儲かるブログの構築方法とは?初心者がブログを作る前に必要な知識
ブログの主要な訪問者数を稼ぐ方法はSEOでしたが、2023年9月から続く連続的なコアアップデートの影響で、権威性のある法人ドメインのウェブサイトが有利な環境となりました。個人ブログが稼ぐのも、スモールキーワードもドメインパワーが強い法人ドメインで同じマーケティングが行われているので、困難な状況です。
ここでは、現状の環境を踏まえた儲かるブログの構築方法について解説します。
Google検索がどのように変わったのか?
Googleは、2023年9月頃から度重なるアップデートを繰り返しています。例えば、以下のようなアップデートが行われており、Googleが定義する良質なウェブサイトの条件であるE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)の基準がより鮮明なウェブサイトが上位に表示されるようになりました。
テクニカルなSEOをしているウェブサイトよりも、ユーザーファーストな情報を主に扱っている利便性の高いウェブサイトの方が、専門性の高い情報が集約しており、結果的に滞在時間が長くなります。
ヘルプフルコンテンツアップデート
ヘルプフルコンテンツアップデートとは、ユーザーにとって有用性の高いコンテンツを上位表示するというアルゴリズムの変更を意味します。例えば、検索意図に合致した情報が説明されているコンテンツと検索意図に合致しておらず情報も古いコンテンツでは、ユーザーにとっては前者の方が役に立ちます。
スパムアップデート
スパムアップデートとは、検索順位を操作するようなスパム行為(隠しリンクや誘導ページなど)を検出する自動システムの品質の改善に伴うアップデートです。これにより、Googleが禁止しているようなスパム行為が検出されたコンテンツやウェブサイトは、検索順位が下落するか、インデックスから外れることがあります。
儲かるブログにするための仕組みのポイントとは?
ブログで儲けるためには、E-E-A-Tの観点から、その分野に対して知見が十分な経験を得ていること、専門性が高いこと、その分野で人気があること、情報に信頼性が高いブログであることが前提です。その上で、その専門性を活かした商品、サービス、広告で報酬が得られるようにします。
ドメイン
ドメインとは、URLに使われている.jp、.com、.netのようなウェブサイトの住所です。
そのウェブサイトを単独で所有している場合を独自ドメイン、
そのウェブサイトを共有で利用している場合を共有ドメイン
と呼びます。
Google検索は多様性を重視しているため、基本的に1つのキーワードに対しては1つのドメインから1ページのみが表示されます。例外としては、関連性が強いキーワード(例えば、商標)では複数のページが表示されることがあります。
そのため、コンテンツを全てGoogle検索に登録するためには、独自ドメインを選択します。
そして、独自ドメインの中でも、実績のあるドメインが信頼性が高いとされています。例えば、全国に展開している創立50周年の薬局グループのドメインが、新規の個人ブログのドメインよりも、お薬やサプリメントの情報に関して信頼性が低いわけがありません。
そのため、ドメインは、ブログで執筆するコンテンツで実績のあるドメインを選択します。
ここで流行しているのが、サブディレクトリのレンタルです。薬局のサブディレクトリを借りて、育毛剤やサプリメントのアフィリエイトブログを作ると、薬局のドメインの信頼性を借りることができるので、SEOに強いブログができます。
ただし、サブディレクトリは、スパムアップデートなどにより、関連性の低いコンテンツが混在している場合、順位を落ちるようになりました。そのため、サブディレクトリは、元のサイトの関連性がなければ、貸主のマーケティングに悪影響をかけることになります。
テーマは特化する
専門性を高めるために、特定のジャンルに特化します。ただし、専門性と売りたい商品やサービスが一致していなければ、収益にはなりません。売りたい商品も、儲ける(十分な利益を得る)という観点で考えれば、高単価なものでなければあまり意味がありません。
収益を得る方法がアフィリエイト広告であれば、単価が高く売れやすいジャンルを探します。その後、Google検索をしてみて、どのテーマであれば、上位表示が可能なのかを探します。
テーマの絞り方は、テーマを絞る方法とターゲットを絞る方法があります。
例えば、メール配信ツールを販売する時に、テーマを集客とするか、「メール配信やメルマガの使い方に絞り込むか」で情報の深さが異なります。また、POSレジのアフィリエイトブログを作る場合は、ターゲット層は店舗ですが、これを飲食店に絞り込むことで、「飲食店がPOSレジを選ぶ時に使うブログ」とさらに特化させることができます。
売りやすい仕組みで考える。
儲けることは、コンバージョンすることが全てです。コンバージョンとは、通販であれば商品が売れること、広告であれば、クリックや成果発生点を達成することが該当します。
売れることを重視して考えなければならないので、ブログの戦略は2つに分かれます。
- 売れやすい商品を選ぶ。
- 見込み客を集める。
売れやすい商品を選ぶ
売れやすい商品とは、日常的に消費するものか必要性の高いものを指します。例えば、美容室のような1ヶ月〜2ヶ月に1回利用するものよりも、飲食店のような1日に最大3回利用する可能性がある業態の方が売りやすいです。また、店舗を開業する時に、ホームページは必ずしも作るとは限りませんが、POSレジは必要ですので売れやすいと言えます。
売れやすい商品は、ブログに直接広告を設置します。
見込み客を集める。
特定の業種に特化したホワイトペーパー(情報をまとめた冊子のこと)をダウンロードさせることで、メールアドレスを取得し、メールマガジンを出せるようにします。その業種にとって有用な情報を配信することで、特定の商品に関する知識を深めることができます。また、これをすることで、複数の商品の紹介をすることができるため、1人からの売上を上げることができます。
コンサルティングのようなサービスを販売したい時は、こちらの戦略がおすすめです。
ブログの執筆効率を上げる。
ブログのコンテンツを用意する時間を短縮化することができれば、短期で収益性の高いコンテンツを量産することができます。
体験などの情報は、自分で書かなければなりませんが、検索エンジンに情報が掲載されているような情報は、文章生成AIでも執筆することができます。また、挿絵もChatGPTを使うことで、DALLEの機能でイラストを生成することができます。
この他にも、SEOを主軸にした集客を考えるのであれば、キーワードの検索回数やサジェストなどの調査が必要です。そのため、効率性を上げるための対策は、ブログで儲けるためには、非常に重要と言えます。
ボタンやポップアップを使い、コンバージョンを高める。
CTAとは、ボタンやポップアップ、バナーを特定の部分に設置することで、コンバージョンが起こりやすくするためのものです。儲かるブログを作るためには、特定のクリックや登録を誘発する必要性があります。
例えば、アフィリエイト広告では、記事中の任意の部分にバナーを設置したり、分かりやすいボタンを設置します。また、特定のホワイトペーパーをダウンロードさせる時には、例えば、コンテンツを75%読んだタイミングでポップアップが出るようにします。
これらは、一見読者からはうざったらしいものですが、運営者側からすれば、成果を少しでも増やすために必要なものです。適切な箇所やタイミングで表示できるように工夫をする必要性があります。
ブログで稼ぐための収益源
ブログで収益を得たい場合の収益源には、大きく分けると「自社商品・サービス」「アフィリエイト広告」「Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト・Yahoo!ショッピングアフィリエイト」「Googleアドセンス」があります。
収益を得られる原理の違いで、ブログのマーケティング戦略にも違いがあります。
自社商品・サービス
自社で取り扱っている商品やサービスを販売します。
コンバージョンさせる方法としては、通販サイトや予約サイトを作成して直接販売をするか、お問合せや資料請求を集めてから営業で売っていきます。
自社商品やサービスを販売している企業は、その分野での実績が評価される傾向にあるため、経験値が高くなります。その結果、E-E-A-Tが優れているという評価になりやすく、SEOが強くなる傾向があります。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、他社が取り扱っている商品やサービスを販売、もしくは他社が設定した目的を達成すると報酬が発生する広告です。
収益を上げる方法としては、ASP(アフィエイトサービスプロバイダー)と呼ばれる広告代理店に登録している広告を選択して、収益を得れるようなコンテンツを作成していきます。アフィリエイトには審査があり、主に、商材を取り扱えるような専門性の高いブログでなければ通過しません。
そのため、アフィリエイト広告で収益を上げるためには、専門性の高いブログを先に作成する必要性があります。
ASP名 | URL | |
---|---|---|
A8 | 初心者向けセルフバック案件豊富、業界最大級のプログラム数、信頼性が高い。 | 詳細はこちら |
もしもアフィリエイト | 広告主の参加のハードルが低いため、他のASPにはないサービスが多い。 多彩なボーナス報酬制度がある。 | 詳細はこちら |
バリューコマース | 大手広告主多数、平均承認率公開。 人材関係の案件が多い。 | 詳細はこちら |
AFB | 美容・女性向け商材多数、高単価案件、消費税10%上乗せ、早い振込サイクル、初心者から上級者まで対応 | 詳細はこちら |
上記の4つのASPはとりあえず登録し、売りたい商材のジャンルが決まったら、それぞれのプログラムを検索し、商材をピックアップする習慣をつけておくのが良いでしょう。書いているコンテンツに合致した商材を紹介すると売れる可能性が上がります。
Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト・Yahoo!ショッピングアフィリエイト
Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト・Yahoo!ショッピングアフィリエイトとは、それぞれAmazon、楽天系のサービス、Yahoo!ショッピングのアフィリエイト広告です。それぞれのサービスに登録し、APIキーをポチップなどのWordPressプラグインで使うことが一般的です。
特徴としては、購入までのハードルが低いため、クリックされれば、報酬が発生します。しかし、報酬率が低く、労力に対して収益になりづらいのが欠点です。
また、Amazonアソシエイトは、1ヶ月売れないとAPIキーが使えなくなる欠点があるため、Pochipp Proなどの有料プラグインを使って対策することが一般的です。
Googleアドセンス
Googleアドセンスは、ブログに貼り付けることができるインプレッション型の広告です。ブログに設定すると、読者ごとに関心の高い広告が特定の箇所に表示されます。
Googleアドセンスは、広告費が高いジャンルでは単価が高い傾向にありますが、表示回数を重視して人気を集めそうなテーマでブログを作るのが一般的です。
Googleアドセンスを使えるようになるためには、ブログがメディアとして十分に成立させるため、分量を確保しなければなりません。その上で、スパムコンテンツが含まれないなどの条件があります。
ブログ集客に便利なツールを解説
WordPress
重要度:
ブログを作成するシステムとしては、ライセンス料がかからず、情報量も多いCMS(コンテンツ管理システム)であるWordPressが便利です。WordPressは、汎用性の高いシステムであり、ブログに活用しても便利です。
WordPressには、レンタルサーバーの契約が必要ですが、エックスサーバーがコスパが良く、簡単にWordPressを設置することができます。
エックスサーバー
評価:
WordPressが安定して動作するサーバーの代表格。電話サポートやWordPressの簡単インストール、高いセキュリティ性を誇っており、国内の運用サイトは250万を超えている。
SE Ranking
重要度:
SEOの総合調査ツールです。検索キーワード、競合サイト、被リンクの調査の他、プロジェクトに設定したURLのキーワードごとの順位を1日ごとに自動で更新していきます。
これにより、自分のブログのSEOがうまくいっているのかの客観的な評価をすることができます。また、SEOで集客するのに、キーワードの難易度や検索か
同系統のサービスには、Ahrefs(エイチレフス)がありますが、SE Rankingの方が低コストで利用することができます。
SE Ranking
評価:
SEO対策に必要な競合分析、キーワードごとの検索ボリュームチェック、サイトの検索順位チェック、被リンクチェックなどの機能を網羅。オプションでコンテンツ生成機能やMEO機能を追加可能。
Nobilista(ノビリスタ)
重要度:
ノビリスタは、ブログの検索順位をクラウドでチェックするツールです。検索順位を確認し、対策が必要なコンテンツを炙り出し、リライトをすることで順位の改善を対策することが目的です。SERankingにも含まれている機能ですが、キーワードの調査をラッコキーワードなどで行っているブロガーは、Nobilistaを契約すると、機能の重複がなくSEO対策を行うことができます。
SE Rankingを契約している場合はこちらを検討しなくても、機能内に含まれています。
Nobilista
評価:
Google検索の記事コンテンツの順位をキーワード毎に管理。クラウド型の順位計測ツールであるため、どこでも現在の検索順位がわかり、リライトの指標になる。SEOツール。
ChatGPT(プラス)
重要度:
ChatGPTは、高性能なGPT-4や、特定の目的で活用できるようにカスタマイズができるGPTs、画像生成ができるDALLEが使える高性能生成AIです。内部の情報が新しくないという欠点もありますが、ブラウジングも自動で行うため、公式サイトから最新の情報を反映させることができるようになりました。
ChatGPTは、料金が安すぎる点、プロンプトの精度を上げることができれば自然な文章も生成することができるため、契約するのがおすすめです。
Canva もしくは、Adobe Express
ブログを作る時には、アイキャッチ、図解、バナーを作成します。
その時に、使うソフトウェアとして、CanvaやAdobe Expressを使います。これらのツールは、オンラインで操作することができるため、ダウンロードが不要であり、膨大なテンプレートや画像素材を使うことができます。そのため、これらを使うと、画像素材をわざわざ供給することなく、ブログを作り込むことができます。
CanvaとAdobe Expressではどちらが良いかという話になりますが、デザインが豊富なのはCanvaですが、一部のAdobe製品を契約していれば、Adobe Expressは無料で使うことができます。
AdobeExpress
評価:
AdobeExpressは豊富なテンプレート、画像、動画、そして生成AIであるAdobeFireflyが使用可能です。高品質なチラシや画像を専門知識なしで編集することができます。
メール配信ツール
儲かるブログの構築方法として解説をしていますが、収益を上げるのに、頑なにブログにこだわる必要性はありません。
例えば、ブログに無料ダウンロードコンテンツを複数掲載します。ダウンロードしたユーザーにはメールマガジンを送信できます。これを仮に、SNS広告でダウンロード数を増やし、ステップメールでブログのコンテンツを見るようなプログラムを作った時に、そこで紹介された商品が売れます。
ステップメールオートビズ
評価:
stripeと連携させることで定期課金の設定も可能。ステップメール配信とメルマガ配信、LINE公式アカウント配信ができる士業やコンサルタントに人気のあるメール配信ツール。
まとめ
儲かるブログを構築するためには、環境に適したブログを構築していきます。収益を上げる方法によって、商品を売れば良いのか、PVを増やせば良いのか変わってくるので、何で収益を上げるのかはブログを構築する前に考えましょう。
- ドメイン:独自ドメインで、商材と合致したビジネスを行っている企業ドメインのサブディレクションが有利。
- テーマは特化する:専門性を高めるほど、E-E-A-Tが高いと判定される。
- 売りやすさを重視する:高単価で売れやすい商品を選ぶ。それが難しい時は、ターゲットを絞り込み、メールアドレスを登録させてから、ニーズのある商品の紹介の手数を増やす。
- ブログの執筆効率を上げる:調査やライティングにツールを使う。ChatGPTなどの生成AIも有効活用して構築速度を上げた方が、使わずに構築に時間をかけるよりも効果は高い。
- CTAは適切な位置および目立つように。
最終更新日 : 2024年4月20日