Blastmail(ブラストメール)の使い方とは?集客への活用方法・機能・評価を解説

Blastmail

メルマガ配信は売上を上げる施策の中ではとても重要です。通信販売から店舗の集客など多くのシーンにメールが使われています。メルマガ配信が集客法として優れている点は、実質スマホ保有者は100%なんらかのメールアドレスを保有していることです。その中でも、現在はデザイン性を重視したHTMLメール配信は成約率の向上に効果があります。

Blastmail(ブラストメール)は、前身のブレインメールの時から多くの企業に活用されているメルマガ配信システムです。メルマガ配信に特化しており、知識がないとわかりづらいHTMLメールの作成もわかりやすいエディタで簡単に作成できます。既存システムとAPI連携することで、顧客情報を連携させることができます。

Blastmail

評価:

直感的な感覚でチラシのようなHTMLメールを配信することができる。大手企業を含む国内22,000社が導入しており、メルマガ配信技術に定評がある株式会社ラクスライトクラウドが運営している。

目次

Blastmail(ブラストメール)とは?

Blastmailとは、日本国内のメルマガ配信ツールであり、国内シェアが最も大きいサービスです。2023年10月現在の契約者は、22,000社以上であり、その中には、官公庁、市町村の公共機関が含まれており、信頼性の高いメルマガ配信サービスとして認知されています。

Blastmailは、旧ブレインが株式会社ラクスライトクラウドに運営が移行されたサービスであり、前進であるブレインメールから数えると、歴史が長いサービスです。また、Blastmailは、メルマガ配信の初心者にとって使いやすいサービスです。

Blastmailが優れている点は、操作性です。デザイン性に優れたHTMLメールをHTMLの知識がなくても簡単に作成することができます。HTMLメールとは、ウェブサイトのようなビジュアルのメールのことで、特に伝えたい情報を画像で強調して伝えることができます。そのため、成約率が重要であるメルマガでは、HTMLメールを素早く作成できる環境がとても重要です。

その反面、Blastmailは、メルマガ配信以外の機能は乏しく、ステップメール機能やメールリストを分けることができる複数のシナリオを用意することができません。そのため、ダウンロードコンテンツで見込み客を集めて、メルマガ配信で購入意欲を高めるコンテンツマーケティングには対応していません。

Blastmail(ブラストメール)を集客にどう使うのか?

Blastmailは、メルマガ登録者にHTML形式のメールを送るシステムであり、主にリピーター客を対象とした集客に使用されます。

新規顧客に何も対策をしなかった場合、3回目の購入まで進む確率は、新規顧客の約2~3割とされています。

購入の際に新規顧客からメルマガ受信の許諾を得ることで、メルマガの配信が可能になります。メルマガ内では、商品の活用方法や新製品の情報を掲載し、顧客満足度を高めるとともに再購入のきっかけを作るような内容にします。

メルマガの編集に際して注意すべき点は、「無料」「プロモーション」といった、メールが広告であると認識されやすい言葉を避けることです。これは、メールが迷惑メールフォルダやプロモーションフォルダに自動的に振り分けられるのを防ぐためです。そのため、人気のあるメルマガでは、特定の商品の特長や使い方を詳しく説明する内容が多く見られます。

送信したメールの効果を分析する機能も有効に活用しましょう。開封率やクリック率を調査することで、次回のメール配信戦略に役立てることができます。

Blastmail(ブラストメール)の使い方とは?

BlastmailでHTMLメールを配信するのは簡単です。ここでは使い方の要点を解説します。

HTMLメールを作成する

HTMLメールの作成

BlastmailでHTMLメールを作成する時は、メール作成のメニューの中の「HTMLメール」を選択します。レイアウト集を選択することで、指定した箇所に画像を差し込まれた文面を簡単に作成することができます。

限定デザインでは、すでに完成しているHTMLメール例が登録されています。ここから画像と文言を差し替えることで文面を作成することもできます。

画像の編集

レイアウト集で編集する時は、編集箇所をクリックします。画像を挿入する時は、使用するファイルをドラッグ&ペーストでアップロードすることができます。

その他、テキストの挿入、ボタンの色やURLの変更、運用しているSNSへのリンクを設置することもできます。

読者登録をする

Blastmailでメールを送信するアドレスを登録します。読者登録は1つずつ手入力する個別登録とCSV(エクセルファイルの一種)で一括登録する方法があります。

また、グループ設定を先に行なっておくと、便利です。グループ設定とはリスト分けを行う機能で、例えば、特定の役職、性別、顧客ランク別に分けて設定することができます。これにより、特定の属性の登録者に絞り込んだメール配信を行うことができます。

登録・解除フォーム

設定のメニューから、ウェブサイトやメディア、店内のポップなどの印刷物に設置するための登録・解除フォーム用のHTMLやQRコードを出力することができます。

また、解除フォームへのURLは、送信者情報と共に、HTMLメールの末尾につけなければなりません。特定電子メール法で取り決められています。(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)

メールを送信する

メールを作成から作成したメールを選択して、「次に」を選ぶと、作成したメールと上記のような画面が表示されます。

宛先は、送信する読者のグループを選択します。件名はメールのタイトルで開封率にかかわります。ただし、無料や大売出しなどの表現を使うと、メールがプロモーションフォルダに自動振り分けされますので、表現には注意が必要です。

配信日時で登録した時間にメールの配信を始めます。到達時間ではないので、注意が必要です。バックナンバーを残したい場合は、公開するを選択します。その後、登録を選択し、メール配信をするを選択すると設定は完了です。

Blastmail(ブラストメール)が向いている業種とは?

Blastmailは、デザイン性に優れたHTMLメールを簡単に作成できます。そのため、シーズン限定の商品を販売するような小売業、通信販売業には特に向いていますし、美しいビジュアルのメニューを提供する高級レストランやカフェにも向いています。また、ポートフォリオをメールの形で配信するのにも向いており、クリエイティブに関連のある企業のメルマガ配信にも向いています

ただし、前述のようにステップメール機能やシナリオ分けができないため、見込み客の育成が重要であるBtoBビジネス向けのメールマーケティング用のツールとしては機能がかなり物足りないものとなっています。

ここはチェック

予約台帳にTableCheckを導入している時は、Benchmark Emailが連携可能なメルマガなので、そちらをおすすめします。設定も簡単であり、同じようにHTMLメールが配信できます。

Blastmail(ブラストメール)の機能とは?

主な機能詳細説明
HTMLメール作成HTMLファイルを用いてメールを作成できます。
デコメール作成携帯向けに画像や文字の装飾をしたメールを作成可能です。
ターゲット配信読者を特定の条件でグループ化し、その読者に対してメール配信ができます。
空メール登録指定のメールアドレスに空メールを送るだけで送信先データを登録できます。
効果測定ツール配信したメールの開封数、クリック数などをリアルタイムで測定できます。
迷惑メール対策送信したメールが「なりすましメール」と誤判定されることを防ぐ機能があります(DKIM署名)。
API連携自社システムとの連携が可能です。

Blastmailの主な機能は、HTMLメール作成を簡単に行うことができ、特定の条件を設定してグルーピングし、ターゲット配信もできます。また、効果測定を行うことができ、リアルタイムにその結果を知ることができます。

API連携を使えるシステムでは、顧客データの連携や配信の予約や結果を連携させることもできます。これによって、他のシステムで収集した顧客データに、Blastmailでメルマガを配信することも可能です。

Blastmailを導入するポイントとして大きいのは、迷惑メール対策だと思っています。メルマガ配信には高い技術が必要で、メーラーにブロックされて届かなかったり、迷惑メールフォルダやプロモーションフォルダに自動振り分けされて、確認されないことが多いからです。

Blastmailは、DKIM署名の技術を使い、信頼性の高い改ざんされていない情報であることをメールの受信側に伝え、迷惑メールフォルダに振り分けづらくします。

Blastmail(ブラストメール)の料金プラン

Blastmailの料金プランの特徴は、メールの配信数で変わる従量課金制ではなく、メールアドレスの登録数で変わります。現在は、初期費用10,000円、月額4,000円〜利用することができます。

LightプランStandardプランProプラン
メールアドレス登録数5,000件まで0〜10,000件まで 8,000円
20,000件まで 15,000円
30,000件まで 20,000円
50,000件まで 30,000円
50,000件〜
迷惑メール対策
DKIM署名
×
リスト件数2件10件10件
メール登録数50件300件300件
画像容量20MB100MB100MB
赤が登録できるメールアドレス数の上限、橙色がメールの到達率の対策、緑が使い勝手に関わる機能

料金プランを選ぶ上で、メールアドレス登録数の上限だけで選ぶのではなく、メールの到達率を上げる機能の有無、使い勝手に関わる機能もプランの選定の基準に入ります。

メールの到達率も10%違えば、その分のメールが届かないので、集客数も大きく変わってきます。また、Lightプランでは、ターゲット配信ができるリスト数が2件であったり、保存できるHTMLに使う画像の容量が20MBと小さいこともあり、新たなメールを送る時は、工夫が必要になります。

そのため、メールアドレスの保有数が5,000件に満たない場合でも、到達率や使い勝手を重視して、Standardプランから始めることがあります。

Blastmail(ブラストメール)の評判とは?

ブラストメールの評価は、導入している企業からは以下の点が挙げられています。

① 良い評判

使いやすく、直感的にメールマガジンの作成ができます。HTMLなどのコーディングに関する知識が求められないので、誰でも利用ができます。そのため、操作方法が分かりづらいため、特定のスタッフでなければ利用ができないということはなく、引き継ぎがされていなくて使えなくなったということは起こりづらい評判が多いです。また、月額料金も安いため、比較的導入しやすいサービスです。

② 改善が求められている評判

効果測定などに上限数が設けられています。例えば、商品の点数などが多い事業者が商品ページごとにクリック数をカウントしたい時は、ブラストメールの機能内では不足する可能性があります。

ステップメールなどの自動メールの機能がないことが弱点として挙げられることも多いですが、ブラストメールは、メルマガ配信機能に特化したサービスです。

リードマーケティングなどを実施する時は、マーケティングオートメーションやステップメール機能に特化しているサービスを最初から選択しましょう。

LINE公式アカウントとBlastmailの比較

最近では、LINE公式アカウントのスマホ保有者の利用率が、30代などでは9割を超えています。そのため、既存客の集客を目的にした導入では、LINE公式アカウントと比較されやすいです。

基本的にメッセージが確認されやすいのはLINEです。そのため、簡単なメッセージを配信することで事足りてしまう店舗は、LINE公式アカウントを採用するのが良いでしょう。LINE公式アカウントには、期限設定ができるクーポン配信ができます。

そうではなく、情報量そのものが多く、写真を綺麗に見せたいアパレルのような業種では、HTMLメールの方が綺麗に大量の情報を送信することができます。

そのため、伝える情報量が少なく簡単なメッセージのやりとりのみで良い時は、LINE公式アカウントを選択し、シーズンが変わるごとに伝える情報量が多い時は、Blastmailを選択しましょう。

Blastmail(ブラストメール)には7日間の無料お試し期間がある。

Blastmailを検討する際は、無料お試し期間を活用します。ある程度の操作を理解することができますが、期間が7日間と短いです。満足がいくのであれば、そのまま管理画面内でプランを選択して始めることができます。

Blastmail

評価:

直感的な感覚でチラシのようなHTMLメールを配信することができる。大手企業を含む国内22,000社が導入しており、メルマガ配信技術に定評がある株式会社ラクスライトクラウドが運営している。

Blastmailを本契約する

Blastmailの本契約は、無料登録期間中に、ヘッダーにある本登録はこちらを選択します。お支払い方法は、クレジットカード、口座振替、銀行振込から選択することができます。

Blastmail(ブラストメール)の他のメルマガ配信ツールの候補

Blastmailはメルマガ配信に特化しているため、行いたいマーケティング次第では機能が不足していることがあります。そこで、他のメルマガ配信システムの候補も使い方と合わせて取り上げます。

【ステップメール】アスメル

使い方資料をダウンロード請求した人にステップメールを送信する。
メリット・資料によって別々のシナリオを用意できるので、見込み客の育成と既存顧客向けのメルマガ配信ができる。
・定額制の料金
デメリットHTMLメールの作成に知識が必要。

ステップメールアスメルは、ステップメールの元祖とも言えるメルマガ配信ツールの1つです。特徴は、登録リスト数に限らず、シナリオが無制限、メルマガの配信数制限もありません。主に、見込み客の育成のためのステップメール配信に使いますが、シナリオを分けることができますので、既存顧客向けのメルマガ配信も可能です。

Benchmark Email

使い方飲食店の予約客に向けてメール配信ができる(TableCheckと連携)
通販の見込み客と購入客両方にメルマガ配信ができる(Shopifyと連携)
メリットメールマーケティング: AI文章作成、HTMLメールエディタ、リスト管理、ステップメール、リアルタイムレポートなどの機能を使用して効果的なメールマーケティングを実施。
eコマース連携が可能: Shopifyなどのeコマースツールと連携し、商品紹介や売上向上の戦略を展開。
初心者にも使いやすい: ドラッグ&ドロップ形式のエディターで初心者でも簡単にHTMLメールを作成可能。
デメリットメールの到達率に不安がある。
電話のサポートがない。
メールリストの件数が従量課金制

Benchmark Emailは、初心者にも使いやすく、高機能なメルマガ配信ツールです。飲食店のTableCheckや通販システムでメジャーなShopifyなどと連携することができ、一通りのメールマーケティングができます。ただし、コスパが良い反面、メールがプロモーションフォルダに入るなど到達率に不安があります。価格が安いため、オウンドメディアを運用し始めて、マーケティングオートメーションツールを導入するまでの繋ぎに使うことはよくあります。

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最終更新日 : 2024年4月6日

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