【店舗集客に効果的】フリーペーパー折込の特徴と出稿方法を解説

ポスティングチラシは、店舗集客で非常に重要な施策ですが、地域によっては、住宅の密集度が低すぎることが原因で、ポスティングができない地域も地方には特に多いです。そこで、注目されるのが、投函型地域情報誌にチラシを折り込むフリーペーパー折込です。これを使うことで、ポスティングでは届かないエリアへもアプローチすることができます。

この記事では、フリーペーパー折込の特徴と、フリーペーパー折込を行う方法について解説します。

投函型フリーペーパーとは？

投函型フリーペーパーとは、無料で各家庭のポストに直接投函される地域情報誌を指します。これらは地域の生活情報やイベント情報、お店の広告などが掲載されており、地域住民の暮らしに密着した内容となっています。プッシュ型の広告の一種で、読者の能動的な行動なしに情報を届けられるという特徴があります。

この投函型フリーペーパーにチラシを折り込むことで、店舗オーナーは効率的な集客アプローチが可能になります。特に、ポスティングの許可が下りていないマンションや住宅エリアやポスティングの配布地域に指定されていないエリアでも、フリーペーパーの形であれば投函できる場合が多いことがあります。これにより、通常のポスティングでは届かない潜在顧客層にもリーチが可能となります。

また、フリーペーパー折込は、とりあえずフリーペーパーが手にとって読まれる傾向にあります。そのため、ポスティングチラシよりも、すぐにゴミ箱には行きづらく、目につきやすいことも特徴として挙げられます。

フリーペーパー折込と他のチラシの配布の方法との違いは？

フリーペーパー折込とポスティングチラシの違いとは？

ポスティングチラシは、チラシをそのまま投函する方法ですが、投函が禁止されているエリアやそもそも地方ではポスティングに対応していないエリアも存在します。地域情報誌の投函は、それらの地域でも行なっている場合があるため、ポスティングチラシでは到達しない住所にもチラシを配布することができます。

フリーペーパー折込と新聞折込の違いとは？

フリーペーパー折込は、特定地域内での住所に投函されますが、新聞折込は、新聞を定期購読している住所にリーチします。そのため、特定地域内の配布網羅率を考えた時には、フリーペーパーの方が高いと言えます。ただし、新聞の定期購読は、読みたくて取っていることもあるため、フリーペーパーよりもさらに折り込まれたチラシがチェックされる可能性が高いです。

ターゲット層に合わせた配布が可能

フリーペーパー折込では、フリーペーパーの種類によって読者層を絞ることができます。例えば、育児ママ向けフリーペーパーに折り込めば子育て世代へ、富裕層向けフリーペーパーならば高所得者層へと、ターゲットを明確にしたアプローチが可能です。これにより、店舗の商品やサービスに関心を持つ可能性の高い層へピンポイントで情報を届けられます。

エリアセグメントも細かく設定でき、出店エリアを中心とした商圏内の顧客に絞って集客活動を行えるため、無駄のない効率的な広告展開が実現します。店舗の特性に合わせて最適なフリーペーパーを選定することで、費用対効果の高い集客が期待できるでしょう。

ただし、フリーペーパーが投函されている地域は限定的であるため、店舗の周囲が未対応地域になっている可能性もあります。

コストパフォーマンスが高い

フリーペーパー折込は、ポスティングと新聞折込の中間的な価格帯に位置しており、コストパフォーマンスに優れています。一部あたりの単価は、地域密着型フリーペーパーで3.2円〜6円程度、特定層向けフリーペーパーでは15円〜50円程度と、ターゲティングの精度によって異なります。

フリーペーパー折込もポスティングチラシと同様に印刷とセットで折込を発注することができます。ただし、印刷サービスごとに提携しているフリーペーパーは異なるため、折り込みたいフリーペーパーごとに業者を選択する必要性があります。

フリーペーパーにチラシを折り込む方法とは？

フリーペーパーへのチラシ折込は、専門サービスを利用することで簡単に実施できます。ここでは、ラクスルを例に具体的な申し込み手順を解説します。

ラクスルを使った申し込み手順

ラクスルでフリーペーパー折込をする場合は、該当エリアの地図を表示した後に、配布方法から折り込みたいフリーペーパーを選択します。すると、配布が可能なエリアとそれぞれの配布部数が表示されます。

また、ラクスルではエリアごとに配布の下限が1,000件と決まっているため、1,000件未満の地域は増やすか配布を取りやめる必要性があります。

なおラクスルで折り込めるフリーペーパーは以下の通りです。

ぱど

地域の生活情報を提供する「人・街・元気マガジン」。主に主婦層を中心に配布され、30代～60代の幅広い年齢層に読まれています。地域の認知度が高く、チラシが捨てられずに高確率で読者に届くのが特徴です。

ちいき新聞

千葉県で発行部数No.1の地域密着型フリーペーパー。地域在住の専属配布員によるポスティング型配布を行います。新聞未購読者、主婦層、シニア層へのリーチに強く、地域に密着した情報を提供しています。

リビング新聞

主婦を対象とした地域密着型フリーペーパー。40代～60代の女性が主な読者層で、一般家庭のみに配布されます。新聞未購読世帯にもリーチ可能で、独自組織のリビングレディによる高品質な配布が特徴です。

AFFLUENT for Executive

東京都心部の富裕層向け情報誌です。

• 配布エリア: 東京都の港区、渋谷区、目黒区など18区
• 発行部数: 100,000部/月
• 読者層: 経済的にゆとりある45歳～60歳のミドルシニア
• 高級マンションや高級住宅街に配布

NAGOYA FURIMO

名古屋市に密着したフリーマガジンで、名古屋市全16区で毎月各戸配布されています。

• 見やすい誌面構成でクーポンが豊富
• 読者層は20代～40代が中心
• グルメやヘアサロン・イベント情報など暮らしに役立つ地元の生活情報を掲載

Otonari

福岡県内の一部で発行されているポスティング型の情報誌・フリーペーパーです。

• 「地域に寄り添う情報誌」をテーマ
• 配布エリア: 福岡市東区・大野城市・筑紫野市など
• 主婦・ファミリーを対象
• 毎週金曜日に配布完了

いちかわ新聞・行徳新聞

千葉県市川市で発行される地域密着型フリーペーパーです。

• 毎週金曜日にポスティングで配布
• 読者層: 30～50代の主婦やファミリー層
• 地域密着、生活密着の記事を掲載

浦安新聞

千葉県浦安市で発行される地域密着型フリーペーパーです。

• 浦安市全域に毎週ポスティングで配布
• 読者層: 主に主婦層
• 地域密着、生活密着の記事を掲載

葛西新聞

東京都江戸川区葛西地域で発行される地域密着型フリーペーパーです。

• 毎週金曜日に配布
• 読者層: 30代から50代を中心とした主婦や子育て中のファミリー世帯
• 地域の最新ニュースやイベント、サークルメンバー募集などを掲載

AdopoSを使って申し込む

AdopoSは、ポスティングを主に行なっている企業です。ラクスルよりも多くのフリーペーパーを扱っており、全国中のフリーペーパーにチラシを折り込むことが可能です。（AdopoSが取り扱っているフリーペーパー）

AdopoSを申し込む場合は、会員登録を行い、ウェブ見積もりシステムを使って、配布エリアの設定を行い、見積もりの内容でよければ発注をかけます。

エリア選定のポイント

フリーペーパー折込でエリアを選定する際は、自店舗の商圏を意識することが重要です。一般的に、飲食店やサービス業の場合は店舗から半径1〜3km程度が主要な商圏となります。この範囲内のエリアを中心に選定すると効果的です。また、競合店の多いエリアや、自店舗のターゲット層が多く住むエリアも重点的に選ぶとよいでしょう。

ラクスルのサービスでは、各地域でどのようなフリーペーパーが利用可能かも確認できます。例えば、茨城県、埼玉県、千葉県などの関東圏を中心に、宮城県、福島県、栃木県などの東北地方、さらに愛知県や大阪府など多くのエリアで対応しています。実際に配布されるフリーペーパーの特性を理解し、自店舗のターゲット層と親和性の高いものを選びましょう。

効果を高めるためのチラシデザインの工夫

フリーペーパー折込の効果を最大化するには、チラシのデザインも重要です。まず、フリーペーパーの読者層に合わせたデザインを心がけましょう。例えば、主婦層向けのフリーペーパーならば、家事や育児に役立つ情報を盛り込むと効果的です。また、フリーペーパーのサイズに合わせたデザインにすることで、見やすさが向上します。

チラシに期間限定のクーポンや特典を付けることで、読者の行動を促すことができます。QRコードを掲載して、スマートフォンからのアクセスを誘導するのも効果的です。さらに、チラシを持参した場合の特典を明記することで、効果測定も容易になります。フリーペーパーから店舗への集客を円滑にするための工夫を凝らしましょう。

まとめ：フリーペーパー折込を店舗集客に活用するポイント

フリーペーパー折込は、新聞購読していない世帯へのアプローチや、ターゲットに特化した配布が可能という強みを持つ集客手段です。ポスティングでは届かないエリアにもリーチできるのが特徴です。

効果的に活用するには、自店舗のターゲット層に合ったフリーペーパーを選び、適切なエリアを設定することが重要です。また、チラシのデザインや内容も工夫することで、より高い反響が期待できます。

既存の広告手段と併用しながら、フリーペーパー折込をマーケティング戦略の一つとして検討されることをお勧めします。地域に根ざした情報と共に店舗情報を届けることで、新たな顧客層の開拓と安定した集客につながるでしょう。