アメブロ集客など、アメブロと集客を関連づけるキーワードでの検索がだいぶ減りました。
昔は、ブログ集客と言えば、アメブロを活用するということが普通でしたが、その傾向もアフィリエイトブログが大量削除され、商用利用禁止から運営の意図からはみ出た著者系アメブロ集客コンサルタントのブログ削除に至ったことで、「ブログは自社のもので運用する必要があること」を認識しだした人が増えてきた印象があります。
ちなみに、アメブロを運営しているサイバーエージェントのブログ運営は、非常に優れていると思います。
だからこそ、アメブロで集客することはオススメしておらず、一定の利用用途に限られます。
目次
「アメブロ集客」を検索すると驚きの結果になっている。
グーグルでアメブロ集客を検索します。(正確な順位を見るために、シークレットモードで検索します。)
2017年までは、このキーワードでアメブロドメインでも上位に表示されることが多かったのですが、1ページ目に表示されているアメブロ集客系のブログは、1つのみで、4位に表示されています。
この検索結果の面白いところは、アメブロ集客についての方法を述べている記事よりも、アメブロを使った集客の方法がふさわしくないこと、方法の有効性を検証する記事の方が上位に表示されている点です。
また、グーグルの検索ユーザーの意図を読み取る力は、十分ではありませんが、アメブロ集客を検索する人は、そもそもアメブロ集客をうまく運用する方法ではなく、集客の方法として不安視をしていると判定していることになります。
この結果は、アメブロを使った集客を研究しようとしている人やアメブロを使った集客方法を普及している人にとっては、都合がいいのかもしれません。(だから、カモられます。)
アメブロ集客コンサルタントには注意も必要
正直、他所のコンサルタントのことはどうでもいいですし、顧客も、自分が描いた結果を導いているのであれば、不安視することなく、その人を関係を結んでいくのが良いと思います。
ですが、中には、どうなのかと思われる人も含まれます。
例えば、営利企業の場合、ほとんどの場合は、ロゴを商用利用で使わせないことが原則になっています。
これは、当然で著作権で保護されていますし、自分のビジネスで二次ビジネスを好き勝手に許可するはずがないからです。この点をサイバーエージェントのカスタマーサポートに確認したところ、アメーバも例外ではないと返信をいただいております。
しかし、検索して見るとたまに見かけますし、広告のバナーにそのまま貼り付けているコンサルタントもいます。
後述しますが、アメブロは集客ツールではありません。アフィリエイトやセールスを目的にした無料セミナーなどの勧誘を禁止している無料ブログサービスです。アメブロを使って、どうすれば削除にならずに集客することができるのかを考えるのではなく、意図を曲げない活用の仕方が必要だと思います。
資源を保護する権利をしっかり行使していますので、アメブロの運営は、優秀ということになります。
そもそも、アメブロは集客ツールなのか?
答えは単純です。アメブロはブログサービスです。集客ツールとして売り出したことは今まで一度もないと思います。
アメブロ集客など特定の媒体を使った集客方法が名称をつけられる場合は、そのサービスが集客にも使えるという議論が発生したからであり、運営元自体が公認を出しているケースってほとんどないと思われます。
何かある度に、運営が悪いと判断する人もいますが、これ自体が間違っています。
また、運営のサイバーエージェントからすれば、アメブロは広告媒体の一つです。過激に表示されている傾向のバナー広告ですが、これは運営として広告収入を増加させるための施策です。
アメブロは、他のブログに比べても、グーグルに対する対処が早くなっています。
これもPV数を増加させることで、広告収入を増加させるための施策です。
ブロガーが自分の収益を増やすために、自分のブログをカスタマイズするのと変わりません。
ビジネスとして運用しているため、意に返さない内容を削除したり、非公開にしたりする設定を導入しても、それはアメブロの当然の権利です。
アメブロを集客に使えないのか?
それでは、アメブロをうまく活用して集客に結びつける方法はないのでしょうか?運用を工夫した形
ブログ集客が向いている業種とは?
ブログ集客と相性が良いのは、問題解決をすることがメインコンテンツになる職業です。
例えば、コンサルタント、コーチ、士業、セラピストなどがこれに該当します。さらに言えば、美容室は髪や頭皮の問題を解決する最も身近なプロですし、体調を整えるプロが整体師だったりします。歯医者は、口内を最適な環境にするプロですし、アパレルは、かっこよく見せる、その人にあったファッションを提案するプロです。
これらの業種はブログ集客に向いています。実際に、WordPressを使って集客をしています。
逆に、飲食店の価値は、ビジュアルで説明することができることが多く、問題解決が業ではありませんので、ブログ集客よりもSNSや迅速なコミュニケーション手段の構築などの再来店施策に力を入れた方がうまくいくケースが圧倒的に多いです。
イベントを積極的に行い、素材や空間で勝負したい飲食店の場合は、ホームページをワードプレスで構築し、イベントのログを残したり、ページに追記したりできる環境にすると良いでしょう。
その中でもアメブロを活用できるのは?
アメブロは、特にキラキラ系を対象にしたマーケティングに有効だと言われています。
よく言えば、時代の流行に敏感、悪く言えば他人の評価を気にする層の人が、芸能人ブログやそのお手軽さが影響してたくさんいるからです。
そのため、これらの人々の習い事系、キラキラ度合いのメンテナンス系、文章を読まずとも伝わるビジュアルで訴求できるもの、豊かな生き方系には敏感な人が多いと思いますし、アメブロで集客している人のジャンルを見てもこの傾向によく当てはまっています。
例えば、占い、カウンセリングなどのスクール、ネイルやエステなどの美容系、おしゃれでママ友が集まりやすいカフェ、そして生き方系のコーチングなどがこれに当てはまりますよね。どれもアメブロでは禁止されているマルチ商法に結びやすいジャンルだと思いますが、つっこんだ規制はされていないようです。
集客用のブログとしてアメブロを選ぶべきか?違うブログを選ぶべきか?
この答えも、単純です。「何を目的にしているのか?」次第です。
もし、新規顧客の獲得であれば、検索エンジンからの見込み度の高い顧客の獲得が良いわけで、他の広告に逃げてしまい、そもそもSEOには強くないアメブロでは不向きになります。
アメブロはブログというよりもSNSに近い機能が豊富なため、例えば仲間がたくさんアメブロにいて、キラキラ系女子を対象にしたビジネスを展開しているのであれば、アメブロでも良いことになります。
既存顧客とのコミュニケーションのみが目的であれば、ブログは正直なんでもいいです。これを削除するブログサービスはおそらくありません。ただし、アフターフォローのコンテンツをしっかり作り込み、WordPressを使うことで、SEO対策にもなる場合が多いですので、アメブロでなければならない理由自体が非常に薄れているような気もします。
アメブロからワードプレスにしたい。
アメブロからワードプレスに移管する際に、コンテンツの移管方法を聞かれるのですが、これはやめておいた方がいいです。
アメブロ内で書いた記事は、あなたのものではなく、アメブロのものです。コンテンツを移管するということは、実質このアメブロのコンテンツをコピーすることになります。
アメブロで書いた記事は、全体的に低品質な記事が多いため、そもそも書き直しするが基本になります。
「一生懸命書いた記事を低品質なんて言うなんてとんでもない!」と思う方もいらっしゃると思いますが、アメブロのブロガーが書いているほとんどの記事は、自分の視点で書かれていることが多く、読まれる記事ではありません。実際、添削をしてあげると、原型を留めない記事になり、しかもその記事を使って見ると、あっという間に自分の書いた人気記事の訪問者数を抜き、落胆なさる方が多いです。
そのアメブロに問題がなければ、そのままにするのが良いでしょう。クライアントにもそう指示していますので、更新されていないアメブロが残っている状態です。
アメブロの記事はコンテンツと言えない場合が多い。
アメブロは、SNS的に編集された記事であり、その記事には集客力がそもそもない場合を多く見かけます。
ブログ集客は、記事が短く、わかりやすい方が良い。どうせ見られないから。
とか、
数を増やした方が良い。
と説明され、それを素直に実行しているアメブロが多いような気がします。これは、フェイスブックでいう投稿をできるだけ多く、定期的に行った方が良いと同じ論理で、ブログ集客の説明というよりは、SNSの運用論です。
また、本当に対策されているブログは、見込み客が集まる検索キーワードで上位表示されますので、どんなに長くても見られる傾向にあります。文章が長いと見られないは完全にデタラメです。
ちなみに、私のブログ記事の平均滞在時間を測定したものです。全体の平均滞在時間は3分40秒ですが、記事ごとにみると、5分以上見られている記事もたくさんあります。
全体の10%がブックマークなどを経由していますので、アメブロの読者登録機能を使わずとも再訪が多いことになります。
また、数を増やした方がいいのは、事実です。批判されたWELQはそのコンテンツの内容には問題がありましたが、信じられない速度で記事を追加していった結果、上位に安定して表示されるコンテンツサイトになりました。
ただし、これは、見込み客に対して、有用と思われるコンテンツを増やした場合の結果であって、品質の低いコンテンツを量産しても結果は残りません。
キーワードを盛り込んだだけの殴り書き記事を量産する施策、通称数稽古は、低品質なコンテンツをとにかく増やしている結果に繋がってしまい、時代でいえば、2010年くらいに有効だった方法です。
今現在も低品質なコンテンツを増やしているのであれば、それらの記事をまとめて、記事を削除する施策を取りましょう。これだけで、アクセスアップする場合があります。
内容には問題がありましたが、WELQと同じようなブログ運用で、ワードプレスを運用すれば結果は明らかに付いてきます。
見込み客が集まるブログにする目的も達成できないまま、「ブログ集客ってくそだね。」という結論を出してしまう人がいますが、そもそも前提が間違っているのです。
アメブロ集客のまとめ
アメブロを集客に使うのか決めるのは、目的次第
アメブロに限らずそうですが、「何を行いたいのか?」で集客ツールの選択を行います。
新規顧客の獲得を目的としている場合は、離脱の多いブログサービスを活用することは得策とは言えません。
また、現在のところは容認されているようですが、本来なら商品やサービスの売買を目的にしたセミナー集客も無料ブログでは規約上は禁止項目に該当しています。
アメブロを使う場合は、情報提供やスタッフブログに用途は限られています。
重要なのはコンテンツ
アメブロで集客できなかったから、ワードプレスで集客ができるかというと、そんなことはありません。
中身が一緒ならば、おそらくアメブロよりも訪問者数を集めることはできません。
見込み客を定義し、その人たちの問題解決に貢献するコンテンツ作りを行うことが基本中の基本です。
ちなみに、上記は、2016/12に主にブログの書き換えを行ったクライアントのウェブサイトの訪問者数を表しているグラフです。そして、月に2〜3記事程度しか新記事を書いていません。このグラフをみれば、記事がなんでもいい、数だけこなせばいいというのは完全に間違いだという結論になります。
商用利用禁止について(2018/12/25から解禁へ)
これに関しては、2018年12月25日版の利用規約改正で、大幅に規制が緩和されました。
具体的には、物販を目的とした書き込みや無料セミナーの開催への誘導などが認められる流れになりました。それに加えて、体験からの助言や提言をするコンテンツにおけるアフィリエイトも可能になりました。
商用利用のガイドラインが示されています。
アメブロ集客は旬が過ぎているのか?
集客ができているアメブロ集客とは、前述の通り、SNS活用が全盛期の遺産だと分析していますし、実際にそうです。最近試しに匿名で、アメブロに登録し、読者登録をしまくってみたのですが、ツイッターと一緒で、フォローバックはほとんどありませんでした。保守的になりすぎているのか、ログイン自体の機会が減っているかが原因だと思われます。
そもそも、インスタグラムやフェイスブックなどのSNSもありますし、わざわざアメブロで同じことをする必要性はほとんどないでしょう。
ブログとして活用する際に、コストをかけないという決定をしたのであれば、アメブロでもいいかな?というレベルです。
アメブロ集客は一部のジャンルや条件が整えば有効
アメブロ自体、主婦が趣味などを仲間うちでシェアする機能に特化していますので、仲間がたくさんいて、主婦を対象顧客に定めている業種であれば、アメブロ集客を活用しても良いでしょう。また、現状満足の状態であれば、わざわざブログを変える必要性はないと思います。
ともあれ、問題解決を業としているのであれば、独自ドメインブログをワードプレスなどのCMSで構築した方がいいでしょうし、特定の媒体にこだわって集客面の問題解決をなんでもできるなら、集客コンサルなんていらねえよ(笑)って感じなんですよ。
なお、その他集客方法については、「効果的な集客方法とは?」で解説しています。
アメブロは死んだ?
アメブロは無料ブログサービスです。そもそも集客媒体ではありません。アメブロが死んだと騒ぎ立てる人がいるのであれば、その人は大きな勘違いをしていると言うことです。
無料で使っていたブログが、自分の思い通りにならない存在になり、一方的に貶すのは、ちょっと違うかなと思います。それって、クレーマーっていうんですよね。
お問い合わせをいただくことに対して
実は、この記事の件でたくさんのお問い合わせをいただいております。
最近、ブログ集客のコンテンツとして、アメブロからワードプレスに変更し、文章を長く書くことだけを指導している教習所が多いと聞きます。
ある意味間違いではありませんが、「それで集客できたらいいですね!」というレベルのお話です。
ブランディングが大事とか、マーケティングが大事とか、当たり前すぎていうまでもありませんが、一番重要なのは、現実味のあるセールスプロセスを設定できているかです。
あんまり上部だけの情報や指導に振り回されない方がよろしいかと思います。
残念ながら、ブログ集客が大事と言っている集客コンサルで、ちゃんと対策ができている人って、おそらく5%もいないです。
ほとんどは、実態のない煽り系だと見ています。
ブログ集客に関して行き詰まっているという方は、集客コンサルティングをご利用ください。