低品質な被リンクを特定し、否認する方法とは?

SEOでは、内部対策と外部対策があり、代表的な外部対策にはリンクの獲得があります。

しかし、このリンクはなんであっても良いわけではありません。例えば、プログラムで量産された意味のないページからの被リンクは、そのサイト自体の影響力も低ければ、悪質なサイトとして見做されている可能性が高いです。

こういったリンクは知らない間に自分のWebサイトに向けて行われていることもあります。そこで、やっておいた方が良いこととして、自分のWebサイトに向けられた被リンクの調査とその被リンクの質の調査となります。

目次

このコンテンツの目的

検索エンジンで順位が下がる原因は、アルゴリズムのアップデートによる検索意図との不一致、競合サイトに比べるとE-A-Tのスコアが低くなったなどがありますが、これが全てなわけではありません。以前に比べて注目はされなくなったというだけで、リンクの獲得は、Webサイトのドメインパワーを高める上では重要な対策です。

しかし、対策を間違えたり、悪意のあるプログラムによって、低品質なリンクが増加してしまうことがあります。この状態になると、Webサイトの信頼性に影響を与え、ランキングを下落させてしまう可能性があります。

そのため、低品質なリンクは見分けた後に、サーチコンソールでリンク否認を行って対策を実施します。ここでは、その方法について紹介します。

低品質なリンクとは

Googleでは、SEOで恣意的にランキングを向上させる目的でのリンクプログラムに関しては、厳しい態度をとっています。具体的には、以下のようにGoogle検索セントラルで解説されています。

  • PageRank を転送するテキスト広告。
  • PageRank を転送するリンクを含む記事に対して支払いが行われるアドバトリアルやネイティブ広告。
  • 他のサイトに配布される記事やプレス リリース内の最適化されたアンカー テキスト リンク。
  • 質の低いディレクトリやブックマーク サイトのリンク。
  • 大量のキーワードを含む非表示のリンクや低品質のリンクで、さまざまなサイトに配布されるウィジェットに埋め込まれているもの。
  • さまざまなサイトのフッターやテンプレートに埋め込まれて広く配布されるリンク。
  • フォーラムでのコメントにおいて、投稿や署名の中に含まれる作為的なリンク

参考:Link schemes

お金が関わっているもの、不自然に生成されたページ、CGIなどで作成されたディレクトリなどが該当することになります。

普通にオウンドメディアの運用をしていると、はてなブックマークに連動したプログラムで様々なサイトに自動で被リンクが生成されるケースがあります。この程度であれば、獲得した被リンクの中の微々たるものであるので、大きく影響することは考えづらいです。

しかし、故意で自動生成されるリンクプログラムに登録されたり、低品質なディレクトリサイトに登録されてしまう可能性があります。これは無知で自分で登録してしまうことなどもあり得ます。

被リンクの調査はどのように実施するのか?

自分のWebサイトの掲載順位が下がってきた時に、一つの要因として被リンクの質を疑うことがあります。検索意図やE-A-T(専門性、権威性、信頼性)によるアルゴリズムでの下落の可能性が最も高いわけですが、この部分に異常があれば気持ちの良いものではありません。そのため、異常は検知し、異常があれば修正することが改善の鉄則となります。

被リンクの異常を調査する

まず、低品質な被リンクの割合を調べます。一番簡単な方法としては、MOZのLink Explorerを使います。調査を希望するドメイン(このサイトでは、it-success.net)を入力すると、調査結果の下方部に、Linking Domains by DAという箇所があります。

上記の結果は明らかに異常です。ドメインオーソリティのスコアが、10未満の低品質なドメインから大量にリンクが供給されてしまっています。実際、被リンクを調査すると、プログラムにより意味不明なページから大量に発リンクされています。

低品質な被リンクのリストを作る。

リンクの否認を行うために、これらのリンクを調査する必要があります。

リンクの否認は、ドメインとURLで可能です。同じようなページを大量にプログラムで何ページも生成しているようなWebサイトではドメインを否認、数ページのみであれば、URLを否認すれば良いと思われます。

作成するリストは、テキストファイル(.txt)で以下のように記述していきます。

# 否認するページ 2 件
http://spam.example.com/stuff/comments.html
http://spam.example.com/stuff/paid-links.html

# 否認するドメイン
domain:shadyseo.com

参考:サイトへのリンクを否認する

ハッシュタグでコメントを作り、URLとドメインを記述します。ドメインの場合は、domain:と頭に設置する必要があります。

このリストは、サーチコンソールのリンクを参照します。そのためサーチコンソールへの事前の登録は必須です。

上位のリンク元をクリックすると、被リンク元のドメインが表示されます。クリックすることで、発リンクがあるURLも表示されます。これらを調査し、明らかに低品質なコンテンツのページは全て否認の対象にしていきます。

リンクの否認ツールでファイルを送信

次にリンクの否認ツールに作成したテキストファイルを送信します。

まとめ

即時反映されるわけではないので、時間が必要になります。そのため、低品質なリンクの調査は定期的に行い、判定できるものは除外をしていった方がよいでしょう。

そして、注意しなければならないのは、判定が難しいリンクに関しては、否認しない方が良いでしょう。否認ツールで登録されたリンクからの影響を受けないようにするということは、効果があるリンクだった時は、検索順位の下落にも繋がるからです。サイトが古く、SSL化されていないコンテンツがあるWebページからのリンクは否認しない方が良いかもしれません。

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最終更新日 : 2024年4月6日

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