画を販売することができる機能も存在するため、動画教材を提供する手段としても活用することができます。

ファックスDM

コーチングを提供するのは、個人よりも圧倒的に団体に売った方が単価も上がりますし、大きな実績にも繋がりやすくなります。

団体に売る方法として、ファックスDMがあります。業界別に分けられたリストを使いますので、ターゲティングがしやすいことが特徴です。

営業する。

一番のおすすめはこの方法です。

対象にしている市場に対して、権威があったり、影響力がある団体、企業、学校に対して営業をかけます。

例えば、著者系のコンサルタントが、著書を持って全国商工会連合会などに営業をするのも、商工会に所属している企業の経営者に対して、影響力があるからです。

著書がないと門前払になることを懸念している人が多いですが、ほとんどの企業は著書がなくても営業活動をしています。コーチングの売り物は、”人自体”と考えれば、ブログ集客や名刺などのデザインに躍起になるよりも数を当たった方が、顧客獲得にはつながりやすいと容易に想像がつきます。

スキルを活かせる団体に所属する。

起業してすぐに顧客獲得ができるというのは、ある意味、博打のようなものです。

店舗営業と違って、コーチングによる起業は、身軽に動けることに優位性がありますので、そのスキルを活かして収入を得ることができる収入源は、あるに越したことはありません。

タレントをイメージすればわかりやすいのですが、事務所に所属していないタレントよりも事務所に所属しているタレントの方が営業活動は楽です。そもそも、知名度が全くないタレントが自営で、仕事をとること自体が難しいことです。

これは、スキルで稼ぐコーチも同じことが言えます。

所属することで仕事がもらえる可能性がある団体に所属することは、自身のスキルアップにもつながります。

収益の柱は複数持っておく。

これも重要です。サービスが一つしか存在しない場合は、そのサービスをはずした場合は、全く集客できないことを意味します。

複数のサービスを同時に奔らせることによって、集客数を安定化させるのが狙いの一つでもあります。

柱を作るポイントとしては、以下のものを参考にするといいでしょう。

■ ウォントの視点でサービスを分ける。

■ 類似市場向けのサービスの提供

■ パッケージ商品へのアップセル、物販とのクロスセル

対象市場に対して、オーソリティーをもつブログ作りを心がける。

ブログ集客は、見込み客が集まる媒体に自身のブログをすることを意識します。ほとんどのブログはこの観点が足りません。

ここで登場する言葉が、オーソリティーという言葉です。

■オーソリティーというのは、直訳すると権威のことを意味します。

オーソリティーをもつブログというのは、特定分野であれば、そのブログに書いていることが一番の正当性を対象市場に属する見込み客が感じており、参考にしたり、友人に紹介したりされているブログを意味します。

影響力の強いブログを書くことで、そのブログを書いている人は自然と実力者であることと認識されます。

これが結果として、ブランディングに繋がります。

残念ながら、多くのコーチのブログ記事は、自分が教えたいことや興味のあることを取り上げているブログが多いです。言ってしまうと、見込み客を置き去りにしてしまっているため、一生懸命書いているのに、閲覧されないブログを書いてしまっていることが多いのです。

当然、目的にされているブランディングが行えるはずもありません。何度も閲覧されなければ、印象付けは絶対に起こらないからです。

もし、集客したいのであれば、見込み客の視点を記事には取り入れるべきです。

視点を自分から顧客に変更する。

ブログコンサルタントに、タイトルにキーワードを差し込むことを助言され、キーワードの羅列だけを行っている人をよく見かけます。

これは、完全に間違いです。

グーグルなどの検索エンジンが、各ページに優先順位をつけているのは、利便性を高めてたくさん検索エンジンを利用してもらうためです。

つまり、育毛と検索している人々の中では、薄毛のことを悩んでいて解決したいと思っている人が明らかに多いため、薄毛の解決方法として優れている記事が上位に表示されます。

WordPressを活用する。

ブログ以外にも、ランディングページを制作できる利点から、WordPressを活用します。

WordPressを活用する理由は、SEOに強いからではなく、もっとも汎用性が高く、無難な選択肢だからです。

残念ながら、WordPressは、世界でもっとも導入されているCMSです。これは、WordPressを活用すること自体が差に全くならないことを意味します。

WordPressは、あくまでコンテンツ(記事)の箱にすぎません。どのような記事を書くかで結果が全く変わってくるのがWordPressの面白いところです。

”ブログ集客”がベストというのは思い込み

まず、ブログ集客が、お金のない人でもできる集客方法で、理想の集客方法であるというのは、バイアスがかかった理解です。

起業するのであれば、顧客獲得に時間のかからない積極的な営業活動や広告を活用した上で、見込み客が参考にしたくなるブログを書くことを意識しましょう。

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■コーチの集客支援について

要望が多いジャンルではありますが、以下に該当する方は、社会的影響からお断りしています。

  • 社会的弱者を対象顧客にしている方
  • 儲け話がベースになっている方
  • マルチ商法に関係している方
  • ノウハウ好きで実態が伴っていない方

基本的に社会をより良いものにしようというモチベーションをもった本気度の高い方のみを支援したいと思っています。

興味のある方は、セラピスト・コーチの集客相談をご覧ください。

なお、専業、副業どちらでも構いません。むしろ、コーチの場合は、集客の対策は副業スタートをおすすめしています。

最終更新日 : 2018年6月9日

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