万垢(まんあか)とは?集客を考える上では注意しなければならない落とし穴
SNSを運用する上で、一定の影響力を持ちたいと考えることは、ビジネスの一環として参入しているユーザーにとっては普通のことです。そこで、一種の目標として取り上げられるのが、フォロワーが1万人の獲得です。これらのアカウントの俗称は、万垢と呼ばれます。
万垢に至る過程が、集客やビジネスのブランド形成をする手段ではなく、目的化されている場合があります。この場合、ブランド毀損が発生する危険性があることを認識しておく必要があります。
万垢とは?
万垢(まんあか)とは、SNS、特にX(旧Twitter)において、フォロワー数が1万人以上を達成したアカウントを指す俗称です。「万」はフォロワー数1万人を表し、「垢」はアカウントの当て字です。
万垢になることでどのような効果が期待できるか?
万垢は、ある種の目標として設定されていることが多いです。万垢になると、フォロワーが1万人を超えているので、その中でも数%のファンを獲得することができます。ポストをした時に、いいねやリポストをしてくれることで、フォローに至っていない人のアカウントのおすすめにも表示されやすくなると考えられます。また、客観的にみて、影響力があると判断される機会が多くなります。
ただし、コミュニケーション方法を急に変更したり、匿名から実名に変更するなどを行うと、それまでの関係性をリセットすることになりますので、これらの効果は得られないと考えられます。
注意しなければならない万垢の目的化
また、Xでは、万垢の目指し方を発信しているアカウントがとても多いですが、これらはそれぞれの視点で発信しているもので、店舗や事業の集客を目的にした集客の方法を発信しているわけではありません。
Xを長くやっていると、次第に目的がフォロワーの獲得になっていくことがあります。もし、集客戦略の主軸として、Xを組み込んでいる場合は、ただちに見直すべきでしょう。
SNSの集客では、興味関心を引くことが最重要項目
集客面で考えれば、万垢は通過点であり、発信する情報は見込み客の関心を引くコンテンツです。フォロワー数が先にあるわけではありません。
「フォローしてください。」とポストするのは問題がありませんが、過去の投稿の8〜9割が内容が特になくそればっかりだとさすがになんのためにSNSをしているのかわからないです。
興味関心を引くための戦略としては、画像や動画を積極的に活用します。例えば、共感されるような漫画や格言、特定のターゲット層に絞り込んだお悩み解決コンテンツなどを配信します。飲食店や小売店の場合は、ショート動画を積極的に使います。小売店の場合、その商品の凄さがわかる動画を10秒〜15秒の構成で作成すれば、バズる可能性があります。
また、最近は生成AIを使えば、プログラミングも可能です。ターゲットにしている層に貢献する簡易的なツールを公開し、それを利用する際に、結果をSNSでシェアするような仕組みにすれば、アカウントのオンラインプレゼンス(ウェブ上の存在感)が高まり、一方的なフォローの獲得に役立ちます。
まとめ
万垢は、目的にすることは望ましくありませんが、目標に設定するのであれば良いとは思います。その過程で、フォローを返すなどをしている場合は、フォローの管理をすることが望ましいです。
特に、ビジネスアカウントは短命なので、いつの間にか長期ログインをしなくなり、投稿をしなくなることもあります。その場合、フォローをしたままでは意味がありませんので、Socialdogなどで調査を行い整理するのが良いでしょう。