オウンドメディアの構築におすすめのWordPressテーマ5選
オウンドメディアを構築する際に、WordPressを使うことが多いです。WordPressは、高頻度でアップデートを繰り返すCMSですので、それに対応するWordPressテーマもアップデートをしないと、表示にエラーが出るなどの不具合が発生します。
そのため、通常は、アップデートサービス付きのWordPressテーマを購入し、それをカスタマイズしてオウンドメディアに利用します。
今回は、オウンドメディアを構築する際に、おすすめのWordPressテーマを取り上げます。
WordPressテーマを選ぶ基準とは?
WordPressテーマは、WordPressの出力を制御するファイルのことです。その中にWordPressで構築したサイトやメディアのデザイン性が含まれています。
WordPressテーマの中には、必要以上のデータを出力するものがあったり、逆に出力するデータが少なかったりするものもあり、この点が、サイトやメディアの表示速度に大きく影響します。
また、WordPressテーマを選ぶ時は、以下の点を注意して選択します。
- SEO
- エディタ
- ブログデザイン
- 自動アップデートなどのサービス
SEO対策など基本的な対策ができるか?
SEO対策が施されたテーマは、検索エンジンでの順位向上に貢献します。
意識していないテーマは、検索エンジンにインデックスされてはいけないページが無数にインデックスされてしまったり、逆に適切にインデックスされないような現象が発生してしまいます。
SEO対策への言及がしっかりしているWordPressテーマを選ぶことが、オウンドメディア運用では最も重要です。
少なくとも、評判があるWordPressテーマの中から選びましょう。誰も、利用していないWordPressテーマはどのようなものなのかがわかりません。
記事コンテンツが追加しやすいようなエディタが実装されているか?
使いやすいエディタは、コンテンツ作成の効率を大幅に向上させます。
ドラッグ&ドロップ機能や直感的なインターフェースを持つビジュアルエディタが実装されているかを確認しましょう。これにより、HTMLやCSSの知識がなくても、魅力的なレイアウトの記事を簡単に作成できます。
デザイン性が求めているものに近いか?
テーマのデザインは、ブランドイメージやサイトの目的と合致している必要があります。カスタマイズ性が高く、色やフォント、レイアウトを自由に変更できるテーマを選びましょう。
また、モバイル対応(レスポンシブデザイン)であることも重要です。これにより、すべてのデバイスで最適な表示が可能になります。
購入後の定期アップデートがあるかどうか?
定期的なアップデートは、テーマの安全性と機能性を維持するために不可欠です。WordPressのコアアップデートやセキュリティ脅威に対応し、新機能の追加や既存機能の改善を行うテーマを選びましょう。
開発者のサポート体制や更新頻度を確認することで、長期的に安定したサイト運営が可能になります。
SWELL
料金 | 17,600円(税込) 2024年12月1日 |
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SWELLは、ブログやオウンドメディアだけでなく、Webサイトにも人気のWordPressテーマです。
SWELLの特徴は、高速なページ表示速度にあり、キャッシュ機能や遅延読み込みなどの最適化機能を搭載することで、ユーザー体験とSEOを向上させています。また、JSON-LDによる構造化データの自動生成により、検索結果での強調スニペット表示を促進し、クリーンなHTML構造で検索エンジンが理解しやすい適切なコーディングを採用しています。
豊富なカスタマイズ機能を備え、見やすいデザインのコンテンツをHTMLの知識のない人でも簡単に作ることができます。さらに、頻繁なアップデートにより最新のSEO動向に迅速に対応し、常に最適化された状態を維持しています。
WordPressテーマSWELL
評価:
コアウェブバイタルのスコアが初期設定で高いため、記事コンテンツの作成に集中することができるWordPressテーマ。SEOが重要なアフィリエイトでも絶大な支持を集めている有料テーマ。
Emanon
Emanonは、デザイン性と機能性が備わっており、オウンドメディアだけではなく、BtoB向けのWebサイトにも転用することができます。同一ドメインで複数のWordPressを運用する際に、1つのWebサイトのように表示するような機能もあるため、選ばれている傾向があります。
Emanonでは、ビジネス向けのコーポレートサイトやランディングページの作成も簡単に行うことができます。
SEO面では、内部対策が充実しており、HTMLやCSSの最適化機能によりページ表示速度が向上します。また、構造化データに対応し、モバイルフレンドリーなレスポンシブデザインを採用しています。
独自の強みは、充実したCTA機能とPageSpeed Insightsでの高スコア獲得が可能な点が注目で、1つのサービスを売り出したい事業者には、カスタマイズがしやすいWordPressテーマといえます。
Emanonの各種プランと機能を比較したテーブルを作成しました。
機能 | Emanon Free | Emanon Pro | Emanon Business | おすすめ Emanon Premium |
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価格(税込) | 0円 | 9,800円 | 12,800円 | 27,800円 |
ライセンス | 利用無制限 | 利用無制限 | 利用無制限 | 利用無制限 |
ファーストビューの種類 | 1種類 | 6種類 | 6種類 | 6種類 |
CTA機能 | 1パターン | 4パターン | 充実 | 高度 |
カスタム投稿 | 不可 | 不可 | あり | 多様 |
ブロックエディタ拡張 | 有料プラグインで対応可 | 有料プラグインで対応可 | あり | あり |
SEO対策機能 | 基本 | 強化 | 強化 | 高度 |
目次設定 | 設定不可 | 設定可 | 設定可 | 設定可 |
多言語サイト | 対応不可 | 対応不可 | 不明 | 対応可 |
LP(ランディングページ) | 不可 | デザイン固定(1ページのみ) | デザイン固定(1ページのみ) | 複数作成可能 |
XWRITE
サブスクリプションプラン(月額) | 990円/月 |
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サブスクリプションプラン(年額) | 9,900円/年 |
買い切りプラン | 19,800円 |
エックスサーバー利用者の買い切りプラン | 15,840円 |
XWRITEは、エックスサーバーが開発した初心者向けWordPressテーマです。直感的な操作性と豊富なカスタマイズ機能により、HTMLやCSSの知識がなくても簡単にサイトデザインを調整できます。3種類のデザインスキンが用意され、ワンクリックで着せ替えが可能です。
SEO面では、内部対策が充実しており、構造化データにも対応しています。ページ表示速度が速く、エックスサーバーとあわせると軽量で高速なサイト表示を実現します。XWRITE独自の約20種類のブロック機能により、魅力的な記事作成を簡単にすることができます。個人ブログから法人サイトまで幅広く対応可能な、使いやすさとSEO対策を両立したテーマといえるでしょう。
SANGO
料金 | BOOTHで購入する場合: 14,800円(税込) ConoHa WINGで購入する場合: 通常契約(最低利用期間なし): 14,800円(税込) WINGパック(3ヶ月以上の契約): 14,000円(税込) |
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SWELLが圧倒的に人気でしたが、最近は、SANGO専用のエディタの操作性が良いこともあり、オウンドメディアを構築する際には、非常に利用しやすくなりました。
SANGOは、Google推奨のマテリアルデザインを採用し、柔らかく心地よい見た目が特徴です。Gutenbergエディタに完全対応し、SANGO Landという専用のカスタムブロックギャラリーを提供しているため、多彩なデザインを簡単に実装できます。
SEO面では、内部対策が充実しており、構造化データにも対応しています。また、ページ表示速度が速く、画像の最適化や遅延読み込みなどの高速化対策も施されています。テーマカスタマイザーで簡単にデザインやレイアウトを調整でき、初心者でも使いやすい点が高く評価されています。
SANGOは、Conoha WING(レンタルサーバー) を契約した時に、若干安く購入することができます。
Affinger
料金 | AFFINGER6 ACTION (通常版): 14,800円(税込) AFFINGER6 ACTION PACK3: 39,800円(税込) AFFINGER6EX: 26,800円(税込) |
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Affingerは、アフィリエイターのために開発された有料WordPressテーマで、テーマの中では、かなりの古株です。
豊富なカスタマイズ機能により、個人ブログから企業サイトまで幅広いデザインに対応できます。機能を拡張する豊富なプラグインがあり、これにより、アフィリエイトサイトは自分好みに改良することもできます。
SEO面では、内部対策が充実しており、構造化データにも対応しています。個別のSEO設定も可能ですし、広告の管理箇所も豊富に設定ができます。その箇所に、CTAを設定すれば、オウンドメディアとして利用することも可能です。ただし、上記のWordPressテーマに比べると、設定できる箇所やカスタマイズの余地が多い分、上級者向けのテーマに分類されます。
WordPressテーマでよくある質問
- WordPressテーマは一回購入すると使い回しができますか?
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GPLと記述があるものは、自分が所有するという前提で使い回しができます。例えば、自社の製品Aを売るためのメディアと自社の製品Bを売るためのメディアを構築する場合は、2個目の契約は必要ありません。これが、他社が所有しているように見えるメディアやお祭りのために自分の契約のWordPressテーマを使うなどは認められておらず、そのための契約が必要です。
- WordPressテーマは後から載せ替えができますか?
-
可能ですがおすすめはしないです。これは、先行のWordPressテーマ依存の装飾や機能を使っていると、後行のWordPressテーマには反映されず、表示に不具合が発生する可能性があるからです。載せ替えには専門性が必要で、手間もかかりますので、最初から長く使えるテーマを選択しましょう。
最終更新日 : 2024年12月23日