カフェがコーヒー2杯目(ワンモアコーヒー)を格安で提供する理由とは?
カフェで2杯目のコーヒーを頼むとかなり安い金額でオーダーすることができます。2杯目のコーヒーなどの特定のドリンクをおかわりする仕組みをワンモアコーヒーと呼びます。ワンモアコーヒーを提供することで利益額を増やすことができます。ワンモアコーヒーの仕組みについて解説をしたいと思います。
ワンモアコーヒーの仕組みとは?
ワンモアコーヒーは、店舗ごとに価格や提供の仕組みが異なっています。
例えば、スターバックスでコーヒーを頼むと、ワンモアコーヒーは、WEB登録済みのスターバックスカードで購入すると110円、現金で購入すると165円です。ドリップコーヒーの価格が、350〜480円ですので、半額以下の金額でワンモアコーヒーをオーダーすることができます。
え、これで利益が出るの?
これには複数のポイントが挙げられます。
コーヒーの原価が低いため
ワンモアドリンクを提供しているカフェ全てに共通していますが、全てのドリンクがワンモアドリンクできるわけではありません。原価率が低いドリンクに限定されています。
例えば、通常の(レギュラー)コーヒーの場合、コーヒー豆の原価は価格の10%程度です。これに容器の価格、人件費、販促費、キャッシュレス手数料、その他経費が含まれます。人件費は、通常の飲食店では、30%程度含まれるとされています。
ワンモアコーヒーで半額以下の金額で提供すると、接客にかかる人件費や販促費はかかりませんから、半額で提供しても利益が出る計算ではあります。
滞在時間の長期化によるトッピングやメニューの注文の増加
スターバックスでは、ワンモアコーヒーをホイップやバニラシロップを追加するなどのカスタマイズが行えるようになっています。これにより、2杯目の単価を上げることができ、1杯目と含めると、客単価を伸ばすことができます。
それ以外に、ワンモアコーヒーを頼むと、店内にそれだけ長く滞在していることになります。お腹が空くことで、フードをオーダーする確率が高まるため、ワンモアコーヒーは、実質フードオーダーの動機付けにもなっています。
ワンモアドリンクを提供しているカフェ一覧
ワンモアコーヒー(ワンモアドリンク)を提供しているカフェを紹介します。長時間滞在を前提にした時に是非ご活用ください。
スターバックス
ワンモアコーヒーの提供条件
- 1杯目のドリップコーヒーを購入し、レシートの下部を確認する。
- 1杯目のお会計をWeb登録済みのスターバックスカードで支払う。
ワンモアコーヒーの価格
- 2杯目のドリップコーヒー: 110円
- 2杯目のカフェミスト: 165円
- 1杯目を現金で購入した場合、2杯目の価格は以下の通りです。
- ドリップコーヒー: 165円
- カフェミスト: 220円
さらに、2杯目のドリンクはHOTまたはICEDを選ぶことができ、1杯目と同じサイズか小さいサイズを選べます。また、1杯目を購入した店舗以外でも2杯目を楽しむことが可能です。
タリーズコーヒー
タリーズコーヒーでは、お得なおかわりサービス「One More Coffee & Tea」が提供されています。以下がその提供条件と価格です。
ワンモアコーヒーの提供条件
- 対象のドリンク(本日のコーヒー/アイスコーヒー、オリジナル〜マラウイ&ダージリン〜、水出しアイスティー)を購入する。
- 購入したその日のうちにレシートと追加料金を提示する。
ワンモアコーヒーの価格
- 2杯目の対象ドリンク: 150円(税込)
- タリーズカードで1杯目を購入すると、1杯目が10円引きになります(2杯目は値引き対象外)。
カフェ・ド・クリエ
カフェ・ド・クリエでは、2杯目のコーヒーを半額で提供するサービスがあります。対象のメニューは以下の通りです。
- ブレンド
- アイスコーヒー
- アメリカン
- ティー
- カフェラテ
- カフェオレ
- ロイヤルミルクティー
1杯目を購入した時のレシートを持参する必要があります。
2杯目はテイクアウトも可能ですが、同じ店舗でしかおかわりレシートが利用できません。
珈琲館
珈琲館では、2杯目のコーヒーを定価の半額で提供するサービスがあります。ブルーマウンテン100%以外のコーヒーが半額の対象です。
まとめ
2杯目のコーヒーやドリンクは、半額で提供しても原価率が低いので、店舗側が損をするということはそもそもありません。ホイップなどのトッピングやフードのオーダーによる客単価を上げる対策にもなります。
最終更新日 : 2024年4月6日